ダンガンロンパ~黄金の言霊~   作:マイン

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祝!ニューダンガンロンパVスリャァッ!!発売!…まだうちには届いてないけど!地元田舎な上に限定盤だし是非もないよね!
しかしはやる気持ちを抑えきれずこのマイン、マナーを破ってニコ動で一章だけ視聴だ!先走り乙、とか言ってくれるな!それじゃ見るぞ!




(第一章、並びにオシオキ視聴)




ウワアアアアアアアアアアアアッ!!>(0M0)

なんてこった…なんてこったい…!こんなの…こんなのってないよ…!
詳しくは言わないけど、こんなのってあんまりですよ…!ネタじゃなく「なぜこうなってしまったんだ…」って言ったの初めてだよ…

だが…ッ!このマインに乗り越えられない物事(鬱ネタ)なんて、一度だってないんだッ!!

…やっぱり無理だったよ…
おいはもう悲しかッ!生きてはいられんごッ!



…しかし、この「絶望」があったからこそ「希望」を見出せた…!
おかげでネタバレのせいで完全にプロットが崩壊してしまった3部のシナリオが決まったぞ…!これだ、これしかない…ッ!
描き始めるのはクリアして2部が始まってからになるでしょうが、3部までお付き合いいただけるよう、これからも面白い話かけるようにします!






交錯編:Dead or Alive?

『ザー…』

「……」

 砂嵐しか映らなくなったモニターを前に、モナカは呆然としたまま動けずにいた。

 

「ど、どうなったんだよ!?急に何も映らなくなったじゃんか!」

「ちょっとモナカちゃん、どういうことですの!?」

 大門たちが文句を言うが、モナカはまるで聞こえていないようであった。

 

「も、モナカ…ちゃん?何があったの?どうして急に画面が…」

「…あり得ない」

「え?」

 こまるの問いかけに、モナカはモニターを見たままそう呟く。

 

「な、何があり得ないのよ…?」

「…お姉ちゃんたち、視えなかったの?私の月光ヶ原ロボを『ぶっ壊した』アイツを…」

「…ええ!?こ、壊されちゃったの?」

「一体誰が…まさか、襲撃者って奴か?」

「…それは分からない。でも、どちらであってもこんなのあり得ない…あり得る訳ないよ…!」

「…何が、あり得ないの?」

 

 モナカは皆を振り返ると、いつもの人を小馬鹿にしたような様子とは異なる、真剣な表情でこう言った。

 

 

「お姉ちゃんたちは、『死体』が動いてるのが不思議じゃあないの?」

『ッ!?』

 

 

 

 

 

 

タッタッタッタ…!

 昏睡状態の舞園を万代に託し、霧切たちは本部の廊下をひた走っていた。

 

「…ねえ、霧切。今更だけど、私たちどこへ向かってるの?」

「…今私たちの最優先事項は、このコロシアイをモノクマの監視から解放して、可能であればこの『バングル』の機能を停止させることよ。そうすれば、今動けずにいる誠君を解放することができる…!」

「誠さえ動ければ、さやかちゃんも助かるし、襲撃者や黒幕を捕まえることもできる筈だよ!」

「で、でも…あのモノクマは…」

「ええ。さっき月光ヶ原さん…もとい、塔和モナカが教えてくれたのだけれど、今この本部で私たちを監視しているモノクマは、塔和シティから持ち込まれた『AI』らしいわ。だから、『モノクマ本体』を探しても無駄よ。相手は『データ』なのだから。…けれど、データだからこそ、私たちにもヤツを『無力化』する方法がある…!」

「…!そうか、『動力室』か!」

「その通りよ。動力室の電源を落とせば、メインシステムに依存しているモノクマを無力化できる。…バングルが外れなくても、監視さえなければ私たちのスタンドで破壊することも可能なはず…!」

 

 

 

 

『ピンポンパンポーン!』

「ッ!?」

 とその時、全てのモニターに一斉にモノクマが映りだす。

 

「な、何…今度は何?」

『ハイハイ皆さん、ちょっとお邪魔しますよと。…さて、いきなりだけど、ココでこのコロシアイに『追加ルール』がありまーす!』

「追加ルール…?」

『いやー…オマエラがあんまり殺し合わないからさ、正直僕もダレてきたんだよね。ここまで死んだのって、襲撃者に殺されたのと自滅した奴ばっかりだし。…なので、ここでゲームをよりスリリングにするための『特別措置』を取りたいと思います!』

『ハイ!オマエラ、モニターに注目―ッ!』

 

パッ!

