大本営がサンズの元に補佐官を送りました。その補佐官は……
では、ごゆるりと。
四月七日 マルナナマルマル
オイラの耳に信じられない情報が入った。耳無いがなオイラ。
「オイラに補佐官が就くぅ?」
「みたいだぞサンズ……じゃないな提督」
「今まで通りサンズ呼びでいいぜ」
秘書官にしている天龍━━━とはいえ、鎧を着ている上に性格はアンダイン、オイラはテンダイン(Tendyne)と呼んでいる━━━がオイラに言ってきた。
オイラはサンズ、スケルトンさ。
「おいおい提督よォ、そんな気ィ張らねぇ方がいいと思うぜ?オレも気は張らないようにしてっからさ」
「ありがとサンズってな」
ツクテーン。
「サァーンズ!」
「ありがとサンズ……ぷっ、くくく……」
テンダインが目を三角にしてオイラを睨んだ。なお天龍は笑いをこらえるのに必死である模様。
「司令官さん、伝令が届いております」
彼女は電。この鎮守府では最古参だ。戦闘センスは無いが芯がしっかりしているナイスな艦娘だ。
「どれどれ……読んでみるか」
ざっとこんな所だ。必要な所を要約しよう。
『サンズ少佐へ報告する サンズ少佐に補佐官が就く事をここに書する なおサンズ少佐の補佐官については四月八日のマルハチマルマルに到着する予定である』
「てかオイラ少佐だったんだな……」
少佐である事に若干驚きを隠せない。確か送ってきたのは大本営。誰だろうかと一人で想像してみる。……出来れば、パピルスがいいなあ。まァそれは叶わない夢だろうが。
「それじゃ、業務開始だ」
何はともあれ、業務を開始しよう。
◇◆◇
四月八日 マルハチマルマル
「確かこの時間だったな……」
キキイ、と軽快なブレーキ音が鳴り、黒塗りの高級車が鎮守府の門の前に停まった。オイラは気圧されたのか冷や汗をかいた。ピシッと海軍式敬礼を行う。
高級車のドアが開き、中から人が。
「サンズ少佐で間違いないな?」
何か両手に風穴空いてる奴が来たァー!?
「私は
「オイラ……じゃないな。私はサンズ。階級は少佐です」
たらっと冷や汗が流れる。
「早速だが補佐官を紹介させて頂こう。出てきなさい」
ドアがまた開く。そこから出てきたのは……。
「本日付でサンズ提督の補佐官を務めるパピルスである!以後宜しく頼むぞ!」
……制服に身を包んだ、オイラの、いや、俺の弟であるパピルスだった。
「あ、ああ、よろしく頼む」
俺はパピルスと握手をした。大将はほうとため息をつくと。
「……さて、私はお
「……有り難きお言葉頂戴させて頂きます」
高級車が走り去る。それと同時に緊張の糸がぷつんと切れた。練習してて良かったぁぁあ……。
「さて……久しぶりだな、パピルス」
「兄ちゃん……!俺様、会いたかったぞ!」
「ああ、オイラも会いたかった」
見ればパピルスは涙を流している。俺の目尻にも涙が浮かんでいた。
「「会えて、良かった」」
こうして、俺たち白骨兄弟の凸凹コンビが再度誕生したのであった。
パピルスが遂に現れました。瓦斯田真琴大将は……察しのいい皆さんなら解るでしょうが僕は敢えて言いません。
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