ダンガンロンパ~黄金の言霊~   作:マイン

5 / 220
令和になって初投稿になります。新しい元号になっても変わらぬ応援よろしくです

そろそろ追憶編を終わらせて第2部進めたいが…中々筆に起こすのが難しい。やっぱり長編ものより中編とか短編の話の方が向いているのかも。

ジョジョ5部…アバッキオがついに犠牲になってしまいました。漫画で見るよりアニメの方が唐突さが増しているような気がして、ボスとドッピオの関係はブチャラティ達にとってこの上なく厄介なのだということを再認識させられましたね。ネタバレになりますが、実際アバッキオもナランチャもドッピオが原因で不意打ち食らったようなものですし。…ところで偶然だろうけど、アバッキオといい逆蔵といいエミヤといい、諏訪部さん腹ぶち抜かれて死ぬこと多くない…?

も一つどうでもいいけれど、最近のジョジョリオンの登場キャラの名前が難読過ぎる。「羽伴毅」とかいくら岩人間が適当に決めた名前だからって初見じゃ絶対読めないってばよ。…そしてロカカカ、思っていたよりヤバい代物だぞ。どうやって話に組み込もうか…

ではどうぞ


バオー外伝:希望ヶ峰学園の『希望』

 突如変貌した最原終一とミハイルとの戦いの最中に戻ってきた苗木。その場の全員の視線が、その闖入者へと向けられる。

 

「妙に騒がしいと思って急いで駆けつければ…一体何がどうなってるの?」

「苗木ッ!やっと帰ってきやがったか、遅いぜこんちくしょうッ!!」

「…苗木、ってことはこの人がこの学園の『生徒会長』?」

 まったく状況が掴めず皆に説明を求めようとした苗木であったが、やがて教室の中心でこちらを見ている最原へと視線が移り…

 

ドクンッ…!

「ッ!?」

 その最原が従える、『鎖で雁字搦めにされた黄金のスタンド』を見た瞬間、苗木は血が波打つような奇妙な感覚を覚える。

 

「その、スタンドはッ…!?まさか、いや聞かなくても分かるッ!そのスタンドは…『ザ・ワールド』ッ!!まさか、君は…?」

「ば、ルルッ…!?」

 そして最原…バオーもまた、苗木と同じ感覚を共有していた。目の前に居るのは、周りの奴らと同じ『ただの人間』の筈。なのに…どうしてコイツからは、微かではあるが自分と『同じにおい』を感じるのだろう。戦闘に特化したが故に『敵とそれ以外』という認識しか持たないバオーにとって、その感覚は異質であり動揺せずには居られなかった。

 

 

「…馬鹿がッ!よそ見しやがってッ!!」

 その隙を、『気絶したフリ』をして様子を見ていたミハイルは見逃さない。

 

「バルッ!?」

「油断したな、隙ありだバオーッ…!」

 動揺からミハイルへの注意を逸らしていたバオーに、『ウォーク・ディス・ウェイ』の触手が縦横無尽に絡みつく…

 

 

シュババババババッ!!

「…無いよ、そんなもの」

「……あ?」

 その刹那、バオーとミハイルの間に瞬時に割り込んだ『G・E・R』が触手を全て両手で捌き、その上触手同士を編み合わせて動きを封殺してしまう。

 

「い、いつの間にッ…!?」

「ねえ皆、まだ僕状況が理解できないんだけど…とりあえず、この見知らぬ人は『敵』ってことでいいんだよね?」

「お…おお、そうだぜ!」

「…ベネ。それだけ分かれば、もう十分だ…!」

 一瞬のうちにスタンドを無力化されたミハイルに、『G・E・R』が無情にも拳を振り上げる。

 

「ま、待てッ…!」

Non mi piace(イヤだね)

 

『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!』

ドゴゴゴゴゴッ!!

「ギョエェェェェッ!!?」

 スタンド諸共ラッシュを叩きこまれたミハイルは壁に打ち付けられ、今度は『フリ』をする余裕など微塵も無く意識を刈り取られたのであった。

 

「…つ、強ッ…」

「はい、重要参考人確保。むくろ、そいつ縛り上げておいてくれ」

「う、うん…」

「さて、次は…」

 完全に沈黙したミハイルの拘束を戦刃に任せ、苗木がバオーの方へと向き直った…その時。

 

ピキ、ピキッ…

「ッ!最原の顔が…」

 バオーの目の周りのひび割れていた皮膚が音を立てて剥がれ落ちていき、その下から元の『最原の顔』が露わになる。鋭く尖った爪や牙も引っ込んでいき、逆立っていた髪も触覚も元あった状態へと逆再生のように戻っていく。ミハイルの意識が途絶えたことで『敵のにおい』の消失を感じたバオーが、戦闘状態を解除した証である。

 元の姿へと戻った最原は、気を失っているのかそのまま倒れ込むが、苗木が最原の身体を抱き留める。

 

「っと。…やはり君だったのか、最原君」

「さ、最原君!?大丈夫?」

「…大丈夫、気を失っているだけだよ。といっても、肉体的なダメージは無いようだから…多分『精神的』なものだろうね」

「…まあ、無理もねえわな。あんな話聞かされりゃあよ」

「…その辺りは、後で聞かせて貰うとして…」

 

ダダダダッ…!