 モノクマと入れ替わりにモニターに映し出されたのは、何かの『見取り図』のような図面のあちこちに霧切たちの『ドットキャラ』が点在している画面であった。

 

「何…あれ?」

「おいおい、まさかこいつは…!」

『うぷぷ♡お気づきになりましたかな?そうです、これはオマエラの『現在位置』をモニタリングしたものです!つまり、これからはオマエラの現在位置を常にモニターに映し出させていただきます!…僕の実況付きでね!』

「そ、そんなッ!?」

「……」

『うぷぷ…さて、現在の状況は…おお?霧切さんたちが5人もまとまってるね。どこへ行くつもりなのかな?それと二人組が安藤さんと十六夜君、宗方君と逆蔵君だね!仲がいいねえ~、ぼっちの苗木君や天願さんが可哀想だね、うぷぷぷぷ!』

「こいつ…ッ!」

『さーて、この追加ルールでコロシアイがもっともーっと派手になってくれることを期待しているよ!…ちなみに、皆の現在位置を知らせているのはその『バングル』なんだけど、『死んだ人』はカウントされないからね。動かない奴が居たって、邪魔なだけでしょ?…それじゃ皆、希望同士でじゃんじゃん殺し合ってちょうだいね~!ビバ、絶望!!うぷぷぷぷぷぷ!』

「ど、どうすれば…これじゃ、僕たちの居場所が丸わかりじゃないか!」

「…でもさ、これってあんまり意味なくないかな?」

「え?」

「…言われてみれば、そうかも…。襲撃者が何を根拠に殺す奴を選んでるのかは知らないけど、居場所が分かったところで『誰か一人しか殺せない』ことに変わりは無いんだし…」

「…あ、そ、そうか…」

「それに、安藤さんたちはともかく、副会長も誠君への『個人的な感情』を除けば、モノクマを止めたい気持ちは同じはずよ。…なんとか合流して事情を説明すれば、『協力』を仰げるかもしれないわ」

「協力って…そんな簡単に…」

「…まあ、難しいのは百も承知だが、可能性があるならやってみるべきだろ。少なくとも、モノクマと宗方君たちを両方敵に回すよかはマシだしな。…そうだ、折角居場所が分かってんなら会長とも合流して…」

 

 

コツ…コツ…

「ッ!?」

 廊下の向こうから聞こえてきた微かな足音を、朝日奈が本能的に感知しその方向を見る。

 

「…?朝日奈さん…?」

「シッ!…誰か、来るよ…!」

「えッ!?」

「誰かって…ッ!?こいつは…!」

 モニターでやって来る人物を確認した黄桜とほぼ同時に、彼らは姿を現した。

 

「…居たな」

「フン。どうやらこのモニターは嘘じゃなかったみてえだな…」

「副会長!?それに…逆蔵さんまで…」

 やって来たのは不敵に笑いながら拳を鳴らす逆蔵と、刀を手にどこか異常なまでに冷酷な眼で霧切たちを睥睨する宗方であった。

 

「やれやれ、噂をすればなんとかってか…まあ、ある意味じゃあ『好都合』かもな。イイところに来てくれたぜお二人さん」

「…なんだと?」

「…どういう意味だ?」

 眉を顰める二人に、霧切が一歩前に出て交渉を持ちかける。

 

「…副会長、逆蔵さん。戦う前に、私の話を聞いてもらえないかしら?」

「あん?」

「……」

「…今回のこのコロシアイ、私たちは既に襲撃者の『手口』を掴んでいるわ」

「ッ!」

「なんだと!?…出鱈目を言ってるんじゃねえだろうな?」

「…証拠はないけれど、ある程度の『確信』はあるわ。…襲撃者は、おそらく『スタンド能力者』よ」

「スタンド能力…だと?」

「…ケッ、何かと思えばテメエらの同類かよ」

「…襲撃者のスタンドの能力は、私の考えが正しければ『夢の中に入り込む能力』よ。襲撃者はタイムリミットで皆が眠りに就いたのを見計らって、ターゲットの人間の夢に介入して、おそらく夢を介して被害者を死に追いやったのよ」

