Fate/Grand Orderのお蔭でモチベーションが上がったので投稿します!!
それに伴って少し変えるところが出て来たので、9話と10話は修正投稿となります。
このモチベーションがいつまで続くか……ッ
「ほら、悠斗、起きて。お母さんが呼んでるよ」
誰かが布団の中にいる俺をゆすっている。
「うう、だるいからあと五分……」
「ダメ」
突如、突風が吹き荒れ、布団ごとベッドから吹き飛ばされる。
体を打ちつけクラクラする頭を振りながら起き上がり、俺は下手人の姿を見る。
「勘弁してくださいよ、春日部さん」
その人は、昨日すずかの家で登場した、春日部耀さんである。
「あー、体がだるい」
あの後朝食を食べた俺は、部屋に戻ってきた。
昨日のトール戦の疲れがまだ取れないな。
溶断ブレードを受け止めた左腕は治癒できたが、
しょうがないね。
「それにしても……」
俺の机に座っている春日部さんを見る。
三毛猫と戯れていた春日部さんは、俺の視線に気づいたようで小首をかしげる。
「どうしたの?」
「いえ……朝、美少女に起こしてもらうって、男の子としては最高のシチュレーションだったと思って」
「ふふふ、ありがと。でも、あの3人の方がもっと良かったでしょ?」
俺の冗談を春日部さんも冗談で返してくる。
何故ここに春日部さんがいるかというと、それは昨日のトール戦の後、すずかの家に戻った時に何故か俺の家に来ることになったからである。
なんか、俺が帰った時には、4人とも仲良くなってたんだよな。
それなのに、俺の家でしばらく預かっておいてくれってんだから、女の子は分からん。
俺の家なんかよりもすずかか、アリサの家にしてくれればよかったのに、広いんだからさ。
それよりも、今日は何しようか。
なのはたちは全員用事があるとかで、今日は集まれないらしいし。
だったら訓練に回すか。
そう決めた俺は立ち上がる。
「どこいくの?」
「いえ、少し訓練に」
「じゃあ、私も行く」
……まあいいや。
俺たちは一緒にいつも訓練をしている丘に向かった。
家から出て10分ほど歩き、丘に着いた俺は結界を這って周りに気付かれないようにする。
じゃあとりあえず、昨日手に入れたトールのカードの試運転をしてみますか。
「
とりあえず、トールの十八番である溶断ブレードを使ってみる。
軽く動かしてみる。
まったくと言っていいほど重さを感じないな。
ためしに木を切ってみると、これまた抵抗なくスルリと切れた。
うん、いい能力だな。
さて、次は、
「
そして溶断ブレードの出力を上げてみると、それは、いっきに20メートルまで伸びた。
「おお、すご……ッ、痛った!」
慌てて溶断ブレードを消す。
「20メートルに拡大した溶断ブレードってこんなにたかったのか……トールさんマジスゲェよ」
今は身体能力強化の魔法は使ってないから、使えば少しましになるかもしれないけど。
「ま、こんなもんでいいか。それじゃあ、いつものやりますか」
いつものとは、
そして、
この2つ、今でも出来ないことはないのだが、まだまだ実戦で使えるくらいすぐに使えるものではない。
なので、もっぱらの訓練は
さあ、やるぞ。
気合を出したのは良かったが、
「やっぱり遅い」
練習を始めてまだ1週間しかたってないとはいえ、
「まだまだ先は長いってことか」
それにしても、なんで春日部さんはついてきたんだろう。
まあ確かに、春日部さんがいることは親には秘密にしてるから、話し相手がいないけど、そんなの、ネコと戯れている春日部さんには関係ないだろう。
そんなことを考えながら、俺は訓練を続けていった。
耀SIDE
私は木に寄りかかって座りながら、少し離れたところで訓練をしている悠斗を見ている。
みんなの知らないところで必死になっている姿は、なんか十六夜に似てる感じがするな。
あの子たちがああいう気持ちもわかるかも。
もっとも、性格は全然違うし、十六夜が必死になっていたかは分からないけど。
