ノアの自室
シャルルside
あれから僕は真っ直ぐノアの部屋に向かい事情を話して今夜は泊めて貰う事にした。そして今、エルリックさんが作ったノートパソコンを使って僕はアメストリス国大総統とテレビ電話をしている。
ロイ『と、言う理由で今回我々はフランス政府と協力をしたのだ』
シャルル「・・・大総統閣下、本当にありがとう御座いました」
大総統からニュースで聞いた内容を直接口から聴き、僕はお礼を言った。
ロイ『礼を言うなら私よりも感情のに言いたまえ』
シャルル「えっ?」
ロイ『フッ、其奴は自身の権力の他に夏休みの帰国後に自分は何でもすると言う代価を出して私に調査の依頼をしたのだぞ』
シャルル「えっ!?ノア!?僕、そんな事聞いて無いよ!?」
ノア「・・・大総統、余計な事を言わないで下さい!」
シャルル「(ノアが僕の為に・・)///」
大総統閣下は悪い笑みでノアが僕の為に夏休みアメストリスで何でもすると代価出してくれた事を話して僕はノアに問い詰めるとノアは顔を赤くしながら大総統閣下に文句を言いった。ノアが僕の為にそこまでしてくれた事を知って僕は自分の顔をが赤くなり熱を持った事を感じた。
ロイ『さて、では感情のそしてシャルロット・デュノア君、もう一つ本題に入るが良いかな?』
シャルル「は、はい!」
大総統閣下が真剣な顔付きに変わって僕も話しを聞く事に集中した。
シャルルside out
ノアside
大総統が僕がシャルロットの為に代価を出した事をバラして少し顔が赤くなったが大総統が真剣な雰囲気に切り替えて話を聞く事に集中した。
ロイ『心配しなくても堅くならなくても良い。今回の件で我々アメストリスはフランス政府とデュノア社に協力を受けるのにある条件を出して受けた』
ノア「何の条件を出したのですか?」
ロイ『・・・それは・・・我がアメストリス国とフランスの同盟を結ぶ事だ』
ノア&シャルル『アメストリスとフランスの同盟!?』
大総統から出た言葉を聞いて僕とシャルルは同時に同じ事を言った。
ロイ『感情のは勿論、デュノア君も知ってると思うがアメストリス国は錬金術が盛んで国その物が錬金術によって繁栄させてると言っても言い』
シャルル「は、はい・・ノアから大体の話を聞いてます」
ロイ『だがISに関してはそこまででは無い、確かに最近我が国は感情のが代表候補生になり世界初の私服型ISスーツや様々の技術が開発されてるがISは女性しか使えない理由もあり錬金術に比べて需要が低いのだ』
ノア「・・・」
確かに大総統の言う通りでアメストリスは錬金術を主流にしてる国の為、女性しか使えないISにはあまり関心が無い、あっても他国との交流試合をするくらいのレベルだ。だから錬金術の方が需要があるからこそ現在の女尊男卑社会に染まらなかった。それは錬丹術と気を使うシン国も殆ど同じだ。
ロイ『その為に同盟を結び、互いの国の情報と技術を交換し合い我が国はISの技術を向上させ、フランスは我が国の錬金術で発展した機械技術や医療技術を提供する事で互いに利がある様に同盟を結ぶ条件を出した』
シャルル「そんな事情が・・」
ロイ『この件についてはフランス政府は勿論、君の父であるアルベール・デュノア社長も承諾してる』
シャルル「!!お父さんが!?」
ロイ『更にデュノア社は我がアメストリ国と共同開発をする事になり我が国とフランスは両国で国家代表選手と代表候補合わせる事になった』
シャルル「えっ!?」
ノア「!?・・それはつまり」
ロイ『そうだ感情の、お前達2人はアメストリス並びフランスの国家代表選手候補と言う事だ』
シャルル「・・・僕がフランスだけじゃなく・・アメストリスの代表候補選手・・」
ノア「・・・これはとんでもない事になったな」
大総統の話はとんでもない事だった。まさかフランスとそんな事になってるとはつまり僕とシャルル、ましてやリザさんやあっちの国家代表選手はフランス代表でありアメストリス代表でもあると言う事だ。
ロイ『それからデュノア君』
シャルル「は、はい」
ロイ『君のこれは父からの伝言だ』
シャルル「!!」
ノア「・・デュノア社長の」
ロイ『本当は君の父から直接話したかったそうだが今回の件で夏休みまでの間は会う事も話す事も出来ず、私に伝言を託した・・・話せない事を辛そうにしながら・・』
シャルル「・・・大総統閣下、お願いです・・・聴かせて下さい」
ノア「・・・」
