一夏side
俺は鈴達を助ける為にやったのに何で否定されなければならないんだ!しかも力を隠していたノアを何故千冬姉は庇うんだよ!!だけどこの手袋があれば!もうノアなんかに遅れは取らない!白式の力を合わせて使えば千冬姉や鈴、シャルルや皆んなを守れる!!
一夏「この力はノアなんかには勿体無い・・・これで俺は皆を!!」パン!!
『・・・?』
ノア「・・・」
一夏「・・・あれ?なんでだ?何で何も起きないんだ!?」
千冬「何も、起きない・・・だと?」
一夏「くそっ!くそっ!!何でだ!何で何も起きないだ!!!」
何で錬金術が使えない!?ノアのやってるところはあの戦闘で全て見ていた、やり方も手を合わせる以外に変わった事はしてなかったなのに!!何で何も起きない!!!
千冬「・・・エルリック、お前が言ってたのはこう言う事だったのか?・・・」
ノア「はい、その通りです織斑先生」
俺は千冬姉とノアのそんな会話が聞こえた。彼奴まさか!!!
一夏「おい!ノア!巫山戯るな!!!」
ノア「・・・今度は何だ?」
一夏「惚けるな!お前、俺に偽物を渡しただろ!!!」
ノア「残念だけどそれは間違い、お前の使っているそのグローブは先の戦闘で少佐の拘束を解く時にも使った物だ」
一夏「そんな訳であるか!なら、何で錬金術が使えないんだよ!!!」
ノアに使えて俺に使えない訳が無い!!絶対にこの手袋は偽物だ!!それか何らかの細工を施したに決まってる!!
ノア「ーーーお前、錬金術がどんなのか知ってそんな台詞を言ってるのか?」
一夏「!?」
ノア「錬金術は念じれば何でも出来る魔法の様な物と考えていたのかって聞いてるんだ!!!」
一夏「!!!?」
『!!!?』
一夏「そ、そんな事ない!錬金術の事はちゃんと分かってる!」
ノア「いいや分かってない!それどころか錬金術の千分の一も分かっちゃいない!!そもそも″あいつ″が使う事が出来なかったのに・・・お前みたいな奴が使える訳ないだろ!!!」
何だ!?このノアから感じる迫力は!?とても嫌な感じがする・・・それに何かいつもと違う感じもする・・・これは一体なんだ!?
千冬「エルリック落ち着け、すまないが・・・私達やこの馬鹿に説明してくれないか?錬金術を・・・そして何故一夏は錬金術を使えなかったのかを」
ノア「・・・分かりました。それらの事について説明しましょう」
一夏「な、何だったんだ・・・今のは・・・」
ノアから物凄く嫌なものを感じたが、今はそれが無い何だったんだのか分からなかった。
一夏side out