「夢だぁ…?ハッ、馬鹿馬鹿しい…『元超高校級の探偵』が聞いてあきれるぜ」

「…これは『目撃者』の証言に基づいた見解よ。グレート・ゴズさんの殺害の一部始終を見届けた月光ヶ原美彩…いいえ、塔和モナカからのね」

「ッ!?おい、そりゃどういう意味だ!?」

「月光ヶ原ちゃんは、しばらく前から塔和モナカの操作するロボットとすり替わってたんだと。元々未来機関のスパイ目的だったらしいけど、今回は俺たちに協力してくれてたんだよ。…最も、さっきのタイムリミットの間にぶっ壊されちまったけどな」

「…ふざけやがってあのガキがぁ…!」

「…それで、貴様の用件はなんだ?」

「…?ええ…」

 月光ヶ原の正体に特に動揺した様子もなく問う宗方に、霧切は若干の違和感を覚えつつも話を続ける。

 

「スタンドはスタンドでしか倒せないのは、お二人もご存じでしょう。…けれど、私たちは現状スタンド能力を封じられている。それにもし使えたとしても、私たちのスタンドに夢に干渉する能力は無いわ。…けれど、苗木誠なら、襲撃者のスタンドについてなにか知っているかもしれない。だから、私たちはまず彼をこのコロシアイの『ルールそのもの』から解放するつもりよ」

「何…!?そんなこと聞いておいて、俺らがやらせると思ってんのか?」

「なら、どうするつもりなのかしら?仮に彼を殺したとしても、襲撃者の正体が分からない以上、私たちに対抗策は無いわ。内輪もめをしているうちに一人一人殺されて…それで終わりよ」

「…チッ!だったらどうするつもりだ?」

「この本部の『動力室』の電源を落とす。…あのモノクマはどうやら本部のメインシステムを乗っ取ったAIらしいんでな、システムの電源を切っちまえばモニターも監視カメラも機能しなくなる。監視さえ無けりゃ、いくらでもやりようはあるって寸法よ」

「…あなた達が苗木誠に…誠君に対して思うところがあるのは承知の上よ。けれど、今は個人の感情に拘っている場合じゃあないわ。私たちがここで全滅すれば、私たちがこれまでやってきたことが全て水の泡になる。中核を失った未来機関は、再び絶望に飲み込まれるかもしれない。それはアナタ達だって望むところではないでしょう?…お願い、今だけでいい。私たちに協力して…!」

「…どうする、宗方?」

「……」

 霧切の要請に、逆蔵は不満そうながらも宗方に返答を問う。しかし、宗方はそれに反応せず、ただ無表情に霧切を見据えていた。

 

「…宗方?」

 流石に不審に思ったのか逆蔵が再び声をかけようとすると

 

「…成程。貴様の言い分はわかった」

 そう言って宗方は霧切の方へと歩み寄る。

 

「それなら…」

「だが、それを踏まえたうえで、既に俺の『答え』は決まっている」

「え…?」

 

 

チャキ…

「…ッ!危ねえ、響子ちゃんッ!!」

 

ザシュッ!

「うぐッ!?」

「ッ!?な…ッ!」

 ほぼノーモーションで振り上げられた宗方の斬撃は、咄嗟に霧切を庇って間に入った黄桜の右肩を深々と切り裂いた。

 

「きッ…黄桜さんッ!?」

「黄桜さんッ!」

「痛ッてえ…大丈夫かい、響子ちゃん…?」

「私は…そんなことより、どうして…?」

「決まってんだろ…仁の、『親友の忘れ形見』を、むざむざ殺させてたまるかってんだ…ッ!」

「…黄桜さん」

 流れ出る血を抑えながら、黄桜は霧切を心配させまいと不敵に笑う。やせ我慢だとは分かっていたが、そんな黄桜に霧切は何も言えなかった。

 

「宗方さん…!どういうつもり…!?」

「…これが俺の答えだ、霧切響子」

「…あくまで、自分の意志を優先すると言うの?憎むべき『絶望』を捨て置いてでも、私たちを…誠君を殺すというの?…だとしたら、貴方に『希望』を謳う資格は無いわ。何が目的なのかは分からないけど、目の前の絶望に立ち向かう覚悟すらない人間に、人々の希望を守る未来機関を束ねることなんてできないわ…!」

「テメエ…ッ!」

 気丈な態度でそう言い放つ霧切に、逆蔵は激昂しそうになるが、当の宗方は逆に底冷えするかのような声で応える。

 

