七つの感情ストラトス   作:銀の巨人

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剣士

ノアside

 

 

 

昼、食堂

 

 

 

今は食堂で食事をしているんだけど。

 

一夏「なぁ、ISの事を教えてくれって。代表候補生何だろ?」

 

ノア「だから断ると言ったろ。篠ノ之さんに頼め。それが嫌なら諦めろ」

 

箒「まぁまぁ落ち着け2人とも。一夏、私がISの事を教えてやるから。放課後、剣道場に来い。稽古を付けてやる」

 

一夏「やった!剣道の全国大会優勝した箒なら行ける!」

 

よし、とりあえず助かった。

 

箒「ついでにエルリック、貴様も見てやる」

 

は?なんで僕まで巻き込むんだよ。

 

ノア「いや、たかが剣道の全国大会で優勝したレベルで僕の相手になるとは思えないんだけど」

 

箒「な、何だと!」

 

一夏「ノア、お前は外国人だから知らないだろうが全国大会で優勝するってのは大変なんだぞ?」

 

まぁそうなんだろうな。篠ノ之さんはかなり強いんだろうな。

 

ノア「でも、僕は全国どころか世界最強の剣士に教えてもらってるから。あと、いい加減に呼び捨てにしないで」

 

一夏「は!?世界最強って、まさか千冬姉に!?」

 

ノア「織斑先生?違う違う、あの人はあくまでISで世界最強なだけ。剣術最強はアメストリス国の元大総統、キング・ブラッドレイだ。たぶん、織斑先生じゃ話しにならないよ」

 

キング・ブラッドレイまたの名をラースだけどね。

 

ラース(キング・ブラッドレイか、懐かしい名前だな)

 

一夏「そんな訳ない!!千冬姉が負ける訳が無い!!」

 

千冬「騒がしいぞ!何を騒いでいる!」

 

あ、噂をすれば織斑先生がやって来た。

 

一夏「千冬ね・・・「織斑先生だ」・・・織斑先生がキング・ブラッドレイって奴に負ける訳ないよな!?」

 

千冬「キング・ブラッドレイ?あぁ、アメストリスの元大総統殿か。そうだな、直接やり合ったことは無いが確実に私が負けるだろうな」

 

一夏「な、何でだよ!!」

 

千冬「私の知り合いにアメストリス軍の奴がいてなそいつの話しでは宣戦布告してきた国をたった一人しかも〝生身〟で〝剣を二本だけ〟でその国を壊滅させたらしい」

 

一夏&箒「!?」

 

ラース(あぁ、ロンダルキア国の時か。あれはたしか、ロンダルキア国が宣戦布告をして来たので軽い挨拶をしに行ったら全滅させてしまったのだったな。懐かしい)

 

ノア(そ、そんな事があったんですか)

 

プライド(えぇ、ラースが大総統に就いてからすぐでしたね。実を言うとあれは父上がそのように仕向けたんですけどね。ラースの実力を測るために)

 

ラース(なんと、そうだったのか。これは一杯食わされたわ)

 

グリード(なんて奴だよ)

 

エンヴィー(恐ろしいね~)

 

箒「そ、それではエルリックはその人に剣術を習っているのか!?」

 

ノア「まぁね。でも僕はまだまだ、ひよっこで、師匠の足下にも及ばない。けど、そう簡単に負ける気はしないよ。」

 

千冬「ん?待てよキング・ブラッドレイ殿はたしか・・・あぁそう言う事か」

 

織斑先生が何かを察したように僕を見ている。やっぱりホムンクルス達の事を知っているようだね。

 

ノア「えぇ、そう言う事です」

 

一夏「う、嘘だ・・・千冬姉が・・・」

 

織斑は相当ショックだったようだな。

 

箒「エルリック、放課後に剣道場に来てくれないか?お前の実力を見てみたいんだ」

 

ノア「まぁ少しくらいならいいけど」

 

箒「それでいい。では、また放課後に」

 

そう言うと篠ノ之さんは一夏を連れてどこかに行った。

 

 

そして放課後。今は剣道場で篠ノ之さんと織斑が試合をしているのだが・・・

 

箒「どういう事だ!何故そこまで弱くなっている!」

 

織斑は篠ノ之さんに完膚なきまでにボコボコにされていた。人間サンドバッグ状態だったな、流石に織斑が可哀想になった。まぁそれでも嫌いだけどね。

 

箒「さて、次はお前だ。エルリック!」

 

ノア「了解」

 

僕は竹刀を1本取り構えた。別に二刀流でやってもいいんだけど、と言うか二刀流の方が得意なんだけどこれはあくまで練習試合みたいなものだからね。本気でやっても全力は出さないよ。

 

箒「エルリック、防具はいいのか?」

 

ノア「あぁ、邪魔だし。それに、先程の試合を見ていて防具は必要ないと感じた」

 

箒「何だと!貴様、いいだろう。必ず防具を付けていた方が良かったと後悔させてやる!!一夏、合図を!」

 

一夏「試合、開始!」

 

箒「はぁぁぁぁ!!!」

 

篠ノ之さんが突っ込んで攻撃を仕掛けてきた。確かに中々のスピードと剣技だ。だが・・僕の相手では無い!

 

ノア「せぁ!!」

 

箒「っく!まだまだ!!」

 

 

 

 

 

 

箒「はぁはぁ・・・」

 

ノア「・・・・・・・・・」

 

これだけやってもまだ掛かってくるのか!

 

ノア「もうよせ、これ以上は・・・」

 

箒「黙れ!私はまだやれる!」

 

なんて良い目をしやがる。こんな目をしてる奴に全力を出さないのは失礼だね。

 

ノア「篠ノ之さん、ごめんね、僕は君を見くびってた」

 

箒「な、何?」

 

ノア「君のその覚悟を評して僕も全力で君を倒す」

 

僕は竹刀をもう1本取り二刀流にし構えた。さっきは全力なんか出さないなんて言ったけど前言撤回、全力で行くよ!

 

箒「それが、お前の本気か。はぁぁ!!!」

 

篠ノ之さんが打ってきた。それを僕は防いで弾き、胴に竹刀を叩き込んだ。

 

箒「ぐあっ!」

 

これで終わったかな。すると篠ノ之さんは倒れ込んだ。

 

ノア「大丈夫?篠ノ之さん」

 

箒「あぁ、完敗だった。それと、これからは箒で良い、私もノアと呼ぶ」

 

ノア「あぁ、よろしくね。箒!」

 

箒「こちらこそ同じ剣士としてよろしく頼む!」

 

僕は箒と握手を交わした。すると・・・

 

一夏「うおぉぉぉ!!箒に何しやがる!!」

 

バk・・・織斑がいきなり竹刀を振り下ろして来たので僕はそれを防ぎカウンターを叩き込んだ。

 

ノア「いきなり何をするんだ?織斑。」

 

一夏「うるせぇ!!箒を・・・女の子をそんなに痛ぶって楽しいのか!!!」

 

ノア「あのな織斑、何を勘違いしたかわからんが、真剣勝負に水を差すような真似はよせ」

 

一夏「決闘の時に覚えてろ!!絶対にお前の考えは間違ってる!!」

 

ノア「好きにしろ、だが、僕は貴様を叩き潰すから覚悟しておけ・・・・・」

 

ラース(真剣勝負に水を差すほど愚かだったとは)

 

エンヴィー(醜いねぇ~ww)

 

ラスト(織斑って子、完全に女を見下しているわね)

 

 

 

ノアside out




次回はルームメイト登場!

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