こんなに早く出すとは思わなかったけど、どうぞ
「でも、能力使って行きなさいよ。じゃないと面倒だからお願いね!」
「うん!わかってるよゆかりん!」
そう言い、こいしはバイバーイと手を振りながらゆかりんと別れた。ゆかりんはただこっちの方を見てるだけだった。
何だったんだ、あの胡散臭い奴は…
そんなことよりも外の世界ってなんだろう。それがすごく気になる。こいしもっと走るスピードあげないかなぁ。
「そんなに待つよりも、私から説明した方が早いわよ。」
この声は…
「まさかあの子の中にこんな可愛らしい子どもがいたのね。あっ、さっきもあったけどゆかりんこと、八雲紫よ。呼ぶときはさっきみたいにゆかりんでいいわ。そっちの方が楽」
いやこれどういう状況だよ
なんか声が聞こえてくると思ったらまさかさっき会った人とまた会うなんて…
不思議なことしか起きてないな今日は
「そんなこと言われても、こいしの視点でしか見えないから全然どういう状況なのかわからないんだけど」
「あら、私にはちゃんとあなたの可愛い姿が見えてるわ。食べちゃいたいぐらい可愛いらしいわ」
「友達から聞いたぞ、お前みたいなやつのことびっちって言うって」
何でこいつと俺の視点は違うんだ?それよりもこのままだとこいつに色々やられる!!!
「ぼうやは想像が豊かね」
こいつ、俺の心を読みやがった!?何でここにはそんな能力ばっかり持ってるんだよ!せこい!
「ぼうやがわかりやすいのよ。さあ、私のことが見える状態にしてあげるから」
また心読みやがったこのBB「それ以上言ったらマジで食うぞクソガキ」すみませんでした!
引くときは潔くが1番、肝に命じておこう。
するとだんだんこいしの視点がぼやけてきた。あ〜なんだかこの感じ気持ち悪い…
ついには目の前が真っ暗になった。ポケ◯ンの主人公ってこんな感じなのかな。こんな感じならポケ◯ントレーナーはお断りだね!
「何も見えないよ」
「ならもう私のこと見えるわよね」
いきなり明るくなったと思ったら手を被せてあったらしい。そして目の前にはさっきこいしと話してたやつだった。
「さっきぶりね、ぼうや」
「まさか直接話すと思ってなかったよ」
さっきまでBBAめっちゃ言ってたから余計不安なんだよ。
「BBAを何回も言ってたのは後でお仕置きをするわ。まあとりあえずもう一度自己紹介でもしましょうか。私は八雲紫、以後お見知り置きを」
そう言うと、ゆかりんはスカート?の裾をつまみ上げて礼をした。なんとなくこちらも礼をした。
「それよりも、ここってどこなんだ?正直こんな体験したことないから焦っちゃうよ」
「こんな体験するのはぼうやぐらいよ。運がいいのよぼうやは」
「えっ、そうかなぁ〜」
「案外チョロいわね」
「ちょ、チョロくないし!慣れてないだけだし!」
本当褒められると嬉しくなっちゃうんだよ!あまり褒められたことがないし。
すると、ゆかりんの雰囲気からアホっぽいものがなくなっていた。むしろ、なんだか怖い。
「なら、なんでぼうやは慣れてないのかしら?」
「それは、まだ俺が子どもだからで」
「本当にそうなのかしら?」
「えっ?」
俺には言われてる意味がわからなかった。でもゆかりん、いや紫は問いかけるように俺に色んなことを言ってきた。
「子どもでも父、母などの家族から何かしたら褒められるはずでしょう?それも、ぼうやは見たところ10歳ぐらい。なら、褒められることに関しては家族からたっぷり受けてきたはずよ?」
「それは…俺にお父さんとお母さんが……何も言ってこなかっただけ……で……」
そこから、俺は何か抜けてるような感じがしていた。というよりも、すごくモヤモヤっとした何かがかかっている状態だった。
「仮に家族から褒められたことが少なかったとするわ。でも、何故家族がぼうやに対して関心を持ったようなことをしなかったと思う?」
「俺の…行いが悪かったから?」
「そんなことで家族は見捨てたりなんかしないわ」
ならなんで…俺は家族から関わられていないんだ?
そのことについて知りたいと思うほど、心にぽっかり穴が空いていく気がする。家族のことについて知っているけど、思い出したくない、そんな気持ちも何故か出てきている。
なんでこんなこと思うんだ?
「そろそろわかってきたと思うけど、さらに分かると思う場所にこいしが行っているわ。あそこを見て頂戴」
そう言って紫が扇子で指した場所には、何かの映像も流れてきていた。
「これはこいし視点の映像よ。あそこを見れば、何か分かると思うわ」
紫は少し悲しそうに俺に言った。なんでそんな顔しながら言ったんだ?まさかないだろうと思っていたことが頭によぎる。どう考えても1番可能性が低い。そんなことはないと思いながらも見てしまう。一気に嫌な予感がやってくる。
そして、しばらくすると、ベッドに横たわっている少年と、その周りにいる人たちが見えた。その人たちは、どうやらその少年の親戚のようだ。何か話しをしているので注意深く聞いていると、
「なんでこいつは死ななかったんだ!?普通あのスピードで車にぶつかったら死んでるだろ!!!」
「確かにそうだわ!本当、生きてるのが不思議なぐらいね、この疫病神は」
どう考えても人として言ってはいけないことをぶちまけている。なんなんだこいつらは。なんでこんなこと言う奴のところにこいしは行ってるんだ。
でも、なんだかすごく聞き覚えがあった。まるでない方がおかしいとまで思っていた。そんなこと、思いたくもないのに。
「こいつを産んだと同時にあいつは死んだ!そして後を追うようにあいつの旦那も事故で死んでしまった!!」
「こいつを産まなければ2人とも良い人生が送れたかもしれないのに…この疫病神のせいで!!!」
こんなの、ただの言いがかりだと言いたかった。でも、何故かそれを言おうとしても何も言えない。感じるはずのない感情を感じて。
気づいてしまったが、信じたくはなかった。そう思っていたのが紫にはもうバレていた。
「…もう気づいているかもしれないけどあえて言わせてもらうわ。あのベッドに横たわっている少年は、ぼうやよ」
まさかのシリアス
正直作者自身アホだと自負してるからシリアス苦手なんだな
次で終わります
次は日にちが変わったら出します