七つの感情ストラトス   作:銀の巨人

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感情の錬金術師VS黒暮桜 後編

ノアは黒暮桜の戦いの末、やっとラウラを救出してシャルルと合流し千冬に報告する為に通信を使用としたがまだ妨害電波が出ており、通信が使用不能だった。そして妨害電波の原因である黒暮桜を見るとボロボロに崩れた筈の黒暮桜が形を変え無人なのに元に戻り更にその数を増やしてた。

 

シャルル「ノ、ノアこれは一体・・どう言う事なの?」

 

ノア「・・僕も分からない。ただ一つ言えるのは・・まだ悪夢は終わって無い!」

 

シャルルは動揺しノアも最悪の展開に内心焦っていたがISを纏った。そんな2人をお構い無しに黒暮桜の数が遂には30体になってしまった。

 

ノア「シャルル!とりあえずボーデヴィッヒ少佐を避難させて、此処は僕が何とかするから!」

 

シャルル「え!?ノア!またなの!?」

 

ノア「良いから早く!!避難を・・ッ!!」

 

黒暮桜「・・・」

 

シャルル「ノア!!」

 

ノアはシャルルにラウラを避難する様に頼むとシャルルはまた無茶をするノアに驚くがノアはそんな事を言ってる暇は無い。早く避難をする様に言おうとしたその時、一体の黒暮桜がノアに襲い掛かって来てノアはフォースサーベルで対処する。その一体を引き金に残り29体がノアに襲い掛かって来た。

 

ノア「これの狙いは・・私だ!シャルルはその娘を連れて早く避難をしろ!」

 

シャルル「ノア・・分かった!今度こそ!間に合うよう戻るから!それまで何とか頑張って!!」

 

ノアは憤怒の最強の目を使い1人で30体全て相手にしながらシャルルに急いでフードコートを巻いたラウラを抱えて飛んで行った。

 

黒暮桜達『・・・』

 

ノア「くっ!・・力は先程よりも落ちているが、数が多い!」

 

プライド(ノア!私の力を使って下さい!)

 

ノア「分かった。もう加減も無しだ!」

 

黒暮桜達『!!!』

 

ノアは30体の黒暮桜を相手に苦戦を強いられていた。そんな時プライドから自分の力を使う様に言われ。憤怒から傲慢に切り替え傲慢の影で半分の黒暮桜を切り裂いた。

 

ノア「これで・・数は減らしまし・・何!?」

 

傲慢の影で黒暮桜を半分削って大分楽になると思っが黒暮桜が全て再生した。

 

ノア「どうなっているのです!?この再生力は異常ですよ!!」

 

ホムンクルス達(あの僅かな赤い光り・・まさか!?)

 

ノアは黒暮桜が再生した事に動揺し、ホムンクルス達は再生したその光景に見覚えがあった。

 

ノア「くっ!!」

 

黒暮桜達『!!!』

 

ノアはもう一度、傲慢の影を使いそれだけでなくドラグーンとバージルも使うが全く効果が無かった。

 

ノア「(このままじゃジリ貧になってしまう。こっちのSEはまだ余裕があっても体力が先に尽きてしまう!)」パン!!

 

黒暮桜達『!!!』

 

ノアは傲慢を解除して錬金術で地面から水晶の突起を錬成して下から黒暮桜達を突き刺すが何体かは上空に逃げ込んで避けた。そして刺された黒暮桜達はまた再生した。

 

ノア「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」

 

ラース(無闇に攻撃をするな!そんな事をすれば直ぐに限界が来るぞ!)

 

ラスト(ラースの言う通りよ。現に貴方、息を切らしてるじゃない!)

 

プライド(幸いな事に数は30体までしか増やせ無い事です)

 

ノアは休まず攻撃を続けた為に息を切らしてた。ホムンクルス達はそんなノアに警告した。

 

ノア(本当は分かってる。でも僕が一番心配してるのは、今アリーナのシールドバリアーは破損してる。もしこのどれか1体でもそこから外に出たらと考えれば・・)

 

ホムンクルス達『・・・』

 

だがノアは一番の最悪な事を懸念してたもし黒暮桜達の1体がアリーナの外に出たら再生能力もあり甚大な被害を出してしまう。そんなノアの言葉を聞いてホムンクルス達はその通りだと思い黙って聞いた。

 

ノア「でも、確かにこのままじゃまずい・・・どうすれば・・『お兄ちゃん!聞こえる!?』!?エマ!?」

 

エマ『良かった!ちゃんと通信が出来た!』

 

ノア「お前・・どうやって!今は妨害電波で連絡は出来ない筈!!」

 

エマ『確かに妨害電波で普通は連絡が出来ないよ・・でも私に掛かれば!お兄ちゃんの機体限定の通信だけになってしまうけど通信を可能にする事は出来る♪』

 

