まあ後の展開的にそのままは無いでしょうけど…それが逆にどう展開していくのか楽しみでもありますね
ネットの反応見る限りあの「キラキラちゃん」が関わっているらしいですけど…どうなんでしょ?
…まあ今作でやるとしたら大幅オリ展開になるでしょうけどね。実はもう結構ストーリーできてたりして…。主役二人のキャラ次第ですけど
あ、ちなみにこの承太郎たちは仗助合流直後の状態です。EOHにおける4部と1部の間ですね
突如現れた承太郎と見覚えのない男の存在に、苗木と日向は驚きを隠せずにいた。
「ど、どういうこった?なんで承太郎さんがここにいるんだよ?…っていうかいつもよりなんか若くねえ?」
『隣にいる男…何者でしょうか?』
「奴らは…!さっきジョルノ達と一緒にいた…」
「…どうやら、思ったより相当面倒なことになってるみたいだね」
やがて承太郎たちはこちらにやってくると、苗木達と一緒にいるフーゴを見て口を開く。
「…お前、さっきの『時代』でも会ったな。確か、ジョルノの仲間だったか。どうやらその様子からするに、既に『異変』の影響から戻っているみたいだな」
「あ、ああ…。こっちの彼らが僕を助けてくれたんだ。…それより、ジョルノのことを知っているということは、アンタ達はやはりジョルノの仲間なのか?」
「まあ…『ついさっき』そうなったばかりだがな」
「…あのー、承太郎さん?」
「ん?…誰だお前」
「あ、あれ?俺の事知らない…ってか、憶えてない?」
「…やれやれ、またこのパターンか。どうやらお前が知っているのはこの『時代』の俺みたいだな」
「この時代…?」
『…どうやら彼は、私たちが知っている空条承太郎よりも『過去』の空条承太郎のようですね』
「過去って…まさか、タイムスリップでもしてきたってのか?この承太郎さんたちは?」
「…あん?」
「…おいおい、どうしたんだこの坊主は?急に話が飛びやがったぞ」
「あー…、その辺は説明すると面倒なことになるんですが…」
『…承太郎さん、そこにフーゴがいるんですか?』
「ジョルノか…」
『少し話がしたい…僕を亀から出してもらってもいいですか?』
「…ああ」
「な、なんだ?どっかから声が…」
どこからともなく聞こえてきた声に辺りを見渡していると、承太郎は懐から『亀』を取り出して床に置いた。
「あれ?それ…ポルナレフさんの亀だよな?」
「そうだね。背中に鍵もついているし間違いないよ」
承太郎が取り出した亀に見覚えがある二人がそんなことを言っていると…
ブォン
「「ッ!?」」
突如亀の中から『金髪の少年』が現れた。
「うおッ!?…な、なんだ先客がいたのかよ」
「なんだ、お前さん達この亀の事を知っていたのか?」
「ええ、まあ…」
少年は亀から出てくるとそのままフーゴの元に歩み寄る。
「…フーゴ」
「ジョルノ…」
(…!彼が、ジョルノ…。なら、やはり彼は…)
「フーゴ、無事で良かった」
「…ジョルノ、僕は…」
「何も言わなくてもいいんです。君は『間違ったこと』はしていない。あの時の君は、間違いなく正しかった」
「そんな、そんなことは…ッ!」
「フーゴ、もし君がそのことを後ろめたく感じているのならば、それは要らぬ心配だ。僕やブチャラティがそのことで君を恨んでいると思っているのならば、それは僕たちに対する『侮辱』になるぞ」
「…!?」
「君はただ『組織の掟』に従ったに過ぎない。あの時の君は組織の一員だった。ならば君がそれを守ることに、一体なんの罪があるというんだ?…もしあの時罪を犯した者がいるとするならば、それはむしろ僕たちの方だ。けど、僕はそのことを後悔した時など一瞬たりとも無い。確かに君と別れてからの僕たちの旅路は辛く厳しいものだった。…途中で、かけがえのない仲間を失いもした。けれど、それでも僕は胸を張って言える。僕たちは、自分が『正しい』と信じた道を進もうとした。僕らがやったことは、決して『間違い』じゃあなかった。…とね」
