言い訳をさせてもらうと本当はあの一話だけで終わるつもりだったんですよ……ところがですね、少しずーつ書きたいことが出てきまして……
ああ、こんなに期間空けたら読者さんあきれるだろうな、と思いながらもちょっとずつ書いてたら出来上がったんです。
許してください何でもはしないけど!
……じゃ、じゃあお話おいておきます、ゆっくりしていってね!
はい?……指揮官、私はインディアナポリス。ニックネームはインディよ。え、核爆弾?それ、何?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「インディちゃんかわいいいいい!」
「……お姉ちゃん、うるさい」
今日もお姉ちゃんと一緒にぶらぶらしながら時間を潰してる。
お姉ちゃんは何時でも私を見てる。流石にお手洗いとかにはついてこないけど、1日に何十回かは必ずお姉ちゃんを見る。
お姉ちゃんに『なんでそんなに私のことを気にするの?』って聞いたら、『インディちゃんが可愛いのがいけないんだよ! インディちゃんは世界一だからね!』って言われた。
毎回毎回、私よりお姉ちゃんの方が可愛いと思うんだけど……いつも言う前にお姉ちゃんがテンション高くなり過ぎてこっちの話を聞いてくれなかったりするから伝えられない。
……うん。まあ、嬉しくないかと言われれば嬉しい。でも、私と一緒にいて良いのかという心配もある。
お姉ちゃんは私と違って明るい人だから、その明るさで他の人に話しかけに行ったら、きっと人気者になれる。
私は……あまり、他の人に話しかけることができない。何が悪いのか分からないけど、私を見ると苦笑いして去ってしまう人もいる。
でも、そうじゃない人もいて……
「おはよう、インディとポートランド。今日も二人で散歩かしら?」
プリンツ・オイゲンさんはその内の一人。ここに着任した時期が偶然ほぼ同じだったから、同じ重巡として頑張ってきた。
「おはよう……プリンツさん」
「おはようございます! プリンツさん! 今日もインディちゃんかわいいでしょう?」
「ふふ……そうね。それにしても、相変わらず二人は仲がいいわね」
彼女は「オトナ」の女性っぽくて……私が中々上手く喋れなくても、静かに待ってくれるの。だからプリンツさんとは仲良くなれたし、静かな人なのに色んな人とよく話しているのはいいなあ、と思う。
私もそうなれたらいいのにな……
「暇ならちょっと遊びにいかない? きっと楽しいわよ」
「どこへ行くんです〜?」
「何かお菓子をベルが作ったと聞いたの。それを配ってるようだから、調理室へ行くのよ」
お菓子……この前はロールケーキを皆で食べたな……
「それはいい……一緒に行く」
「私もお菓子ほしいのでついていきますね!」
甘くて美味しいものは逃せないと思うの。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あら、プリンツ。ようやく来たのね……とそちらは、ポートランドとインディですね」
「連れてきちゃったけど問題ないかしら?」
「全然問題ありませんよ」
「なら良かったわ。さあ、行きましょ?」
ベルファストさんはロイヤルのすごいメイドさんで、戦いでも頼りになる人だ。普段はよく女王様やヴォースパイトさんと一緒にいて女王様のお世話をしている。
「今日はクッキーを作りました。紅茶も一緒にいかがですか?」
「頂くわ。……ああ、貴方も一緒に食べるのよ?」
「私はメイドですので……」
「ロイヤルの所にいるなら文句は言わないけどここは私達しかいないのよ? ここにいる時くらい息抜きしなさい」
「……はあ、分かりました」
「貴方がロイヤルのメイドであることを誇りに持ってるのは知ってるけど……」
「全く……貴方には敵いませんね」
プリンツさんは私より遅くここに着任したのに私から見てもすっごく頼りになる人。提督をからかっている姿もよく見るけど、それにしたって提督の緊張をほぐすため。
私には真似出来ないし……羨ましい。あれ位気配りが出来たら、皆の支えになれるし、お姉ちゃんにも心配させなくてすむ。
何より、指揮官に頼りにしてもらえる。ここまでこれたのは指揮官のお陰だから、これから少しずつでもお返しをしていきたい。
「それにしても、この艦隊も随分と大きくなったわね……」
「ご主人様が着任してからもう数か月です。様々な
「指揮官もなんだかんだ言って今までの子はほぼ全員捕まえてきてるのよねえ……」
「私はインディちゃんと一緒にいられればそれでいいの!」
「「あなたには聞いていない(です)」」
「……とても、賑やかになった。良いことだと、私は思う」
どこに行っても誰か他の人がいるというのは……結構安心感のあるもの。……静かなところは嫌いじゃないけど、一人でいるのは嫌だな……
「それはそうですね。かつての仲間と出会えて嬉しいのもありますが、当時の敵と仲良く同じ艦隊に所属しているというのも不思議な話です」
「着任当初からすっと瑞鶴はエンタープライズを追いかけてるし、駆逐の子たちは打ち解けるのが早いわ」
「インディちゃんの良さを分かってくれる人も増えて私的には大満足です!」
「本当にあなた妹のことが好きね……?」
「私のインディちゃんは世界一かわいい! そしてインディアナポリス級のほうに私はなりたい!」
「お姉ちゃん……恥ずかしいからちょっと静かにして……」
「だってこれはお二人にインディちゃんのかわいさをアピールするチャンスですよ!?お姉ちゃんとしてこのチャンスは見逃せない!」
「はいはい、私たちはもう十分に理解してるから今はやめときなさい。妹に嫌われるかもしれないわよ?」
「そんなことありえない! ありえないけど……その前に聞き逃せないことがあります。十分に理解してるというのなら試させてもらいますよ?」
「お二方、その辺に……」
「いいのよベル。これは彼女なりのコミュニケーションよ?」
「インディちゃんがかわいいと思ったところについて語ってみてください! その内容によってインディちゃん理解度を測ります!」
そんな理解度初めて聞いたよお姉ちゃん……
「あのお人形さんを抱いて寝る写真、かわいかったわよインディ? インディもお人形さんみたいにかわいいと思うわ」
「!?」
そんな写真撮ってたのお姉ちゃん!?
