ノアside
午後の授業、アリーナ
午前同様アリーナでISの授業だ、1組と2組の生徒達が揃い整列している。そこに織斑先生が授業を開始しようとした時、エマが手を挙げた。
エマ「織斑先生、少し時間を貰っても宜しいでしょうか?」
千冬「何だ?用件なら手短に頼む」
エマ「ありがとうございます。それでは、セシリアさんと鈴さんの専用機を少し整備させて下さいませんか?もちろん、データは取りません」
鈴&セシリア「え?」
2人だけでなく、周りの生徒達も同じような反応をしていた。
千冬「あのエマさん、いくら何でもそれは・・・」
織斑先生は大総統からの条件もあって強く出られないらしい。
セシリア「わたくしは構いませんよ?お昼にエマさんから言われましたし今からと言うのが驚きましたが」
鈴「あたしも別にいいかな」
千冬「お前達・・・良いのか?代表候補生である上に専用機持ちが他の国の整備士に専用機を見せても」
セシリア「えぇ、問題ありませんわ。エマさんとはまだ数十分の付き合いですが、それでも信頼に足る人物だと承知しております」
鈴「それにエマはノアの妹だし、なんか上手く言えませんけどこう・・・大丈夫って感じがします」
千冬「だがしかし・・・時間が掛かるのではないか?」
ノア「織斑先生、それに関してなら大丈夫です。それにこの際エマの実力を把握しておくのも良いのではないでしょうか?」
千冬「うむ・・・分かった、好きにしろ。エマさん、その整備はどれくらいかかる?」
エマ「はい、二機合わせて10分程度でしょうか」
その言葉に生徒達だけでなく、織斑先生含め教師陣も驚いている。基本ISの整備は最低でも30分くらいかかるがそれをエマは二機合わせて10分程で終わらせると言っているので驚くのも無理は無い。
そしてセシリアと鈴に待機状態のISを展開して貰い、エマは整備に取り掛かった。集中する為に作業着のツナギの上を脱ぎ下ろし、母が昔ラッシュバレーの修行で着てた黒に胸元に白い縦ラインの中心にジッパーをあしらったヘソ出しのチューブトップを晒し上半身を大きく露出させ、特に14歳なのに大きく育った大きな胸を強調した姿になり腰のベルトに大工職人のように装備してある工具を、機械整備用の手袋を付けた両手に持っていた。
その際、織斑は顔を赤くしてガン見していた。まさかエマに惚れているんじゃないだろうな・・・すると、そんな織斑が織斑先生と箒にしばかれた。
鈴「ぐぬぬぅ・・・あたしよりも年下なのにぃ・・・」
織斑達のやり取りを余所に鈴が何か言っている。まぁ、何だ、その・・・大きければいいってものじゃないぞ。
形や弾力なども重要だ!(by作者)
一部の生徒達も鈴のような事を呟いている者もいた。
エマ「・・・よし、終わった!」
そうこうしてるいうちにエマの整備が終わったようだ。作業開始から約10分、宣言通りに終わり織斑先生、教師達や生徒達が驚いていた。
エマ「織斑先生、2人の動作チェックをしても宜しいですか?」
千冬「う、うむ、かまわん」
織斑先生の許可を得てエマはセシリアと鈴にISに乗るように促し、2人はそれぞれの専用機に乗って、少し動いてみた。
セシリア「これは・・・!」
鈴「すごい・・・!」
2人が驚いた理由、それは前以上にスムーズでまるで新品の様な感じだからだ、そしてエマも僕達の所まで離れて二人に飛ぶように合図して二人は飛び上がった、そして驚く事に前よりもスピードが早くなり更に操作もし易く成っていたらしい、そしてエマからターゲットを出すので射撃武器も試してみてと言われターゲットが出て其々自分の機体の射撃武器を使うが射撃精度と威力が更に上がり驚愕していた。
千冬「エマさん!!一体、何をしたんだ!?」
午前の授業で山田先生と模擬戦をした時よりも遥かにパワーアップしている2人に驚愕の声を上げる織斑先生にエマは不敵な笑みを浮かべ、こう言った。
エマ「ただ、整備しただけですよ♪」
それでも納得が行かないようだったので僕が、
ノア「エマには特殊才能がありエマの整備した機械は生まれ変わった様になり性能も5割増しになり機械や機器疲労も8割に下げる事が何故かできるんですよ。」
と言った。
千冬「なっ・・・!!」
生徒&教師達(何そのスキル・・・チート過ぎでしょ・・・)
織斑先生を含めて全員驚愕したようだ、だがこれで何故まだ14歳のエマがIS整備士になれたか、まだ飛んでる二人を見て納得できただろう。
千冬(一体何者なんだ・・・エマ・エルリック・・・あの格闘センスに加えてこの技術、もしかすると束をも超える存在になるのではないか?何にせよ、恐ろしい兄妹だ・・・エルリック兄妹・・・)
ノアside out