ロイ『・・・良かろう・・・シャルロット、こんな形で伝える事になってすまない。私はお前に迷惑ばかりかけて父親として何もしてあげられ無かった』
シャルル「お父さん・・」
ロイ『お前を守る為と言って学園に送り込んだがそれも利用されて、お前に辛い思いをさせてしまった。私は最低な父親だ・・・』
ノア「・・・」
デュノア社長の伝言はシャルロットに対する謝罪だった。でも内容から彼が本当に彼女を娘として愛してのが分かった。
ロイ『初めて会った時、母さんに似て美人に成長した時は本当に嬉しかった。お前の存在が政略結婚した妻の屈辱に耐えれる私の最後の希望だ。シャルロット、お前が望むなら代表候補を降りても構わない』
シャルル「!!」
ロイ『学園を辞めてフランスに戻って来ても構わない、かなり遠回りしたが今度こそお前と親子としてちゃんと話をしたい。これは強制でも何でも無い。学園に残っても構わないお前が望む様にすれば良い。私は当分、手を離す事は出来ないが・・出来るなら夏休みにフランスに帰って来て顔を見せに来てくれ我が愛しの娘、シャルロット・・』
シャルル「うっ・・ううぅー・・うっ・・」
ノア「シャルロット・・」
大総統が読み終わるとシャルロットは泣いていた。僕は今はそれを見守る事にした。
ロイ『さて、シャルロット・デュノア君はどうするのだ?この伝言の返事は私が代わりに聞いて君の父に教える事ができる。君のはどうするのだ?』
シャルル「・・・僕は・・学園も代表候補生を辞めません」
シャルロットの答えはこの学園に残り代表候補生も降りなかった。
ロイ『・・・ほぉ』
シャルル「まだ、やりたい事がありますし、それに夏休みは一時帰国して父と話をしたいので会いに行きます・・そう伝えて下さい」
ロイ『・・・良かろう!なら私の口からそう伝えよう』
シャルル「ありがとうございます。大総統閣下」
ロイ『別に構わない気にするな。では、私も忙しいので失礼する・・あ、それと感情の』
ノア「はい」
どうやら話はこれで終わりみたいだけど大総統はまだ用があるみたいだ。
ロイ『幾ら彼女が美人だからと言って・・襲うなよ?』
ノア「・・・なっ!?///」
ロイ『それでは失礼するハハハハハッ!!』ブチッ
ノア「ちょっ、待て!このクソ大総統!!」
あのクソ大総統!!!最後の最後にとんでも無い爆弾を投下しやがって・・
シャルル「ノア・・・襲わないでね?///」
ノア「だ、黙って寝ろ!///」
全く、勘弁して欲しいものだ!僕だって男なんだぞ!?
翌日朝
教室
真耶「えぇ・・・それでは早速ですが転校生を紹介します・・・」
シャル「フランスから来ました。アメストリス並びフランス国家代表候補選手のシャルロット・デュノアです!皆さん改めて宜しくお願いします♪」
僕が朝起きるとシャルロットの姿がなく食堂や教室では昨日のニュースで話が持ちきりだった・・・そして織斑に睨まれてるが無視した。朝のSHRが始まると山田先生の困惑した声が教室に響きシャルロットはシャルル・デュノアで無くシャルロット・デュノアとして再転校して女子の制服で壇上に立って挨拶した。その原因たる人物は、黒板の代わりに置いてある大型ディスプレイに自分の名前を映し出してしかも昨日の大総統の話しの代表候補を入れて・・
真耶「えぇ〜デュノア君はデュノアさんでした・・ハァ〜また部屋割りを変えないと」
山田先生は、げっそりして溜息を吐いてまた寮の部屋割りを考えなきゃいけないものだから、あの難解なパズルみたいなのを組み直すのは辛いだろう・・ご愁傷様です。
千冬「知っている者もいるかもしれないがデュノアは家庭の事情で止むを得ず男子として入学していた。だが今日からは女としてこの学校に入ることになったがなるべく今まで通りに過ごしてやってくれ」
生徒1「え、ええ~!?」
生徒2「じゃあ!あのニュース通りデュノア君って女だったの!?」
生徒3「て言うか織斑君達気付かなかったの!?」
生徒4「そう言えば昨日、男子の浴場開放日だったよね?」
ノア「・・・」
織斑先生の説明を聴いてクラスメイト達は色々と言い出し特に最後の内容は僕は自分の命の危機を感じた。
箒「一夏ぁーーー!!!!」
一夏「ま、待ってくれ箒!それは死ぬ!それに俺は何も知らなギャーアァーー!」
織斑は箒に竹刀で襲われてるがいつもなら箒を止めるが今回は僕は知らない。
ラウラ「・・・」ガラララッ!
