ダンガンロンパ~黄金の言霊~   作:マイン

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スンマセェン…他の話が間に合わなかったんでこっちの続き載せます…
休みが多くても就業時間帯が安定してない仕事って妙に疲れるよね。…転職しよっかな

それはそうとして…ついにジョジョ5部アニメでブチャラティチームが勢揃いしましたね!アバッキオは流石の安定感、フーゴはキレッキレ、ミスタは良い具合にウザくて、ナランチャは童顔の17才という難しいキャラを上手く表現してる声でディモールト・ベネな仕事ぶりでした
そしてアニオリ要素が何より光った話でしたね。原作では分かりやすく日本円で表記していたポルポの遺産額をきちんと当時の「リラ単位」にしてましたし、道中の会話でこれからに関する伏線もありましたし、ブチャラティがどれだけ地元に親しまれているかも出てましたので、原作未読者でも分かりやすい配慮がされてたと思います。
次回はムーディ・ブルースの初陣、たっぷり楽しみにしましょう!

ではどうぞ


蘇った悪夢

「ど、どこでちゅか!?どこに隠れているんでちゅかッ!?」

 ジャバウォック公園―中央に鎮座された『3体の守護神の像』が印象的な公園―では、ウサミが大声で叫びながら『声の主』を探していた。とそこに

 

パカッ…パカッ…パカッ…!

「…ん?この音は…」

「おーい!ウサミ先生―ッ!」

「ひ、日向君!?七海ちゃんも…」

 スローダンサーでいち早く駆けつけた日向たちが公園にやって来た。日向は馬を止めると同時に飛び降り、七海を優しく降ろすとウサミの隣に並び立つ。

 

「大丈夫かウサミ先生!?」

「あ、あちしは大丈夫でちゅ…」

「…あの『声の主』は見つかったの?」

「ま、まだでちゅ…。でも、アイツはあちしがなんとかしてみせまちゅ!」

「…先生一人に無茶はさせねえよ。いざとなったら、俺も闘うぜッ!」

「だ、駄目でちゅ!そんなの危険過ぎまちゅ!」

「安心しろって。…俺はそう簡単にはくたばりゃしねーよ」

「そ、そういうことじゃなくって…」

 日向とそんな会話をしていると、やがて残りの面々も公園へとやって来た。

 

「お、追い付いたぜ…。ったく日向ぁ!お前一人で突っ走んなよな!」

「…悪いな」

「…ど、どうしたのアンタ?」

「妙に『殺気』だっとるのぉ…」

「何かいるのか…?」

「らしいぜ…お前らも気をつけろ…」

 と、日向が皆にそう喚起したその時

 

 

「うぷぷぷぷぷ!」

 どこからともなくあのモニターから聞こえてきた声が聴こえてくる。

 

「ま、またこの声…?」

「やいやいッ!どこでちゅか?どこにいるんでちゅか?」

「アーッハッハッハッハ!」

 ウサミの困惑を嘲笑うかのような高笑いと共に…

 

 

 

 

ボヨョヨ~ン!

 守護神の像の前に、突如『白と黒のツートンカラーのクマ』が出現した。

 

 

「やあ…お待たせしました!そして、お久しぶりでございます!僕は『モノクマ』、この学園の『学園長』なのです!」

「…は?な、なんだあの…何だアレ?」

「が、学園長…ってことは、あれが『希望ヶ峰学園』の学園長…?」

「アレ…が?」

 いきなりの衝撃発現に皆が戸惑う中、モノクマは鬱憤を晴らすかの如く喋りまくる。

 

「さて…颯爽と登場したところで早速だけど…オマエラヌル過ぎ!ヌル過ぎだよ!…えっ?ヌルヌルなの!?」

「やっぱり…あんたでちたか!」

「ウサミ…あいつの事知ってるのか?」

「はい…でも、どうして…どうして、モノクマがここにッ!?」

「黙らっしゃいッ!キミは僕を怒らせたんだよ…こんなダラダラした『茶番』を見せつけられてさ…。なにが『どっきどき修学旅行』だよ!なにがドキだよ!これは『土器』だよ!」

「どこから出したのソレッ!?」

 どこで用意したのか『土器』を出してボケるモノクマにペースを握られたまま話は続く。

 

「もっとさあ…世間の『ニーズ』に応えようよ。今どきただ駄弁ってるだけの『日常系』なんてウケないって。本当に求められてるのは…平穏な『日常』の中に蠢く『悪意』、そしてそれに『恐怖』するオマエラの『絶望』だけなんだよ…」

