千夜ちゃんお誕生日おめでとうっ!!
ごちうさ三期という世界を揺るがす速報にたまげすぎてごちうさの世界に転生する妄想をしたので初投稿です。
僕とシャロは、とある喫茶店に足を運んでいた。
シャロに誘われ、特に予定の無かった僕は二つ返事で了承した。
『甘兎庵』と刻まれた看板を掲げる、洋に囲まれ異彩を放つ和が、そこには存在した。
「千夜ー、入るわよー」
シャロが知己と話すような気軽さで扉を開いた。
瞬間。黒い物体が弾かれたように扉から飛び出してきた。それはシャロの顔面に飛びつく。
「~~~~~~っ!!」
パニックに陥り、こちらに倒れ込んでくる彼女に巻き込まれ、下敷きになり倒れてしまった。黒い物体は既にシャロから離れており、そこへ視線を向けると王冠を被った兎が佇んでいた。
視線を戻す。シャロの顔が文字通り目と鼻の先にあった。
独特の甘い香りに、華奢で柔らかい身体の感触。
5秒ほどたっぷりと硬直したのち、事態を理解したシャロが顔を紅潮させる。
「あっ、ご、ごごごごめんなさいっ!」
目を回し、狼狽をあらわにするシャロ。僕だって恥ずかしい。お互いのために、なるべく迅速に離れるべきだろう。
「だ、大丈夫だよ!それよりも___」
幸いと言うべきか人の目は無い。早く離れた方がいい、そう伝えようとしてお店から、制服を着た女の子が出てきた。
「あんこったらどうしちゃったのかしら~…あら?」
「ちっ、千夜!?あの、これはちが___」
「シャロちゃんが男の子を押し倒してる!?」
◆◆◆◆◆
店内に移動し、席に座る。現在の時刻は昼時とは少しずれた13時45分。辺りを見回すと客は全く居ないが、客席のテーブルに食器類が乗っている所があるのを見るに、先程までは混んでいたであろうことがわかる。
僕の視線に気づいたのか、ごめんなさいね、と断りを入れて片付けに行く女の子。シャロと2人で待機する。…少し気まずいような。
「あの、さっきはごめんなさい!」
恐る恐ると言った様子で話し掛け、そして勢いよく頭を下げるシャロ。さっきのは完全に事故だ。彼女が悪いというわけではない。
「いや、気にしないでいいよ。こっちこそごめん。
…怪我とかしてない?」
「いえっ大丈夫ですっ!それより下敷きになった烏兎さんの方が痛かったですよね!?本当にごめんなさい!」
このままでは謝罪合戦になる事を察した僕は口を開く。
「じゃあさ、僕の事を名前で呼んでよ。それでさっきの事は水に流そう。あ、ついでに敬語も無しで」
「なっ、そ、それは…」
躊躇うシャロをじっと見つめると、観念したように口を開く。
「あ、うぅ…ハクヤ」
「うん。改めてよろしく、シャロ」
そうしてガチガチに緊張しているシャロを宥め、他愛もない話を進めるのだった。
◆◆◆◆◆
暫くして、お店の片付けを終わらせた女の子が戻ってきた。
「私は宇治松 千夜よ。千夜って呼んでね?」
「僕は烏兎 白夜。よろしくね、千夜」
「さっきは勘違いしちゃってごめんなさいね。
シャロちゃんに彼氏が出来たと思うとつい…」
「かれっ!ち、違うわよ!?今日会ったばっかりよ!」
「ふふっ、冗談よ。…シャロちゃんが男の子を連れてくるなんて初めてだから、サービスしちゃうわっ」
「…今は他のお客さんもいないし、千夜も座ったらどうかしら?さっきまで忙しかったのよね?」
「あら、シャロちゃんがいつもに増して優しいわっ!」
そうして出された抹茶を飲む。茶葉特有の苦さとほんのりと感じる甘味が見事にマッチしている。ラビットハウスのコーヒーとはまた別だが、とても落ち着ける味だ。
「抹茶はあまり飲まないけど、すごく美味しいよ!」
「あ、あら、ありがとう。男の子のお客さんなんて初めてだから口に合うか心配だったけれど、よかったわ」
そう言って顔を赤く染め、照れる千夜。不意に右肩にとすん、と重みが加わる。右側に視線を向けると、目がトロンとしたシャロが僕の肩もたれ掛かっていた。
「ふにゃあぁ…」
猫の鳴き声のような言葉を発し、僕にぐりぐりと頭を擦り付けるシャロ。
「あ、し、シャロ?」
羞恥が困惑の混じった声は普段のものよりも固くなってしまった。そうして身体を硬直させている内に、次第にシャロの動作が遅くなり始め、ついには止まってしまった。
すうすうと規則正しい呼吸が感じられる。
「…寝ちゃってるね」
「あら、シャロちゃんったら…しょうがないわ。お店の奥に連れて行きましょう」
お店の奥の垂れ幕に入って2階に上がり、部屋の布団にシャロを寝かせる。
「ねえ、ハクヤくん。シャロちゃん、悪気があったわけじゃないから、その、怒らないであげて欲しいの」
「ん?別に怒ってないよ。…それにしても、どうしたんだろう。
いや、他にリラックス効果があったはずだし、一概には言えないか。しかし、考えところで最早後の祭りなので、あまり気にしないこととしよう。
「_____不覚っ!」
突然聞こえてくるこえに思わず振り向けば、目に涙を溜めた千夜が震えていた。
「私、わたしっ!自分が許せないわっ」
そうして顔を隠す千夜を、僕は両腕で包み込んだ。時間にしておよそ5秒。体を硬直させていた千夜が顔を上げる。
「ハクヤ、くん? 」
「…よく分からないけど、あんまり自分を責めないで。落ち着いたら話をきいてもいいかな?」
そうして落ち着かせるように、艶のある黒髪を撫で付けるのであった。
◆◆◆◆◆
「なるほど、シャロはカフェインで酔ってしまう世にも珍しい体質であると」
「ええ、そうよ。最初にコーヒーを飲んで酔った時は自分の家でキャンプファイヤーをしようとしていたわ」
「ツッコミどころが満載だけど…そして、抹茶でシャロを酔わせてしまって罪悪感を感じてしまったと」
さっきのは何だったのだろうか。我ながら酷い勘違いをしたものだ。
「あー…千夜?さっきの事はどうか忘れて頂きたいのですが」
「嫌だわ、それと、あんまりそういうことはしない方がいいわ。女の子はみんな狼なのよ」
女の子が狼?普通は逆ではないだろうか。
首を傾げ考えていると、千夜が声をかけてくる。
「…でもね、凄く嬉しかったの。だから、ありがとう」
そういって、優しく微笑むのだった。
◆◆◆◆◆
ハクヤくん。どうしてあんなに優しいんだろう。
そ、それに、あんなことまでされちゃって…
初対面なのに…まさか、他の人にもやってるのかしらっ!?ダメよっ!?
…でも、温かかったわ。
◆◆◆◆◆
その日の夜のこと。
「なっななななな_____!!」
甘兎庵の隣の小さな家で、驚愕の声が上がっていた。
その家に住む金髪の女の子が持つ携帯には、幼馴染の女の子から、一通のメールが届いていた。
携帯の画面には今日会った
投稿期間がかなりあいてしまいました。申し訳ございません。