「な、苗木君…!急に走り出してどうしたんだい…って、こ…これは一体!?」

 そこに、苗木を追いかけてきた学園長が追いつき、教室の惨状を見て目を見張る。

 

「あ、学園長先生」

「丁度良いところに。学園長、申し訳ありませんがここの後始末の手配をお願いしてもいいですか?事情は後で説明しますので。僕は最原君を部屋まで連れて行くので」

「あ…ああ、それは構わないんだが…」

「お待ち下さい。教室の後始末であれば、私がやります。ここは私たちの教室ですし、『メイド』として学園長先生のお手を煩わせるわけにはいきませんわ」

 自ら後始末を買って出た東条に、苗木はその目の奥に『動揺』の色を感じた。たった今目の前で起きた出来事に、数々の修羅場をくぐり抜けた来た彼女であって未だ整理がつかずにいた。『本職』をこなすことで気持ちを落ち着かせようという彼女の心情を汲み、苗木は頷く。

 

「…分かった。なら済まないが、ここのことは東条さんに任せるよ。必要なものがあったら倉庫にあるものはなんでも使ってくれ。足りないものがあったら直ぐに手配するよ」

「かしこまりました」

「皆は学園長と一緒に食堂の方で待っててくれ。最原君を寝かしたら僕もそっちに行くよ」

「…ええ、分かったわ」

 去り際に霧切に『目配せ』をして、苗木は最原を抱きかかえ寄宿舎へと向かい、他の皆は東条を教室に残し、気絶したままのミハイルを担ぎ上げて学園長と共に食堂の方へと向かっていった。

 

 

「…参ったナァ。まさか『ミハイル様』が捕まってしまうなんて。こうなったら…私がやるしかないか。全ては我らの組織の、そして『博士』の為に…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…てなことがあったワケだよ」

「成る程…僕らが留守の間に、大変だったろう。皆、無事で何よりだ」

 最原を部屋に寝かせた苗木と、教室の整備を凄まじいスピードで終わらせた東条が合流したところで、苗木と学園長に先ほど起きたことの一部始終が説明される。一歩間違えば犠牲者が出てもおかしくなかった事態に、学園長は心底安堵し皆の無事を喜ぶ。

 

「しかし、最原にあんな事情があったなんてな。…俺も似たようなもんだが、あんなこと聞かされてショックじゃあ無い訳ないもんなぁ…」

 自身もカムクラプロジェクトにより『人体実験』の被検体となった経験のある日向も、最原の心境を思い表情が曇る。

 

「…なんか先輩達、やけにあっさり最原君のこと受け入れてるっすよね?こっちは事実を理解するのでいっぱいいっぱいなんすけど」

「まあ、唯吹たちにも色々あったんすよ…」

「でも、それでも分からないことが一つあるよ。彼が『生物兵器』として生み出されたのはともかくとして…何故、その最原君があのスタンドを…苗木君の父親である『DIO』と同じ『ザ・ワールド』を使えるのか、ということだ」

「うむ…。我らにはスタンドは見えんが、苗木がそれを認めた上に、最原自身もその名を口にしていた以上、間違いないことであろう」

「…ど、どういうことなんスか?苗木先輩の親父さんが…なんだって?」

「その辺りは後で説明するわ。それより…誠君、貴方の意見を聞かせて頂戴。判断材料が乏しい以上、貴方の感じたことが一番の情報になるわ」

 霧切にそう促され、苗木は頷くと神妙な面持ちで自身の『推測』を語り出す。

 

「…実は、僕は79期生の皆が入学してきた日から、ずっとある『感覚』を憶えていた。今回のことは、その予感が『的中』したことを裏付けることになったんだ」

「…それはなんだ?」

 十神の問いに、苗木は自身の『首筋にある星形の痣』を皆に見せる。

 

「僕の首にあるこの痣、『ジョースター家の証』であるこの痣が身体にあるのは、ジョセフさんや承太郎さんの血縁を除けば『親父の血縁』を持つ者しか居ない。…その痣が、最原君にも確かに『あった』。ついさっき確認したから、間違いない…!」

