七つの感情ストラトス   作:銀の巨人

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クラス代表決定

ノアside

 

 

 

昨日は不快な事があったせいか、よく眠れなくて寝不足だ。

 

本音「エルルンどうしたの?元気無さそうだよ~」

 

ノア「本音か。なんかすっごい疲れて元気が無いんだ。」

 

本音「エルルン元気出してよ~」ユサユサ

 

本音に揺さぶられている、程良い刺激ですぐに眠れそう。さすが本音、ゴッドハンドだ。たまらん。

 

真耶「皆さん、おはようございます!出席を取りますよ」

 

千冬「だが、その前にクラス代表が決定した。山田先生・・・」

 

真耶「はい、1年1組のクラス代表は織斑一夏君です。あ、1多いですね!」

 

一夏「あの、俺は昨日負けたんですけど・・・」

 

真耶「それは、「それは私達が辞退したからですわ!」うぅ、私のセリフ・・・」

 

山田先生の声を遮って喋り出したのはセシリアだった。

 

一夏「な、なんで?」

 

セシリア「わかりませんか?貴方はとても弱いのでクラス対抗戦で戦って経験を積んで強くなれ、と言う事ですわ。この説明ならいくらあなたでも理解出来ますわよね?」

 

随分と棘がある言い方だな。女尊男卑は治ったと思ったのに。

 

一夏「お、おう。じゃあ、ISの訓練をしてくれよ」

 

セシリア「は?何故わたくしが貴方の訓練に付き合わないといけないのです?」

 

一夏「だってセシリアはノアと友達だろ?なら俺の友達でもあるから教えてくれてもいいだろ?友達同士助け合わないとな!」

 

まだ織斑は僕と友達だと思っているのか?滑稽だな。

 

セシリア「ふざけないでください!わたくしと貴方が友人!?そんなのこちらから願い下げです!ノアさんとはお互い認め合ったのでライバルとして接しているだけです!それと、セシリアと馴れ馴れしく呼び捨てにしないで下さいませ!!」

 

めちゃめちゃセシリアが怒っている、凄まじい怒りだ。

 

一夏「そ、そんなに怒らなくていいだろ!」

 

千冬「やめろ織斑!すまなかったオルコット、私の顔に免じて許してやってくれ」

 

セシリア「まぁいいですよ。織斑さん、二度と気安く呼び捨てにしないで下さい!」

 

一夏「なんで千冬姉が謝るん、「黙れ!織斑!」・・・!」

 

千冬「いい加減に学べ」

 

一夏「・・・・・・なんでだよ!」

 

山田「そ、それでは1時間目はISの実習ですので遅れないでくださいね。」

 

 

IS実習の時間

 

 

千冬「これから実習を始める。専用機持ちは前に出てISを纏え。」

 

「「「はい!」」」

 

僕達はISを纏ったが織斑だけは中々上手くいかないようだった。

 

千冬「遅いぞ織斑!1秒で展開出来るようにしろ」

 

スパルタだね。

 

千冬「では次に飛行訓練だ。飛べ!!」

 

 

ビュン、ビュン・・・・・・ビュン

 

 

織斑が少し遅れて飛び出した。まったく練習していないようだな。

 

千冬〈遅いぞ織斑!スペック上ではオルコットとエルリックのより上だぞ!〉

 

一夏「そんな事言ったってなぁ」

 

セシリア「あら?ノアさん、織斑さんとの試合で見せたあの超スピードはどうしてのです?」

 

あぁ、〈怠惰〉の最速の事かな。

 

ノア「あれはISの能力じゃなくて僕自身の能力だよ」

 

セシリア「えぇぇぇ!?」

 

一夏「何だよそれ?」

 

千冬〈3人とも急降下、完全停止をやってみせろ。10センチだ。〉

 

セシリア「それでは、お先に」

 

セシリアは10センチに成功したようだな。じゃあ僕も。

 

ノア「お先に」

 

一夏「あ、おい!」

 

一応出来た。だが、

 

千冬「13センチか、まぁ及第点か。精進しろ」

 

ノア「はい」

 

少し地面を怖がったな。克服しなければ。すると織斑が降りてきた、しかもあのスピードじゃあ止まれないな。避難しておこう。

 

 

ドカーン!!

 

 

案の定織斑が地面に激突した。うわぁ、痛そう~

 

千冬「馬鹿者!!誰がクレーターを作れと言った!」

 

一夏「す、すみません・・・」

 

箒「一夏!大丈夫か!?」

 

すぐに箒が織斑に駆け寄って行った。そうか箒は織斑の幼馴染みらしいから心配なのか。

 

千冬「それでは授業を終わる。織斑、その穴を埋めておけ」

 

一夏「は、はい。なぁノア、手伝ってくれよ」

 

ノア「何故僕が手伝わなきゃいけない?お前があけた穴だろ?自分のケツは自分で拭きな」

 

一夏「そんな事言うなよ、友達だろ?」

 

何度言えばわかるんだ?呼び捨てはムカつくがもういい、だが、友達呼ばわりは我慢出来ない!

 

ノア「いい加減に覚えろ・・僕とお前は友達じゃない」

 

一夏「なんでだよ?」

 

ノア「お前、忘れたのか?お前は僕の父さんを侮辱した。それを謝るまで僕はお前と友達にならない!」

 

一夏「いいだろそんな過ぎたことは。」

 

ノア「っ!!」

 

千冬「落ち着けエルリック。織斑!!貴様は人の家族を侮辱しておいて、その言い草はなんだ!!」

 

一夏「だ、だっていつまでもそんな事を気にするなんて、男らしくないだろ!」

 

千冬「男らしい、らしくないの問題では無い!!常識を弁えろ!!」

 

一夏「ぐ・・・!」

 

千冬「エルリックもう戻っていいぞ、織斑は1人で穴を埋めろ馬鹿者が!!」

 

ノア(・・・・・・・・・)

 

エンヴィー(ねぇノア。いつかあの愚者、このエンヴィーと戦わせてくれよ・・・)

 

ノア(いいだろう・・・)

 

エンヴィー(ありがと、ノア)

 

 

 

ノアside out


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