整備室の中にまだいるノアはマスタングからデュノア社の件がどうなったか事情を知ってるエマと一緒に聞こうとする。
ノア「それで大総統、あの件はどうなったのですか」
ロイ「その前に追加情報がある」
ノア&エマ「追加情報?」
ロイ「シャルル・デュノア、彼女の本名はシャルロット・デュノアで、父 アルベール・デュノア社長と愛人との子供だ」
ノア「!?シャルルは愛人の子供だったのですか・・」
エマ「・・・そうだったんだ」
マスタングの口から語られたシャルルが愛人の子供と言う事実にノアとエマは驚いた。
ロイ「そしてシャルロット・デュノアの母が亡くなり彼女はデュノア社長に引き取られたが・・」
ノア「彼女はデュノア社長の正妻、デュノア夫人に嫌われており肩身の狭い日々を送らされていた」
ロイ「そうだ、そして前に連絡した通りデュノア社長は彼女がISの適性が高い事を理由に正妻から″彼女を守る″為にIS学園に送った。だがそれも正妻とデュノア社とフランス政府に潜む女性権利団体に阻まれ彼女を男装させあの愚か者と貴様の専用機のデータを盗む為に送り込まれた」
ノア「・・・」
エマ「お兄ちゃん・・・」
ホムンクルス『・・・』
ノアは彼女が男装してデータを盗む事に違和感があった、それはあまりにもリスクが高いからだ。だからノアはロイに代価を払い調べて貰ったのだ。改めて聞くとノアの中に怒りが湧き拳を握りしめた。
ロイ「デュノア夫人に付いても調べがついてある。デュノア社の金を使い女性権利団体の援助、武器密造並びに密輸、大麻の密輸、デュノア社男性職員の強制解雇、そして・・・人体実験・・・」
ノア&エマ『!?』
ロイ「更にとんでも無い事実もある・・・シャルロット・デュノアの彼女は母の死因は病院では不治の病とあるが・・・」
エマ「何だったんですか!?」
ロイ「・・・」
リザ「私の口から話すわ。調べみると本当の死因は・・薬物による薬物中毒だったのよ」
エマ「!?」
ノア「・・・恐らく正妻の仕業だ。さっき大総統が言った人体実験、そして診断したその病院もグルだ・・・恐らく社長もそれを知ってシャルルを守る為にこの学園に送ろうとしたんだ・・・クソッ!!」
ロイ「・・・その通り、お前の推理通りだ。感情の」
ノアはシャルロットの母親の死因が薬物中毒と聞いた時、それが正妻の仕業だと直ぐに分かった。そして何の罪も無い彼女から母を奪う正妻に怒りが湧き悪態をついた。ロイも静かにノアの推理に肯定した。
ロイ「そして今日、我が国は極秘でフランス政府とデュノア社長と結託し、フランス政府館並びにデュノア社そして女性権利団体のフランス支部の三箇所を同時に一斉検挙し女性権利団体の者達を捕縛する事が決まった!!」
ノア「一斉検挙・・」
リザ「そうよ、まだ此方は午前8時半位だけど日本とフランスの時差は7時間。今はフランスは午前1時、あと7時後の通常出勤の時間に3箇所一斉に攻撃が始まるのよ」
エマ「また、大掛かりですね」
ロイ「此方にもメリットがあるのだ。大した事ではない」
ノア「3箇所同時ですと人選も限られたのでは・・」
ロイ「あぁ、フランス政府館にはアームストロング大佐が女性権利団体にはマイルズ少将とスカー・・・いや今はケイン・トーマスだったな」
ノア「あのイシュヴァールの″武錬僧″の老師が!?」
ノアが驚く武錬僧とは〈武闘錬金僧侶〉イシュヴァール復興時に作られた新しい階級で、イシュヴァールでは錬金術は神の意志に反する物だが、元スカー、ケイン・トーマスの働きによりアメストリスが錬金術と錬丹術のハイブリッドの力で救われ赤目の同胞を護った事が同胞達の間に広まり反対する者もいたが正式にイシュヴァールのイシュヴァラの教えに仲間入りした。現在は弟子が百人以上大人から子供までその頂点に立つのが老師ケイン・トーマス。
ノア「良く、老師が引き受けてましたね」
ロイ「現在、軍イシュヴァール支部の司令に赴任してるマイルズ少将の要請があったからだ」