「何だって!?」

「ってことは…まさか、またジョセフじーさんの隠し子け?」

「馬鹿!こんな時にそんなわけないでしょ!」

「…ああ。僕には『ザ・ワールド』を見ずともハッキリと分かった。彼は…最原君は、僕と同じ『DIOの遺伝子』を持つ、ジョースター家の血縁者だ」

「ええッ!?」

「ということは…苗木君と最原君は、『兄弟』?」

「い、いや…それは流石に…」

「そうは言い切れないけど…それに近い関係にあるのは間違いないだろうね」

「し、しかし…一体何故そのようなことに…」

「…それは、『コイツ』が答えてくれるでしょうよ」

「へ?」

 苗木はそう言って、後ろで拘束されたままのミハイルへと視線を向ける。

 

「……」

「…いつまで狸寝入りをしているつもりだ。目が覚めていることはとっくに分かっているんだぞ!」

「うぃッ!?」

「……ククク、おっかねえ。お前みたいな恐ろしいガキなんざ見たことねえぜ」

 苗木の一喝に応えるように、薄ら笑いを浮かべながらミハイルが顔を上げる。

 

「…これは『善意』で忠告してやるが、逃げようとだなんて思わないことだ。そんな素振りを見せた瞬間、お前の生命エネルギーを暴走させて『体感時間』を極限まで引き延ばしてやる。身動きが一切取れないままに一秒が一時間にも感じる感覚を味わいたいのなら別だがな」

「へぇ…殺さねえのか。お優しいことだな」

「勘違いするなよ。お前から知りたいことはいくらでもあるんだ。それを全部聞き出すまでは自殺だろうと許しはしない」

「おいおい…俺が素直に喋るとでも思ってんのか?」

「いいえ、貴方が『喋る必要は無い』わ。そう焦らなくても、あと30分もすれば貴方はお役御免よ」

「…なんだと?」

「どういうことですか?」

「簡単な事よ…私は既に『露伴先生』にここに来て貰えるよう連絡したわ。丁度打ち合わせのために東京にいらしていたみたいで幸運だったわ。露伴先生も、『秘密結社の殺し屋』の記録を読めると聞いたら即決してくれたわ」

「そうかッ!露伴先生の『ヘブンズ・ドアー』であればこいつが喋らずとも頭の中を丸見えに出来ると言うことですな!」

「な、なんだとッ…!?」

 適当にくだを巻いて『時間稼ぎ』するつもりだったミハイルであったが、想定外の事態に流石に焦りを憶える。30分もあれば『時間は十分』ではあるが、自分から組織の情報が知られてしまうという事態だけは、絶対に避けねばならなかった。

 

(…しょうがねえな。恨むなら優秀すぎたテメエのセンパイを恨めよ、『…』…!)

「そういうわけだ。僕としてはお前が白状しようが露伴先生に本にされようがどうでもいいんだけど…アンタとしても、死ぬ前に『墓場まで持って行きたいこと』まで全部知られるというのは屈辱だろう?余計な恥をかく前に…」

「…く、ハハハハハハッ!!」

「…なにがおかしい?」

「くく…おい、さっきから随分余裕ぶっこいてるがよ。『俺達』の目的はあの『失敗作の処分』なんだぜ?いくらこんなガキ共だらけの場所だからってよ…『俺一人』で実行するほどノーテンキな組織だとでも思ってんのか、俺達をよぉ!?」

「俺達って…まさか、他にも『仲間』がいるってのか!?」

「ハッハー!その通りよ、今頃俺の仲間がバオーを殺しに…」

 

 

 

 

 

「ああ、『白銀さん』のことだろう?そんなこととっくに『気づいていた』よ」

「……は?」

 当然のようにそう言った苗木に、ミハイルだけで無く江ノ島と霧切を除いた全員がぽかんとした表情になる。

 

「…ちょ、ちょっと待ってくれよ…。先輩、白銀が…なんだって?」

「彼女は元から、こいつらの仲間…この学園に潜入した『スパイ』だったんだよ。おそらく最原君がターゲットであるかの確認と、作戦遂行の為の情報収集が目的だったんじゃあないかな?」

「そ、そんな…どうしてそんなことが!?」

「白銀つむぎ…『超高校級のコスプレイヤー』。彼女を黄桜さんがスカウトしてきたとき、私も苗木君も江ノ島さんも、彼女のプロフィールを見て『同じ違和感』を感じたわ。…余りに『自然すぎる』とね」