ノア「!?ボーデヴィッヒ・・少佐・・」
突然、ボーデヴィッヒ少佐がドアから入って来た。
ラウラ「遅れて申し訳ありません。すみませんが少し時間を貰って良いですか?」
千冬「・・・良いだろ許可する」
織斑と箒を拳骨で沈めた織斑先生の前に行き時間を少し貰う許可を貰いクラス全員の前に立った。
ラウラ「先ずは・・・すまなかった!!」
『・・・へっ!?』
突然のボーデヴィッヒ少佐の謝罪にクラス皆んなが驚いた。
ラウラ「私は・・・今まで散々皆んなに迷惑をかけて来た、許される事じゃない・・」
『・・・』
ラウラ「それでも!これからは皆と同じ生徒として接して行きたい!・・・だから・・・今までの事を謝らせてくれ!!本当にすまなかった!!」
ノア「・・・」
ボーデヴィッヒ少佐は震えながらも謝罪を言い全員黙ってそれを聞いた。沈められ箒と織斑も・・僕も黙って聞いた。
生徒1「も、もう良いよ!」
生徒2「そうそう、気にしないで?」
生徒3「謝ってくれたから充分だよ!」
生徒4「改めてこれから宜しくね!!」
ラウラ「ッ!!・・ありがとう・・」
皆んなはボーデヴィッヒ少佐の謝罪を受け入れ許してくれた。
ラウラ「織斑一夏!すまなかった。これからはクラスメイトとして改めて接してくれ」
一夏「お・・おう・・・」
ボーデヴィッヒ少佐は織斑の席に行き、謝罪したが織斑は状況に付いて行けず、生返事しか出来なかった。
ラウラ「ノア・エルリック・・・」
ノア「何ですか?ボーデヴィッヒ少佐」
ボーデヴィッヒ少佐が僕に近付いて声をかけて来た。
ラウラ「その・・貴殿に今まで散々迷惑をかけてすまなかった・・・それと私を助けてくれてありがとう・・・」
ノア「・・・気にしないで下さいボーデヴィッヒ少佐。それに助けたこともそのお礼の言葉だけで充分ですよ」
ラウラ「・・・ありがとう・・エルリック」
ボーデヴィッヒ少佐が心を込めて謝罪と感謝の言葉を言ってくれたので僕は受け入れた。僕の返事を聞いてボーデヴィッヒ少佐はまたお礼を言ってくれた。
ノア「それと気になってましたが機体の方は大丈夫ですか?」
ラウラ「あぁ、コア無事だったから機体の方はまだあった予備パーツを組み込む事で何とかなった」
僕は彼女の専用機がどうなったか聞くとどうやら大丈夫みたいだ。
ラウラ「・・・それと・・エルリック・・」
ノア「?何ですか?ボーデヴィッヒ少佐」
ラウラ「・・そのボーデヴィッヒ少佐とか敬語は辞めてくれ・・あの時の様に名前で頼む・・せっかくクラスメイトなのに何か他人行儀のようで・・あまり気持ちが良く無いのだが・・///」
どうやらボーデヴィッヒ少佐はどうやら今の話し方よりあの時の話し方の方が良いみたいだ照れながらそう言った。
ノア「わ、分かった!改めて宜しくラウラ!僕の事はノアで良いよ」
ラウラ「ああ!こちらこそ改めて宜しくノア!!」
僕はラウラと握手して改めて挨拶をした。
ラウラ「・・・それとだな!」
ノア「?どうし・・グッ!?」チュッ
『エエエェェェェーーー!!?』
シャル&本音『!!?』
突然ラウラが僕の胸元を掴んで引き寄せキスをしてきた全員驚いて叫んだ。
ラウラ「ノア!!お、お前は私の嫁にする!!///」
ノア「・・・はい!?///」
『嫁ぇぇぇっーーー!!?』
本音「ムッ!」
シャル「・・・」
ラウラの突然の嫁宣言に僕は驚く事しか出来なかった。
ノア「ちょ、ちょっと待てラウラ!一体どういう事だ!?説明を頼む!!」
