魔法少女リリカルなのは 英雄の力を使う少年   作:文房具

4 / 12
第3話 説明会

「さてと、どうしたもんか……」

 

「どうしましょうね」

 

ダイヤに言われて魔力反応があった場所まで来てみると、4本足に4つ目がある怪物がいた。

 

近くに気を失っている女性がいたので、安全なように運んできたが、もうやることがない。

 

「倒してもいいのかな?」

 

倒すのは簡単そうだ。

 

あの程度の動きなら突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)を避けることはできないだろうし、当てれば粉々にする自信がある。

 

「どうでしょうか? もし、あれが爆弾のようなもので、衝撃をくわえればドカンなんてことになったら……」

 

「怖いこと言うなよな」

 

確かにその可能性も否定できないけど。

 

そういうこと言うから、身動きがとれなくなるんだけどな。

 

その時、誰かが石段を上ってくる音がした。

 

「3人とも、こっち!」

 

足音と声につられて神社の入口のところを見ると、人が入ってきた。

 

それは俺がよく知る3人、なのは、アリサ、すずかである。

 

俺は内心ほっとする。

 

この世界の主人公である、この3人組が登場してくれたのだから、きっとあの怪物に対する攻略法を知っていると思ったからだ。

 

「おーい、3人とも」

 

とりあえず声をかけておこう。

 

「ゆ、ユウ君!?」

 

「なんでここに!?」

 

当たり前だがとても驚いてらっしゃるよ。

 

だけど今はそんなことはどうでもいい。

 

あの怪物を始末する方が先だ。

 

「双方いろいろ聞きたい事とか説明したいことがあるとは思うけど、とりあえずそれは横に置いておいて、あの怪物をどうにかしようぜ。みんなもそのために来たんだろ?」

 

「すみません。あなたは?」

 

耳に聞きなれない声が響く。

 

ん? このフェレットがしゃべっているのか?

 

あ、もしかして、

 

「君がユーノか。 俺は桜井 悠斗。この三人の友達かな」

 

「そうでしたか。僕はユーノ・スクライアです。訳あってなのはさんたちの力をお借りしています」

 

律儀にきちんと返答してくれる。

 

「型っ苦しいから敬語はなしにしようぜ。とりあえずアレをどうにかしよう。方法は?」

 

「は、はい。あれはジュエルシードというものがこの世界の生物を取り込んで暴走しているんです。だからジュエルシードを封印すれば……」

 

「なるほどね……一つ聞くけど、あれって一応生物なんだよな?」

 

「はい、そうですけど……」

 

そうか、それは良かった。

 

それじゃあ、早速これを使う事にしよう。

 

「ちょっと悠斗!」

 

すっかり空気になっている三人組は、アリサを除いてポカンとしている。

 

アリサは無視されていたことに少しお冠のようだ。

 

「起こるのは分かるけど、今回は任せてくれ。みんなは封印の準備よろしく」

 

俺は懐から先ほど手に入れたライダーのカードを取り出す。

 

「「「「あ!」」」」

 

なぜか4人が驚いているけど気にせず自分の仕事を始める。

 

限定展開(インクルード)

 

金色の鞭と手綱が現れる。

 

それを怪物の首(と、思われる部位)に設置して、

 

騎英の手綱(ベルレフォーン)!」

 

真名解放。

 

途端に怪物は静かになり動かなくなる。

 

良かった、よかった。

 

この宝具、高い騎乗スキルもないといけないらしいけど、ちゃんと働いてくれたな。

 

「早く封印してくれー」

 

なぜかしばらくたっても封印してくれない4人に声を張り上げる。

 

もしかして封印するのに時間がかかるんだろうか?

 

「リリカルマジカル、ジュエルシードシリアルⅩⅥ封印!」

 

と、思っていたが、すぐに桃色の帯のようなものが飛んできて、怪物が消える。

 

封印完了か?