「……」
「だからこそ、僕たちは君を否定したりなんかしない。君もまた、自分が『正しい』と思って決断をしたのだから。例え道を違えようとも、君のその決断を下した『勇気』に僕は敬意を表する。…けれどもし、それでも君が納得できないというのなら…」
ジョルノはフーゴに向かい手を差し出す。
「もう一度、僕たちに力を貸してくれ。ブチャラティを取り戻し、この『異変』を止める為に…僕と共に行こう。パンナコッタ・フーゴ」
「…本当に、僕でいいのか…?」
「君だからいいんだ。何度も言わせないでくれ、無駄なんだよ。無駄無駄…」
「……」
フーゴはしばしジョルノの差し出した手を見つめ、やがて意を決してその手を取る。
「…ああ。僕で良ければ、協力させてくれ。ブチャラティは僕たちの『希望』だ。彼の為ならば、僕はなんでもする覚悟がある。だから…共に闘わせてくれ、ジョルノ」
「勿論です。フーゴ」
「…どうやら、そっちの話は終わってみてーだな」
「なら次は…お前らのことだな」
「ですよね…」
スピードワゴンと承太郎が苗木と日向に視線を向ける。
「そうだ…!僕からも訊きたいことがある。何故君は僕のことを知っていた?君が僕の『ボス』だというのはどういうことなんだ?」
「何…!?どういうことなんですか?」
「あー…、どうするよ苗木?」
「どうするも何も…一から説明するしかないと思うよ。少なくとも、向こうの様子からするにそれほど荒唐無稽な話とは取られ無さそうだしね」
「あん?」
「まあ、ここじゃなんです。少し場所を変えましょう」
苗木と日向は承太郎たちを伴って校舎内を移動する。
「しかし…でっかい学校だなこりゃ。俺の時代じゃこんな学校あり得なかったぜ…」
「…けれど、少し『学校』と呼ぶには奇妙な場所ですね。まるで何かの『研究所』のようにも思えます」
「ああ、ここはちっとばかし特殊な学校なんで…まあ、そこも説明しますよ」
一般常識から考えれば規格外の規模の希望ヶ峰学園に承太郎たちが感心していると、向こうから十神がこちらに歩いてきた。
「…ん?苗木に日向か」
「あ、十神君」
「…お前な、いい加減『さん』か『先輩』ぐらいつけろっての」
「フン、知ったことか。それより、ゾロゾロと引き連れてこんなところで何をやって…」
と、承太郎たちへと視線を向けた十神がピタリと止まる。
「…十神君?どうしたの?」
「…おい、苗木…!こいつはなんの冗談だ…ッ!?」
「冗談?」
「空条承太郎とパンナコッタ・フーゴがここに居るのはいい…、多少様子はおかしいがな…。だが…何故こいつが、『SPW財団創設者』ロバート・E・O・スピードワゴン氏がここにいるんだッ!?」
「…はいィ!?」
十神が口にしたその名に、苗木と日向は驚愕に目を見開く。
「スピードワゴンって…まさか、本当に?」
「おおッ、俺のことを知ってんのか?ジョセフみてーに若い頃に面識が有った訳でもねーのに良く知ってんな」
「そ、そうだぜ!なんでお前がこの人がスピードワゴン氏だって分かるんだよ!?」
「十神財閥の情報網を嘗めるな。百年前だろうが二百年前だろうが、資料が残っているのならば調べることなど造作もない。増して目下のライバル企業の歴史を俺が知らない筈が無いだろう。…それより、何故とうの昔に死んだ人間がこうしてのうのうと生きているんだ!?説明しろ苗木ッ!」
「え、えーと…実はまだ僕たちも状況があまり飲み込めていないんだよね。今からお互いの情報交換をするところだから…その後でまた説明するよ」
「…チッ。後でちゃんと説明しろよ。じゃあな…」
不貞腐れたようにそう言うと十神は去っていった。
「…随分態度がデカい奴だが、オメーの友達か?」
「ええ、まあ…しかし、どこかで見たことがあると思ったら、まさかスピードワゴン氏本人だったとは…」
