七つの感情ストラトス   作:銀の巨人

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信頼の差

ノアside

 

 

 

ラウラ「感情の錬金術師、ノア・エルリック!!」

 

僕はシャルルと一緒にピットからアリーナに入って、前みたいに錬金術で危なかった織斑に壁を作ってボーデヴィッヒ少佐の砲撃から守った。ボーデヴィッヒ少佐に指摘したが彼女は僕を憎しみを込めて睨み叫んだ。

 

ノア(全くあの馬鹿、何も考えずバリアを壊して不意打ちで介入した挙句このざまか・・・)

 

エンヴィー(全くだ。今迄見て来た中で一番愚かな人間だよ悪い意味で)

 

プライド(そう言ってはいけませんよエンヴィー、救いようが無いだけですから)

 

グリード(お前もかなりひでぇ事を言うなプライド)

 

ラース(今はそれよりまずは彼女からの連絡を・・・)ピピピッ

 

ノア「噂をすれば(ピッ)『あ、お兄ちゃん!聞こえる?』エマ、聞こえるよ」

 

左耳に付けてるエマから渡されたインカムから連絡が来た。

 

ノア「エマ、連絡をすると言う事は・・・」

 

エマ『うん♪勿論シールバリアの完全修復完了したよ♪』

 

僕が応急処置したシールドバリアをエマが完全に修復をしたと言う連絡だった

 

ノア「ありがとうエマ、じゃあ僕も加減はせずに思いっきりやるよ!」

 

エマ『分かった、あ!でも一つ言わせて』

 

ノア「?」

 

エマ『・・・お願いだから、気をつけてね・・・』

 

ノア「・・・ハハ、行ってきます」

 

僕はエマからの激励を貰い気合を入れ直した。

 

 

これはアリーナの中に来るほんの少し前に遡り

 

アリーナ客席

 

シャルル「ああぁぁ〜どうしよう〜!」

 

ノア「シャルル!」

 

シャルル「あ、ノア!!!」

 

僕はシャルルが斬り裂かれたバリアの前で慌てていたから声をかけた。そしたらシャルルが僕に振り向き、困ってたシャルルの不安顔が一気に花が咲いた様に笑顔になり、僕に近づいた。

 

シャルル「ノア!ごめんね実は・・・」

 

ノア「大丈夫だよ、シャルル何も言わなくても大体は把握したから。」

 

シャルル「ノア・・・」

 

シャルルの言いたい事が分かってたので織斑によって斬り裂かれたバリアを指してシャルルを咎めなかった、何故ならシャルルは止めようとしたから。

 

ノア「取り敢えず応急処置をしよう」パン!!

 

シャルル「!!!?」

 

『!!!?』

 

僕はシールドバリアの全体を少し薄くして織斑が斬り裂いた部分を修復した。それを見たシャルルを含む客席に居る他の人達が驚愕していた。

 

ノア「フゥ〜これで少しはマシだと思う」

 

シャルル「ス、スゴイよ!!ノア!!シールドバリアを直すなんて!!」

 

ノア「・・・イヤ、此れはあくまでも応急処置だよ、全体のシールドバリアの装甲薄くして塞いだからバリアの強度も全体的に下がってるから安心はできないよ」

 

シャルル「そ、そうなんだ・・・でもどうする?一夏達を止めないともしボーデヴィッヒさんの射撃の流れ弾が客席に来たらて」

 

ノア「大丈夫・・・そこにいるだろう?エマ」

 

エマ「アハハハ、やっぱりお兄ちゃんにはバレてたか〜」

 

シャルル「!?」

 

僕は隠れていたエマに声かけてエマは苦笑いで出てきた、シャルルは少し驚いたがお構い無しに僕はエマに本題を切り出した。

 

ノア「エマ、僕の頼みたい事だけど・・・」

 

エマ「大丈夫♪お兄ちゃんの考えは分かるよ。私が管制室に行ってコンピュータを使い、応急処置したシールドバリアの強度を元に修復するだよね?」

 

ノア「その通りだ、頼めるか?」

 

エマ「お兄ちゃんの頼みなら任せて♪でもアリーナの中はどうするの?デュノアさんは専用機があるけど、今は手元に打鉄も無いし・・・まさか!?」

 

シャルル「エルリックさん?」

 

エマは僕の考えに気づいたみたい。

 

エマ「・・・デュノアさん、お兄ちゃんは生身で戦おうとしてるの・・・」

 

シャルル「!?駄目だよ!!ノア、死んじゃうよ!!」

 

ノア「エマ、シャルル、心配しなくても僕は大丈夫だよ」

 

シャルル「でも!」

 

ノア「それに今の僕にはISは逆に枷になってて、邪魔になってしまうんだエマ、分かってるだろ?」

 

シャルル「え!?」

 

エマ「・・・確かに今仮に打鉄があってもお兄ちゃんとっては重りと同じになって本来の力を出す事が出来ないだけど・・・」

 

ノア「それにこの戦いで、僕の生身の戦闘データが取れればエマも作業しやすくなるだろ?」

 

エマ「・・・ハァ〜やっぱりお兄ちゃんには全てお見通しって事か・・分かった、でもやるなら絶対に無理はしないで!それとこれを渡しておくね終わったら直接これで連絡する私の特製だよ」

 

エマは僕にインカムを渡してくれた。

 

ノア「ありがとうエマ。シャルルにはあそこにいる三人を守ってもらいたいんだけど・・・良い?」

 

シャルル「・・・分かった僕もノアを信じるだから死なないでね」

 

ノア「ああ!」

 

二人共僕を心配して不安な顔をしてたけど、今は僕を信じてくれる覚悟の顔をしてくれた。

 

エマ「じゃあ私は早速、管制室に行って作業するね。あ、お兄ちゃん駅の時も含めて二つ貸しだからね!」

 

ノア「ハァ!?ちょっとエマ!・・・もう居ない・・・ハァ〜」

 

シャルル「ア、アハハハ」

 

エマがこの前の事を含めて今回の頼みを貸しになってしまったから僕は溜息を吐いてそれを見たシャルルは苦笑いした。

 

ノア「ともかく、行こう!シャルル!」

 

シャルル「うん!」

 

そして僕とシャルルはピットに向かった。

 

 

ノアside out

 

 


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