「自然すぎる…?」

「アタシらみたいな『超高校級』ってさぁ、どんな出自だとしてもどっかで『異常』なことに出くわす訳よ。そん時に発揮されるのが所謂『超高校級の才能』なワケ。…でも、白銀ちゃんは『特別際だった何か』があった訳でもなく、去年のコ○ケでいきなり出てきて一気に話題になったのを、『たまたま』視察していた飲んだくれがスカウトしただけ。『シンデレラストーリー』にしちゃ…ちょっと出来すぎぃ!…ってね」

「確かに、あり得ないことじゃあない…でもだからこそ、気になった。だから僕たちは学園長にも内緒で独自で白銀さんのことを調査した。…その結果は、残念ながら『クロ』だった」

「彼女が幼少期を過ごしたという『施設』は既に潰れたと言うことになっていたけれど…実際はそんな施設は『元から存在しない』。彼女の活動のスポンサーである企業も、活動実績もあやふやで実体の無い『ペーパーカンパニー』だったわ。霧切の伝や裏の情報網を使わないと分からないほどに巧妙に隠されていたわ」

「こんだけでも白銀ちゃんを追い出すには十分だったんだけど~…白銀ちゃんの『裏』に居る奴が気になってねぇ、尻尾出すまで泳がせとこうってことにしてたワケ!」

「…ほ、本当なのかの白銀……白銀?」

 信じがたい気持ちで隣に居た白銀の方を向いた夢野であったが…振り向いた先には白銀の姿は無かった。

 

「んあ…?し、白銀は何処じゃ!?」

「えッ…あ、い…居ないッ!いつの間に!?」

「まさか、最原を始末しに行ったんじゃ…」

「そんなッ…最原君ッ!!」

 居ても立っても居られなくなったのか最原の部屋へと走る赤松の背に、ミハイルが嘲笑を投げかける。

 

「ワハハハハッ!!長々と偉そうな口上たれたのが仇になったな!今頃向かっても間に合う者か、もうつむぎの奴はバオーをとっくに始末して…」

「…やれやれ、『鈍い』奴だな。白銀さんがスパイだと分かった時点で、僕が何も『仕込み』をしていなかったと思っているのか?」

「…ハァ?」

 

 

 

 

「…え、と…これは、一体?」

 最原の部屋へと辿り着いた赤松は、目の前の光景に呆気にとられていた。

 

「あ、ががっ…がッ…」

 最原を始末しに来たはずの白銀が、何故か『最原の部屋の前』で『痙攣しながら気絶していた』のである。完全に白目を剥いて年頃の女の子が見せられないような顔になってしまっており、演技ではないことはハッキリしていた。

 

「な…なんで白銀さんが気絶してるの?」

 恐る恐る近づき、気絶した白銀の様子を窺っていると、白銀の足下にあった『黒い物体』が突然『蠢いた』。

 

「ひいッ!?な、何!?なんなの?」

『オチツケヨカエデ、ヨク見テミロッテ!』

 突然のことに尻餅をついてしまった赤松だが、『ヘイ・ヤー』に言われてよく見ると、床の上でのたうつそれはかなり巨大ではあったが自分の知る『ある生物』によく似ていた。

 

「何コレ…でっかい、『ウナギ』?」

 

 

 

 

「で…『デンキウナギトラップ』だとぉ…!?」

「ああ、最原君を寝かした後に、部屋のドアノブを『デンキウナギ』に変えておいた。デンキウナギの最大電圧は『800V』、まともに触れば人間を気絶させることだって出来る。それにウナギやナマズは陸上でもしばらくは生きていられる。ブービートラップとしては最高…この場合は最悪かな?」

「え、えげつねぇ…」

「…この人にだけは悪戯するのは止めとこ」

「ああ、そうだ。日向君、赤松さんが間違って触ると危険だから、白銀さんの回収がてら様子を見に行ってくれないかな?」

「お、おう…」

「く、クソがッ…!」

「さて…そんなことをしている間に」

 

 と、食堂から出て行く日向と入れ替わるように

 

バタンッ!

「やあやあやあやあやあ!あんまり楽しみだったからタクシー飛ばして急いで来たよ!『殺し屋』はまだ逃げても死んでも無いよね?じゃあ早速始めようか!どんなネタがあるのか今から楽しみで仕方が無いよッ!!」

「…時間切れだ」

 満面の笑みを浮かべた岸部露伴が予定より『15分』も早く駆け込んできた。

 

「く…クソッタレェェェェッ!!」

 




今回少し話しの流れをプロットから変えたので、オーブ外伝の方のバオー外伝に関するところを修正してます。無駄な戦闘は極力省かないと…僕のキャパシティの為にも

ではまた次回
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。