「おいおい、随分持ち上げちゃってくれてるが俺はそんな大層な人間じゃあねえぜ?」
「とんでもないですよ…貴方がいなかったら俺はここにはいないんですから」
「…そりゃどういうこった?」
「まあまあ、話は落ち着いてからしましょう。…ちょうど着きましたしね」
苗木は目的の場所…『応接室』の扉を開け、承太郎たちを中へと誘う。
「さあ、情報交換といきましょう。僕らにとっても、他人事ではなさそうですしね…」
応接室にて苗木達は互いの現状について説明を開始する。スピードワゴンたちからもたらされた情報は苗木達、特に日向にとっては驚愕に値するものであり、また苗木達の素性を知って驚いたのはやはりスピードワゴンとジョルノであった。
「『聖なる遺体』…!俺の頭に埋め込まれた物が、まさかそんなとんでもない代物だったとはな…」
『我々は知らずして、『奇跡』というものの恩恵に預かっていたという訳ですね…』
「俺も驚いたぜ。まさかお前さんがツェペリのおっさんの子孫だとはな」
「ジジイが知ったら驚く…いや、もう驚いてるかもな。それに…」
「ええ…。まさか、こうして『別の世界の自分』に会う日が来るとは夢にも思っていませんでしたよ」
「僕だって同じさ、ジョルノ君。フーゴの話からして、おそらく彼がいた世界には『この世界における僕に当たる存在』がいる可能性は考えてたけど、実際こうして会ってみると…なんだか変な感じだね」
「…だが、少し妙じゃあないか?ジョルノと君は『同じ存在』なんだろう?ならば何故君は日本にいるんだ?しかも学校に通っているなんて…」
「…多分だけど、『母親』が違うことが原因なんじゃないかと思うんだ。ジョルノ君が子供のころにイタリアに移住したのはお母さんがイタリア人と再婚したからなんだよね?僕の場合は日本人の父さんと結婚したからずっと日本に住んでたんだ」
「…成程。しかし、僻んでる訳じゃあないですけど、君は両親に恵まれてるみたいですね。僕の場合はお世辞にも『良い親』とは言えませんでしたから…」
「そうみたいだね。…けど、例え生まれが違っても結果的にイタリアに行って、こうして『同じ立場』になっている当たり、僕と君は『運命的』な意味ではやはり同じ存在みたいだね」
「ええ。…安心しました。こっちの世界でも、ブチャラティの託した『希望』が受け継がれていて」
「…それは僕もだよ」
「あー…それで、本題なんだがよ。お前さんたちも、俺達の目的に協力してくれねえかな?俺達には今『味方』が必要なんだ。スタンド使いだってんならなおさら心強い。…まあ無理にとは言わねえが、手を貸しちゃあくれねえか?」
スピードワゴンの申し出に、苗木と日向は目配せをして頷き合った後、返答する。
「…勿論です。俺としても、こいつ(遺体)が関わっている以上他人事じゃあねえからな。俺にできることなら、なんでもさせてください」
『僕としても賛成ですね。こうして学園に別世界からの来訪者が来た以上、また同じ危険が無いとは限らない。ならば、根本を断った方が効率的ですからね』
「僕も協力します。…それに、どうやらこの騒動、僕にとっては尚更他人事ではなさそうですからね」
「あ?…どういうことだ?」
「…憶測でしかないですが、おそらくこの騒動には僕の『父』が関係していると思うんです」
「父?…お前さんの親父がって、どういうこった?」
「ジョルノ君、君も薄々感じていたんじゃあないか?この騒動が、僕たちにとってまんざら無関係じゃないってことに」
「……」
「…おい。まさかとは思うが、お前らの父親ってのは…」
「…ご想像の通りです、承太郎さん。僕とジョルノ君の父親の名は…『DIO』。アナタがエジプトで倒したジョースター家にとって因縁とも言える男です」
『ッ!!?』
その名を聞いた瞬間、承太郎とスピードワゴンの顔に戦慄が走る。
ドヒュヒュン!
