ノアside
僕はシャルルと一緒にピットからアリーナに入ったと思ったら、エマからシールドバリアの修復が終わったと報告が入ったのでシャルルにも教えてやる事にした。
ノア「シャルル、エマからの連絡でシールドバリアの修復は完璧に終わったそうだ」
シャルル「え!?まだそんなに時間が経ってないのに早過ぎない!?」
ノア「それを成し遂げてしまうのがエマだよ」
シャルル「・・・ノア、今日僕はいったい、何回驚いたら良いの?」
シャルルの言葉に対して僕は何も言えなかったのでせめて苦笑いをした。
ノア「まぁまぁシャルル、それは後で・・・今は予定通りに・・・」
シャルル「うん・・・分かってるこっちは任せて・・・後ノア・・・何回も言うけど、本当に気をつけてね・・・」
ノア「うん・・・ありがとう、シャルル・・・」
負傷する三人はシャルルに任せ、僕は歩いてボーデヴィッヒ少佐の所へ向かい、対峙していた。
ラウラ「・・・おい軍人紛い、貴様は本当に私の邪魔をするのが好きらしいな・・・あの時と違い邪魔者は居ない・・・覚悟しろ!!!」
ノア「覚悟するのは貴方だ、僕の友人を傷つけた代償を払ってもらうぞ!」
ラウラ「フン、あのような売女共の代わりなど幾らでも居る。数が少ないとは言え、国家錬金術師と言う肩書きだけで見ればそれは貴様も同じだろう?所詮貴様は数百人居る国家錬金術師と何ら変わらないんだ!」
ノア「・・・御託は良い、早く始めよう」
ラース(ラウラ・ボーデヴィッヒ、と言ったか?奴は、国家錬金術師を舐めすぎだな)
プライド(えぇ、エドワード・エルリックやロイ・マスタングなど国家錬金術師達は我々ホムンクルスを討ち取った者もいますからね)
ラウラ「貴様!私を馬鹿にしてるのか!!何故ISを纏わない!!!」
ノア「別に僕は馬鹿にはしてない。それにISは必要無い、このISスーツがあれば充分だ」
ラウラ「ッ!!・・・なら貴様の愚かさに後悔しない事だな!!!」ジャキン!
そう言うとボーデヴィッヒ少佐は僕に射撃武器を向けてきた。
ノア「後悔?僕にはそんなの無い!」パン!!
ラウラ「!!!」
僕は手合わせ錬成で持っていた″蒼い鉱石″を蒼く透き通る綺麗な結晶のサーベルを二本錬成した。デザインは師匠が使っていたサーベルと同じだ。僕は両手に其々サーベルを装備して、そして一本をボーデヴィッヒ少佐に向けてこう言った。
ノア「ボーデヴィッヒ少佐、貴方にこの言葉を送る・・・かかって来いド三流!!格の違いってやつを見せてやるぜ!!!」
ラウラ「格の…違い…だと?・・・それは・・・こちらの台詞だぁぁ!!!」
こうして国家錬金術師対ISドイツ軍IS配備特殊部隊〈シュヴァルツェ・ハーゼ〉の隊長との戦いの火蓋が切って落とされた。
ノアside out