七つの感情ストラトス   作:銀の巨人

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千冬「それでは、ここが今日から3日間お世話になる花月荘だ。皆挨拶をしろ」

 

『よろしくお願いしまーす!』

 

日本らしい奥行きのある和風の旅館だ。そして一学年の生徒達を出迎えてくれているのは花月荘の女将、清洲景子だ。

 

景子「はい、こちらこそ。今年の1年生も元気があってよろしいですね」

 

噂によると推定年齢は30代だが気品のある大人の雰囲気を漂わせとても三十路には見えない容姿をしていた。

 

景子「あら、こちらが噂の男子生徒さん?」

 

ノア「ノア・エルリックです。3日間お世話になります。よろしくお願いします」

 

一夏「お、織斑一夏です。よろしくお願いします」

 

ノアが一礼して挨拶すると隣にいた一夏は少し遅れたタイミングで挨拶をする。

 

千冬「不出来な弟に加え、何かと騒ぎの中心にいる男子も一緒でご迷惑をおかけします」

 

景子「あらあら、どちらもしっかりしてそうな殿方ではありませんか」

 

千冬の言葉にノアは内心苦笑いし、一夏は少し不満そうな顔をしていた。

話しは進み生徒達は各部屋を確認し荷物を置いて海に行こうと和気藹々としていた。

 

本音「ねぇねぇエルルンの部屋ってどこ~?」

 

ノア「あぁそれならーー「私と同じ部屋です!」・・・と言う事だよ」

 

本音「へぇ〜。じゃあ後で遊びに行くね~」

 

エマ「え?」

 

ラウラ「もちろん」

 

シャル「僕達も行くよ!」

 

エマ「しまった! つい自慢したくて正直に答えてしまったぁ!」

 

ノア「でもそんな事、織斑先生は許してくれるかな?」

 

エマ「ハッ!その通り、夜男の部屋に女の子が遊びに行くなんて暴挙、あの織斑先生が許してくれる筈が無いです!」

 

本音に部屋を教えてしまった事を後悔しているとラウラ、シャルが話しを聞いて遊びに行くと言っている。

ノアが千冬によって阻止される事を懸念しているとそれに気づいたエマも復活した。

 

千冬「あぁーお前ら、消灯時間は守るようにな。それとエルリック、わかっているな・・・?」

 

真耶「エ、エルリック君! 駄目ですよ! これは授業の一環何ですから、ちゃんと節度を持った行動を取ってくださいね!」

 

千冬は遊びに行く事を承認するとノアに釘を刺し、真耶は何を想像したか知らないが顔を赤くしてノアに注意する。

教師陣2人が公認してくれた事でエマは漸く諦めがついたようだ。

 

エマ「はぁー、まぁいつもの事だしいっか・・・じゃあお兄ちゃん、私は先に部屋に行ってるから、水着楽しみにしててね♪」

 

ノア「はいはい。楽しみにしてるよ」

 

鼻歌交じりで旅館に入って行くエマに手を振るとノアも自分の荷物を持って部屋に向かおうとする。

 

一夏「おいノア!今のどういう事だ!」

 

今の話しを聞いていた一夏がノアに詰め寄る。

 

ノア「急になんだ?主語を言え」

 

一夏「お前とエマが同じ部屋だって事だよ!何で一緒の部屋なんだ!」

 

一夏の言い分が余りにも愚問だったのでノアは思わずため息をついて一夏に説明しようとした。

 

ノア「あのな、僕とエマは兄妹だ。なら別に問題無いだろう。お前だって織斑先生と同じ部屋何じゃないのか?」

 

一夏「うっ・・・そ、それだけじゃねぇ! 何で千冬姉の水着をお前が選んでるんだ!」

 

ノア「あれは成り行きで織斑先生に聞かれたんだ」

 

一夏「だからってあんな色選ぶ事ないだろう!! 千冬姉に白なんて似合わない、黒が1番なんだよ!!」

 

どうやら一夏は自分の意見を千冬に跳ね除けられた事が気に入らなかったようだ。

 

ノア「黒が似合うのはわかるが、偶には白も良いだろう。それに織斑先生も納得してその水着を選んだんだ。お前がどうこう言うべき事じゃ無い」

 

一夏「くっ・・・くそっ・・・!」

 

本当にその通りなので何も言い返す事が出来なかった一夏は逃げるように旅館の中に入って行った。

 

ノア「さて、僕も荷物を置いて海に向かわないとな」

 

そう言うとノアは旅館に荷物を置いて海に向かう。途中、空から人参の様な何が旅館に落下して来ていたが嫌な予感がしたので無視する事にした。脱衣場で水着に着替えパーカーの代わりにいつもの赤いフードコートを持つ。因みに銀時計と手袋はコートの内側に仕込んでいる。

脱衣場からビーチに出ると出待ちされていたようで、周りの生徒達から注目されていた。

 

生徒1「エルリック君の身体、すごい・・・」

 

生徒2「あぁ・・・私には刺激が強過ぎたわ・・・」

 

清香「さすが国家代表候補生兼国家錬金術師・・・逞しい身体してるね」

 

