ダンガンロンパ~黄金の言霊~   作:マイン

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番外編間に合わなかったので今回は本編です。
なんとかダンロン3までにはスーダン編に入りたいけれど、このペースで間に合うかなあ…


塔和の噂

「……」

「……」

「……」

『……』

 灰慈が去っていった後、こまる達は呆然と立ち尽くしていた。

 

「灰慈さん…私たち、何か悪いことしたのかな?」

『そんなことは無いと思うけど…。でも、灰慈君があんなに感情をむき出しにしたところなんて初めて見たよ…』

「…こりゃあ、十神の坊主が言っていたこともあながち杞憂じゃなさそうだなあ」

「え?」

「あ、いや…なんでもねえよ」

「…フン、どうだっていいわよ。それより、早く行くわよ」

「え?でも…」

「出て行けって言われたんだからそうするしかないでしょ…。そうでなくとも、こんな陰気くさい所に長居するつもりはないわ」

「…ま、今回はちと間が悪かったみてえだな。ここは一旦退散しとくか」

「は、はい…」

 交渉相手が居なくなってしまったため、こまる達は仕方なく出ていくことにした。

 

 

 

 建物を出たこまる達であったが、外がやけに騒がしくなっていくことに気が付いた。

 

「…?どうしたんだろ?」

「なんか広場のど真ん中に人が集まってんな。確か、あそこにゃあ『モニター付きのトラック』が放置されてたが…」

「…何かまた変な映像でも流れてるのかしら?」

 訝しげなこまる達の耳に、人だかりの中から大人たちの声が聞こえてくる。

 

「だ、誰か助けてやってくれッ…!あれは、私の妻なんだ!」

「お、落ち着いて!気持ちは分かるが、ここからではどうしようも…」

「クソが…なんなんだこりゃあッ…!?」

「こんなものを見せられて、落ち着いていられるかッ!」

「これはガキ共の『罠』だッ!俺たちを炙り出そうとしてるんだ!助けにいったって、逆に殺されちまうよッ!」

「…クッソォ…!だったらオレが…!」

「お待ち、…今から行ったって間に合いっこないよ」

「朝日奈様…ここは、どうか堪えてください…!」

「…糞、クッソォ…」

 

「…なんだか、『普通じゃない』雰囲気だよ…?」

「坊主どもや石丸のとっつあんもえらい取り乱してやがる…。まさかとは思うが…」

『…君たちは見ないほうがいいよ』

 ただならぬ様子に戸惑うこまる達に、シロクマが声をかける。

 

「…は?なんでよ?」

『ここに逃げたからって、子供たちから本当の意味で逃げることは出来ないんだ…。暴走する子供たちをどうにかしない限り、ここの大人たちには『希望』も『未来』もない…。でも、君たちにそれを押し付けるつもりはないよ。そんな余裕もないだろうし、見知らぬ誰かの『希望』を背負うことは、簡単な事じゃあないからね』

「…なに当たり前の事言ってんのよ。そんなの頼まれたって御免だわ。…ま、そういうことならそうさせてもらうわ。これ以上面倒事を抱え込むのはうんざりだからね…」

「…だな。嬢ちゃんも見ない方が良いぜ。…多分あれは、嬢ちゃんにはちと刺激が強すぎる」

「は、はあ…?」

『それより、さっきはごめんね。まさか灰慈君があんな態度をとるなんて…』

「フン…。もとから協力が得られるなんて期待してないわ。まして、あんな『負け犬』

なんか足手まといにしかならないわよ。…それで、出口はあっちでいいのよね?」

『え?もう行っちゃうの?泊まっていけばいいのに…』

「そうだよ。それに、悠太君達にも言わないと…」

「…アイツ等はいいのよ」

「え?」

「あの負け犬に出て行けって言われたのはあくまで『未来機関』であるアタシ達だけ。あのガキ共に目をつけられているアンタはともかく、アイツ等は未来機関とは直接関係がある訳じゃあないわ。…少なくとも、ここが外よりは安全なのは事実だし、ぞろぞろ連れ立って歩くよりはここに残った方がアイツ等も安全でしょ…」