「な、なんなんだこのヌイグルミ…!?言ってることが支離滅裂だぞ…」

「なんだコイツは…?ウサミに似ているようだが、このクマのヌイグルミは一体何者なんだ…?」

「ミナサン危険でちゅ!アイツはあちしに任せて下がってくだちゃい!」

「う、ウサミ!?」

「…いや、俺も闘うッ!何者かは知らねえが、どうやらこいつは『敵』ってことで良さそうだからな!」

「おう!バトルか?オレもやってやるぜ!」

「日向君、いくら君でも危険でちゅ!あちしに任せて…どうしてモノクマがいるのか分からないけど、あちしのこの『マジカルステッキ』があれば…」

 

 

 

 

「とりゃ!隙アリーッ!」

 ウサミの一瞬の隙をつき、モノクマはウサミに襲い掛かった。

 

「あちょー!あちょー!」

「や、やめッ…!」

「ちぇい!ちぇいちぇい!」

「て、テメエッ!先生から離れやがれ!」

 油断していたのか一方的にやられるウサミを助けるべく日向が割って入ろうとするが…

 

「ええいッ!うっおとしい!」

 モノクマが腕を払うと同時に、モノクマから飛び出た『半透明の腕』によって跳ね飛ばされる。

 

ドゴォン!

「うおッ!?」

「ひ、日向!」

 

ズザザッ!

「…痛っつう…!今の攻撃は、まさか…!」

「お、おい日向!大丈夫かよ?」

「あ、ああ…どうってことねえ。それより…ウサミ先生ッ!」

「きゃああああ!」

 弾き飛ばされ痛む体を抑えながら起き上がった日向の眼前で

 

 

バキッ!

「じゃじゃーん!勝った!第2部完!」

「ふわぁ!あちしの『マジカルステッキ』がッ!」

 打ちのめされたウサミの前でモノクマが『マジカルステッキ』をへし折った。

 

「さて…完全勝利の次はと…。そもそもオマエ、ちょっと地味なんだよな。ただの白いウサギなんてありふれてるんだよ。せめてどう見てもウサギには見えない体型じゃないと…あ、皮を剥がされたいならそれでもいいよ!」

「いやでちゅ!そんな残酷な事!」

「なら僕が剥いでやるよぉ!」

「きゃー!や~め~て~!」

 再びタコ殴りにされるウサミ。そしてしばらく好き放題にされた結果…

 

 

「ジャジャジャジャ~ン!劇的!ビフォーアフター!あのパッとしなかったウサミちゃんが、匠の手によって…こんなんなりました~!」

「ちょ…『また』でちゅかコレェ!?」

 ウサミの姿は、モノクマと同じような『ピンクと白のツートンカラー』に『黒と赤のオッドアイ』、そして『でべそにオムツ』という見るも無残な姿に改造されてしまった。

 

「お前、立ち位置が曖昧だったからボクの妹の『モノミ』ってことにしたの。…後付け設定だけどね!」

「そ、そんな勝手は許しまちぇーん!大体、そんなの許容されるわけがないでしょ!」

「『おとなはウソつきだ』と思った生徒の皆さん、どうもすみませんでした。おとなはウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです…」

「謝って!今すぐ偉大なる大先生に謝って!怒られる前に!」

「ええいッ!安っぽい感情で、お兄ちゃんに逆らうんじゃあないッ!!」

 

バキィッ!

「うぎゃあ~ッ!痛いッ、まるで丸太で吹っ飛ばされたように痛いでちゅー!」

「う、ウサミ先生―ッ!!」

「どうだーッ!思い知ったか!」

 ブッ飛ばされるウサミに、モノクマは勝利の高笑いを浮かべる。

 

「うう…せめて『マジカルステッキ』があれば性根の悪いモノクマをなんとかできるのに…」

「うぷぷ、一瞬の油断が死を招く。それが戦場の掟なんだよ」

 

「おい…、いい加減この小芝居はなんなんだよ…!?」

「し、知るかよ…!」

 目の前で繰り広げられるウサギとクマの寸劇に皆は戸惑いを隠せず呆然としてしまう。

 

