C₁₀H₈   作:リフォン

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また投稿遅いです…潜水艦出ずに勝手に落ち込んで筆が進まなかったのは申し訳ないです、はい。
その前はその前で一周年を迎えたというシ〇ア〇スというメンテゲーを始めてしまって執筆できなかったりさんざんで…

ま、まあお話置いておきますので…ゆっくりしていってね!



注意:今回のお話でキャラ崩壊が起こっております。苦手な方はブラウザバック推奨です。


ユニオン 軽空母 ロング・アイランド

へへ~わたしロング・アイランドというの。こんにちは指揮官さん~実はわたしにはもう一つの名前があるの、知りたい?

 

 

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「へへへ~今日は何をしよーかなー?」

 

 いつもの様に溜まっている積みゲーを漁るロング・アイランドさん。この時間もまた楽しくて……パワ〇ロも新しいのを買ったままだし……MUG〇Nをもっと極めるのもありね~ああっでもでも……モ〇ハ〇ワールドも進めたいし……

 

「悩むなあ……」

 

 なかなか決められないなあ……でも、そろそろゲームを始めたい時間……あれ、この声は……

 

「この書類を頼む、ブルックリン」

 

「かしこまりました、指揮官」

 

 むむう……今日も指揮官さんは忙しくしているのね……もし指揮官さんが過労死してしまったら、ロング・アイランドさんの未来が危うい!

 

「指揮官さん、だめ~!」

 

「むっ? どうしたロング・アイランド?」

 

「いつも働いてる指揮官さんは、今すぐ休むの~!」

 

「そう言われても今日の職務がだな……」

 

 この前もそう言って遅くまで働いてたでしょ、指揮官さん! 指揮官さんにずーっと憑いてるロング・アイランドさんには指揮官さんの体調なんてお見通しなんだから!

 

「指揮官、残りの事務程度でしたら私でも処理できます。それに、私は外交官ですのであまり口で言うつもりはありませんでしたが……最近の指揮官は働き過ぎです。少しは休息を入れてもよろしいのでは?」

 

「だが……それでは上に立つ者としての責務を果たせないだろう?」

 

「部下でできることは部下に任せるのも必要です。貴方が倒れた時に艦隊が機能しなくなったりしたら笑えません。そういう時のための予行と考えてみては?」

 

「ふむ……まあ、それならいいか。後は頼むな、ブルックリン」

 

「ご安心ください。プロですから」

 

 ブルックリンさんは頼りになるね~でも、わたしの言うこともしっかり聞いてくれない指揮官さんは駄目だよ~?

 

「ほら指揮官さん、そうと決まればロング・アイランドさんの部屋に来て! やりたいことがあるの!」

 

「はいはいわかったよ。ってこら、手を引っ張るな」

 

 指揮官さんがいるならマルチプレイができる、ってことは……今日はモ◯ハ◯に決まりだね〜

 

「早く行こうよ〜時間は有限なんだから!」

 

「俺の貴重な個人の時間も大切にしてほしい「却下だよ〜」……そうか」

 

 だって指揮官を一人にしたらまた黙ってお仕事始めるもんね〜そういうのは良くない良くない。ロング・アイランドさんがしっかりと指揮官を癒してあげないと〜

 

 

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「そっちのエリアにモンスター行ったよ指揮官さん」

 

「分かった、とりあえず罠と大タル爆弾を設置しておくか」

 

 指揮官さんはこういうアクション上手くて一緒にやると楽なの〜綾波ちゃんもうまいんだけど、この分野においては指揮官さんに及ばないようね〜まあもちろん? 一番うまいのはロング・アイランドさんだけどね〜

 

「もう足引きずってるじゃないか、ここまで準備する必要はなかったな」

 

「気を抜いちゃだめだよ〜指揮官さん。そう言って前瀕死のモンスターに油断して失敗したの忘れたの〜?」

 

「むっ……それもそうか。せっかく設置したのだし、無駄にならないようにしっかりと使っていこう」

 

 指揮官さんは油断すると脆いんだよ〜この前もふざけて石ころ投げてるから突進回避できずに死んじゃってるし……それさえなければなあ……

 