「腐川さん…」

「…それに、こんな負け犬共の掃き溜めにいつまでも残りたくなんかないわ…!それならいっそあの『ワキガ』と一緒にコンビ組んだ時の方がよっぽどマシよ…ッ!」

「そ、そこまで言わんでもいいだろう…?」

「ていうか、『ワキガ』って誰…?」

『…でも、もう外は夜だよ?日が暮れると電燈もつかないから真っ暗で危ないし、泊まっていった方が安全だよ?』

「…え?く、暗いの?…じ、じゃあ仕方ないわね」

「変わり身早ッ!」

「…やれやれ、まあ闇討ちでもされたらたまらんし、お言葉に甘えるとすっかね」

 

 

 結局、宿舎の一室を借りて避難所で一夜を過ごすことになったのだが…

 

『どお?結構いい部屋でしょ?』

「どこがよ…!どう見たって『牢屋』じゃないこんなのッ!」

 案内されたのは、宿舎とは名ばかりの窓枠に『鉄格子』が填められた掘立小屋であった。ちなみに、割り当てはこまると腐川が個室で、ホル・ホース達男連中は男たちが雑魚寝するタコ部屋であった。

 

『ち、違うよ!たまたまこういうデザインなだけで、牢屋なんかじゃないんだよ!』

「ま、まあこの部屋しかないならしょうがないよ…」

「ぐぎぎ…」

 

ガチャ

「おう、ここだったか嬢ちゃん」

「あ、ホル・ホースさん」

 とそこに、タコ部屋で荷物の整理をしていたホル・ホースがやって来た。

 

「な、なによ…。ここは『乙女の聖域』よ?むさい男が入っていい場所じゃあないわ」

「さっきまで文句言ってたのに…」

「なに、ちと『話したいこと』があってな。…悪いがシロクマ、お前さんは席をはずしちゃくれねえか?」

『別にいいけど…その前に、腐川さんとホル・ホースさんに聞いてもいいかな?』

「な、何よ…?」

『2人は、未来機関の人なんだよね?だったら、助けを呼ぶことができれば、本当に未来機関が来てくれるんだよね?』

「その助けを呼ぶことが難しいんだけどね…」

『確かに難しいけど…方法が無い訳じゃあないよ』

「…何?」

『これを使って欲しいんだ!』

 そう言ってシロクマが差し出したのは、ノートPCほどの大きさの『機械』であった。

 

「これは?」

『それは、塔和グループ製の『最新の無線機』だよ。『特別な電波』を使っているから映像も送れるんだ。コストの関係で大量生産は出来なかったんだけど、この塔和シティでは警察や消防なんかで使われてるんだ。外を出歩いている時に拾ったもので悪いんだけど…これなら通信ができる筈だよ』

「ほ、本当に!?」

「…無理よ」

「え?」

「無線が通じるんならとっくに俺たちがやってる…。この街に来てから、通信機器が殆ど使用不能になっちまってるんだ。多分、どっかから『ジャミング』を受けてるんだろうよ」

「…じゃ、じゃぐりんぐ?」

「『ジャミング』よ…『妨害電波』、要するに電子機器を一切使えなくするのよ」

「じ、じゃあ…」

『ううん。確かに、街中ではジャミングがかかっているから使えないけれど、『一か所』だけなら、それが無い場所があるかもしれないんだ!』

「何…マジか!?」

『うん。…ジャミング電波は、この街の中心にある『塔和ヒルズ』から放たれてるんだけど、その建物より『高い場所』から、電波が届かないかもしれない。そして、その条件を唯一満たしているのが、この近くにある大きな塔、『塔和タワー』なんだ!そこのてっぺんからなら、通信できるかもしれないよ!』

