…ダンガンロンパ3でもやもやしていたものが全部許せた気がする。小高さん自身、あの過程と結末に賛否両論なのは分かっていたみたいですね。けれど、ニューダンの仕事を抱えつつあのラストに繋げるために希望が峰学園シリーズの世界観をあそこまでまとめられたというのはスゴイことだったと思いなおしました。
そもそも、あのラストが前提で話を作っていくとなると、やはり74期トリオ以外は扱いが若干雑になるのはしょうがないことなのかもしれませんね。その分、ファンである我々が補完していくことが、ダンガンロンパと小高さんに対するエールになるのではないかと、勝手ながらも思っちゃったりしました
…さしあたっては、早い所2部に入らないと…ああでもアイズオブヘブン編と番外編も進めないと…ゼロ編は最悪2部の「あのシーン」に合わせて作ればいいですけど。…3部より続編の方が早いなんてことにだけはならないようにしないと…!
「……う、あ…」
宗方が目を覚ましたのは、落ちた8階から遥か下の1階メインホールであった。
「俺は…何故生きて…?」
あの高さから落ちて自分が生きていることに疑念を抱いた宗方であったが、その答えは自分の『真下』にあった。
「…これは…」
大の字で倒れる宗方の下には、大量の『綿草』とその下に背の低い蔦の様な木々が網目のようにみっちりと生い茂っていた。どうやらそれらがクッションになり、落下した自分の命を救ったようである。
「何故こんなものがここに…いや、これは…!」
未来機関本部において余りにも不自然なそれに首を傾げたが、その茂みの傍に落ちていた『黒い布きれ』が正体を示した。
「奴が戦いの前に捨てた『上着』か…!あの時既に生命を与えて下にこれを用意していたという事か…」
思い返せば、記憶が途切れる直前に苗木は自分を突き飛ばしていた。宗方は苗木に自分が落ちても助かる様に最初から気を遣われていたことにその時気が付いた。
「…つくづく、気に入らん男だ……ッ痛…!?」
起き上がろうとした宗方であったが、直後に左肩に激痛を覚えて顔を顰める。そこは、苗木に掌底を喰らった箇所であった。おそるおそる手をやり確かめると、左肩の骨が半ば砕かれていることが分かる。
「チィ…だが、この程度…この程度、か。本当に気に入らん…!」
今迄の過程を顧みれば『余りにも軽い怪我』に歯噛みしつつ、痛みを堪えながら宗方は茂みから転がる様に地面に降り立つ。
「…苗木はどこだ?奴ならこの高さから落ちた程度で死にはすまい…どこにいる…?」
苗木を探しつつ、近くに落ちていた自分の刀を見つけ拾おうとすると。
「…ッ、ぐ…ああ…ッ!」
「!」
呻き声に顔を上げた先には、胸にヒートブレードが突き刺さり苦しみもがく苗木の姿があった。
ジュウゥゥゥゥ…!
「あッ…、が…うあああ…ッ!!」
熱い、熱い、熱い。眼球が内側から溶けて流れ出るかと錯覚するようなこれまでに感じたことのない苦痛に、さしもの苗木もただただ苦悶の声を上げるしかない。
ヒートブレードが突き刺さっていたのは、苗木の『心臓』であった。落下の衝撃も相まって深々と突き刺さったそれが発する高熱が、苗木の身体を、心臓を焼き尽くす。
普通の人間なら、こうなって時点でほぼ即死である。だが、苗木は『吸血鬼』。弱点である頭部を破壊されない限り、例え心臓をズタズタにされても生きているし、すぐに再生できる。…だが、今回はその不死性が『仇』になった。
心臓とは、血液を循環する『ポンプ』の役割を果たしている。つまり全身を流れる血液は必ず一度は心臓を通る。だが今の苗木の心臓は突き刺さったヒートブレードにより再生した端から焼かれていた。そんな心臓を血液が循環すれば、例えるなら水の中に真っ赤になるまで焼けた石を落とすようなものである。血液はあっという間に沸騰するほどに熱を帯び、高温の血液は全身を循環しながら血管や細胞、臓器を破壊していく。頑強な吸血鬼の肉体と言えど、『内部』からの破壊には弱いのは変わらないのだ。
「ぐっ…クッソォ…!」
なんとか刀を抜こうとするが、落下した時宗方にクッションを譲ったため直接床に叩きつけられることになり、その際に衝撃を全て『両腕』で受けてしまい腕がおかしな方向に折れてしまったため、まだ満足に動かせなかった。
