ノアside
ノア「タッグマッチトーナメントか〜どうしよっか〜」
ラース(ノア、一人なら問題無いが二人となれば呼吸が合わなければ足の引っ張り合いになってしまうぞ)
エンヴィー(たった一人で国を壊滅させられるアンタが言っても皮肉にしか聞こえないよ・・・)
プライド(ですが、ラースは大総統でもありましたから兵士の指揮を含めて自身のパートナーがいなくてもこう言った専門知識や観察眼は私達の中でも一番詳しいですよ?)
ラスト(私はグラトニーと組んで戦う事もあったから参考になると思うわ)
グラトニー(サンコウ、サンコウ)
ノア(参考になると言っても二人共一緒に行動してただけで戦いは単独でしょう、プライドの意見で師匠から聞きます)
本音「エルルン〜!!大変だよ〜大変、大変〜!」
ISスーツの間々、タッグマッチトーナメントのパートナーで悩みながらホムンクルス達と話し合い、アリーナに向かおうとしたその時、本音が息を切らして駆けて来た。その様子に僕はポカンとする。そんな僕に彼女は言った。
本音「ハァ、ハァ、セ、セッシーとリンリンが・・・ハァ、アリーナでラウリーと戦ってるって・・・!」
ノア「!!!」ダッ!
本音「エルルン!」
僕は本音の話を聞いて直ぐにアリーナに向かって走りだした。頼むから突っ走らないでよセシリア、鈴!!!
そしてアリーナの客席に着いて見てみればボーデヴィッヒ少佐にセシリアと鈴が機体をボロボロにされて地に伏せていた。
ノア「エマに整備してもらったのに何故・・・(バリン!!!)!!織斑!?・・・っく、あの馬鹿、アリーナのシールドバリアを!」
セシリアと鈴の機体はエマの整備で性能が上がってるのにボーデヴィッヒ少佐に負けてるのは何故と考えていた時、何かが割れる音が聴こえて見てみると織斑が零落白夜でアリーナのシールドバリアを壊して中に入るのを見た。側にシャルルも居たがどうやら止めた見たいだけどそれを聞かずバリアを壊して入ったようだ。
ノア「ピットから入ればいいのに、彼奴は!そんな事すれば流れ弾が観客席に居る他の人達に行ってしまうだろ!クソ!!」
僕は織斑の行動に怒りを湧いた、確かに心配なのは分かるが・・・二人共危ないがピット行って出るまでは間に合うのにバリアを破壊して他の人達にも被害が及ぶ原因を作った事に怒った。
ノア「あ〜もぉ〜!!」
僕は頭を強く掻きながら織斑が壊したバリアに向かった。
ノアside out
少し時間を遡り
一夏 side
シャルル「ん?」
一夏「どうした?シャルル」
シャルル「ねぇ、何か騒がしくない?」
シャルルと訓練しようとアリーナに行こうとした時、突然シャルルが異変に気づき、前から慌てて走ってくる人に話を聞いた。
一夏「どうしたんだそんなに慌てて」
生徒1「お、織斑君にデュノア君!大変なの、オルコットさんと2組の鳳さんがボーデヴィッヒさんと戦ってるんだけど・・・!」
一夏「な、何だと!」
シャルル「一夏!」
一夏「!!」
話を聞いて驚愕したがシャルルに声かけられて止まり、そのままアリーナに入った。アリーナには俺たち以外にも人がいたが全員の目線はオルコットと鈴、そしてボーデヴィッヒの方に向いていた。二人共ボーデヴィッヒに手も足も出なかったようだ。
一夏「な、なんだよこれ!」
シャルル「落ち着いて一夏!」
シャルルは何か言ってるが全然耳に入ってこなかった。その時、鈴が攻撃しようとした瞬間、突然鈴の動きが止まった。
一夏「鈴!なんだよアレは!」
シャルル「アレ【AIC】だね」
一夏「【AIC】?て、何だよシャルル!」
シャルル「・・・【アクティブ・イナーシャル・キャンセラー】・・・分かり易く言うと相手を金縛りに出来る能力だよ」
一夏「か、金縛り・・・と言う事は・・鈴は!」
シャルル「うん・・・あのままじゃ何もできないね・・・」
一夏「そんな!?くっ!!」
シャルルから【AIC】の事を聞いた瞬間、一夏は【白式】を展開した。それを見たシャルルは
シャルル「!!ちょっと一夏、何をする気!?」
一夏「このままじゃあ鈴逹が危ないだろ!だから零落白夜でバリアを壊して直接入る!」
シャルル「そんな事をしなくてもピットから入れば間に合うよ!」
一夏「そんな時間あるか!!」
俺はそう言うとシャルルの制止も聞かず客席から【零落白夜】でアリーナのバリアを切り裂き、鈴達を助ける為に中に突入していった。
一夏side out