「よく分からねえが…どうやらあのモノクマってのは俺達やウサミ先生にとって『良くない物』なことは確かみたいだぜ」

「うん…多分、まずいことになってるんだろうね…」

「ていうか…何時の間にウサミあんな変な塗り方にされてるの!?」

「変な塗り方って…僕とペアルックはそんなに嫌かなあ?」

「な、何が起きている…そっちの白黒の…『タヌキ』?はなんだ?」

「タヌキって言うなーッ!もう『10年』呼ばれてないんだからいい加減古傷を抉るなー!」

「前世をカウントしないでッ!あちこちから怒られるから!」

「さて…では一通り前座も終わったところで、希望ヶ峰学園学園長としてオマエラに宣言させてもらいます!これをもって『どっきどき修学旅行』は終了となります!」

「え!?もう終わりっすか…」

 

 

 

 

「そして今から、『コロシアイ修学旅行』を始めまーす!」

「…こ、コロシアイ?」

 モノクマの口から出た物騒な言葉に場は騒然となる。

 

「のんびりダラダラした修学旅行なんて誰も望んじゃいないって。世の中にはホップでサイコなスリリングがないと。…という訳で、コロシアイ修学旅行の幕開けでーす!」

「だ、駄目でちゅー!そんな勝手は許しませーん!そんな血なまぐさいことさせる訳が…」

「やかましーッ!」

 

タコスッ!

「うぎゃあ~!なんて容赦のない蹴りでちゅ~!」

「モノミは頭の弱い子だねえ…兄より優れた妹なんて現実には存在しないんだよ?『1.5部』を思い出してごらんよ。まるで展開が主人公の座を乗っ取られるロボットアニメみたいだったでしょ?」

「メタらないで!こういう路線嫌いな人もいるから!」

「さて、うるさい妹はほっといて…『コロシアイ修学旅行』の簡単な説明をさせてもらいます」

「あ、あの…その『コロシアイ』って、どういう意味ですかぁ?」

「?そんなの聞くまでもないじゃん、もちろん…『殺し合い』だよ!」

「ふーん、殺し合いね…殺し合いぃぃぃッ!!?」

 

 

 そしてモノクマの口よりコロシアイ修学旅行のルールが説明される。

 

 この島から出たければ、他の誰かを殺さなければならない。

 

 ただし、誰かを殺した生徒…『クロ』はそのことを知られてはいけない。

 

 殺人が発生してからしばらくの捜査時間の後、『学級裁判』なるものが開かれ、そこで全員は『クロ』を突き止めなければならない。

 

 そこで『クロ』を突き止めれば『クロ』だけがおしおきを受け、外した場合は『クロ以外』の全員がおしおきを受けることになる。

 

「というわけなのです!」

「な、なあ…ちょっといいか?さっきから言ってる『おしおき』ってなんだよ?」

「ああ、噛み砕いて言うと…『処刑』だね」

「しょ、処刑ッ!?」

「そう!学級裁判後に行われる『おしおきタイム』!コロシアイ修学旅行の『醍醐味』の一つでもあるね、いや~今からどんなおしおきが待ってるのかドキドキワクワクだね!」

 

 

「…ざっけんなッ!殺し合いなんざやってられっか!」

「はえ?」

 横暴ここに極まれりと言わんばかりのモノクマに、流石に皆も黙ってはいられない。

 

「随分好き勝手ほざいとるが…ワシらがそんなことに従うと思っておるんかのう…!」

「そんなに殺し合いがしてーならテメーからぶちのめしてやるよぉッ!!」

「殺し合いなど御免蒙る…力づくでも止めさせてもらうッ!」

「ふざけたこと言ってると、この体育会系軍団が容赦しないっすよ!」

 弐大、終里、辺古山といった腕っ節に自信のある面々がモノクマに立ち向かう。…しかし、つい先ほどモノクマに立ち向かった日向はそれを止めようとする。

 

「ま、待てお前ら!奴は危険だ、今は下がれッ!」

「ひ、日向さん?どうしたんですかぁ?」

「何よ、ビビってんの?さっきの威勢は何処へ行ったのよ?」

「そうじゃあないッ!奴は…『ただの人間』じゃ勝てない…」

「…どういう意味だ?」

 日向がその問いに答える前に、モノクマは動き出した。

 

 

「やれやれ…ま、仕方のないことだよね。『身の程』って奴を教えてあげないと…いいよ、かかっておいでよ!」

「…な、嘗めんじゃあねえぇーッ!!」

「上等じゃあああッ!」

「…斬るッ!」

 モノクマの挑発にカチンときた3人はそのまま殴り掛かる。

 

「いけーッ!ぶちのめせーッ!」

「だ、駄目でちゅ!アイツは危険でちゅー!」

「そうだ、奴は普通じゃないッ!奴は、奴は…

 

 

 

 

 

 

 

奴は、『スタンド使い』だッ!!」

「スタンド…使い?」

 そしてその瞬間、モノクマの『力』は解き放たれた。

 

 

 

 

 

「『スタープラチナ』ッ!!」

 

ドギュゥンッ!!