「タメ斬りで……よし、終わったな。剝ぎ取りするか……」

 

「ああん……欲しいのは宝玉じゃないの……頭殻が欲しいの……」

 

「こっちはその宝玉が欲しいんだがなあ……」

 

 物欲センサー本当にやめて欲しい……製作者側は確率調整絶対に間違ってるよ……

 

「残念だが、一度休憩にしよう。流石に少し疲れてきた。ちょっとお腹もすいてきたし何か食べるか……?」

 

「それならポテチがあるよ!」

 

「前から思うのだが、女子的にはポテチは大丈夫なのか……?」

 

「ゲームとポテチとコーラのセットは最強だから大丈夫~」

 

「おい、返答になってないぞ……」

 

 もう、指揮官さんは細かいところを気にするなあ……指揮官さんにはこのセットの有用性をもう一度教授する必要がありそう~

 

「……そういえばになるんだが、最近学園の授業には出ているのか?」

 

「うん? 出てないよ~?」

 

「そこは出てくれよ……この前ラングレーが怒ってたぞ。教える人が足りな過ぎますわ! ってな」

 

「ロング・アイランドさんは人に教えられるほど上手くないよ~?」

 

「この前何回もスクランブル発動させて海域ボスへのとどめを刺してMVP掻っ攫ったの忘れたとは言わないよな?」

 

「何のことかな~?」

 

 指揮官さんったらおかしい人~護衛空母としての支援が得意なロング・アイランドさんがMVPとるなんてそんなことあるわけないよ~

 

 まあもしかしたら? 直前にやった音ゲーが上手くいかなかったどこかの幽霊さんが不機嫌なせいで目に付いた敵全てに向かって可愛い可愛い艦載機を飛ばしてたかもだけど~ロング・アイランドさんじゃないね~

 

「とにかく……まあ今度は出てやれよ? 俺としては教師としてのお前にも期待している」

 

「そういうのずるいよ指揮官さん……はあ、しょうがないから今度出てあげる~」

 

「助かるよ、ロング・アイランド」

 

 またみんなの前でコミュ装甲を被らないといけないようね……! みんなに好かれると大変だ~

 

「……何だかんだ言ってやっぱり面倒いいよな」

 

「『護衛空母』として働いたロング・アイランドさんだよ? 他の人のことはちょっと気をつければちゃーんと把握できるよ? すごいでしょ!」

 

「……そうか、それは本当に、すごいな。うん、偉い。ありがとな、ロング・アイランド」

 

「じゃあわたしはこのまま引き「だめだな。」……せめて最後まで言わせてよ~」

 

 いいじゃない、ずっと引きこもってる夢見たって……ニート最高、無職最高!

 

「だからお前が最初ここに来たのかもな」

 

「どういうこと~?」

 

「俺から言わせてもらうと、正直お前は他の誰よりもこちらの文化に染まっていると俺は思う。勿論、良い意味でな」

 

「そうかな~? 電ちゃんや雷ちゃん、明石や夕張あたりも結構詳しいと思うけど~?」

 

「電や雷は確かにそうだが、あの子達の詳しさはちょっと違う。どちらかと言うと俺たちが見えていない、隠されているものに詳しい感じだろう。そして明石や夕張の特定分野に関しての興味はそれこそ目を見張るものがあるか、俺たちに理解できるものかといわれると難しい。……だからこそ、こちらの文化に詳しいうえに、空母で遠距離まで索敵可能なお前が来たんじゃないか、と俺は思う」

 

 ……ロング・アイランドさんをちょっと買い被りすぎじゃないかなあ……いや、期待してくれるのは嬉しいよ? でもね、長く付き合ってるからかな……その期待にこたえられるか不安にもなってくるんだよ?

 

 次から次へと来る子達……皆何かしらの強みを持ってて、中には建造するためにとてつもない長い時間をかけた研究を経てこっちに来る超すごい子もいる。そんな中でわたしは何ができるのかな?

