ノアside
昼休み、屋上
今はデュノア君と2人で昼食を取っていた。デュノア君と僕はそれぞれ購買で買ったパンを食べて談笑していた。
ノア「デュノア君は確かフランスの代表候補生なんだよね?」
シャルル「そうだよ、エルリック君もアメストリスの代表候補生だよね、お互い国の事とか色々あると思うけど頑張ろうよ」
何だろ、デュノア君が一瞬悲しい顔をしていたような・・・
シャルル「それはそうと僕の事はシャルルで良いよ、僕もノアって呼ぶから」
ノア「ん?あぁ、わかった。それじゃあシャルル、よかったら放課後に一緒に訓練でもする?」
シャルル「喜んで!僕もノアの実力が気になってたんだ!」
やはりシャルルは女なんじゃないか?もし女だとしたら何故男の振りをしているか・・・目的はやっぱり僕か織斑の専用機のデータ収集かな、まぁまだ女と決まった訳では無いからなんとも言えないが一応警戒はしておくか。
ノアside out
千冬side
職員室
真耶「織斑先生、転校生達の書類整理が終わりました。そちらの方はどうですか?」
私が仕事をしていると山田先生が書類整理が終わったと報告をしに来た。
千冬「あぁ、漸く一段落つきそうだ。しかしエルリックに妹がいたとはな」
真耶「そうですね、しかも近々エルリック君の妹さんがこの学園に来ることになっていますし、マスタング大総統閣下の命令で」
千冬「まったくマスタングの奴は何を考えているか分からんな」
真耶「それにしてもエルリック君の妹さん凄いですね。まだ14歳なのにIS学園の整備士並び医師として所属するなんて」
千冬「しかもマスタングの条件で幾つかあるが特に我々IS学園側の人間は彼女に一切の強要や命令する事が出来ない、頼み事は出来るがそれを受けるかの全ての決定権は彼女にあるがな」
真耶「よく学園長はその条件を呑みましたね。」
千冬「今回の件で学園長も頭が上がらなかったんだろう。まぁこの程度で済んで良かったと喜ぶべきだろう。本来なら戦争になっていてもおかしくは無かったのだからな」
私は机の上に置いてある、エルリックの妹、〈エマ・エルリック〉についての書類を見ながら比較的穏便に済んで良かったと内心ホッとした。
千冬(一夏は明日から復帰出来るから放課後までには仕事を終わらせなければな)
真耶「そういえばボーデヴィッヒさんって織斑先生がドイツにいた頃の教え子だったんですか?」
千冬「ん?まぁ、そんな所だ。昔は教官教官とよく私の後ろをついてきたものだ」
真耶「ふふっ、まるで生まれたてのヒヨコですね」
今は少し棘があるが、何があったんだ?まさか一夏が誘拐されたから第2回モンド・グロッソで優勝出来なかった事を根に持っているのか?
何にせよなんとかしなければいけない問題が多いな。ラウラや一夏の事もそうだがデュノアの事もな。
千冬side out