一夏「おいノア!」
ノア「・・・何の用だ、織斑」
突然一夏はノアに怒鳴りつけて来た。ノアはその事で怒りを覚えたが無視をするのは自分の流儀に反するので渋々応えた。
一夏「お前、恥ずかしく無いのか!!」
ノア「恥ずかしい?・・・何の話しだ?」
一夏「惚けるな!今まで力を隠して本気でやらなくて、恥ずかしく無いのかと聞いているんだ!!」
ノアはそんな事を全く考えていなかったが一夏からみたらノアは力を隠してた卑怯者に見えていたようだ。
ノア「・・・織斑、僕の話を聞いていなかったのか?」
一夏「うるせぇ!!俺はお前みたいな男らしくない卑怯者を絶対に許さない!!俺が(バゴン!!!)ッ!!ッ〜〜ー!!」
千冬「馬鹿者!!!織斑!貴様はエルリックの話を聞いていなかったのか!!!エルリックにはそれなり事情の中、頑張っていたんだぞ!!!」
一夏「だけど千冬姉!こいつが力を隠して戦っていたのは事実だぞ!!俺はこいつを許せない!!!」
千冬「いい加減にしろ一夏!!!何度も言うがお前に何の権限があってそんな事が言えている!!!それにお前は守る守ると言いながら何も守れて無いではないか!!!」
一夏「そんな事!!」
鈴「無い、なんて言わないわよね?」
一夏「ッ!・・・」
千冬「・・・一夏、守るのにはそれ相応の覚悟、そしてそれを成し遂げられる程の実力や知識が必要なんだ。それについては前にも話しただろう?大切なものを守る、それは何の問題もない・・・だが少なくとも、今のお前では何も守れん。それどころか己をも滅ぼす事になるぞ」
一夏の発言に千冬の拳骨が飛んでも一夏はノアを悪者扱いする。それを千冬が否定するが終いには互いに名前で言い合いをする処まで発展し、最後の千冬の言葉を聞いた一夏は・・・
一夏「・・・だったら!おいノア!お前のその手袋を俺に渡せ!!!」
ノア「・・・お前、何を言ってるんだ?」
一夏「お前のその手袋を渡せって言ってるんだ!!その手袋を使って俺が皆んなを守るんだ!!!」
千冬「一夏!!!お前いい加減に・・・「そんなに欲しいなら、あげるよ」!?エ、エルリック何を!? 」
ノア「そんなにこのグローブが欲しいなら、ほら、やるよ」
一夏から突然ノアにシンザスアルケミストグローブを渡せと言い、それに対して千冬が怒鳴ろうとしたがノアは好きにすればと言うようにシンザスアルケミストグローブを一夏の前に投げた。
一夏「なっ!・・・そ、それで良いんだよ!お前にこの力を使う資格は無い!この手袋と白式の力があれば俺は皆んなを守る事ができる!!」
一夏はノアがあまりにも呆気なく手袋を渡した事に少し驚いたが直ぐに手袋を拾い自分の両手に嵌めた
千冬「お、おいエルリック、お前あの手袋を簡単に渡していいのか!?」
ノア「大丈夫ですよ織斑先生、あの手袋は一般に出回っている物よりも少し丈夫な手袋なので問題はありません」
千冬「しかし「それに!」!?」
ノア「あれは・・・織斑には使えません」
千冬「それはどう言う意味だ!」
ノア「・・・・・・」
ノアの言った言葉が気になり千冬はノアに尋ねるがノアは答えなかった。そんなノアの視線の先には手合わせ錬成をしようとする一夏がいた。