無論だからと言って何もしないわけではなく、『気化冷凍法』で自身の血液を昇華冷却し脳などの臓器へのダメージを抑えてはいるが、その分体内の血液を多量に消耗し、さらに臓器類の再生を優先させているため腕の回復が遅延状態にあった。
「クッ…あ、はは…。こうも不幸が重なるなんて、久しぶり…だな。いよいよ、僕の『幸運』も…打ち止め、かな…?」
ザッザッザ…
「……」
「…いや、そうでも…ないか。わざわざ、そっちから…ぐうッ…!来て、くれたんですから…宗方、さん」
刀を手にヨロヨロとやって来た宗方は、苦痛に耐えながらも不敵に笑う苗木を睥睨する。
「…心臓を焼かれる気分はどうだ、苗木誠。なまじ死ねん分、貴様にとっては地獄の苦しみだろう…」
「…良くは無い、ですね…。閻魔さまは、自分への責め苦に…焼けた銅を飲んでいると聞きますけど、こんな感じなんでしょうね…アハハハ…」
「…冗談が言えるほどには余裕のようだな。…いや、ただの空元気か。そこまでしてでも、俺との『対話』を望むか」
「…気づいてましたか」
「あの状況で貴様があんな馬鹿な真似をする理由は無い。長期戦になれば、先に潰れるのは俺の方などということぐらい目に見えている。その上であんなことをした理由があるとするなら、あの時の…放送室の『続き』をしようというのだろう?」
「…ええ。やっと…喋れるようになったんです。外野の無い状況で…貴方の、『本音』が聞きたかった…ただ、それだけです…ぐぎッ…!」
「…そうか。だが、貴様にこれ以上語ることは無い。お前の言葉は『毒』だ。江ノ島盾子と同じ、人を惑わす甘美な毒だ。お前も江ノ島も、本質は『同じ』だ。その方向が『希望』か『絶望』か…ただそれだけの違いでしかない。ならばこれ以上、お前の言葉に耳を貸す訳にはいかん…!俺自身の『希望』を、これ以上見失わせるなッ!!」
チャキ…!
宗方が手にした刀の切っ先を苗木の額に突きつける。
「一息に楽にしてやる…!これで…終わりだッ!」
「…ッ!」
刀の柄を両手で掴み、宗方は刀を大きく振り上げる。
「死ねェーッッ!!」
渾身の力を籠めて、宗方は刀を振り下ろす。
「……」
迫りくる刃を前に、苗木は一瞬目を閉じる。それを諦めたかと思った宗方であったが…
『誠君』
「…ッ!」
瞼の裏に『愛する者』の姿を浮かべると、苗木はカッと目を見開く。
「…嫌だ…!僕は、まだ死ねない…死ねるかァァァァッ!!!」
ズオオオオッ!!
咆哮と共に苗木の髪が瞬時に赤く染まる。この状況で下手に血液ドーピングを行えば、循環速度を上げた血液の冷却が間に合わず先にダウンする可能性もあった。だが、苗木は『賭け』に出た。生きるために、彼女たちの元に帰る為に。
「WRYYYYYァッ!!」
一瞬だが戻った力をフル稼働させ、苗木は下半身をブレイクダンスのように回転させ、迫る刃の横っ腹に爪先を叩きつけ…
…バキィィン…ッ!
切っ先が頭蓋骨を貫通する寸前に、刀身を真っ二つにへし折った。
「な…にぃ…!?」
折られた衝撃で額から抜け宙を舞う刃を目にし、驚愕に目を見開く宗方。そこに
「まだだぁぁぁあッ!!」
回転した反動で跳び起きた苗木はその勢いのまま体を捻ると…
「…ッ!」
「無駄ァァッ!!」
ガツゥッ!!
宗方の額に、渾身の『頭突き』を叩きこんだ。
ブシュゥッ!
「ごあッ…!!?」
脳を震わすその一撃を受け、宗方は額から血を噴き出しながらのけ反った。
(つ、よい…!肉体も、心も…これが、苗木誠…。『超高校級の希望』…俺に『無いもの』を持つ男…か…)
とっくに死に体でありながらも食らいついてきた苗木に、宗方は一瞬思ってしまう。
(俺は…この男には、勝てない…のか…?江ノ島盾子ですら勝てなかった男に、俺が敵うはずが、無かったとでも…いうのか…)
そう思った瞬間、宗方の身体から急激に力が抜けていく。薬の効果が切れたのもあるが、それ以前に、宗方が苗木に対して抱いていた『対抗心』がぷっつりと切れてしまった。苗木には勝てないという、『諦め』を感じてしまったことによって。
(……ここまで、か…)
堕ちていく意識に逆らうことなく、宗方は静かに目を閉じる…
『京助!』
「ッ!!」
ザスッ!
脳裏に過る己の名を呼ぶ愛しい声、そして瞼の裏に見えた『雪染の笑顔』が、倒れ行く宗方を文字通り踏み止まらせた。
グッ!
「!?」
踏ん張ると同時に腕を伸ばし、苗木の胸に刺さっていたヒートブレードの柄を握る。そして
「まだ…まだだァァァァッ!!」
ズバァッ!!