ラウラ「うむ、日本では気に入った相手の事を嫁にすると呼んでいると聞いたが」
ノア「・・・」
ラウラの説明を聞いて僕は頭を抱えた。
ノア「僕はアメストリス人だけど・・その知識が間違いだってのは言える!!!」
ラウラ「・・″クラリッサ″から聞いた話と違うな・・・」
ラウラの呟きに聞き逃せ無い事を聞いて僕は彼女に聞いた。
ノア「・・・″クラリッサ″?」
ラウラ「あぁ、私の部隊の副隊長だ!この間相談に乗って貰ったらお前にキスして嫁にすればいいと教えてくれたんだ!」
ノア「直ぐにクビにしろそんな奴!!」
ラウラに間違った知識を与えた元凶はそのクラリッサだと確信した。
ラウラ「い、いやノア・・流石にそれは私の権限ではどうにも・・・」
ノア「無理なら仕方ないけど・・だが!もう二度と!その副隊長には相談するな!!明らかにまち・・「ノア?」!!・・・シャルロ・・ットさん?」
シャル「・・・」
ラウラに説教してる時にシャルロットに呼ばれて振り向くと怖い笑みをしていた。
シャル「ノアってモテるんだね♪僕、驚いちゃった♪」
セシリア「シャ、シャルロットさん!落ち着いて下さいまし!!」
ラウラ「ムッ!デュノアが危ない事をしそうだな。嫁よ私の後ろに私のレーゲンのAICで守ってやる」
ノア「・・・」
シャルロットが笑顔で部分展開してアサルトライフルを僕に向けて来たからセシリアはマズイと考え僕が撃たれない様にシャルロットを止めてラウラは部分展開してAICで対応しようとしたがそれよりも忘れていた事がある・・・
千冬「・・・貴様等、まだSHRと言う事を忘れてないか?」
セシリア&シャル&ラウラ『!!!』
ノア「・・・このパターンは・・身に覚えがある・・・」
織斑先生が怒って三人は驚いてるがそれよりもっと厄介なのがある事を僕は悟った。あの歩行練習の時の様に・・・
千冬「覚悟はで「お兄ちゃん」・・・邪魔をするな!!何のよ・・う・・エ、エマさ・・ん・・・」
エマ「・・・」
『!!!!』
ノア「・・・やはり来たか」
織斑先生が制裁する時、エマが僕を呼ぶ声を聞いて振り向き怒鳴って聞こうとしたがエマの尋常じゃない威圧に織斑先生も黙ってしまい、僕以外全員、驚愕した。
エマ「・・・お兄ちゃん♪嫁ってどういう事?」
ノア「え、エマ落ち着け。これには間違いが「どういう間違いなの♪」・・・」
僕はこの段階でもう、死刑宣告が決定した事が分かった。酷いデジャブだな。
ラウラ「おお!義妹よ!!これからは私の事を義姉と呼んでくれ!!」
エマ「・・・」
ノア「・・・終わった」
ラウラの爆弾で完全にエマを怒らせてしまった。
エマ「私がボーデヴィッヒさんの義妹?・・・そんなの認める訳無いでしょーーー!!!!」
セシリア「エマさん落ち着いて下さいましぃーーー!!!!」
シャル「エルリックさんお願いだから暴れないで!!!」
ラウラ「ど、どうしたのだ義妹よ!!!」
ノア「・・・ハァ〜不幸だぁぁーーー!!!」
ラウラの爆弾でエマが完全にキレて教室で暴れ始め織斑先生やセシリア達がエマを止めようと奮闘してる。僕はそれを見て溜息を吐きながらこの世の不条理を呟いた。
ノアside out
三人称side
2組の教室
エマ『このEMAは、全ての生物や全てのIS使いを、ブッち切りで超越したのだァァァ!!!』
2組生徒『・・・』
鈴「・・・ハァ〜つくづく思うわ・・・2組で良かったってね・・」
1組の騒ぎを聞いて鈴は溜息を吐いて自分のクラスは恵まれてる認識した。