 

騎英の手綱(ベルレフォーン)をカードに戻しつつ4人のところに行く。

 

「さてと、それじゃあさっきあんたが言ってた通り、説明してもらいましょうか」

 

アリサが腰に手を当てながら、笑っている。

 

その笑い方、完全に悪役の笑い方だぞ。

 

「焦るなって、お日様の位置を確認しましょうか」

 

3人は眉を寄せて、そろって空を見上げる。

 

すでに日は傾いて空は赤くなりつつある。

 

「流石に親が心配するんじゃないか? その格好だと家に帰ってないんだろ?」

 

「それは……確かに……」

 

「だから、説明は明日にしようぜ。俺もみんなに聞きたいことはたくさんあるんだ」

 

「……わかったわ。ただし! 明日にはちゃんと説明してもらうから!」

 

なのはたちはすぐに納得してくれて、俺たちはそのまま家路についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてと、それじゃあ、説明してもらいましょうか」

 

「それはこっちのセリフでもあるがな」

 

次の日のお弁当の時間、とうとう説明の時間がやってきた。

 

屋上の隅の方に陣取った俺たちは。小さな円を描くように座っている。

 

もちろんユーノもいる。

 

改めて考えてみると、屋上が解放されていることも驚きだが、ここまで広くてきれいなのも驚きだな。

 

「じゃあ、僕から説明するよ」

 

ユーノは丁寧に、ここまでの経緯と、ジュエルシードの危険性について説明してくれた。

 

ところどころ質問をして、俺の説明の内容を補強していく。

 

「ありがとうユーノ。今度は俺の番だな」

 

俺はまず、クー・フーリンのカードを取り出す。

 

「まず、俺が使っているこのカードについてだけど、これはクラスカードっていう物なんだ。これには1枚につき一人、英霊って呼ばれる人物の力が宿っている」

 

「しつもーん」

 

なのはが手を上げる。

 

「英霊ってどんな人なの?」

 

「そうだな……大まかには2種類に分けられる。1つは伝説とかに出てくる偉人かな。すずか、クー・フーリンって、知ってるか?」

 

本が大好きなすずかに聞いてみる。

 

「うん、知ってるよ。ケルト神話の英雄だよね」

 

流石すずかだな。

 

少しハードルが高いと思ったけど、簡単に答えてくれた。

 

「そ。このカードにはそのクー・フーリンの力が込められているんだ。もう1つは、この世界じゃない、言ってみれば平行世界の戦士だな。平行世界っていうのは『もし~になったら』という世界で、この世界にはない異能の力を使えるんだ」

 

「へ~」

 

「なるほどね」

 

なのはとアリサはうなずき合っている。

 

「それじゃあ、昨日カードが金色のものに変かしたのはなんなの?」

 

すずかも口を開いてくる。

 

今の説明だけじゃ、それは分からないだろうな。

 

「それはカードを使ったんだ。カードを使う事、限定展開(インクルード)っていうんだけど、それをすれば、その英霊の力の一部を引き出すことができるんだ」

 

「それで、そのカードはどうやって手に入れるの?」

 

「原則的にその英霊と戦って倒せば手に入れることが出来る。と、まあ、こんな所かな。説明終わ―――「「待って!」」―――なんだ? アリサ、すずか?」

 

説明してもしょうがないことなので、クラスの説明を省いて終了しようとしたところで、アリサとすずかに止められる。

 

何か説明し足りなかったか?

 

しかし、2人の言葉は俺の予想の斜め上を行くものだった。

 

「実はね、私達、そのカード持ってるの……」

 

「はぁ!?」

 

俺はとんでもない爆弾を投下された気分になった。

 




現在悠斗が使えるカード

セイバー:なし

アーチャー:エミヤ

ランサー:クー・フーリン

ライダー:フランシス・ドレイク,メドゥーサ

アサシン:佐々木小次郎

キャスター:なし

バーサーカー:なし
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。