「ああでも、あそこまで薄着だと危ないわよ? もし指揮官に見つかったら……襲われてるかもね?」
「!!」
指揮官に襲われる!? あっ、でも……それは、それで……
「そんなこと私が許しません! インディちゃんを一番愛しているのは私ですから!」
「いつのまにか指揮官と一緒に襲ってそうね」
「え!? あっ……その手がありましたね!」
「これ以上はインディが困りますからおやめなさいポートランド。好きなのはわかりますが、行き過ぎると妹によくないですよ?」
「……まあ、プリンツさんのインディちゃん理解度が高めなのは分かったので良しとしましょう!」
「ふふ……仲間のことはちゃんと理解してるわよ。だから心配しなくていいわ、ポートランド」
……お姉ちゃんはすごい話せていいなあ……私もお姉ちゃんや指揮官のことについて、いっぱい喋ってみたい……
「さて……お菓子もそろそろ切れそうですし、そろそろお開きにしましょうか?」
「そうね……時間もいい感じだし、解散にしましょ?」
「お菓子おいしかったです! ありがとうございます! インディちゃん今度はどこへ行くー?」
……元々ぶらぶらしているだけだったから……特に予定もない。どうしようかな……
「行くところないのなら学園へ行ってみたら? 何かイベントがあるってグリッドレイが言ってたわよ」
「そのイベントというのは不定期に開かれているゲーム大会ではないでしょうか。東煌の方々が発掘していたものや、ロングアイランド様が持っている対戦型ゲームで遊んでいるそうです。陛下も前行かれたことがあるので知っています」
ゲーム大会……面白そう……
「……お姉ちゃん、行こう?」
「ついていくよー!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
……結構人がいるなあ……やっぱり人気のイベントなのかな?
「この機会にインディちゃんの素晴らしさをみんなに教えに!」
あっ、お姉ちゃん……あっという間に消えちゃった。……どうしよう、一人になっちゃった。と、とりあえず、イベント会場まで行ってみよう……
「ん……?インディちゃんじゃん! やっほー☆」
「あっ……ヒューストン……」
彼女はヒューストン。いつも賑やかな人で……よく指揮官や皆を振り回してる。それでも本気で嫌がることはしないあたり、彼女もよくできた人だと思う。
「インディちゃんが人が多いところに来るなんて珍しいね! イベント目当てで来たのかな?」
「うん……ゲーム大会なんて……行ったことなかったし……」
「じゃあさじゃあさ、一緒に回ってみない?」
「……私が一緒で……いいの?」
「いいに決まってるじゃん! ほら、行こう!」
うん、こんな感じでいつも巻き込まれているけど……こういうのも、悪くない。
そうして二人で歩いていると撫順と雷ちゃん、電ちゃんがいる。対戦型のようだけど……普通二人じゃないの?
「ふっふん、ロングアイランドちゃんにならともかく、ぽっと出の貴方たちに負ける私じゃないよ!」
「このままだと負けちゃう! 電ちゃん、助けて!」
「電はゲーム下手ですから……諦めちゃってください」
「そんな~!」
……電ちゃん、諦めるの早いよ……でもまあ……苦手なら仕方ない、のかな?
