七つの感情ストラトス   作:銀の巨人

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黒兎の訪問

ノアside

 

 

 

あの後、僕は部屋に戻り部屋着に着替えてから、ベッドに横になってエマを待とうとしたが食事の事も考えて、備え付けの冷蔵庫に″ある料理″が食べたくなったから自分で作ろうと買っておいた食材を使いエマが来るまでに作ろうと包丁を動かしていた。勿論錬金術は無しで。

 

ノア「そう言えば久し振りだな・・・自分で料理をするの・・・」

 

ラスト(此処に来てからは食堂が基本だったからね)

 

プライド(実家でも、良く母親の手伝いをしてましたが此処ではする機会が減りましたからね)

 

ノア(まぁ、腕はあまり落ちて無いみたいだから今は調理に集中するよ)

 

グラトニー(お腹すいたな〜)

 

ラスト(ハイハイ、我慢してね)

 

それから僕は圧力鍋を用意して水を入れて下拵えして、切って炒めた野菜とバターで炒めた鶏肉、更にブイヨンを入れてアクを取りながらむ強火で煮込み、沸騰したら中火にして圧力鍋で10分間くらい煮る。蓋を開けて更にアクを取り火を弱め、更に6分煮込み一旦火を止めて手抜きになるけど日本のルーを入れて弱火で約10分溶かしてながら煮込み後は隠して味に生クリームの代わりに昆布茶、無塩バター、粉チーズを入れて掻き混ぜてから火を止めてそのまま置き、ベッドで横になって自分の暗号化してある錬金術の手帳を読み始めた。

 

ノア「(今回の戦いでやっぱりシールドエネルギーの構成を覚えておいて良かった、シンザスアルケミストグローブで使う擬似手合わせ錬成を使うには、頭に構築式を覚えないといけないからこの手帳に書いてある構築式を定期的に見ないとね)」

 

僕は今回の件を振り返って手帳を読んだ。僕の読む手帳は一見すると只の日記に見えるが実は暗号化した錬金術の研究手帳だ。錬金術師は自分の研究を馬鹿正直にそのままにせず暗号化して秘匿するのが基本にしてる、例えば父とアル伯父さんは昔から研究を旅行記にして書いて他の人には分からなくしてる。

父の記録にDr.マルコーさんは料理のレシピにしたり、マスタング大総統は女性とのデートの約束で暗号化として書いてる・・・

と、言う理由で僕もまた修行時代に覚えて書き留めて暗号化した錬金術を読んで頭に入れてる。

 

ノア「(金属関連やエネルギー以外の物質も覚えておこう・・・ゴムやプラスチックにナイロンにポリエステルを覚え・・)」

 

 

コンコンコンコン!

 

 

ノア「?誰だろ?エマかな?丁度良い時間に来たな」

 

僕は手帳を読んでる時にドアをノックすると音が聞こえたから手帳を閉じてドアに向かい開けた。

 

ノア「エマ、丁度良いタイミングで・・ボーデヴィッヒ・・少佐・・?」

 

ラウラ「ノア・エルリック・・・」

 

ノア「・・何の用ですか・・・」

 

ラウラ「そう警戒しないでくれ、すまないがお前に少し用がある此処では話せ無いから部屋に入れてくれないか?あまり時間は取らせない」

 

ノア「・・・どうぞ」

 

ラウラ「感謝する」

 

エマと思って部屋を開けるとそこに居たのはボーデヴィッヒ少佐だった。僕は警戒して要件を聞いたが彼女は警戒を解く様に言って部屋の前では話せないから部屋に入れる様に言って来た。少し考えて僕は彼女を招き入れた。

 

ノア「それで何の用ですか?」

 

ラウラ「あぁ、実は・・・何だこの匂いは?」

 

ノア「この後、来客が来るのでその為に″クリームシチュー″を作って待っているのです」

 

ラウラ「・・シチュー・・・」グウゥ〜!

 

ノア「・・・」

 

ラウラ「・・・」

 

ノア「・・・少し食べますか?」

 

ラウラ「・・・頼む///」

 

ボーデヴィッヒ少佐を椅子に座らせて、コップに注いだ冷たい麦茶を出した。だが用を聞こうするとボーデヴィッヒ少佐はクリームシチューの匂いを嗅ぎ、僕が鍋の蓋を開けて説明すると彼女のお腹の音が部屋に響いた少し空気が重くなったので彼女にクリームシチューを食べるかと聞いて本人も顔を赤くしながら、食べると答えた。

 

ラウラ「・・美味い・・・」

 

ノア「良かったです」

 

ラウラ「本当に美味い!!」

 

ノア「このクリームシチューは僕の好物なんです。久々に食べたくなったので自分で作りました」

 

ラウラ「ほぉ・・・凄いな・・戦闘や・・・錬金術・・だけで・・なく・・この・・シチューを・・・自分で・・作る・・なんて・・・おかわり!!」

 

ノア「・・・はい・・はいどうぞ」

 

ラウラ「ありがとう」

 

ノア「(一体何しに来たんだこの人は・・・)」

 

ラース(ノアよ、妹が来る前に早く要を聞いた方が良いぞ)

 

ノア「(そうですね・・)あの〜ところで何の用で・・・」

 

ラウラ「・・・ハッ!そうだった!」

 

ノア「・・・」

 

