七つの感情ストラトス   作:銀の巨人

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金と銀の転校生

ノアside

 

 

 

朝、教室

 

 

 

昨日目が覚めたばかりで織斑先生からはまだ休んでいていいと言われたがこれ以上勉強が遅れるのは流石にまずいので今日から復帰する事にした。

 

「あ、エルリック君だ。久しぶり~」

 

「怪我したんだって?大丈夫なの?」

 

ノア「あぁ、大丈夫、大した怪我じゃなかったから」

 

エンヴィー(いや大した怪我だよ。五日間も寝込んでいたんだから。)

 

「でも何で怪我したの?」

 

ノア「それは、機密事項だから言えない事になっているんだ。ごめんね」

 

織斑先生からクラス対抗戦の事は秘密だと言われたからね。そして会話を終えて自分の席に座るとセシリアが来た。

 

セシリア「ノアさん、怪我はもういいのですか?」

 

ノア「うん、もう大丈夫だよ。心配かけてごめんね」

 

セシリア「いえいえ、わたくしが倒すまで貴方には死なれたら困りますからね」

 

ふふっと笑うとセシリアは自分の席に戻って行った。そして扉から山田先生と織斑先生が入って来た。

 

真耶「皆さんおはようございます!SHRを始めますよ!」

 

千冬「だがその前に転校生を2人紹介する。入って来い」

 

 

ガラガラ・・・

 

 

すると扉から2人の女子が入って来た。1人は何故か男装をしている金髪の女子、もう1人は眼帯をした銀髪で長髪の女子。

 

???「フランスから来たシャルル・デュノアです。皆さん、よろしくお願いします」

 

「お、男?」

 

???「はい、そうです」

 

なに?男だと?あれはどう見ても女じゃないのか?

 

ラース(私の目から見ても娘に見えるのだが)

 

プライド(私もそう思います)

 

「「「き・・・きゃぁぁぁぁ!!!」」」

 

ぐあっ!!耳がぁ!!

 

「3人目の男子!しかもうちのクラス!」

 

「守ってあげたくなる系!!」

 

「お母さん、お父さん、生んでくれてありがとう!!」

 

「勝った・・・計画通り・・・」

 

クラスの女子達がうるさい、鼓膜が破れそうだ。

 

千冬「静かにしろ馬鹿者共!まだ1人いるだろう!」

 

織斑先生の一言でクラスの女子は全員黙った。

 

千冬「自己紹介しろ、ラウラ」

 

???「はい、教官!・・・ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

真耶「終わりですか?」

 

???「あぁ」

 

千冬「まったく、どこかの馬鹿といいもっとまともな自己紹介が出来んのか。まぁいい、2人とも席に着け」

 

するとボーデヴィッヒとか言う奴が僕に近づいてきた。

 

ラウラ「貴殿がアメストリスの国家錬金術師、ノア・エルリックだな?」

 

ノア「あぁ、僕がノア・エルリックだ。あなたはラウラ・ボーデヴィッヒと言ったが何者だ?」

 

僕は国家錬金術師の証である銀時計を見せながらそう答えた。

 

ラウラ「私はドイツのIS配備特殊部隊〈シュヴァルツェ・ハーゼ〉の隊長、階級は少佐にあたる者だ。確か国家錬金術師とは少佐相当官の階級だと聞いたのだが、合っているか?」

 

ノア「それで合っているよ、もっとも権限的には大尉相当らしいけどね」

 

クラスメイト達「えぇぇぇ!?」

 

突然一部のクラスメイトが驚いた声を上げた。

 

「国家錬金術師ってそんなに権力があったの!?」

 

「という事はエルリック君は軍人だったってこと?」

 

「え?少佐?大尉?何それ?」

 

どうやらようやく国家錬金術師の凄さがわかったようだな。一部の生徒は軍の階級がわからなくてオロオロしているようだけど。

 

ラウラ「それはそうと織斑一夏の姿が見えんのだが・・・」

 

ノア「織斑なら謹慎処分で明日から授業に出れるらしいよ」

 

ラウラ「そうか、礼を言う。」

 

ボーデヴィッヒ少佐は織斑の事を探していたのか、まぁいいか。それよりも気になるのはあのシャルル・デュノアだ。僕には彼が女にしか見えない。確かに女に見える男がいてもおかしくは無いが・・・

 

千冬「それではSHRを終わる。エルリック、デュノアの事は頼んだ」

 

おっと、いつの間にかSHRが終わっていた。まぁデュノア君が男か女かはさておき、早く支度をしないとな。確か次の授業はアリーナだ。

 

シャルル「君がノア・エルリック君だよね?僕はシャルル・デュノア、よろしくね」

 

ノア「あぁ、僕がノア・エルリックだ。よろしく、デュノア君。それはそうと早く授業の準備をしよう、女子が着替え始める上に時間が無い」

 

僕はデュノア君と一緒に更衣室まで案内した。その間学園の女子達が押し寄せて来たがデュノア君を抱えて最速を使いなんとか撒いた。やはり最速は制御が難しいな、スピードを出し過ぎると止まれなくて壁に激突する。これからはこの授業の度にデュノア君を抱えて逃げないといけないと考えたら少し憂鬱になった。

 

 

 

ノアside out


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