「インディ、私たちが助けてあげようよ!」
「えっ? でも……」
「大丈夫大丈夫、きっとなんとかなるって!」
いや……ああいうものは基本一人だけって……ああ手を引っ張らないで。
「雷ちゃん、助けに来たよ!」
「ヒューストンさん! それにインディアナポリスさんまで!」
……聞くたびに思うんだけど……私の名前長いよね……って、今はそんなこと言っている場合じゃないや。
「助けにって言っても……何をすれば……いい?」
「えっ? えーっと……私を応援して!」
「……そんなことでい「分かったよ!」ええ……」
……それって本当に手伝いしてる……? 他の観客と一緒じゃ……?
「違いますよ」
……えっ?
「……口に出してた?」
「いいえ、でも言いたいことが何となく顔に書いてありましたよ」
……うう……恥ずかしい。
「改めて言うと、確かに応援というのは目に見えるお手伝いをしているわけではありません。ありませんが……でもその応援というのは、『その人の努力を私は認める』と言う事を分かりやすく表現しているものでもあるのです」
……『その人の努力を認める』……?
「『あなたは一人じゃない、私もついてるよ、だから頑張れ!』……そういう気持ちのこもった応援は他人から見ても目を見張るものがあったりしますし、応援されている側にとって、何よりもありがたいものです」
……分かる、気がする……そうだ。私もいつも……応援してもらっているじゃないか。他の皆に……そして……お姉ちゃんや指揮官に。
「頑張れー! そこだ雷ちゃん! ↓↘→ABだ!」
「分かった! これで、どうだー!」
「あっ、ちょちょ待って、今ので体力が……」
「これで……『ちぇっくめいと』よ!」
「ああー!」
「やったね雷ちゃん! すごいよー! かっこいいぞー!」
「ヒューストンさん、ありがとー!」
雷ちゃん……あそこから勝ったのね……体力差見ても5割はあったはずなのに……
「あそこまで応援で力を出せる人も珍しいですけどね」
「……本当だよ……でも……」
……ああいう子を見習いたい。ずっとそばで支えてくれたお姉ちゃんや……指揮官にお返しをするためにも……私は……
「……これからどうします?」
「……まずは……あの二人を応援しよう? 雷ちゃんだけじゃなく……撫順も一緒に」
「……素敵な考えです。じゃあ、一緒に応援しましょう?」
その後は撫順が勝ち、またその後に雷ちゃんが勝ち、またまたその後に撫順が……って続いたから、二人のスコアが並んだ……次の勝負で決めることにしたら……ダブルKOが出て引き分けになった……そんなことも、あるんだね……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの後分かれて……今は寮舎に戻り中。お姉ちゃんは……いつか帰ってくるだろう。……もしかしたらいつの間にかすでに後ろにいるのかもしれないけど……
「インディじゃないか」
「あ……指揮官……」
向こうから指揮官が現れた……お風呂上りなのかな……髪が濡れている。
「一人でいるのは珍しいな。ポートランドはどうした?」
「ゲーム大会の時に……はぐれちゃって」
「ゲーム大会? ……成程。ちなみに、お前もその大会には行ったのか?」
「うん……雷ちゃんや電ちゃんや撫順、ヒューストンと一緒に遊んでた……」
「珍しいメンバーだな」
そういって指揮官は少し笑う。……うん、確かに珍しいかもしれない……
「応援しているだけだったけど……でも、楽しかったよ」
「……それは良かった」
「それでね、指揮官」
電ちゃんと話したことを指揮官にも話す。私が感じたことも含めて。
「だから私は……もうちょっと、積極的に話そうと思う。難しいけど……足踏みはそろそろやめる。だから、前の相談は……気にしなくて、いいよ」
「……そうか、そうか。……いいんだな? その言葉、信じて」
「うん……でも……指揮官も、協力してね?」
「当たり前だ。出来ることなら何でも言ってくれ、力になろう」
「お願い……じゃあ、またね。指揮官」
「ああ……おやすみ、インディ」
すぐ変わるのは難しいけど……少しずつでも変わればいい。そうすれば、きっと……
「……なんだ。俺がアドバイスしなくても……あの子はちゃんと歩いているじゃないか……だったら、俺も頑張らなくてはな。……そしてそれは君もだろう? ポートランド」
「……当たり前ですよ指揮官。何だって私は、インディちゃんのお姉ちゃんですから!」
後ろのあの二人を……守ることができるよね?
いかがでしょうか?久しぶりですので変なことになってたらすみません。
多分これから先も思いついたものをちょくちょく書いていってそしてまとまったら投稿していきます。(定期的にとは口が裂けても言えない)
付き合ってくれる読者様がいたら、何卒宜しくお願い致します。
次の子は……うん、あの子にしよう。「最初の第一艦隊にいた軽空母」。
皆さんはちゃんと、使ってあげてますかね……?
追記:1話毎に別世界線にせずすべて同じ世界線にします。よって主人公の一人称、話し方を統一します。なにか違和感ありましたら連絡ください。