『!!?』

 モノクマの背後に突如出現した大男。鍛え上げられた肉体を惜しげもなく晒し、黒髪をはためかせてモノクマを守る様に3人の前に立ちはだかるそれこそ…

 

 

『オアァァァァァッ!!』

 モノクマが操るスタンド、『スタープラチナ』であった。

 

「な、何じゃコイツはッ!?」

「構うもんかよ、まとめてぶっ倒してやらぁぁッ!」

 立ち塞がる『スタープラチナ』に、勢いそのまま弐大と終里が殴り掛かる。が

 

ガシッ

「なッ…!?」

「ば、バカな!こんなあっさり受け止めるじゃと!?おまけに…ひ、引き離せんッ!」

 『スタープラチナ』は二人の拳をキャッチボールでもするかのごとく受け止める。

 

「ぶひゃひゃ!そんな攻撃何万発撃ったって効かないよ!僕に刃向ったことを…後悔しろーッ!」

『オォォラァッ!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!』

「ぐああああッ!!?」

「ガハッ…!?」

 『スタープラチナ』のラッシュをまともに受け、二人は叩きのめされる。

 

「お、終里さん!弐大さんッ!」

「ひゃああああッ!!?」

「なんてパワーとスピードのスタンドだ…!あの二人をこんなにあっさり…」

「うぷぷ?…あれ?もう一人どこ行った?」

 首を傾げるモノクマの背後から、辺古山が竹刀を手に斬りかかる。

 

「…貰ったぞ!」

 

ガキィン!

「!?なっ…」

「…こっちのセリフだよ!」

 振り下ろされた竹刀を受け止めたのは、モノクマから飛び出した『レイピア』を持った腕であった。

 

「ば、バカな…!」

「『シルバーチャリオッツ』!」

 そして現れたのは、全身を中世の西洋騎士のような銀の鎧で包まれた人型のスタンドであった。

 

「針串刺しの刑だーッ!」

 

ドシュドシュドシュ!

「さ、捌き切れない…ぐぁああッ!」

「ペコぉッ!」

 目にもとまらぬ凄まじい刺突の連打に、さしもの辺古山も全身を切り刻まれ打ちのめされる。

 

「な、なんだよ…なんなのさコレェェェッ!?」

「おのれ…奴の操る『悪霊』かッ!?」

「そ、そんな馬鹿な…」

「…悪霊じゃあねえ!あれは『スタンド』だ!」

「スタンドだと…?」

「間違いねえ、だが…どういうことだッ!?スタンドは『一人一体』の筈だ!何故同時に『全く違うスタンド』を『2体』も操れる!?」

「うぷぷ…2体だけじゃないよ」

「何…!?」

「僕は『あらゆるスタンド』を『同時に』使うことができる…。僕はスタンド使いの『限界』をブッちぎりで超越した、『究極のスタンド使い』なんだよ!」

「なッ…!?まだスタンドを持っているというのか!」

「て、テメエ!よくも辺古山を…!」

「ああ安心しなよ。全員殺してはいないよ。オマエラにはオマエラ同士で殺し合ってもらわないと面白くないからね!」

「う、ぐう…」

「さてさて…僕の力はある程度理解してもらえたと思うけど。続いては、僕の『忠実な僕』達を紹介しようか!」

「しもべ…だと!?」

 

 

 

「遥かなる時の果てより来たりし戦士たちよ…。今こそ僕の命に従い、この地に復活せよ!…いでよ、『柱の男』たち!」

「なん…だと!?」

 

 

ゴゴゴゴゴゴッ…

 モノクマの呪文のような言葉と共に、突如公園の『石像』が轟音を立てて揺れ出した。

 

「ななな、今度はなんだぁッ!?」

「見て!石像に…『亀裂』がッ!」

 やがて石像にひびが入り、それが全身に至ったその瞬間

 

バキィィンッ!!

 石像が音を立てて砕けると同時に

 

 

スタタッ…!