「…いいや。俺の心は、何も変わらない。『絶望』は全て殲滅する。俺達がこれまで守り通したこの世界の『希望』を、僅かでも穢そうとするものは、全て排除する。…貴様らも、天願も、苗木誠も…俺の『過去』と『現在』の全てが禍根となるというのならば、俺はこの命に代えてもそれを消し去ってやる!それが…俺の『覚悟』だ!霧切響子ッ!!」

「…何を、何を言っているの…?」

「宗方君…どうしちまったってんだ…?」

 狂気めいた眼で殺気を向ける宗方に、霧切たちはその意図を理解できず困惑する。

 

「…ッ!逆蔵!アンタこれでいいの!?今の宗方さん、どう見たって普通じゃないでしょ!こんな姿を見て、アンタは何も思わないって言うの!?」

 朝日奈が思わず逆蔵にそう問うが、逆蔵は一瞬躊躇うかのような表情になるが、すぐに叫び返す。

 

「…黙れッ!俺は、宗方を信じるって決めたんだよ…!…俺は所詮、ただの『暴力装置』だ。こんな俺にできることは、宗方の『目的』の為に『使われる』ことだ!…テメエらみたいに、仲良しこよしで生ぬるいことやってる奴らを見ると、イライラしてくんだよ…!俺達は宗方の為に在る!ただそれだけだ…!」

「…そんなの、そんなの違うよ…ッ!本当に信じてるのなら、間違っていることは止めなきゃダメでしょ…!信じているからこそ、『自分の中のその人』と『目の前のその人』が違っているなら、止めるのが本当の『信頼』なんじゃあないの!?」

「そ、そうですよ!こんなの、どう考えてもおかしいじゃないですか!もっと冷静になって…」

「うるせぇっつってんだろッ!!…江ノ島盾子の玩具にされていた奴やビビッて逃げ回っていたような奴らに、俺達のなにが分かるってんだッ!!…そもそもよぉ、襲撃者の正体が誰だろうが、テメエら全員ぶっ潰しちまえば関係ねえだろうしなぁッ!」

 朝日奈や御手洗の制止にカッとなった逆蔵はポケットからバタフライナイフを引き抜き襲い掛かる。

 

「…させないッ!」

 

ガシッ!

 しかし、間に割って入った忌村が腕を掴んで喰い留める。

 

「テメエも邪魔するか、忌村ッ!」

「…分からない、分からないよ…。宗方さん、逆蔵さん…アンタ達どうしちゃったのさ…?私を拾ってくれた頃のアンタ達は、確かに強引ではあったけど…それでも、『仲間』のことを、『守るべき人たち』のことは見えていた。でも、今のアンタ達はその仲間を『自分の意志』で殺そうとしている。…そうしてしまうところだった私にはそれが分かる。なんでそんなことを…」

「…それが、宗方の『意志』だからだッ!!」

「ぐッ…」

「…逆蔵、そのまま忌村を抑えて…」

 宗方が逆蔵に指示を伝えようと視線を向けた、その瞬間

 

「…フッ!」

 

ガシャンッ!

「何ッ!?」

 霧切が投擲した『手錠』が宗方の両手を捕え、手錠のチェーンから伸びたロープを持った霧切が素早くロープを手首に巻きつけ動きを封じる。

 

「霧切響子…貴様…ッ!」

「…何故あなたがこんな凶行に走ったのかは…大方の想像はつくけれど、敢えて言わないでおくわ。そのことであなたを責めるつもりは無いけれど、だからといって黙って殺されてあげる訳にもいかないのよ…!」

「宗方ッ!」

「逃がさない…ッ!」

「チィッ…!」

「行って、朝日奈!御手洗!」

「え、あ…」

「うんッ!」

 助けに行こうとした逆蔵を忌村が抑えているうちに、踏鞴を踏む御手洗を置いて朝日奈が宗方へと向かう。

 

「…嘗めるな、『絶望』ッ!!」

 宗方は一喝すると塞がれた手首を霧切へと向け

 

 

ドシュッ!

 

ドスッ…!

 

「な…ッ!?」

「響子ちゃんッ!」

 手首から飛び出した『針弾』が霧切の肩に突き刺さり、不意を突かれた霧切は思わずロープを引く力が緩んでしまった。宗方はさきほど切り落とした天願の手から『仕込み針』を奪って装備していたのだ。

 

「おおおおおおッ!!」

「ッ…!?」

「…え?きゃあ…ッ!」

 その隙を見逃さず宗方は渾身の力を籠めて腕ごと霧切を振り回し、迫ってくる朝日奈にぶつけそのまま壁に叩きつけた。

 

ドゴォッ!