話に出てくるマイルズとは、元はオリヴィエ・ミラ・アームストロング中将の部下だったが当時、大佐だったマスタングがイシュヴァールの復興の為に連れて行きそこにも軍の支部を作りその責任者がイシュヴァール人の祖父を持つクォーターで祖父の血が強く出てるマイルズに白羽の矢が立った。現在軍イシュヴァール支部の人員は総勢5000人、男女共にマイルズと同じクォーターやハーフも含めて全員イシュヴァール人である。余談だかオリヴィエの独断で勝手に婚約者にされてる。
ノア「後、デュノア社の件は?」
ロイ「・・・アームストロング中将と民間協力でイズミ・カーティス殿だ・・・」
ノア「・・・イ、イズミさん!?」
エマ「えっ!?イズミ師匠!?」
ノアとエマが驚くイズミ・カーティスとは2人の父であるエドワード・エルリックの師匠である。産まれて亡くなった子供を蘇らせたい為に人体錬成に手を出して内臓を半分持っていかれてから病弱な身体にも関わらず圧倒的な体術と錬金術を誇る。現在はDr.マルコーが開発した錬金術との融合による細胞の再生技術やiPS細胞の応用で臓器移植技術により子供を産む事は出来ないが身体は完全に治り旦那であるシグ・カーティスと″息子″と共に3人で幸せに暮らしてるロイやリザ達と同じ外見もあの頃から止まってるかの様に若い。彼女と旦那の息子についてはまた別の話で・・・
ノア「何でイズミさんが!?」
ロイ「彼女が中将からシャルロット・デュノアの事を聞き直接、正妻に話があると言い参加したのだ。それに中将も了承し一緒にデュノア社に殴り込むそうだ」
ノア「・・・」
エマ「流石、師匠♪」
ロイ「それだけでは無い。彼女の旦那であるシグ殿も民間協力でアームストロング大佐に付いて行った・・・」
ノア「・・・大総統何ですかその世紀末は」
ロイ「言うな感情の!私だって言いたいのだ・・・」
エマ「?お兄ちゃんも大総統も何でそんな顔をするの?イズミ師匠とアームストロング中将、とても頼もしいじゃない♪」
ノア&ロイ『(確かにそうだが・・・最凶のコンビだ・・・恐ろし過ぎる!)』
リザ「・・・ハァ〜」
ノアとロイは2人の恐ろしさを理解しておりその2人が組むと考えると恐怖した2人の考えを読み取ったリザは溜息を吐いた。
ロイ「とにかくそういう事だ!だが後の処理も含めると此方がニュースになるのは夜だ。だから感情の、貴様はトーナメントに集中するのだ!」
ノア「大総統・・・」
リザ「そうよ、ノア君、頑張りなさい」
ノア「ホークアイさん・・・」
エマ「お兄ちゃん!私とお兄ちゃんが揃えば無敵だよ♪だから頑張って!」
ノア「エマ・・・はい、ありがとうございます!トーナメント頑張ります!!」
ロイにリザ、そしてエマから激励を貰いノアは気持ちを切り替えてトーナメントに挑む決意をした。
ロイ「そろそろ良い時間だ。では、私と少佐は先にアリーナの客席に行ってる!無様な戦いするなよ!」
リザ「ノア君、エマちゃんそれじゃあね!」
ノア「はい」
エマ「また、後でお会いしましょう!」
ロイとリザはそのまま整備室を出てアリーナの客席に向かった。
ノア「じゃあエマ、僕も控え室に向かう」
エマ「分かったよお兄ちゃん!でも・・・お兄ちゃんは罰則があったから試運転が出来なかったのが少し不安だけど・・・」
ノア「大丈夫だエマ!僕は誰よりもお前の事を信頼してる・・」
エマ「お兄ちゃん・・うん!!」
ノア「・・・それと聞かないのか?大総統が僕とエマの呼び方を変えたのは」
エマ「大丈夫だよ!お兄ちゃん理由は何となく判るから」
ノア「・・そうか。じゃあ!行ってくる!」
エマ「うん♪後でね!!」
ノアも控え室に向かおうとするがエマはノアがディザイアストライクの試運転が出来なかった事に不安を抱いたがノアは笑顔でエマの事を信頼してると言いエマも笑顔になった。ノアはエマが元気になったのを確認して整備室を出てアリーナの控え室に向かった。