私はヴィラン…多分   作:まったいら

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初めて小説を投稿するので、ここ変だよとかあったら気軽に教えて下さい。ヒロアカ面白いですよね。


第一章 孤島編 1〜5歳
1.誕生


上を向いているのか、下を向いているのか、わからない。

明るいのか、暗いのかもわからない。

でも、とても生暖かい。

ここがどこだかわからなかった。

 

私は誰?

どうしてここにいるの?

ここはどこ?

 

誰も答えてくれない。

 

ここに居たくない…

誰か、出して!

 

 

"よぉー、具合はどうだい、英里?"

 

誰?頭に直接語りかけているような声。

 

「もうすぐ生まれそうです。若旦那様」

 

それに女の人の声が返した。

生まれる?誰が?

 

ギュー

 

っ!何かが私を押してる…

ここから出して…ここは苦しい。狭い。何かが出ろって言ってる!

 

「っつ! 」

 

"おい、英里!大丈夫か⁉︎

陣痛が! 陣痛が始まりやがった!誰かぁ!"

 

痛い、苦しい。ここから出して…

 

ぎゅゅゆゅ

 

苦しい、辛い、痛い…

 

何か、ある、あそこに…

あそこに行けば助かるかも。

 

「奥さま、医者が来ました!」

苦しい…あそこに行くんだ

 

「奥さま、ひっひっふーです!」

辛い…もうすぐ助かる

 

「!もうすぐです!」

痛い…でも…

「見えてきました!」

…光だ!

「産まれました!元気な女の子です!」

 

辺り一面眩しすぎて全てが白く見える。

 

「おぉ、女子かぁ。めんこいのぉ。お爺ちゃんだぞ!」

 

と優しい声が聞こえた。

お爺さん? 私、この人知らない。怖い。

眩しい。何もかもが眩しくて涙が出てくる。

 

「ガハハハ、若旦那のお嬢は元気じゃな!

わしは勇爺じゃぞ」

 

新しい声。笑ってる。…怖くない?

 

「おい、勇士。今度は笑っとるぞ!表情がコロコロ変わるわい。流石わしの初孫じゃ。」

 

…声。敵意のない声だ。ほっぺが何か大きいものにツンツンされる。

 

「誰か体を洗ってやれ。こんな真っ赤だと気持ち悪いだろう、のぉ鯉影(りえい)?」

 

鯉影?…それは私のこと?

…鯉影…鯉影…鯉影。覚えた。

 

「これは失礼しました、お嬢!」

 

お嬢? それも私のこと?

 

「鯉影お嬢様、この婆やが洗わせてもらいまする。」

 

鯉影お嬢様?

 

体が生ぬるい所に入った。でもさっきみたいに窮屈じゃない。気持ちいい。

 

眠い。凄く眠い。

 

「おう、鯉影はお眠じゃ。寝かせてやれぃ!母親になった英里の隣での!」

 

「ふふっ。お父上様、ありがとうございます。」

 

暗い所に安心する匂い。とても好きな所だ。

近くにある温もりが心地よい。

何かこの女性は良い匂いがする。

 

そうして私の意識はシャットアウトした。

 

 

 

 

"おい早くしろ。この女とガキが起きたら厄介だっつってんだろ!"

"すんません、若旦那様。"

 

誰かの声。二人の男。暗かったから目を開けられた。

ぼやけてよくわからないがとても大きい身体が一つと普通のが一つ。

 

若旦那様?さっき暗い所で聞いた名前だ。

 

"ガキが目ェ覚ましやがった!…何で泣かねぇんだ?…気味が悪い。流石あんな奴の姪だぜ。"

 

"流石に御自らのお子をその様におっしゃるなど…"うるせぇ!""

 

「う…ぅん…、若旦那様?」

 

隣の温もりが動く気配がした。

 

"っ! 起きやがったか…おい、縛り上げろ!奴はもう着いたよな。こいつを連れて行け!…気味悪いガキの方もだ!"

 

「何をっ!若旦那様、私にこのような事をして!兄と決裂するおつもりですか⁉︎」

 

"お前の兄貴は正直ヤベェ。だからお前は他に男作って俺から逃げんのさ。俺は只の可哀想な男。お前はどこに行ったかもわからねぇ"

 

「何故この様な事を!」

 

"お前が男子を産まなかったからだ!"

 

若旦那様?は私を指差して言った。ん、私の事で怒ってる?私はこの男と安心する匂いを持つ女性の子供?

 

「この子は偶々女の子でしたが、次は…」

 

"次なんざねぇよ。連れてけ!お前はこの先一生娼婦だ!はっははは!"

 

娼婦?この男は何だか嫌いだ。嫌な笑い方。敵意のある感じ。

 

これが父親?冗談じゃない。

うわっ!

待て!連れてくな!辞めろ!

 

うわぁぁぁん

 

「っ…、あそこまで酷いとは思わなかった…ごめんね、鯉影。」

 

母親が目に涙を溜めて言った。

ごめん?何に対して?貴方は何も悪くない。

悪いのは父親の方だ。向こうに似ないといいけど。

 

"よぉ、今回はおめェが来たか。"

 

"はい。ややっ!これは物凄い上玉じゃありやせんか。コブ付きだけど。"

 

"俺のお古だ。売ってやる。"

 

"これはガッポガッポ間違いねぇですよ。"

 

"お互いにな。はっはっはっは!"

 

子供だからだろうか。こんな時なのに眠くなって瞼が重い。

 

「貴女の事は、私が必ず守ります。命に代えても。何たって母親ですもの。」

 

最後にこんな声が聞こえた。




初めてハーメルンで書いたんですけど、緊張しました。
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