「おはよーー」
教室に入り、朝の挨拶。
すると、俺の声を聞き取った級友たちが笑顔で、挨拶を返してくれる。
「おはよー、悠斗」
俺は軽く右手を上げながら、自分の席に向かって歩いていく。
俺の席の近くでは、3人の女の子が陣取って笑顔でおしゃべりをしている。
「おはよう3人とも」
「「おはよう、悠斗君」」
「遅かったじゃないの悠斗」
挨拶より先に、そんなことを返してくるのは、金髪のお嬢様アリサ。
なのはとすずかはにっこり微笑んで挨拶を返してくれる。
「まあまあ、まずはあいさつしようよ、アリサ君」
俺はカバンから教科書を取り出して、それらを机に叩き込みながら、華麗に切り返す。
「ま、あんたが遅刻しようがどうでもいいけど」
「返そうよ! 言葉のキャッチボールをしようよ!」
アリサの中での俺の扱いに、涙が出そうだ。
「でも、実際なんでこんなに遅かったの?」
「うんうん、いつもは悠斗君、私達よりも早いのに」
現在時刻は8時1、2分前。
いつもは7時40分ごろに来ている俺にとって、確かに遅い時間帯だ。
もちろんちゃんとした理由がある。
「これを巻いてたら遅くなってさ」
俺は、包帯が巻かれた左腕を見せながら軽く笑う。
「どうしたの、これ? ケガ?」
すずかは心配そうな声を上げてくれる、いい子だなぁ。
「まあね、朝、間違って包丁で、切っちゃってさ」
正直、すこし無理があると思う。
最近料理の練習をしているとは前から話しているものの、普通、誤って包丁で切る部分って、指とかなのに、包帯は手首に巻かれているからだ。
本当は、ほぼ腕全体に巻かれているんだけど、今は服の袖のおかげで、見えていない。
「どうやったら手首なんて切るのよ」
案の定、アリサが目を細めて疑ってくる。
ここはあれだよな、勢いで押し切るしかないよな。
「手元が狂ったんだよ! 手元が!」
「バカね」
「うるさいぞ、アリサ」
「あ、先生来たよ」
なのはの言葉に教卓の方を見ると、確かに先生が来ている。
時刻もすでに8時10分。
どうやら、話に夢中で、予鈴に気付かなかったようだ。
俺たちは、軽く挨拶を交わした後、各々の席に向かった。
さて、俺、『桜井 悠斗』は転生者である。
テンプレ的な流れになるので、そこら辺の流れは全て省略させてもらう。
あのくだりはどの二次創作でも同じ感じになるからな。
俺のもらった能力、というか特典は、プリズマ☆イリヤのクラスカード使用能力だ。
クラスカードとは、Fateシリーズに出で来る英霊(原作では第五次聖杯戦争の英霊だけ)の力が宿ったカードである。
ところがどっこい、神様は第五次だけに留まらず、それどころか、Fateシリーズに留まらず、さまざまな作品のキャラクターをクラスカードにしたようなのだ。
『ようなのだ』というのは、これが2週間ほど前に俺の前に現れたカレイドステッキである、『ダイヤ』から聞いた話だからだ。
これだけ聞くと、普通にチートのように思えるかもしれないが、実はまだそうではない。
なぜなら、今、俺の手にあるクラスカードが『エミヤ』、『佐々木小次郎』、『クー・フーリン』の3枚しかないからだ。
これも、神様が、『どうせならカードを集めていって強くなった方が面白くね?』という考えの結果であり、つまるところ戦力が心もとない。
それと、カードを使うときの消費魔力がバカにならない。
ダイヤによると、俺の魔力量は、この世界の基準でAAAというかなり多い部類なのだそうだ。
しかし、
くわえて、エミヤの
昨日の初戦闘で、しょっぱなからエミヤの
その戦闘で
それと、この世界は『魔法少女リリカルなのは』の世界なんだそうだ。
つまり、さっきの女の子の一人である、高町なのははそのアニメの主人公だろう。
この能力をもらった俺にとっては、二次創作によくある原作介入したくないなんてことは言わず、むしろ積極的に原作に介入していきたいところだ。
原作を見たことないから、どんなことが起こるかはわからないけど。
今のままの戦力で大丈夫なのかな?
そもそもマジな戦闘ってあるのか?
色々な懸念はあるけど、原作が始まるまでにできればもう少し、戦力を整えておきたいな。
現在悠斗が使えるカード
セイバー:なし
アーチャー:エミヤ
ランサー:クー・フーリン
ライダー:なし
アサシン:佐々木小次郎
キャスター:なし
バーサーカー:なし