そしてそれに感化されるように、亀の中からジョセフ、花京院、ポルナレフが飛び出した。
「でぃ、DIOの息子じゃとッ!?」
「馬鹿な…ッ!奴に子供がいたなんて…」
「…つーかジョルノ、お前なんでそんな大事な事黙ってたんだよッ!?」
「聞かれませんでしたから」
「んなッ…!?」
「…おいおい、ちょっと若いジョセフさんに『生身』の花京院さんやポルナレフさんまでいるのかよ」
「な、生身?」
「…おい、説明しろ。なんでこの『異変』にDIOの野郎が関わっていると分かる?それと、お前らがDIOの息子ってのはどういうことだ?」
「…ええ、ご説明しますよ」
苗木は自分とジョルノの生まれた経緯、そして先日自分が体験したDIOとの遭遇のことについて説明する。…ついでに日向はこの世界での花京院とポルナレフの現状についても説明した。
「俺が…『亀』?このハンサムフェイスが15年たったら…亀…?おお…ッ!なんてこった…あんまりだぁぁぁぁッ!!」
「まあ、その…なんだ。気にするなポルナレフ」
「うるせぇッ!いいよなオメエはよぉ~…、彼氏持ちとはいえ可愛い子ちゃんのスタンドになってんだとぉ~?どうせ死ぬならそっちのほうが良かったぜぇ~…」
「…ポルナレフの奴は置いておいて、どうやら君の話によれば奴は相当強くなっておるようじゃな」
「『平行世界のDIO』か…。以前なら鼻で笑っていただろうが、こんなことに巻き込まれちまった上に、さっきのジジイの念写のこともある。信じられねえ話でもねえな」
「…もしこの騒動を引き起こしているのが親父なら、僕はそれを止めなければならない。それが僕にとって、親父との『最後の因縁』になるだろうから…」
「…苗木、君はDIOを憎んでいるのか?」
「さあ…?けれど、どう思っていようがアイツが僕の父親であることには変わりはない。だから、僕は目を背けたりはしない。必ず向き合って、下らない考えを持っているようならぶん殴ってでも止める。…それが僕なりの『親子』としての在り方だ」
「そうか…。羨ましいな、父の事を知っているというのは…」
「君もすぐに分かるよ。…幻滅するかもしれないけどね」
「…どう思う、承太郎?俺はこいつが嘘をついているようには見えねえ。それに…コイツからはディオの野郎みたいな悪党の『臭い』はしねえ。信用できると思うぜ」
「…俺も同じ意見だ。父親と違って、コイツは『イイ奴』みたいだからな。…期待しているぜ、苗木、日向。」
「はい、よろしくお願いします。承太郎さん、それにジョルノ君も…」
「ええ、頼りにしていますよ苗木」
苗木とジョルノ、二人はどちらともなく手を差し出し合い『握手する』。
「うっし!仲間も増えて遺体も手に入ったことだし、そろそろ次の時代に…」
「…あ、ちょっといいっすか?」
「ど、どうしたよ?」
「ちょっとばかしこっちでやらなきゃなんねえことが有りまして…おい苗木、お前も黙っていくわけじゃあねえだろ?」
「…やっぱり、言わなきゃ駄目だよね?」
「当たり前だろ。また霧切にしこたま怒られたいのか?」
「…それは勘弁かな。いろんな意味で…」
「何の話だ?」
「そのですね…実は、こういう事態になった時に一応言っておかなきゃならない人がいまして…少しだけお時間よろしいですか?」
「?」
苗木と日向のその時の表情は、ジョセフ曰く『スージーに黙って衝動買いしたことを報告するときのワシにそっくりじゃった』という…。
苗木と日向は一旦教室に戻ると、霧切たちを集めて先ほどの話の内容を説明する。
「…という訳で、今からあの承太郎さんたちに同行させてもらうことになったんだけど…」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「あの…皆さん、何か言ってもらってもいいっすかね?」
先ほど承太郎たちと話していた時の様子はどこへやら、黙って話を聞いていた霧切たちと向き合う苗木と日向は、これからかけるであろう心配のこともあって完全に縮こまってしまっていた。
「何かと思えば女に挨拶かよ…やれやれだぜ」
「そう言うな承太郎。ワシだってスージーに黙ってエジプトに向かった時には胸が痛んだものじゃ。心残りは少ない方が良いじゃろう」
「しかし…『男女比』が少し変じゃあないですか?『男2人』に対して『女性5人』とは…」