『(・・・何て、規格外)』

 

絶体絶命のピンチにエマからの通信が来た。だが妨害電波が出ている中でどうやって通信が出来る様になったかノアは聞くとエマはノアの機体限定に通信する事を可能にする事が出来ると言い、それを聞いたノアとホムンクルスは改めてエマの規格外差を思い知った。

 

エマ『それより、今管制室から連絡してるけど織斑先生に代わるね!』

 

ノア「頼む!!」

 

千冬『エルリック!!私だ!無事か!?』

 

ノア「辛うじて・・」

 

千冬『何があったか説明をしろ!!』

 

ノア「分かりました・・戦いながらになりますが!!」

 

エマから千冬に代わり状況と安否を聞かれたノアは答えて更に千冬から説明を求められてノアは憤怒の最強の目とフォースサーベルを構えて、キツイが黒暮桜達を相手にしなが千冬に今までの事を説明した。

 

ノア「ハァ、ハァ、と・・言う現状です」

 

千冬『了解した・・それよりお前は大丈夫なのか?』

 

ノア「そんな事を言うなら戦闘中に説明を求め無いで下さい!!」

 

千冬『うっ・・・すまない・・』

 

ノアは憤怒を解除して息を切らせながら戦闘しながら説明を終えた。千冬もノアの説明を聞いて確認したと答えるが戦闘しながら説明した事にノアに心配をしたがノアはもう、一杯一杯だったのでそんな場違いな事を千冬に怒った。千冬も自分がノアに説明をさせて不謹慎な事を聞いたのを自覚したので素直に謝った。

 

ノア「すみません、つい熱くなりました・・・それよりも何か対策は思い付きましたか?」

 

千冬『ああ、今エマさんに代わる』

 

エマ『お兄ちゃん!大丈夫!?』

 

ノア「僕は大丈夫だ!それより機械のスペシャリストのエマに聞きたいどうすれば良い?」

 

エマ『それなら簡単だよ。その黒い機体達の本体を倒せば良いよ』

 

ノア「本体?」

 

エマ『そう、解析した結果その機体達は本体から何らかのエネルギーで再生してる事が分かったの。それにこっちで保護したボーデヴィッヒさんからISの待機状態が見つから無かった。だから本体の体内にはボーデヴィッヒさんの待機状態のISがある筈だからそれを取り出せば・・』

 

ノア「成る程、本体もこいつらも消えると言う訳か」

 

千冬からエマに代わりエマから話を聞くと黒暮桜達には本体がありその本体をどうにかすれば終わると簡単な事だったが・・

 

エマ『でも1つだけ問題が本体を探そうにもセンサー類も妨害されて本体を確認出来ないの!』

 

ノア「・・確かにハイパーセンサーも使え無い本体を探そにも・・・そうだ!!エマ!!そのボーデヴィッヒ少佐のISの待機状態はピアスの様に肌にずっと付けられる物なのか!?」

 

エマ『えっ!?そ、そうだけど』

 

ノア「それなら問題無い!!」

 

本体を探そうにも通信だけで無くセンサー類も妨害されて機能出来ずノアもハイパーセンサが使え無い代わりに修行で見につけた素の自分の肉眼や勘そして憤怒の最強の目で対処をしていた。手詰まりかと思ったその時、ノアはエマからラウラのISの待機状態について聞き打開策を見つけた。

 

ノア「初使用だ!グラトニー!」

 

グラトニー(ん〜?おでの出番?良いよ!)

 

ノア「・・・ん〜少し空腹になってしまうから早く見つけよう」

 

グリード(成る程その手があったか!)

 

ラスト(グラトニーの嗅覚からは何人たりとも逃げられないわよ)

 

ノアは暴食に切り替えて舌にウロボロスの紋章が浮かび本来の暴食の能力は備わって無かったがその代わりに鋭い嗅覚が備わっており匂いで本体の中にあるラウラのISの待機状態に染み付いたラウラの匂いで本体を探した。

 

ノア「あぁ〜、み・つ・け・たぁ」

 

黒暮桜本体「!!!?」

 

ノアは笑顔で本体を見た。見られた本体は機械だが動揺してた。

 

ノア「逃がさん!!」

 

黒暮桜本体「!!!!」

 

黒暮桜分身「・・・」

 

ノアは暴食を解除してイグニッション・ブーストで本体を追いかけたが本体は逃げ出し、分身達が本体を守る様に前に出る出来た。

 

ノア「クソっ!邪魔を・・」

 

ドドドドドドドドッ!!