癒子「わ、私の水着、変じゃないかな?」

 

想像以上に注目された事によって少し恥ずかしくなったノアは手に持っていたフードコートで身体を隠すように着る。

 

本音「わぁ~。エルルンそのコート暑そうだねぇ~」

 

ノア「君の着ぐるみ程じゃないよ・・・」

 

本音「失敬な~。下はちゃんと普通の水着を着てるよ~」

 

そう言って本音は着ぐるみを脱ぐと白いビキニが姿を見せた。たわわに実った二つの果実はエマにも負けないくらいに大きく、瑞々しい肢体は女子高生と言うには余りにも完成されていた。

今までは着ぐるみや制服、良くてISスーツを着ている姿しか知らなかったが、改めて見るとかなり男心を擽る。今までゆるキャラ的な目でしか見ていなかった為その破壊力は10倍否100倍である。

 

本音「ど、どうかな~///」

 

ノア「えっ!?・・・あ、あぁ、とても綺麗だ・・・///」

 

本音「えへへ~///ありがとう~///」

 

感想を聞かれ戸惑いながらも答えると本音はもじもじしながらも喜んでくれていた。

 

癒子「やっぱり2人って付き合ってるのかな?」

 

清香「ハハハ・・まさか本音に出し抜かれるとはね・・・」

 

その様子を見ていた本音の連れ、清香、癒子はあの甘い空間について行けず、最早蚊帳の外だった。

他の生徒達は「海干上がってね?」と現実逃避する者や「何か今日特にあっついわね」と言い海にダイブする者が多発した。

 

ノア「もしかしてその水着って、この前僕が選んだ色の・・・?」

 

本音「そうだよ~。ピンクの方はえっちぃ過ぎたから、エルルンが白を選んでくれてホッとしたよ〜。でも・・・エルルンになら、見せても良かったかな~///」

 

ノア「バ、バカ!/// 何をーー「お兄ちゃん、お待たせ♪」・・・エマ!?」

 

エマ「ねぇお兄ちゃん♪ この前選んだってどういう事?」

 

ノア「ま、待て!落ち着け!」

 

レゾナンスでエマが居ない間にノアが本音に頼まれていた。しかし選んだのは色のみで、水着と言う事は伏せられていたのでノアは驚いていた。そして本音による過激な発言で更にノアの平常心は掻き乱された。

それをエマに聞かれたらしく背後から声をかけられた。満面の笑みを浮かべてはいるが・・・もうお分かりだろう。

 

エマ「お兄ちゃん♪O☆HA☆NA☆SHIしようか♪」

 

ノア「待つんだエマ!」

 

エマ「聞く耳持たん!」

 

その後エマのO☆HA☆NA☆SHIは数十分続いた。しかも熱々の砂の上に正座させられてフードコートも脱がされて炎天下の中直射日光を浴びていた。

 

エマ「まぁ、今日はせっかくの海だし、二割くらいで良いかな♪」

 

ノア「た、助かった・・・」

 

地獄から帰還したノアは安堵する。因みに本音は癒子と清香に拉致られて2人の関係を根掘り葉掘り聞き出そうとしていた。

 

エマ「あ、そうだ♪ ねぇお兄ちゃん、この水着・・・どうかな?///」

 

そう言うとノアは改めてエマの水着姿をみる。

エマの水着はレゾナンスの水着コーナーで見せた物だった。実際初めて水着姿を見るので何か新鮮な感じがした。誰もが羨むすらりとした女性らしい曲線を描く身体と水着が良く似合い、相性は抜群だった。

 

ノア「想像以上に似合っている・・・///」

 

エマ「へぇ〜♪お兄ちゃん、想像してたんだ♪」

 

ノア「う、うるさい///」

 

墓穴を掘ったノアはエマに背中を向けて照れ隠しをした。

 

シャル「相変わらず賑やかな兄妹だね」

 

ノア「シャル! ・・・と、ラウラ・・・か?」

 

騒ぎを聞きつけたシャルが全身にバスタオルを巻きまくったラウラ?の手を引いて来た。尚シャルの着ている水着はレゾナンスでも着て見せたので省略。

 

シャル「もう、ラウラ。出てきなってば、せっかく水着に着替えたんだからノアに見てもらわないと」

 

ラウラ「ま、待て・・・まだ心の準備が・・・」

 

ラウラを引っ張り出そうとシャルは説得するが中々出て来ない。そこでシャルはノアに目線を送り説得を促した。

 

シャル「ノアもラウラの水着姿が見たいってさ」

 

ノア「そ、そうだな。早く見てみたいな~」

 

ラウラ「な、何!?・・・そこまで言うなら・・・!」バサッ

 

バスタオルを取ったラウラはレースをあしらった黒い水着を着ていた。しかもいつもは伸ばしたままの髪はツインテールで左右で結ってある。

 

ノア「可愛い・・・」

 

ラウラ「い、今・・・可愛いと・・・?///」

 

ノア「あ、つい・・・///」

 

ラウラ「う・・・う・・・うわぁぁぁ!!///」

 