「あの視線の向きからして…日向の彼女があのパーカーの子ですね」
「つーことは…残りは全部苗木の彼女かよッ!?あの野郎…リアルハーレムってか!羨ましいぜチクショー!」
その光景を遠巻きに見ていた承太郎たちの前で、やっと女性陣が口を開く。
「…そう。なら、こんなところで油を売っていていいのかしら?」
「…え?」
「苗木君、行くって決めたんですよね。なら、私たちのことは大丈夫ですよ」
「前に言ったでしょ。苗木のそう言うところが好きになったって。だから、苗木が決めたことに私たちは反対なんかしないよ」
「苗木君のことを、信じてるから…だから、私たちは大丈夫」
「いや、しかしな…」
「日向君が行きたいんでしょ?だったら、行くべきだと思うよ。…ここで尻込みしてたら、きっと後悔するよ」
「…それに、貴方は約束してくれたでしょ。『必ず帰ってくる』って。男なら、自分でした約束ぐらい守って見せなさい」
「…ありがとう。響子、さやか、葵、むくろ…」
「チェッ…、こっちが励まされちまったな。…サンキューな、千秋。んじゃ行ってくるぜ!」
「…ちょーっと待ったー!」
「え!?」
「え、江ノ島さん!?」
どこからともなく現れた江ノ島が割り込んできた。
「何なに、なんだか面白そうな話ししてんじゃん!…ちょうどいい、苗木よ!私様も連れて行け!」
「え!?いやでも…」
「退屈してたんだからちょーどいいんじゃあねえかッ!…苗木君、私の完璧な計画をおじゃんにしてくれたツケ、忘れたとは言わせませんよ?…嫌と言っても、無理やりついて行くから…」
「…どうするよ?」
「…しょうがないか」
「よしよし、物わかりのいい子は私様も好きだぞ。…そんな怖い顔すんなって残姉ちゃん。苗木奪ったりしないからさ」
「……絶対駄目だからね」
「アハハ…と、とにかく…じゃあ、行ってきます!」
「いってらしゃい…!」
『そっちの僕にもよろしく言っておいてください』
「頑張ってください!」
「一発思いっきりぶん殴ってきちゃえ!」
「待ってるね…」
「…必ず、必ず帰ってきて…!」
皆に見送られ、江ノ島を加えた苗木達は承太郎たちと合流する。
「…良い女たちじゃあねえか。大事にしろよ?」
「分かってますよ、そんなこと」
「道連れが一人増えたようじゃが…お嬢ちゃん大丈夫なんじゃろうの?」
「あ?私様を嘗めんじゃあないよ爺さん。ま、大船に乗ったつもりでどーんと構えてろっての!」
「…フン、態度のデカい女だ」
江ノ島の態度に鼻を鳴らすと、承太郎は自分の持っている『遺体』を天にかざす。すると、承太郎たちの前に『光のヒビ』が現れる。
「これが別の時代への入り口か…。初めて見るぜこんなの」
「さあ皆、亀の中に移動してくれ。大勢で通るとはぐれるかもしれねえからな」
「…じゃあ承太郎さん、必要になったら呼んで下さい」
「ああ…」
スピードワゴンに促され、苗木達が全員亀の中に入ったのを確認すると、承太郎は亀を再び懐にしまって光のヒビの中へと入っていった。
その頃、どこかの時代、どこかの時空…
「…くっくっく」
「おや、どうなされました…様?」
「感じる…感じるのだよ。やはり、苗木誠は俺と再び出会う運命にあったようだ…」
「…以前おっしゃられた、別の世界のご子息のことですな?ということは…ご子息はジョースター共についた、と?」
「『エンヤ婆』、それは言い方が悪いな。奴はどうあってもこの俺に味方することなどない。奴がジョースターに味方することなど分かりきっていたことだ」
「…では、何が気になるのですかな?」
「フン、それは奴と俺にしか分からぬことだ。気にするな…」
「失礼しました…『DIO様』」
「苗木誠よ、ジョースターの血統どもよ…!早く来い、早く来て見せろ!あの時俺に届かなかったお前の『真実』がどれほどの物か、この俺に見せてみるがいいッ!その『真実』ごと、この完全となった『ザ・ワールド・オーバーヘブン』の糧としてくれるッ!フフフフ…フハハハハハハッ!!」
何故苗木とジョルノが触れ合っても大丈夫だったかは、後々「2月14日さん」が説明してくれるでしょうが、おおざっぱに言うと次の章で出てくる二人のような関係にあるからです。分かりやすく言えば…「役者が違う」という感じですかね。