七つの感情ストラトス   作:銀の巨人

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小突く

ノアside

 

 

 

一夏「うぉぉぉぉ!!鈴に何しやがる!!」

 

鈴「い、一夏!?」

 

突然馬鹿が背後から攻撃をして来た。まぁ問題はない。何故なら大きな声を出しているからバレバレだ、そうでなくても余裕なのに。

 

このまま避けたら鈴に当たるな。友達を助けようと飛び込むのはいいけど、その友達の配慮を忘れるなよ。とりあえず剣で受け止めるか。

 

ノア「どういうつもりだ、何故また真剣勝負の邪魔をした?」

 

一夏「決まってる!!お前が鈴に酷い事をしたからだろ!!」

 

ノア「だからこれは模擬戦だ。お前も昼休みに聞いていただろう?」

 

一夏「違う!!こんなのただの暴力だ!!!」

 

ノア「今回は素手ではなく、剣で戦っていたが?剣でも駄目ならお前は決闘の時、人に暴力を振るった事になるな」

 

一夏「あれは俺だからいいんだ!!俺が正しいんだからな!!」

 

ラース(ノア、どうやらあの小僧に何を言っても無駄らしい)

 

プライド(本当に愚かですね)

 

エンヴィー(こいつは今まで見てきた人間とは格が違う!いいねぇ!)

 

せっかく師匠直々に説教してくれたのにまさか何も学ばないとわな。つくづく呆れたよ。

 

ノア「鈴、悪いね。興が冷めた」

 

鈴「え?あ。あぁ、うん」

 

さてと今日はもう疲れたから帰るか。

 

一夏「待てよノア!!俺と戦え!!」

 

ノア「お前のような小物と戦ったところで何のメリットも無い」

 

一夏「何だと!!零落白夜!!!」

 

はぁ、面倒だな。グリード、行くぞ。

 

グリード(あぁ、やっちまえ。)ガシッン!

 

一夏「何!?」

 

ノア「何故驚いてんだ?前にも見たはずだろ?」

 

一夏「あの時のはまぐれだろ!」

 

ノア「現に今、てめぇの切り札を素手で鷲掴みしてるぞ?」

 

一夏「そ、そんな、ありえない!」

 

ノア「おいガキ、てめぇに一言いっておくぞ・・・ありえないなんて事はありえないんだぜ!!」

 

 

ドゴッ!!

 

 

俺は硬化した右腕で織斑の頭の上にゲンコツをした。織斑はそのまま地面に激突して気を失った。

 

鈴「ちょっ、いくら何でもやり過ぎ何じゃないの!?」

 

ノア「良いんだ、これで。もっともこれくらいじゃどうにもならないだろうがな」

 

鈴「まさか・・・これ以上が?いやいや、これはただあたしを助けようとしただけで・・・でももしあの時ノアが避けていたら角度的に・・・いやいや、一夏もきっとその事を計算していたはずよね!(^∇^:)アハハハハ!」

 

何だ、鈴の奴急にブツブツ言い始めたと思ったら今度は笑い出したぞ。大丈夫かな、なんなら今すぐ病院に・・・ん?あそこにいるのは箒か?

 

 

 

ノアside out

 

 

 

 

箒side

 

 

 

一夏は何故鈴とノアの模擬戦に参加したのだろう?何か話しをしていたようだが、ここからだと全然聞こえんな。隣にいるセシリアと本音は

 

本音「やっぱりエルルンかっこいい~!」

 

セシリア「まったく、何故学ばないんでしょうか、あの男は」

 

本音はともかくセシリアは呆れているな。まぁ突然戦いに乱入は少し無作法なのは認めるが、そこまで言うか?

 

一夏がノアを攻撃したと思ったら、ノアが反撃してたった一撃で一夏を落とした。やはり凄いな。鈴と戦っていた時のあの剣技、だが二刀流ではなかったな。という事は剣ではまだ私にしか本気を出していない事になるな。私も負けてられんな!明日からまた一夏と特訓するか!

 

 

箒side out

 




今回ノアは一夏に小突く程度しか攻撃してないですね。もう本当にめんどくさいでしょうね。

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