ノアside
朝、教室
「ねぇ、聞いた?2組の転校生の話し」
「聞いた聞いた!確か中国からだったよね?」
今の時期に転校生か。中国はシン国と”表向きは”仲が良かったな。たしか友好を結んだとか。
「でも専用機持ちはこのクラスだけだから大丈夫だよ!」
「そうそう、織斑君でも勝てるよ」
その言い方なんか・・・
???「その情報、古いよ!」
誰か来たな。ツインテールで背が低い制服は改造した女子がそこにいた。
一夏「お前、鈴か?」
織斑の知り合いか?大丈夫か?
鈴「そうよ一夏!今日は1組に宣戦布告をしに来たのよ!」
一夏「なにかっこつけてんだ?全然に合わないぞ!」
鈴「な、なんて事を言うのよ!」
出鼻をくじかれたようだな、おっと、鈴って奴の後にオーガが。
ガンッ!
鈴「痛っ!何するのよ!・・・あ!」
千冬「クラスに戻れ馬鹿者」
鈴「は、はい!一夏逃げんじゃないわよ!」
そして昼休み、食堂で僕と本音、セシリアで食事をしていたのだが何故か織斑と箒、あと鈴って奴が来た。
鈴「まずは自己紹介からね。あたしの名前は鳳 鈴音。中国の代表候補生よ。鈴って呼んでちょうだい」
箒「私は篠ノ之箒だ。よろしく頼む」
セシリア「イギリス代表候補生、セシリア・オルコットですわ。わたくしもセシリアでいいです」
ノア「アメストリス代表候補生、ノア・エルリックだ。よろしくな」
本音「私は布仏 本音~よろしくね~」
これで自己紹介は終わったな。
鈴「へぇ~、あんたらが代表候補生なんだ。強いの?」
セシリア「えぇ、強いですわよ」
ノア「強いよ」
鈴「ふぅーん、まぁどうせあたしが1番強いんだけどね!」
随分と自信家なんだな。
セシリア「自信過剰な事はいいですけど、こちらにいるノアさんはわたくしや織斑さんなんかよりもずっと強いですわよ」
鈴「っ!へぇ、ねぇノア。あたしと戦ってよ」
ノア「なぜだ?」
鈴「あんた強いんでしょ?ならあたしの方が上だって証明してあげるわ!」
この人は自分が上だと思っているな。
エンヴィー(その鼻っ柱を叩き潰してやりたいなぁ)
ラース(ほう、威勢がいいな)
グリード(いいねぇ、元気の良い奴は大好きだ!)
グラトニー(食べていい?)
ラスト(駄目よ、食べたら爆発するわ。)
ノア(どんなイメージ!?)
ノア「いいよ。じゃあ、今日の放課後第2アリーナでやるか」
鈴「わかったわ!」
放課後、第2アリーナ
鈴「漸く来たわね。待ってたわよ、ノア!」
やる気満々だな、もう着いていたとは。
ノア「じゃあさっそく始めようか」
鈴「双天牙月!!はぁぁ!!」
鈴は手に持っている武器で攻撃をして来たが僕はそれを剣で防いだ。
鈴「な、何ですって!?」
ノア「どうした、ただ防いだだけだよ?まさか、そんな攻撃が通ると思ったの?」
鈴「くっ!・・・やるわね。だけど!!」
ドンッ!
何!?何だ今のは、衝撃波?目に見えない大砲、空気砲って奴か。なら対処法はある。
鈴はそのまま空気砲を撃ち続けたがそれは次第に当たらなくなりついにまったく当たらなくなっていた。
鈴「な、なんで当たらないのよ!」
気づかないのか?
ノア「いくら不可視の攻撃でも空気の流れを、読めば簡単に避けれるよ」
鈴「空気の流れ!?そんなもんどうやって読むのよ!化け物かあんたは!」
失礼な、こんなの誰でも簡単にできるようになるよ。時間はかかるらしいけど。
ノア「そろそろ、こっちも攻撃するよ」
鈴「っ!」
僕は剣で攻撃をした。それにしてもこの程度か?これなら能力を使わなくても大丈夫そうだけど。
鈴「中々やるじゃない、あんた。まさかあたしをここまで追い詰めるなんて」
ノア「君が弱過ぎるだけだよ。こっちはまだまだ本気じゃないんだけど」
鈴「え?そ、そんなの嘘よ!!」
本当に全力じゃないんだけど・・・ホムンクルスの力どころか〝今〟の力でも十分なくらい。
ノア「何を驚いているんだ?そっちもまだまだ本気じゃないんだろう?こんなに代表候補生が弱い訳ないもんね」
鈴「そうね、わかったわ。本気でやってあげる!」
鈴は双天牙月を二刀流にして連撃をして来たので僕は剣で応対した。そして鈴の腹に蹴りを入れてそのまま追撃し続けた。追撃できた回数7回かまぁこんなもんだろ。
これで止め、と言う時に奴は来た。
一夏「うぉぉぉぉ!!!!鈴に何しやがる!!!」
ノアside out