ボーデヴィッヒ少佐は僕が作ったクリームシチューが気にいった様でおかわりまでした。僕は師匠にも言われて本題に入る様にボーデヴィッヒ少佐に声をかけると本人もクリームシチューに夢中になり忘れていた。

 

ノア「では改めて要件は何ですか?」

 

ラウラ「うむ・・・ノア・エルリック、タッグマッチトーナメントの件だが・・私と組んでくれ!」

 

ノア「!?」

 

ボーデヴィッヒ少佐からの言葉はかなり驚愕の内容だった。まだ半日も経ってないのにも関わらずまさか僕をタッグマッチトーナメントのパートナーに誘うとは思わなかった。

 

ノア「・・・何で僕なのですか?僕は貴女の言う軍人紛いですよ」

 

ラウラ「・・・それについてはすまなかった・・申し訳ないと思っている・・理由は今日私と生身で戦い、勝ったからだ!国家錬金術師・・人間兵器と言われるだけあって凄まじかった。更に貴殿の過去の戦闘記録を観させて貰った。他の者達の中で一番強く、何より私に合わせる事ができるのは貴殿だと確信した・・そして何より貴殿も織斑一夏の事を嫌っている、これ以上の理由が必要か?」

 

ノア「・・・確かに僕は織班の事が嫌いです」

 

ラウラ「なら!「ですが!お断りさせてもらいます!」!?なっ何故だ!?」

 

ノア「僕は今回のパートナーは抽選に任せると決めてるのです。なのでその申し出はお断りします」

 

ラウラ「くっ・・」

 

僕はあの時のボーデヴィッヒ少佐の品定める目を理解した。僕は彼女と同じくらいの力があると彼女はそう思い、何より織班の事を嫌いだと言う事もあって僕が組むのに一番良いと考えた訳だ。でも、それでも僕は自分の言葉を曲げない。僕の言葉を聞いたボーデヴィッヒ少佐は苦虫を噛んだ表情をしていた。

 

ラウラ「・・なら!交渉だ此方はある物を提示する!!錬金術師は等価交換が原則だろ?なら等価交換で此方も代価を払う!!」

 

ノア「等価交換・・代価は何を払うつもりですか?」

 

ラウラ「ウム、ノア・エルリック!私が貴殿と組んむ代価として、我が祖国ドイツのIS配備特殊部隊〈シュヴァルツェ・ハーゼ〉の隊長つまりは私の補佐の地位を与えよう!!」

 

ノア「・・・」

 

その話を聞いた瞬間、僕の中で何かが切れた。

 

ラウラ「引き受けてくれるか!ノア・エルリ・・なっ!?何をする!?離せ!!」

 

ノア「・・・」

 

僕は無言で椅子から立ち上がりボーデヴィッヒ少佐の背後に行き、猫の首を掴む様に後ろ襟の服を掴んで持ち上げ無言でドアに向かい。

 

ノア「・・帰れ!!!」

 

ボーデヴィッヒ少佐を投げ飛ばして部屋から追い出し、扉を閉めて鍵を掛けてベッドに横になり手帳を読み始めた。

 

ラウラ『ノア・エルリック開けてくれ!ちゃんと代価を出したぞ!?何が不満だったのだ!?』

 

ノア「・・あっ!もしもし織斑先生ですか?すみまんが貴方の教え子が僕の部屋の前で騒いで煩いんです!何とかしてくれませんか!!」

 

千冬『わ、分かったエルリック!直ぐに向かう!!』

 

僕は未だに外でドアを叩いてるボーデヴィッヒ少佐にイラつき携帯で織斑先生に連絡して何とかする様に言った。それを聞いた織斑先生は少々慌てていたが今はどうでも良い。

 

千冬『おい、ボーデヴィッヒ!!貴様、何をしてる!!!』

 

ラウラ『き、教官!?い、いやこれは・・・ですね・・』

 

千冬『問答無用だ!!!馬鹿者!!!』ゴォーン!!!

 

ノア「・・・ハァ〜やっと静かになった」

 

ホムンクルス達『(そりゃ怒るわ・・・)』

 

織斑先生が直ぐに来てボーデヴィッヒ少佐を対処した様だ。鈍い音が聞こえたが今は無視して改めてベッドで横になり手帳を読み始めた。僕の事を気にしてか師匠達も奥に引っ込んでしまった。

 

トントントン!

 

ノア「ん?・・・またボーデヴィッヒ少佐かな・・少し警戒しよう・・」

 

しばらくしてまたドアをノックする音が聞こえたので僕は手帳を閉じて警戒しながらドアに近づいた。

 

ノア「・・・誰ですか?」

 

エマ「お兄ちゃん、私だよ♪」

 

ノア「あ!いらっしゃいエマ、随分待ったよ?」

 

エマ「えへへ、遅れてごめんなさい・・」

 

ノア「まぁいいさ、あ、その服似合ってるよ」

 

エマ「うん、ありがとうお兄ちゃん♪」

 

僕は警戒して誰か聞いてみるとエマの声を聞いて直ぐに鍵を開けた。開けるとそこには白のレースワンピースのロングを着たエマが立っていた。エマは遅くなった事に申し訳なさそうにしていたが僕は気にしてないとエマに声を掛けてエマの着てる服を褒めて部屋に招き入れて扉を閉めた。

 

 

 

ノアside out

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