あの子たちが私と飛鳥みたいに、彼に頼りきりにならないように、しっかりと強くなってほしいな。
私は、今日は3人と1匹で集まっているはずの子達の事を思いながら、空を見上げた。
アリサSIDE
「それじゃあ、結界を張るね」
ユーノがそういうと、周りの色が変わったわね。
これが結界ってやつかしら。
「さっさとはじめましょうか。
私の右手に日本刀が現れる。
私達がこうして悠斗なしで訓練しているのには訳がある。
昨日私は、あの女の子に手も足も出なかった。
すずかも、英霊相手には勝負にすらならなかった。
なのはは、私達だけがクラスカードを持っていることに焦りを感じていて、このままでは自分は役立たずになってしまうのではないかと思っている。
でも、役立たずっていうなら私も同じだ。
まだ少ないとはいえ、誰かと戦うことに関しては、悠斗に任せきりになっている。
昨日、あの女の子にやられた後に目を覚ました私は、悠斗があの女の子を追っていったと聞いた時、そんなことばかりを考えていた。
そして、決定的だったのは、帰ってきた悠斗の左手が、焼けただれていたことだった。
このままじゃ、悠斗が死んじゃうんじゃ……
そう思ったら、目がチカチカした。
なのはとすずかも、目に涙をためて今にも泣きそうな様子だった。
悠斗は私たちの視線に気づいて、気にするなと言ってきたけど、そんなことできるわけないじゃない。
悠斗はつかれたので帰ると言って荷物を取りに一度戻ったときに、私たち3人は決めたのよ。
悠斗と肩を並べて戦えるように強くなるって。
でも、このことを悠斗に話しても止められると思った。
元々、クラスカードの事にかかわらせたくなかったみたいだったしね。
だから悠斗には秘密で訓練をすることにしたのよ。
そこで春日部さんが、自分が悠斗に感づかれないように協力すると言ってきてくれたのよね。
訳と聞くと、自分もおんなじことを思った時があったかららしいわ。
そして、私たちが悠斗くらい戦えるようになったら、自分はカードになるとも言ってくれた。
こんなチャンスまでくれたんだものしっかり強くならないと。
「それで、何するの? アリサちゃん」
なのはが首をかしげている。
「とりあえず、もっと自分の力を使えるようにしないといけないわね」
思えば私、自分の宝具について何も知らないしね。
「それ、私も手伝いましょうか?」
「「「「ッ!!!」」」」
突然知らない女の人が現れた。
「だ、誰ッ!!」
「私ですか? 私は沖田総司と言いますが……知ってます?」
え!? 沖田総司って、まさか新選組の!?
「えっと、手伝うってどういう事ですか?」
「ほら、頭でわかっても体がついていかないとダメじゃないかなって思って」
つまり、実践訓練をしてくれるってこと?
「どうするの、アリサちゃん」
「手伝ってくれるならそのほうがいいけど……」
「まだ、信用できないよね」
少し聞いてみましょうか。
「なんで手伝ってくれるんですか?」
「最後まで、あの悠斗って子と戦いきってほしいからですよ。あの子が一人で戦って一人で死ぬのは嫌でしょ? 残されるのはつらいんですよ……私はそうでしたから!」
笑って告げる沖田さんだけど、その裏の哀しい気持ちが私には感じ取れた。
沖田総司は新撰組でさ最強って言われてたけど、病弱で最後まで戦いきることが出来なかったのよね。
それを聞いて、私たちはうなずき合った。
「「「お願いします!」」」
「よし、それじゃあ……行きますよ!!」
日が傾いたころ、私たちがいたそれぞれの場所には、炭化した木と、そびえたつ氷の柱と、抉られた地面と、カードがあった。
現在悠斗が使えるカード
セイバー:なし
アーチャー:エミヤ
ランサー:クー・フーリン,黒ウサギ
ライダー:フランシス・ドレイク,メドゥーサ
アサシン:佐々木小次郎
キャスター:トール
バーサーカー:スパルタクス