七つの感情ストラトス   作:銀の巨人

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同士

エマside

 

 

 

放課後、整備室にあるエマの自室

 

 

 

エマ「よし!これであらかた片付いたわね!」

 

私は今、大総統から送ってもらった荷物の整理をしていた。一人だったからかなり時間がかかっちゃった、お兄ちゃんが居ればもっと早く終わるのに授業中だから頼む訳にもいかないからなぁ。

 

エマ「お兄ちゃん早く来ないかなぁ~♪」

 

もう放課後になったのでお兄ちゃんがここに来る筈だけどまだ来ないみたいね。私は暇だったので整備室にある打鉄を見ていた。

 

???「あ、あなたは、誰?」

 

エマ「え?」

 

声をかけられたのでそちらに目線をやると、そこには水色の髪でメガネをかけた可愛い女の子がいた。

 

エマ「あ、私はエマ・エルリック。今日からこの学園に所属する事になったんです」

 

???「じゃあ貴方が学園中で噂になっていた妹さん?」

 

エマ「はい、そうです。あの、貴方は一体・・・」

 

???「あ、ごめんなさい。私は更識 簪。一応日本の代表候補生をやっているの」

 

エマ「日本の代表候補生だったんですか!・・・ってこれは!!」

 

簪「え!?」

 

私はつい反応してしまった。何故なら更識さんが持っているバッグに付いているキーホルダーが私の好きなアニメのキャラクターだったからだ。

 

エマ「ヒ○アカのキーホルダー!!しかも中々手に入らないシークレット版の奴!!凄い、私初めて見た!!」

 

簪「え、えっと・・・あの・・・その・・・」

 

エマ「あ!ごめんなさい!私日本のアニメや特撮とか好きで、ついテンションが上がってしまいました。あと敬語も・・・」

 

簪「・・・私もアニメや特撮ヒーローとか好き。だから気にしないでいい。敬語も使わなくていい」

 

何と更識さんは私と同じアニメ好きだった。それから小一時間、更識さんとヒ○アカや他のアニメや特撮ヒーローについて熱く語り合った。

 

エマ「いやぁ、この学園に同士がいて良かったぁ!」

 

簪「私も、こんなに話せる人初めて出来た、ありがとう」

 

エマ「いえいえこちらをこそ会えて良かったよ、更識さん」

 

簪「あの・・・」

 

ん?何だろ?更識さんがもじもじしながらこちらを見ている。

 

簪「私の事、名前でいい、私も名前で呼ぶから」

 

エマ「・・・・・・」

 

簪「い、いやならいいけど・・・」

 

エマ「ふふっ♪そんな事ないわ。よろしくね、簪ちゃん!」

 

簪「うん!よろしく、エマちゃん!」

 

簪ちゃんは少し涙を浮かべて握手をした。よほど嬉しかったのかな。

 

すると突然、整備室の扉が開いた。

 

ノア「エマは居るか?」

 

扉からお兄ちゃんが出て来て私は立ち上がりお兄ちゃんの元に駆けていった。

 

エマ「あ!お兄ちゃん‼︎」

 

そして私はいつも通りお兄ちゃんに抱きついた。

 

簪「ちょ、エマちゃん!?お兄ちゃんって!?」

 

エマ「そう!これが私の自慢のお兄ちゃん!」

 

ノア「なんだかよくわからんが、君はエマの友達かな?僕はノア・エルリックだ、よろしくな」

 

簪「えっと・・・あの・・・っ!」

 

エマ「あ!ちょっと・・・」

 

簪ちゃんは何故かどこかへ行ってしまった。

 

ノア「えっと、僕が悪いのか?」

 

 

 

エマside out


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