 

 不安で不安で不安で不安で……それでも指揮官はこの弱気になってるわたしをいつもと変わらず引っ張り出してくれる。ロング・アイランドに本来の役目を全うさせてくれる。外部から見てみると女の子に戦わせるなんて! って思う人もいるかもしれないけど……

 

 ロング・アイランドたちは『女の子』である前に指揮官の下で戦う『艦船』だ。もちろん、気を抜く時はわたしもだらーりだらーりとしてる。それでも……

 

「何難しい顔しているんだ。せっかくのかわいい顔が台無しだぞ?」

 

「ふえっ!?」

 

 ちょっ、指揮官さん! いきなりはずるいよ! ちょー恥ずかしいよ!

 

「お前が心配しすぎる必要はないさ。だって俺がずっと見てきた、一緒に戦ってきたんだ。この戦いの終わりはまだ見えないのは残念だが……お前たちと離れるその瞬間も訪れるのはまだ先ということだ」

 

「……そうじゃないの、指揮官さん」

 

 わたしは、指揮官さんのお役に……

 

「なんだ、そんなに心配ならいっそのこと逃げてみるか? 世界の果てまで」

 

「え?」

 

 どういう……こと……?

 

「お前が何で悩んでるか詳しくはわからないけどな、これだけは言うぞ。お前は俺の艦隊に必要だ。それは、誰かで代用できるものじゃない。お前じゃなきゃダメだ」

 

「……なんでそこまで言い切れるの?」

 

「俺のロング・アイランドだからだ。」

 

「……それだけで? ダメだよ指揮官さん……お願い、わたしに教えて。本当のことを。やっぱり引き篭もってる私じゃ……」

 

 指揮官さんの背中を守るには……

 

「……じゃあ本当のことを言うぞ」

 

「……うん。覚悟はできて……「そんなことで悩むな」……え?」

 

 そんなこと……? そんなことってどういうこと……!?

 

「指揮官さんだってわかるでしょ! わたしはそんな強い子じゃないって! ほかに強い空母はいっぱいいる! 軽空母にだっていっぱいいるじゃない! わたしの代わりに主力に入れたほうが強い子なんてたっくさんいる!」

 

「ああ、確かにその通りだ。レンジャー先生にはいつもお世話になってるしユニコーンも戦場で頼りになる子だと評判だな。祥鳳も気配りがよくできる子だし空母ではエンタープライズや翔鶴瑞鶴、赤城加賀などが大暴れだな。戦艦まで含めるとキリがない」

 

「じゃあなんで……!」

 

「それでも『ロング・アイランド』はお前だけなんだよ。いつも俺に憑いている船なんて、どこを探してもお前だけだよ」

 

「それだけじゃん……わたしじゃ……ロング・アイランドじゃ指揮官のお役に立てない!」

 

 ……何でこんなことになっちゃったんだっけ……ロング・アイランドは、指揮官さんの疲れを癒したかっただけなのに……これじゃあ指揮官さんに迷惑しかかけてない……

 

「本当にそうか……? 俺はそうは思わないが」

 

「……もういいよ、指揮官さん。無理しなくても……」

 

 ああ、違う、口にしたいのはそういうことじゃない。謝りたいの。ロング・アイランドは指揮官さんに……

 

「かつての大戦でのお前の活躍は、目に見張るようなものだったのか? それは他の船でちゃんと役割を果たせるものだったか?」

 

「それは……」

 

「確かに戦果の派手さというのは重要だ。一目でどれだけのことを成し遂げたかがわかりやすいからな。でもそれだけに囚われるのもダメだろう? お前は確かに目立つような子じゃない。でもお前だって頑張ってるんだ。そしてそれを俺が認めている。これじゃ駄目か?」

 

 ……ああ、駄目だよ……これじゃあわたしの負けだよ……

 

「ずるい……指揮官さんにそんなこと言われたら認めるしかないじゃない……分かったよ、認める。わたしでも……ロング・アイランドさんでも役に立ててるって信じるよ~」

 

 指揮官さんはすごいなあ……わたしの悩みをすっかり吹き飛ばしちゃった。本当は指揮官さんの疲れを癒すためだったのに……これじゃあどっちがストレスを解消させてもらってるのかわからないよ~

 

「もう大丈夫か? お前の悩みはもうないか?」

 

「平気平気~もうロング・アイランドさんは完全復活したの! だから指揮官さん、構って~」

 

「だからの使い方間違えてないか? まあいいが……何するんだ?」

 

「じゃあついてきて!」

 

「あ、おい!」

 

 向かう先は寮舎。ロング・アイランドの大好きな飲み物を指揮官さんにも飲ませてあげよ~!

