ノアside
今は整備室でエマの友達と思わしき女子に会ったのだが、何故か突然どこかへ行ってしまった。
ノア「えっと、僕が悪いのか?」
エマ「多分恥ずかしかったのかな?さっき話している時、あんまり男の人と話したことがないらしいから」
状況がわからず呆然としていた僕を正気に戻したのは妹のエマだった。
エマ「とりあえず、私の部屋に行こう。話さなきゃいけないことが沢山あるんだから」
そして僕はエマの部屋に行った。
エマ「まずは、国家錬金術師になったお祝い!おめでとう、お兄ちゃん!」パァン♪‼︎
ノア「あぁ、ありがとな。お前こそ、IS学園所属おめでとう!」
エマは僕が国家錬金術師になった事をクラッカーを鳴らして祝ってくれた。
エマ「えへへ♪///ありがとぉ、お兄ちゃん♪///」
ノア「それにしてもよくその歳で資格試験を受けれたな」
僕はエマの歳でIS学園に所属出来たことが驚きで仕方ない。
エマ「それは大総統の粋な計らいって奴だよ」
なるほど、マスタング大総統の仕業か、まぁそうなんだろうけど、何故わざわざエマを寄越したんだろう?
エマ「でさでさぁ、お兄ちゃんはこの学園での生活はどう?」
エマは僕の生活が気になっているようなので、毎日修業している事やルームメイトの本音の事、今まで出会った人達の事を話した。エマの方もイズミさんの事やラッシュバレーやブリッグズでの修業の事を話してくれたりして盛り上がった。途中、ルームメイトの本音の話しをしている時は少し不機嫌そうだったが、まぁいいか。それにしてもブリッグズではかなり人気があったようだな。
エマ「このお話しはここまでにしよう、本当はもっとお話ししたいけど時間が無いからちゃっちゃと話しを進めちゃうよ♪」
時間が無い割には結構話していたがな、これを言うと怒られそうだったので黙っておこう。
ノア「そう言えば、エマは大総統の命令でここに来たって言ってたけど、どんな命令だったんだ?」
少し休憩を挟んで僕はエマに問い出した。
エマ「それはね、お兄ちゃんの専用機《ディザイア》を完成させろ、との事だよ」
ノア「ディザイアの完成?これはまだ完成して無いのか?」
エマ「うん、まだこの専用機は発展途上でそれを完成させる為に私が来たの!あと武装とかも作るよ!」ムフー
エマは自分の豊富な胸に手を当てて自慢げに言った。つまりエマは僕専用の整備士と言う事になるな。これはありがたい。
エマ「付け加えると大総統の命令でお兄ちゃんをすぐに治療できるようにする為でもあるよ、今回の事件での事もあるしね・・・!」
エマは今回の事件の事を口にすると怒りが篭っているようだった。いつもの感じとは違いので少し強ばった。それほどの気迫があったのだ。
エマ「でもね、私がここに来たのは大総統に言われたからとかじゃなくて・・・私の意思で自らここに来たんだよ♪///」
そう言った時、いつもの感じに戻ったが、その目には強い意思と覚悟が感じられた。
ノア「そうか・・・そういう事なら仕方ないな、これからこき使うから覚悟しとけよ」
エマ「うん♪仰せのままに♪」
俺達はこのやり取りがおかしくて笑い合った。
エマ「あ、忘れてたけどお兄ちゃんの年間研究費なんだけどね代表候補生になった事で・・・・・・・・・」
エマが僕の耳打ちで教えてくれた。
ノア「ブブッ!!」
エマ「くらいあるよ。これも大総統から説明しておけって言われた事の一つだよ♪」
僕は思わず飲んでいたコーヒーを吹いてしまった。今まで気にしていなかったが金額がなんと軽く9桁いっていた。こんなに貰ってもいいのだろうか?それともこれが普通なのか?どちらにせよ怖くて迂闊に使えないよ。
そんな事を考えている僕を尻目にエマは一つのジュラルミンケースを取り出した。
ノアside out