「あぐッ!」

「がッ…!?」

「霧切!朝日奈ッ!」

「よそ見してていいのかよぉッ!!」

 

ガスッ!

「あがッ…!」

 二人が叩きつけられたのに気を逸らしてしまった忌村もまた、逆蔵にナイフの柄を叩きつけられ倒れ伏す。

 

「そ、そんな…」

「ぐっ…だ、大丈夫葵さん…?」

「痛たた…な、なんのこれしき…なんてね…」

 朝日奈がクッションになったことで霧切にさほどダメージは無かったが、板挟みになった朝日奈は余裕ぶってこそいるがその笑みはどこかぎこちない。

 

「…手こずらせたな、絶望…!」

 そんな二人に、宗方は刀を振りかざし歩み寄る。

 

「させるか…ッ!」

「テメエは寝てろ吞んだくれッ!」

 

ドガッ!

「うぐッ!?…み、御手洗君…頼む、二人を…宗方君を止めてくれ…!」

「ええッ!?そ、そんな…僕に、そんなこと…」

 逆蔵に押さえつけられた黄桜はノーマークの御手洗に助けを求めるが、御手洗はどうすればいいのか分からず右往左往するしかない。

 

「御手洗君ッ!」

「…う、うわあああッ!」

 決死の覚悟を決め宗方に果敢に挑みかかるが…

 

「…邪魔だッ!」

 

ドゴッ!

「うげッ!?」

 宗方に無造作に蹴り飛ばされ膝を突いてしまう。

 

「う、があ…!」

「…そこで黙って見ていろ。我々に見つけられるまで、お前がそうしていたようにな…」

「ク…ソぉッ!」

 歯噛みする黄桜の眼前で、宗方は動けない二人に刀を振り上げる。

 

「…宗、方…さん…ッ!」

「…終わりだ。貴様らは既に、『手遅れ』だったのだ。あのコロシアイ学園生活の時からな…」

「負ける…かぁ…ッ!絶対に…諦めない…ッ!!」

「…ッ!」

 この期に及んで未だに諦めを見せずなんとか抵抗しようとする二人に、宗方は一瞬躊躇いを見せる。

 

(…何故だ。何故こいつらはまだ…これは、まるで……いいや、そんなはずが無いッ!惑わされるな…『絶望』を決して残す訳にはいかないのだッ!!)

 …が、すぐに思考を切り替え、刀を持つ手に力を籠める。

 

「消えろ…絶望ッ!!」

「響子ちゃんッ!!」

「…誠…ごめんね…!」

「……お父様…ッ!」

 

 

 

 

 

 

 

「…ぬおりゃあああッ!!!」

『ッ!?』

 突如響いた『雄叫び』にその方向を向くと、宗方目掛けて『ロッカー』が飛んできていた。

 

「何だと!?…クッ!」

 突然の事に驚く宗方であったが、寸でのところで刀を使って受け流しどうにか躱す。

 

ガショォォン…ッ!

「む、宗方ッ!」

「クッ…一体なんだ!?」

 

 

 

 

 

 

「…それ以上はやらせません、やらせるわけにはいきません。それが、会長より命じられた私の『務め』なのですから」

「ッ!?貴様…は…ッ!」

 ロッカーが飛んできた方向からやって来たのは、皆にとって予想外の人物であった。

 

「う、うそ…!?」

「おいおい…マジかよ…!」

「なん…だと…!?」

「ちょ…ええ…!?」

「う…ぁあ…ッ!?」

 驚きの余り声も出ない皆を余所に、その人物は霧切たちを守る様に前に立ちはだかる。

 

「会長への恩を返すため、未来機関の希望を守るため…そして、苗木君への『借り』を返す為に…!」

「アナタ…は…ッ!」

 水洗いでもしたのかうっすら血の滲んだ湿った『マスク』を被り、下に穿いたスーツとはどこか不似合いな『患者服』の下にサラシのように包帯を巻きつけた、その男こそ…

 

 

「…このグレート・ゴズ、その名の通り地獄から舞い戻ったぞッ!!」

 死んだ筈の『グレート・ゴズ』、その人であった。

 




なに、また実は生きていましたオチだって?…それはどうかな?まあのんびり見といてください。予想がついている人もいるだろうけど…
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