息抜きだからね、レミリアたちの方はこれ終わったらやります
突然だが、俺は今結構レアな体験をしている。どんな体験かって?
俺が今女の子になってることだ。
何言ってるかわからないだろうけど俺も何言ってるかわからない。世の中の理不尽さの片鱗を味わっているところだ。
しかも困ったことにこの体、勝手に動いているのだ。なんかこの女の子の感覚だけ共有して、意思は尊重しませんよー、みたいな感じだ。せめて体を動けるようにしてくれたらあんなことやそんなことができたのに…やましいことなんかはないぞ?ただ自分が本当に女の子なのか確認するだけだからな!
そんなことよりも女の子は俺がいることを理解してるのか?そこがどうなのかがわからないんだよな。確かめてみるか。
おーい!聞こえるかー!俺は今変な状況なんだけど気づいてるかー!
「わあ!蝶々だ!」
蝶々だ!じゃねえよ!俺のこと気づいてないのか!?おーい…って蝶々追いかけてる…
これは多分気づいてないんだろうな。というか自分の体に異常とかないのかこれ?なかなか変な状況だろ。体とかはなんか拒否反応的なの起きないのか?
もう気づいてないなら気づいてないでいいよ…
そっちが気づいてないなら俺はこの女の子の日常を観察でもしてやろうかな。
しかしこの女の子のいるところって危なくないか?見たところ木とかがいっぱいあるから森ってことでいいんだよな?女の子がこんな危ないところになんでいるんだ?少し疑問だな。
それにこんなところこの世界にあるのか?なんかどこを探しても見つからないようなそんな雰囲気が漂っているような…
考えすぎか。田舎でも行ったらこんなところあるだろう。まあとりあえずこの子の様子を見るか。
そんなこと思ってたんだけどなぁ…
蝶々追いかけるのやめて普通に歩きだしたなと思い様子を見てたらどう考えてもいないはずのものが居たんだよ。
背中に氷の羽根をつけた女の子がでっかいカエルを凍らせて居たんだ。でっかいカエルはまだ分かるんだ。もしかしたら突然変異みたいな感じかなと思ってもいいんだよ。いや、良くはないけど。
問題はカエルを凍らせた氷の羽根の女の子だ。羽根以外は何も人と変わらないけど、そもそも何かを凍らせる特殊能力を持った人なんかいない。ここがどこなのかますます疑問に思った。この女の子はどんなところで暮らしているんだ…
すると、この女の子は氷の羽根の女の子に近づいていく。
止まってくれ!そっち行ったら凍っちゃうよ!やめてくれぇ!
そんなこと言ってもこの女の子は止まらない。まあ聞こえてないし無理か。もう、死ぬしかない。
俺はもう覚悟を決めた。もうなんでもこいや!
しかし、ある違和感に気づいた。
なんでこの氷の子は気づかないんだ?もう氷の子の目の前まで行ったんだぞ。気づかない方がおかしい。
そして女の子は背後にまわり、
「どーんっ!!!」
「うわぁ!?誰!?」
氷の子に乗っかっていた。
そして氷の子は女の子の顔を見てぷくっと頰を膨らませて、
「もー、なんでこいしはいつもおどかすの!?ひどいよ!」
「いいじゃん、チルノの反応面白いし。」
「良くない!あたいはこんなことされたくないの!」
と怒っていた。
この子達かわいいな…とか思いながらも、さっきの違和感のことが頭から離れない。なんでこの子は気づかれないんだ?
そしてこの子こいしっていうのか。女の子っていうのもめんどくさいし、こいしと呼ぼう。氷の子もチルノというらしいから、そう呼ぼう。
すると、また新しいやつがやってきた。
「チルノちゃーん!ここにいたの!」
「大ちゃん!」
「あっ、大ちゃんおひさ〜」
「こいしちゃん、お久しぶりです!何してたの?」
「チルノをおどかしてたよ!」
「大ちゃん聞いてよ!こいしがね、いきなり乗っかってきたんだ!ひどいよね!」
「あんまりおどかさないであげてください、こいしちゃん」
「仕方ないなー、考えとくよー」
この大ちゃんと呼ばれた緑の髪の子はすごく礼儀正しそうだな。こんな子と付き合いたいよ、俺はそう思う。
「そんなことよりチルノちゃん、寺子屋に戻るよ!」
「えー!やだよ!戻ったら勉強させられるから嫌だよ!」
「慧音先生が怒る前に戻ろうよ!私も頭突きをくらいたくないよ!」
そんなことを言い、大ちゃんはチルノを連れていく。チルノは抵抗していたけど連れていかれた。
そしてこいしは賑やかだな〜と他人事のように言った。
その時、こいしが寂しい気持ちになっていることにも気づいた。
そしてその気持ちが異常に強くて、俺の心もズキズキと痛んだことも。
チルノたちとは別れて、こいしは適当にぶらついているようだ。ただ見えるんだよな。どう考えてもいるはずのないものしかいない。さっきは人の形してたけど顔がないのっぺらぼうとか、妙に気弱な傘の妖怪とか。あの子は可愛かっt…はっ!!!いかんいかん、妖怪にそういう感情は抱きません。
なかなかのブーメランを自分で刺していると、他の妖怪とは比べ物にならない雰囲気を出しているやつがいた。金髪でなんか白っぽい服着てるな。こいしよりも背が高い。どうせBBAだよBBA。
金髪のやつがこちらを見て、いるのはわかっているのよ?と言った。この時点でこいしは他の人から見えなくなる能力かなんか持ってるのかなーと思った。だってね…凍らせるやつとかもいるしね…そう考えたほうがいいでしょ。
こいしは金髪に近づいていった。さっきみたいにおどかそうとはせずに。なんかすごい雰囲気というよりも、胡散臭い雰囲気をもってるなこいつ。
「なんで気づいたの、ゆかりん?いつもなら気づかないはずなのに」
「私を呼んでる気がしたからね…」
なんとなく俺のような気もする。というか俺しかいないよな。
「それはそうとゆかりん、また外に出ていってもいい?」
「ええ、いいわよ。」
ん?外って何だ?
次の話は明日までには出します