そのま横薙ぎに振り抜き、苗木の脇腹を切り裂いた。
「ゴハッ!?」
予想外の反撃に対応できなかった苗木は、口から血を吐いて後ろに倒れかかる。斬った宗方もまた、振り抜いた勢いのまま力尽きたようにふらふらと倒れようとする。…が
「「…ッ!!」」
ザッ!
ザシュッ!
お互いに倒れる寸前に踏み止まり、力を振り絞って体を起こした。
「ハァ…ハァ…!」
「フゥーッ…フー…ゲホッ!…ッハァ…」
肩で息をしながらにらみ合う二人は、双方ともに満身創痍であった。宗方は先の頭突きで割れた額から絶え間なく血が流れ、肩を砕かれたまま酷使した左腕は殆ど感覚が残っておらずもはや動かすことすら困難で、残ったヒートブレードを握る右手にも力が籠っておらずカタカタと震えていた。
苗木に至ってはもっと酷く、ヒートブレードが抜かれたことで熱からは解放されたが、心臓から左脇腹にかけてを抉るように切り裂かれ、折れた肋骨や潰れた心臓の一部が断面から顔を覗かせている。そこから流れる血も傷の大きさから考えれば明らかに少なく、顔色は真っ青を通り越して土気色になりかけているほどに血の気が無かった。当然、血液ドーピングなどとっくに切れている。
だが、それでも二人から戦意は消えない。互いの信じる『希望』の為に、例え体が限界でも魂が倒れることを許さない。
「ハァ…ハァ…ッ、どうした…顔色が悪いぞ?血が無くなって腹でも空かしたか吸血鬼…?」
「人の事…言えるん、ですか?…ッゲホッ!…ご心配なく、僕にも節操ぐらいありますので。意地汚いマネはしませんよ…!」
「フン…」
やせ我慢からか軽口の応酬をしていた二人であったが、ふと宗方が神妙な面持ちになる。
「…結局、お前は俺を『殺さなかった』な」
「……」
「だんまりしたところで分かっている…。お前は生身でも天願より遥かに強い、もしお前が本気で俺を殺しにかかっていれば、その天願にすら手加減をされていた俺が勝てるはずなど無い。現に、お前は俺を殺す機会などこの戦いの中に何度もあった。妻を人質に取られたという『大義名分』もあった。…だが、お前は一度も俺を殺そうとはしなかった。それどころか死ぬはずだった俺を身を挺して庇った。…何故だ、何故そこまでできる?お前にとって俺は一方的に逆恨みされているだけの筈なのに、何故そうまでして俺を生かそうとする?」
「……」
宗方の問いに、苗木はしばし考えた後答える。
「…『半分』は、僕の自己満足です」
「半分…?自己満足だと?」
「はい。…宗方さん、信じて貰えないかもしれませんけど、僕は貴方の事を『尊敬』しているんです。貴方は、人類史上最大最悪の絶望的事件によって崩壊した世界の中で、自分の意志でここまで戦い抜いた。天願さんや承太郎さんたちが『現状維持』に専念することを選んだ中で、貴方はそれでも…自分の力で明日を、未来を切り開こうとした。その為ならば、仲間の犠牲や絶望の残党たちを殺す罪を背負うことになったとしても。…僕は、貴方のその『覚悟』に感心した。ただ一人の『人間』として、暗闇の荒野を進もうとした貴方に敬意を抱いた。…だからこそ、僕は貴方に生きて貰いたい。例え今の貴方が抱いた希望が間違っていたとしても、生きてさえいればまたやり直せる。『本当の希望』を見つけ出せるかもしれない。どんなに辛くても、苦しくても…『希望』っていうのは、『生きる』ことから始まるんですから」
「……」
「そしてもう半分は…『雪染さんの為』です」
「雪染…?」
「雪染さんは確かに、絶望の残党だったかもしれない。…けれど、貴方が雪染さんと出会った時、貴方と雪染さんの心が通じ合った時は、そうじゃなかった筈です。僕は、その雪染さんの…『貴方が愛した雪染ちさ』の想いに応えたかった。例え貴方に否定されても、彼女はきっと貴方を許し、生きて欲しいと願った…僕の知っている『雪染先生』は、そういう人でしたから」
「…ッ!!」
『京助。…私ね、本当は希望ヶ峰学園に選ばれた時、全然嬉しくなかったんだ。私の才能…『超高校級の家政婦』は、単に家政婦として優れているだけじゃない。所謂、『家政婦は見た』って奴、意識しなくても決定的な場面に出くわしてしまうことからそう呼ばれてるの。…それはつまり、それだけ沢山の人たちの見られたくないものを、見たくないものを見てきたってことなの』
