三人称視点
トーナメントに向けて練習する為に気合を入れながらアリーナやってきた鈴はセシリアと鉢合わせた。
セリシア「あら?鈴さん、貴方もトーナメントに向けて練習ですの?」
鈴「そう言うアンタも同じでしょう?」
セリシア「はい、今噂になってる″トーナメントの優勝賞品″とやら興味ありませんがノアさんにリベンジする為にもわたくしは優勝するつもりです!」
鈴「あたしも、前ならともかく今はあの噂の賞品には興味無いけど・・ノアに勝つ為にアンタには負けるつもりは無いわよ!」
セシリア「!!・・・言ってくれますわね、鈴さん・・・!」
鈴「アンタもね、セシリア・・・!」
セシリア「・・・・・・」
鈴「・・・・・・」
セシリアと鈴の間には緊張した空気が漂い互いに相手を睨んでいた。
セシリア「・・・此処で決着をつけますか?鈴さん」
鈴「・・・上等よ、トーナメントでノアと戦う前に軽く捻ってあげるわ!」
互いにISを纏い戦いが始まろうとしたその時・・・
ドォン!!!
「「!!!?」」
ドイツの第3世代型ISシュヴァルツェア・レーゲンを纏ったラウラが上空から2人の間に砲撃を撃って現れた。
ラウラ「中国の甲龍に、イギリスのブルー・ティアーズか。・・・データの方が強そうだったな」
鈴「・・・いきなり何すんのよ、ジャガイモ農場では人様に喧嘩売るのが流行ってるの?」
セシリア「あら鈴さん。一々気にしてると身が持ちませんわよ。此処は落ち着いて下さい」
鈴「何でセシリアはそこまで落ち着いてるのよ!!」
セシリア「彼女の様な事ではありませんが、日本では反面教師と言いましたか、経験しましたので耐性が付くのも仕方のない事ですわ」
鈴「つくづく2組で良かったと思うわ、私・・・」
二人で苦笑してからラウラへと向き直す。
鈴「それで?やろうっての、アンタ?」
ラウラ「ふん、あの程度の実力だった貴様等が掛かって来た所で戦いにもならん。それでも良いならば付き合ってやろう」
セシリア「自分から不意打ちを掛けて何を言ってらっしゃるのかしら、ボーデヴィッヒさん?」
ラウラ「・・・なに?」
セシリア「わたくし達を既にそう評価付けているのであれば正面からいらっしゃれば良いだけの事。それを、上空からの射撃だなんて・・・ドイツ軍人は随分と卑怯な手をお使いになられるのですね」
セシリアはラウラの行動に批判して挑発した。
ラウラ「貴様!今すぐに死にたいか!!」
セシリア「図星を突かれたからと言ってそう怒鳴るものではありませんわよ。女性としての品位が損なわれますわ」
ラウラ「私は軍人だ。女などとうに捨てた!」
セシリア「なら今すぐISから降りなさいな。それは本来、女性のみが乗っていた物。捨てた物を都合が良い時だけ拾って来るなんて・・・可愛そうな人」
完全にラウラを挑発し、彼女の怒りを煽った。
セシリア「今退けば、ちょっとしたトラブルで済みますわよ」
ラウラ「ふざけるな!何としてでも貴様等は此処で潰す!!」
鈴「ちょっと!私まで巻き込まないでくれない!?」
セシリア「でしたら鈴さん離れていてもらえますか?巻き込まない自信がありませんので」
鈴「やるに決まってるでしょ。あんな事されて黙っていられる訳ないでしょう!」
不満を言いつつも鈴もラウラと戦う気満々であった。
鈴「それで?どっちが先に戦う?」
セシリア「わたくしは別にどちらでも。そこまで血気盛んと言う訳でもありませんから」
ラウラ「・・・くだらん。二人纏めて相手をしてやる」
鈴「ハァ〜アンタそんな強がり言っても弱く見えるだけよ」
ラウラの発言に鈴は呆れて溜息を吐いた。
ラウラ「貴様達が私と同じ第3世代持ちとはな。数くらいしか能のない国と、古いだけが取り柄の国はよほど人材不足と見える」
鈴「・・・どうやらスクラップがお望みなようね!」
セシリア「・・・ええ、そうですわね」
ラウラ「二人掛かりで来たらどうだ? あのような下らん汚点の種馬を取り合うようなメスに、この私が負けるものか」
セシリア&鈴「・・・・・・」
さっきまで戦う気満々で少し頭に血が昇っていた2人だったが先程のラウラの発言でやる気が冷めてしまった。
ラウラ「・・・どうした」
鈴「・・・悪いけどあたしは彼奴にはもう興味も何もないから」
セシリア「わたくしもあんな風に現実を見ずに自爆する様な方に何も思う事はありませんわ」
一夏の話題を出されて興味が全く無い2人はこの場に居ない人物に対して毒を吐いて冷静になったが…
ラウラ「フン、少しは見る目があるみたいだな。だがあの軍人紛いと行動を共にするならやはり見る目が無いな」
自分達だけが馬鹿にされるならまだ我慢できたかもしれない。しかし彼女らにとって大切な友達までも馬鹿にされた事で冷静を失い、怒りが一気に頭に上ってた。
鈴「―――今なんて言った? あたしの耳には『どうぞ好きなだけ殴ってください』って聞こえたけど?」
セシリア「織斑さんならともかくノアさんまで侮辱をするなんて。その軽口、二度と叩けぬようにしてさしあげますわ!」
ラウラ「とっとと来い」
「「上等!!」」
そして三人の戦闘が始まった。