「え…そ、それマジ?どこソースよ?」

「…?おいどうした、口調が変だぜ?」

「な、なんでもないわよッ!!」

「そ、そうかい…だがシロクマよ、そいつが分かってんなら、なんでお前さんらはそれをしないんだ?」

『…ここに居る人たちじゃそれはできないんだ。外にはモノクマが徘徊しているし、怪我をしている人たちも多いから動ける人もあんまり居ないし…けど、モノクマと闘える『力』を持った君たちなら、きっとできると思ったんだ!』

「で、でも…あの灰慈って奴は未来機関に来てほしくないみたいよ…。勝手にやっていいのかしら…?」

『確かにそうだけど…でも、灰慈君もここの人たちが助かるのなら納得してくれる筈だよ!』

「…そうだといいがね」

「?」

『…もちろん、無理にとは言わないよ。危険なことを頼んでいるってことは分かってる。本当なら僕が行くべきなんだけど、僕にはモノクマと闘う力がない…。『何かを守るための力』がないことが、こんなに悔しいことだなんてね…。だがら、君たちにその気がないのなら、それは好きにしてくれて構わないよ』

「……ねえ、腐川さん」

「な、なによ…どうせアタシに決めろって言うんでしょ?全くアンタは肝心な時に…」

 

 

「私…行きたい…!」

「…え?」

「お…?」

「シロクマみたいに、『力』が無くっても自分にできることを必死に頑張ってる人(?)がいるのに、偶然だけど『力』がある私が何もしないなんてことできない…!だから私は、今『自分にできること』を精一杯やってみたい!きっと、お兄ちゃんならそうするだろうし…」

「な、何よ…急にやる気出しちゃって…」

「…どうした腐川の嬢ちゃん、妙に乗り気じゃあねえな?」

「そ、そんなこと…な、い…わよ?」

「腐川さん?」

「……ハァ。まあ、ここでじっとしてるよりはマシでしょうしね。分かったわよ、付き合ってあげるわ」

「あ、ありがとう!…それで、ホル・ホースさん…その…」

「皆まで言うなって、俺も手伝ってやるよ。というより、俺としちゃあそれは願ってもねえことだしな」

「あ、ありがとう二人とも!」

「べ、別にいいわよ…」(…こうなったら、本気で『アイツ』に期待するしかなさそうね)

『あ、ありがとう3人とも!』

「ううん、シロクマのおかげだよ。シロクマが私たちに『希望』を運んできてくれたからだよ。だから…ありがとう!」

 こまるは喜色の笑みを浮かべてシロクマに抱き着く。

 

『ふ、ふわわッ!?』

「よ、良かったじゃない…。女子高生のぴちぴち肌と触れ合えるなんて今どき『天然記念物』並よ?」

「…あー、ごほん。嬢ちゃん、そろそろ俺の話をさせてもらってもいいかな?」

「あ…ご、ごめんなさい!」

「いいけどよ…じゃあシロクマ、悪いが今日はもう外してくれや」

『あ、うん。じゃあ3人とも、明日に備えてゆっくり休んでね!』

 シロクマが部屋を去っていったのを確認すると、ホル・ホースは部屋の外に誰もいないのを確認してドアを閉める。

 

「…うし、大丈夫みてえだな」

「な、何よ…えらく神経質ね」

「何の話なんですか?」

「ああ…あの灰慈って奴なんだが、未来機関のことをえらい毛嫌いしてただろ?」

「え…?確かにそうでしたけど、それがどうかしたんですか?」

「…実は、俺ァこの街に来る前に『十神の坊主』からそれの『理由』っぽいのを聞いてたんだよ」

「びゃ、白夜様から!?」

「ああ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…よからぬ『噂』ぁ?」

「ああ。これから向かう塔和シティを牛耳る『塔和グループ』のことはお前も知っているな?」

「おう、前に仕事で何度か言ったことがあるしな。…けど、んなきな臭い話なんて聞いたこともないぜ?」

「当たり前だ。俺とて、あの頃はただの与太話と思っていたからな。…だが、この崩壊した世界の中で未だに企業として機能し続けてる以上、単なる噂とは思えなくてな…」

「…で、その噂ってのはなんなんだよ?」

「…あくまで噂だが、塔和シティの『地下』には塔和グループが管理する巨大な『地下工場』が存在しているらしい。そこでは表沙汰にはできないような『実験』が行われていると聞いた事が有る」