 

黒暮桜分身「!!!?」

 

ノア「シャルル!!」

 

ノアはフォースサーベルを出して対処しようとしたがべつの方向から弾の嵐の射撃が分身達に当たり、その方向を見るとシャルルだった。

 

シャルル「ノア!言ったよね!必ず間に合う様に戻って来るって!!」

 

ノア「ありがとうシャルル!すまないがそのまま・・」

 

シャルル「分かってるよ!援護は僕に任せて!!」

 

シャルルはノアに約束は守って間に合う様に戻って来たと言いノアはそんなシャルルに笑顔になりそのままシャルルに援護攻撃を頼みシャルルもノアの考えを理解して引き受けた。

 

ノア「逃がさんと言った筈だ!!」

 

シャルル「ノアには近づけさせない!!」

 

ノアはビームブレイドやビームブーメランを使い近づいて来る分身を斬りシャルルも高速切替『ラピッドスイッチ』による銃火器の援護射撃でノアに分身を近づけ無い様に撃ち続け2人のコンビネーションで分身達を振り払いノアは本体に近づくが此処で予想した最悪の事に・・

 

ノア「まずい!彼奴が!アリーナのバリアー破損した所に!!」

 

シャルル「ッ・・このを!!」

 

黒暮桜分身「・・・」

 

シャルル「そこをどいて!!」

 

ノア「まずい!間に合わない!!」

 

本体がアリーナのシールドバリアーが破損した場所から逃げようとした。シャルルは射撃で止めようとするが分身達が盾になって邪魔をする。ノアも分身達が邪魔で間に合わない。

 

パチっ!!

 

黒暮桜本体「!!!!」

 

シャルル「な、何が起きたの!?」

 

ノア「あれは・・まさか!!」

 

ロイ「全く何やっている!感情の!!」

 

その時、突然聞こえた指パッチンの音。本体がバリアー破損場所から外に出ようとした時、バリアー破損の中から焔が出てきて本体に当たり再びバリアーの中に戻された。その光景にシャルルは驚きノアは何が起きたのか気付きバリアーの破損場所からロイがノアに檄を飛ばしてながら出てきた。

 

ノア「大総統!!」

 

シャルル「えっ!?あれがアメストリス国の大総統!?若すぎ無い!?」

 

ノアはロイに声をかけシャルルも始めて見るロイを見て年齢に似合わない若さに驚いた。

 

ロイ「そんな事よりも今だ!感情の!!」

 

ノア「はい!!」パン!!

 

黒暮桜本体「!!!」

 

ノア「これで終わりだ!!」

 

黒暮桜分身「!!!!?」

 

ノアは本体に近付き錬金術で本体を分解錬金術をして中にあったラウラのIS待機状態を手に入れた。その直ぐ後に分身達は本体が倒された事で全て崩れていった。

 

ノア「・・・ハァ〜今度こそ終わった・・・」

 

シャルル「お疲れノア・・大丈夫?」

 

ノア「大丈夫・・ではないかな・・シャルルこそ大丈夫?」

 

シャルル「ア、アハハハッ・・途中参加だけど一夏やボーデヴィッヒさんの避難も含めて・・僕も疲れたよ」

 

ロイ「・・・フッ・・全く!貴様もまだまだ、だな・・・・感情の」

 

ノアは崩れた本体と分身を見て今度こそ終わったと確信をして、その場に仰向けになった。シャルルが近づいてノアに大丈夫か聞くとノアは疲れたと言いシャルル方にも聞いきシャルルは苦笑いして疲れたとノアの近くで座りこんだ。ロイは破損場所からそんな2人を見て笑いながらその場から離れた。

 

リザ「お疲れ様です。大総統」

 

ロイ「ありがとう少佐。しかし私は大した事はしてない」

 

リザ「フフフッ・・そうですね」

 

ロイにリザが近づいて来て先の焔の錬金術で無人機を止めた事を言うがロイは大した事をして無いと言い。それを聞いたリザは笑った。

 

ロイ「少佐・・今回の件について」

 

リザ「はい、分かってます。既に連絡を入れて調べに入ってます」

 

ロイ「結構、御苦労だ少佐」

 

リザ「ありがとうございます。大総統閣下」

 

ロイ「(一体、この国で何が始まろうとしているのだ・・・)」

 

そしてロイがいきなり雰囲気を変えて仕事の顔になり、リザもロイを仕事の時の言葉使いに変えた。リザから既に調べが始まってる事を聞き、ロイは仕事したリザの労を労った。そしてロイは何か嫌な予感を感じてた。

 

 

 

アリーナ外付近某所

 

 

 

?「はい、VTシステムと・・・・との実験、終了しました。・・・はい、それでは直ぐに戻ります」

 

アリーナの外で謎の人物が何かの連絡をしていた。

 

 

フッ・・・・

 

 

そしてその人物は突然、消えてしまった。


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