『でも私、今はここに来れて良かったと思ってるの。ここで私は、自分がどう生きるべきかを見つけられた。逆蔵君みたいな、沢山の友達とも出会えた。そしてなにより…貴方と出逢えた。この学園での想い出があれば、どんなに辛いことだって耐えられる。私は…そう信じているの』
宗方の脳裏に、雪染との想い出の数々が過る。もう捨てると決めた筈の想い出が、彼女のあの眩しい笑顔が、宗方の記憶に焼き付いて離れない。憎むべき絶望の残党である筈の、記憶の中の彼女の声がとても愛しく感じる。…もう二度と、戻ってこないと分かっているのに。
「……ちさ…」
か細い声で彼女の名を呟くと、宗方は自嘲するように嗤う。
「…クッ、フハハハ…。俺も、お前の事を笑えんな…」
「…?」
「どんなに非情になったつもりでも、切り捨てたつもりでも…結局、俺の心の支えだったのは、アイツだった。アイツこそが、『雪染が笑っていられる世界』こそが、俺の求め続けた『希望』だった。…そんな簡単なことに、今更気づかされるとはな」
「…僕だって、同じですよ。当たり前のように続くと思っていた日常が、隣で共に笑い合えた友達が、どんなに奇跡的で素晴らしいものだったかということを…分かっていたつもりだったけど、失ったことで本当の意味で理解できた。…でも、それでいいんです。もう遅かったとしても、気づくことさえできれば、きっとそこから前に進める筈なんですから」
「…フッ。俺もお前も、とんだ朴念仁の大馬鹿野郎だったということか。…なら、馬鹿者同士、そろそろ決着をつけるぞ。俺達が、『前に進む為』にな…!」
「…ハイ…!」
宗方がネクタイを外し、それで剣の柄と左手を縛り、右手に最後の力を籠めて正眼に構える。後先の事は考えない、この一太刀で終わってもいい。そんな決意を剣に籠める。
苗木もまた、自分の意識を『ズラす』ことで負傷による吸血衝動を生存本能、そして戦闘本能へと無理やりすり替え、他の怪我の回復を全て切り捨て両腕を完治させる。
「…お前は言っていたな。俺の『本音』が聞きたかったと」
「…?」
張りつめた空気の中、宗方がふと呟く。
「最後だ…お前の望みどおりにしてやる。…ああ、そうだ。天願の言ったとおりだ…俺は、お前が『羨ましかった』。絶望を打ち払う力を、心を、仲間を…全てを手にし、思うがままに戦い、それが意図せずして多くの者達の『希望』となっている。そんなお前の存在が、俺には疎ましかった。俺の『理想』をお前に奪われたような気がして…そんな自分が認められず、お前の成すことを受け入れられなかった」
「……」
「なんのことはない…お前たちに冷たくあたっていたのは、取るに足らんちっぽけな自尊心と嫉妬からだ。…さぞかし見損なっただろう、笑いたければ笑え…」
「…笑いませんよ」
「何…?」
「嫉妬、苛立ち…そんなの当たり前じゃないですか。誰だって、自分ができないことを他人にされたら、気に入らないに決まってます。それが、『人間』なんですから。貴方のそれは、確かに組織の『上に立つ人間』としては少し不相応なものですけど、ただの一人の『個人』としては決しておかしなことではありません。それを自覚できているのなら、僕は貴方を許します」
「苗木…」
「それに、言った筈ですよ。僕はあなた達からのどんな理不尽や感情だろうと受け入れるって。…正直に話してくれて、ありがとうございました」
「…フッ、お人よしめ…」
互いに薄く笑んだまま、二人の間の空気はよりピリピリと張りつめる。
「……」
「……」
そして
カッ!!
「ぜりゃあッ!!」
「無駄ァッ!!」
ギャキィンッ!!
「……」
「……」
咆哮一閃。二人の影が交錯し、鈍い音を響かせ刀と手刀がぶつかり合い、二人の間から何かが上空へと跳ね上がった。
ヒュゥゥゥゥ…
ドチャッ…!
やがて、上空からクルクルと回転しながら斬り飛ばされた『苗木の右腕』が地面に落ちる。それを確認することなく、二人は大きく息を吐き、告げる。
「…僕の『勝ち』だ、宗方さん…!」
「ああ…そして、俺の『敗北』だ…」
ヒュヒュヒュヒュ…
ザキュッ!
一刻遅れて後を追うように、宗方の『折れたヒートブレードの刀身』がその隣に突き刺さった。真っ赤に熱された刀身が冷え切っていく様は、宗方に燃え上がっていた憎しみの炎が消えていくのを表しているかのようであった。
決着ゥゥゥーッ!!
…最後のシーンどっかで見たことあるぞって人、みなまで言うな!僕も分かってる!…いいじゃあないですか、たまにはパク…リスペクトしたって。「同じ理想」と「相容れない価値観」の決着と言ったらこれしか思いつかなかったんですよ