「実験?」

「そうだ。例えば『ロボット開発』のような最先端科学から『バイオテクノロジー』技術を利用した農業試験…そして、『細菌兵器』を始めとした『軍事兵器』すらも手掛けているらしい」

「んなッ…!?」

「『絶望』した連中が使っている、おそらく紛争地域からの流れ物であろう兵器には、軍事大国である『ノヴォセリック王国』の製品に混ざって出所不明の武器も混ざっていた。それが塔和の物だとするなら説明がつく。…最も、運営しているのは誰なのかも分からん以上、証明の仕様がなかったんだがな」

「いや、そいつは流石に…日本てのは武器を作ったら駄目なんだろ?」

「だからあくまで『噂』だったのだ。…だが、『人類史上最大最悪の絶望的事件』において『汚染』された状況で、さしたる時間もかからないうちに『空気清浄器』の製造に成功している…。苗木の奴も、話がうま過ぎると言っていたし、俺や霧切もそれには同意見だ」

「…で、なんで俺にそんなことを?」

「…俺は向こうに着いたら、『要救助民』の救出が完了し次第、この噂の真偽を確かめる予定だ。だが、『塔和』にとって『十神財閥』は目の上の瘤。増して未来機関の『幹部』とくれば…いくら事実上滅亡したとはいえ、十神の人間である俺を連中が歓迎するはずもない。…だから『万が一』の時は、お前がこの話を上に伝えろ。…分かったな?」

「…あいよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ってよ」

「塔和グループが…そんなことを…!?」

「あくまで噂だがな…。だが、もしそれがマジだとすれば、灰慈の奴の態度にも説明がつく…」

「『世界崩壊』の原因の『一端』に噛んでいることを知られたくなかった…ってことね。モグラの親玉とか負け犬どころじゃないわ…アイツはとんだ『人類の裏切り者』じゃない…!」

「…だが、こいつにはまだ『証拠』がない。それに、アイツ自身がそれに関わったとは限らねえしな。むしろ下手に騒いでここの連中ごと敵に回すようなことになれば、俺達は四面楚歌だ。だから、事態が落ち着くか十神の坊主を救出するまでは黙っとけ…いいな?」

「は、はい…でも、なんでシロクマをわざわざ追い出したりしたんですか?」

「…どうもあの野郎は悪い奴じゃあねえかもしれねえが『口が軽そう』でよ、万が一灰慈の奴にポロッと漏らしちまったらお終いだからな。…お前らも、アイツを『信用し過ぎる』のは止めとけよ?」

「う、うん…」

「言われるまでもないわよ、あんな胡散臭い奴…」

「もう、腐川さんったら…あ、そういえば、悠太君達はどうする?一緒に行くの?」

「…いや、アイツ等はここに残ってもらった方がいいだろう。俺達と下手につるんで、未来機関とのつながりを疑われたらアイツらまで居づらくなるからな。ちょうど朝日奈の坊主がスタンドに目覚めたことだし、ココを守るためにも残った方が良いだろう」

「…そうですね」

「…さて、それじゃ俺もそろそろ寝るとするぜ。嬢ちゃんたち、また明日な」

「はい、おやすみなさい」

 

 

 

 

 

 

 翌朝、昨晩決めたことを石丸達に報告しに行ったこまるたちであったが、逆に思わぬ答えを聞くこととなった。

 