「…」

「…」

「…」

 石像の中より、『3人の男』が飛び出した。

 

「な、なんじゃ…アイツ等は…?」

「石像から…人がッ!?」

「まさか…あの『守護神像』の本人だとでも言うのかッ!?」

「で、デカい…!全員190㎝以上あるぜ…」

「滅茶苦茶強そうじゃあねーか…おい、日向?」

「ば、バカなッ!?何故、何故『柱の男』がッ!?」

「柱の男…?」

 驚く皆に一切目もくれることなく、男たちはモノクマの方を向くと膝を着いて敬意を示す。

 

「…モノクマ様。この『カーズ』、『エシディシ』、『ワムウ』。我らモノクマ様の命を受けここに参上しました」

「うむ!ご苦労!」

「我らを再びこの地に呼び戻してくれたことに、深く感謝いたしまする」

「この時の為に我らが『天敵』たる忌々しい『太陽』を塞いでくださったこと、誠お手数をかけました」

「いーのいーの!これぐらい大したことないんだから。…あ、紹介するよ!彼らが僕の忠実な僕、『柱の男』のカーズ君、エシディシ君、ワムウ君だよ!」

「は、柱の男ってなんだよ…?」

「我らは貴様ら人間より遥か太古の頃よりこの星を支配していた、言わば貴様ら人間の『上位種』だ!」

「人間の…上位種!?」

「プークスクス!いきなり石像から出てきたのには驚いたけど、自分の人間の上位種とか言っちゃって恥ずかしくないのー?」

「ば、バカッ!やめろ西園寺ッ!」

「…ほう?我らの存在を認められんか。恐怖を隠そうとしているのはいいが、現実はしっかり受け止めた方がいいぞ?貴様より『10万年』長く生きている者としての忠告だ…」

「じゅ、10万年ッ!?」

「認められぬというのであれば、少々強引にでも見せつけてやるしかあるまいな…」

「み、ミナサン下がっていてくだちゃい!あ、あちしがミナサンを守りまちゅ!」

「や、やめろウサミ!お前が敵う相手じゃあないッ!」

「そ、それでも…やらなきゃダメなんでちゅ!この命に代えても、あちしが皆を守りまちゅ!」

 皆を守る様に柱の男に立ち向かうモノミ。それを見たモノクマは、心底面倒くさそうに吐き捨てる。

 

「うっぷ。まったく、薄っぺらい『正義感』なんか見せつけてくれちゃって、吐き気がしてくるよ。…ちょうどいいや、『見せしめ』はお前だ!ワムウ君、できるかぎり『惨たらしく』やっちゃってちょうだい!」

「ハッ!」

 モノクマの命を受け、ワムウはモノミの眼前に立ち塞がる。

 

「ま、負けまちぇん!」

「ウサミ…いや、モノミとやら…そのちっぽけな『勇気』は買ってやる。その意気に応じ、このワムウの『流法(モード)』にて葬ってやろう!」

 ワムウの筋肉がこれでもかと言わんばかりに膨張する。今にも皮膚を裂きはち切れんばかりになった両腕をモノミへと突き出す。

 

「や、やああああッ!」

「待てーッ!ウサミ、何か来るぞーッ!!」

 

 

「闘技…『神砂嵐』ッ!!」

「…へ?」

「や、やばいッ!お前ら、伏せろーッ!!」

「う、うわわぁッ!!?」

 

轟ッ!!

 左腕を、関節ごと右回転!

 

轟ッ!!

 右腕を、関節ごと左回転!皆を守るため、恐怖に打ち勝ったモノミであったが、拳が一瞬巨大に見えるほどの、回転圧力にはビビったッ!

 

「どあああああッ!!?」

 

 その2つの拳の間に生じる、真空状態の圧倒的破壊空間は、まさに歯車的、砂嵐の小宇宙ッ!!

 

ドゴゴゴゴゴゴッ!!!

バキャァッ!

「こ、コンクリートのタイルが…こ、こんなあっさり…雪みてーに削れるなんてッ!異常だぜ、この破壊力ッ!!」

「うぎゃぁぁぁッ!!」

「ウサミーッ!!」

 もはや伏せることに精一杯な皆と、なんとか顔を上げる日向の眼前で

 

 

ブチブチブチブチィッ!!

 モノミはあっという間に風に引き裂かれ、粉微塵に消し飛んでしまった。

 

 

「…これが神砂嵐だ」

 もはや終わったとばかりに振り返るワムウの足元に

 

 

ポトン…

 唯一残ったモノミのリボンが力なく落下した。

 




と言うわけで、今作ではモノケモノはリストラして柱の男になってもらいました。…一体足りないって?サンタナ?はて、なんのことやら…(棒)

ではまた次回
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