 

 

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「はい、指揮官さん。これをどうぞ?」

 

「これは……なるほど、『ロングアイランド・アイスティー』か」

 

 アイスティーの味と見た目をお酒を混ぜ合わせるだけで再現しようというカクテル、それがロングアイランド・アイスティー。わたしの名前と同じ島が発祥の地なんだよ~

 

「意外だな。お酒は飲まないものだと思っていたが」

 

「そりゃあ普段は飲まないよ? でもこういう時にはお酒を飲んでサッパリするのがいいでしょ~」

 

「まあ、違いないな。少し湿っぽくなってしまってたし、空気を変えるのにはちょうどいい。それじゃあ……」

 

「「乾杯」」

 

 うんうん、この感じがいいんだよね~お酒を進めるのは好きでロング・アイランドはあまり飲まないんだけど、久しぶりに飲むなら全然いい~

 

「こういうのもたまにはいいな。お酒は普段飲まないが、これからは艦隊の皆とのコミュニケーションツールとしても使えそうだ」

 

「しーきーかーん、今くらい仕事のことから離れようよ~そんなことしてるとロング・アイランド、すねちゃうよ!」

 

 まったく、これだから指揮官さんは心配なの! いつもいつも仕事のことばかり心配して……もうちょっと私を慰めてくれてもいいじゃん!

 

「わかったわかった。仕事の話をするのは止める、止めるからちょっと離れろ。近い」

 

「本当にわかってるの~? 指揮官さんは噓をつくかもしれないからな~」

 

「どうしたら信じてくれるんだ……」

 

「じゃあキスしてよ指揮官さん」

 

「は?」

 

 うわああ! 恥ずかしい! でも言っちゃったからには最後まで……だよね?

 

「ロング・アイランドにキスして、指揮官さん。今だけでも、『わたし』だけを見てるって証明して見せて!」

 

 『恋』の敵は多いの~だから少しでも、指揮官さんの気を引かなきゃね~

 

「おいそれは……はあ、全く。それじゃあ……」

 

 あっ、やっぱ指揮官さんちょっと待って顔近ーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんてな、デコピンだ!」

 

「ふぇ!?」

 

 そんな、あそこまでいって酷いよ指揮官さん! 今のは完全にキスする流れだったでしょ!

 

「残念だったな、そんなに期待していたのか?」

 

「当り前だよ指揮官! 乙女心をそんな風に扱うなんてひどいよ~!」

 

「すまんすまん、今は違うなと思ってな」

 

「……どういうこと?」

 

 なんでダメなのかな……やっぱりロング・アイランドさん可愛くないのかな……

 

「酔った勢いで、っていう感じになるのは嫌なんだよ、たとえお互い酒に飲まれてなくともな。だからまた今度な」

 

「え、それって……」

 

「言わせるな、恥ずかしい。もう俺は帰って寝るからな」

 

「ああっ、待ってよ指揮官さん~! まだ聞きたいことがあるの~!」

 

 キスをしてもらえなかったのは残念だけど、それでよかったかも~だって今じゃちゃんとした気持ちを言葉で伝えられないかもしれないもの。

 

 私は軽空母のロング・アイランドさん。燃料を漏らしちゃうくらい、怖がらせちゃうすごい幽霊さん! だけど……あなたの前ではただの幽霊さんでいたいな。ね、指揮官さん?

 

 




いかがでしたでしょうか?うん、私もロング・アイランドさん使っているんですが…スクランブルが刺さると怖いですよね((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

次の投稿は同じく最初に艦隊にいるあの子。いつも120円ゲフンゲフンアイドルを追いかけてるあの子です!

次の投稿はいつかなあ…気長に待ってくれる人がいたらその時はよろしくお願いします。<(_ _)>

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