「え…!?」

「外の連中を…『助けに行く』ゥ!?」

「…うむ。昨日葉隠さんから相談を持ちかけられてね、君たちには悪いが別行動を取らせてもらうことに決めたのだが…どうやらタイミングが良かったようだな」

「助けに行くったって…どうすんだよ?」

「フフ…実はね、前々からシロクマや塔和の坊やに内緒でやってたりしたのさ。実際、この避難所の1割ぐらいは私らが拾ってきた連中だからね」

「シロクマ殿も頑張ってはいるのですが、やはり1人では助けられる人数にも限界があります。なので葉隠さまは、未だに外で助けを求めている人たちをできる限りこの避難所に連れてこれるよう有志を募って『救助活動』を行っているのです」

「救助活動たって…第一、誰が協力してくれんのよ?」

「そりゃあまあ…『女の武器』って奴を使うのさ。こんな状況でも…いや、こんな状況『だからこそ』男なんてちょろっと色目を使ったら案外コロッと言う事聞いてくれるもんさ」

 葉隠は艶やかに嗤いながらこまるや腐川よりも豊満なその胸を張る。

 

「ふぁ…!?」

「ぺ…ペチャパイの何が悪いってのよッ!!?」

「腐川さん多分それ違う!…でも、なんで内緒にしてるんですか?シロクマや灰慈さんに話せば、協力してくれるんじゃ…」

「シロクマはどういう訳かアタシ達を極力外に出したくないみたいなんだよ。…ま、自分がここまで連れてきた手前、また危険な場所に出て行かれたくないんだろうけどね。塔和の坊やは…アレは『駄目』だね。心がぽっきり折れちまって、自分から何かをしようって気概が全然感じれないよ。そういう訳で、アイツ等は当てにできないのさ」

「成程な…」

「…で、今回骨の在りそうなのが3人も入ってきたうえに、その内一人はアンタらみたいに『スタンド能力』…だっけ?とにかく『超能力』でモノクマをブッ飛ばせるんだろう?それでこの際、やる気のある奴に絞って『救助隊』を結成して、できる限り沢山の人を連れてこれるようにしたいと思った訳さ」

「そうなんだ…でも、悠太君達はそれでいいの?また危険な目に遭うかもしれないけど…」

「そうかもしれないけど…でも、俺はここでじっとしてるなんてことはできないんだ!ホントはこまる姉ちゃんたちの助けになりたいけど、今の俺じゃ多分足手まといにしかならない…。だからせめて、姉ちゃんたちがいつでもここに戻ってくれるようにここを守りながら、外に残っている人たちを助けたいんだ!」

「…私は『警察官』だ。例え『警察』という組織が消滅したとしても、その事実が変わることは無い。私は『市民の安全』の為に、自分にできることを全うしようと思う」

「俺はどの道こんなところに籠ってるなんざ御免だ…。だったら、少しは『世のため人の為』って奴に手を貸してやんのが、『男』ってヤツだろ?…頭領(ヘッド)なら、きっとそうするだろうしな」

「悠太君、石丸さん、雪丸君…」

「…フン、少しはマシになったみたいじゃない。けど、気負い過ぎて死ぬんじゃないわよ」

「おう!」

「…ま、そういう訳なら安心して行けるってもんだな。んじゃあ、そろそろ行くとすっかね?」

「はい!」

「気をつけていくんだよ」

「…さ、さやかと連絡がついたら…私は無事だって伝えてください!」

「うん、任せて!」

「お気をつけて、冬子御嬢様。…白夜様の事を、何卒お願いします」

「…当然です。白夜様は私が助け出しますから。…『絶対に』」

 

 

 避難所に残る仲間と束の間の別れを惜しみながら、こまるたちは避難所を後にし、一路『塔和タワー』を目指して向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…もう、『覚悟』を決めるしかないみたいね。この先どうなったとしても、アタシは白夜様の味方でい続けるわ。…例え苗木、アンタに殺されることになったとしてもね」

 腐川だけが知る、その先で待つ残酷な『現実』の事など思いもしないままに。

 

 




灰慈の扱いどうしようかな…。原作よりはマシにしてあげたいけど、扱いづらい性格してるからなあ…
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