ノアがラウラの水着姿を見てついポロッと本音を言ってしまった事でラウラは恥ずかしくなりその場から逃げ出してしまった。

その後何とかラウラを呼び戻し、本音も清香と癒子に解放されたのでノア達に合流した。

 

エマ「さぁお兄ちゃん♪約束通りサンオイルを塗ってもらおうか♪」

 

ノア「あぁ・・・わかったよ・・・」

 

満面の笑みを浮かべたエマにノアはため息を漏らすと、いつの間にか用意されていたパラソルとシートにエマはうつ伏せになる。その様子をシャル、ラウラ、本音に加えて他の女子達も見物に来ていた。

 

ノア「じゃあエマ、行くよ?」

 

エマ「うん♪」

 

サンオイルを手に取り手で揉むように温める。程よい温度になったところでエマの身体に塗る。

 

ノア「(こうしてエマの素肌に触れるのは初めてだったな・・・それにしても・・・)」

 

エマ「あ・・・あっ・・・ん・・・///」

 

ノア「(なんて顔してんだ!!)」

 

乱れた息に赤く染めた頬、その顔はとても少年少女には見せられない表情をしている。そんなエマにノアも戸惑いながらもサンオイルを塗る。

 

エマ「はぁ・・・はぁ・・・んっ・・・くぅ・・・はんっ・・・///」

 

 

 

ラスト(これ以上は見せられないわね・・・)

 

エンヴィー(R-15じゃこれが限界だね)

 

ラース(ふむ、やはりよく分からんな)

 

グリード(ラースは見た目の割に意外と”アレ”なんだな)

 

プライド(まぁ、ラースはこう見えて末っ子ですからね)

 

ラスト(ラース、また私が教えてあげましょうか?)

 

エンヴィー(お! 懐かしいな。いやぁ~あの時のビンタは傑作だったな~)

 

ラース(はっはっはっはっ、それよりもノア達も丁度終わったみたいだぞ)

 

エンヴィー(逃げたな)

 

ラスト(逃げたわね)

 

 

 

ホムンクルス会談が終わると同時にノアも4人のサンオイルを塗り終わった。ノアは疲れた様にげっそりしており反対に4人はサンオイルを塗ったせいかツヤツヤとしていた。

 

ラウラ「さて、お待ちかねのスイカ割りだ。スイカはこちらで用意した」

 

シートの上に置かれたスイカを披露しながら目隠しと木刀をノアに手渡す。

 

本音「流石ラウラウ、用意が良いね〜」

 

ノア「(あれは何処から用意したんだろう・・・)」

 

内心で疑問に思いながらエマに目隠しをつけられ、その後数十回ぐるぐると回された。

 

シャル「さぁ、スタートだよ。まずはヒント無しでやってみようか!」

 

本音「エルルン、ファイトォ〜」

 

ラウラ「見当違いの場所に行くのもまた一興だろう・・・」

 

ノア「・・・・・」スタスタスタスタ・・・シュパッ!

 

迷いの無い動きでスイカの下まで歩き、木刀を振り下ろす。ノアは目隠しを外し綺麗に一刀両断されたスイカ見て・・・

 

ノア「よし!」

 

シャル「よし、じゃないよ!?」

 

ノア「えっ!?」

 

思わず声が出るシャルにびっくりする。

 

シャル「何驚いてるの!? こっちがびっくりだよ! 何あの迷いの無いスイカ割り!」

 

ノア「だって目隠しした後スイカの位置も変えてないし、太陽の光とか波の音で方向は掴めるんだから外す方が難しいって」

 

シャル「何で当然みたいに言ってるの!?」

 

ノア&エマ「「え? 出来ないの?」」(ですか?)

 

シャル「アメストリス人怖い・・・」

 

ラウラ「あれくらいなら・・・私も出来るか? しかしあそこまで正確には・・・」

 

本音「エルルンすご〜い。食べやすいよ〜」

 

心底驚くシャル、当然と言いたげなノアとエマ。自分も真似できるか考察しているラウラ、さっそくスイカを人数分切り分けて食べている本音。周りで見ていた生徒達は苦笑いしつつちょっと混ざりたいと思うのであった。

 

シャル「さぁ、次はビーチバレーでもしようか!」

 

ラウラ「うむ、シュヴァルツェ・ハーゼ流 必殺確殺撃殺サーブを見せてやろう!!」

 

本音「わ~い、エルルンとビーチバレーだ〜」

 

エマ「お兄ちゃん、勝負だよ♪」

 

ノア「冗談だろう・・・?」

 

スイカを食べ終わった後、ノアはこの後のビーチバレーでボッコボコにされるのであった。(主にエマ)

 

余談だが、途中介入した千冬とエマの一騎討ちで戦場と化したのは言うまでも無い。

 

 




真耶「あ・・・エ、エルリック君。この前選んでもらった水着・・・来てみました! ど、どうでしょう・・・?///」モジモジ

ノア「何やってんですか・・・山田先生・・・」


因みに最後にエマと千冬がやった一騎討ちは、蹴りや拳といった打撃でボールを打ちラリーを続けると言った良い子は真似してはいけない(出来ない)スポーツだよ!怖いね!
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