「えーっと……本当に持ってるのか?」
クラスカードの説明をし終わったところに放たれた衝撃の一言。
こちらとしては、手札が増えたわけだから、とてもいいことなんだけど。
「うん。昨日ユーノ君を見つけた森で2枚、悠斗君が持ってたのと同じ様なカードを見つけたの。私とアリサちゃんが触ったら、なんか光ったからそのまま持ってきたんだけど……」
そうか、だから昨日ライダーを使った時に驚いた顔をしてたのか。
それにしても光った、か。
もしかするとそれは、この前ダイヤが言ってた『性質が似ている』ってやつなのか?
「ここから先は私が説明いたしましょう」
「「「「わっ!」」」」
突然声を上げたダイヤに、みんなが驚く。
「初めまして皆様。私は悠斗様のデバイスであるダイヤと申します」
「デバイス? ああ、なのはのレイジングハートみたいなもんね」
アリサは一瞬眉を寄せたが、すぐに納得したようで何度か頷く。
「その通りですアリサ様。光ったことについて説明いたしますと、まず、原則としてカードの
みんな真剣な顔で聞いているけど、少し疑問に思うことがある。
ダイヤは送り出される直前でこの話を聞いたから、よく理解してないんじゃなかったか?
あれか? こっちに来てから、知らない間に神様に説明を受けてたとかそういうやつか?
「しかしごくまれにですが、マスター以外にもクラスカードを使える人がいます。そのカードの英霊と性質が近い人物です」
ここまでは前に聞いてことと同じ内容だな。
「性質が近い人物とカード同士が接触すると、共鳴現象が起こりカードが発光します。つまり、アリサ様、すずか様が持ったカードが光ったというのは、そのカードは、お二人でも使うことができるという事なのです」
つまり光ったっていうのは、そのカードを使えるっていうサインだったっていう訳か。
「なるほどね。私達でも使えるのね……」
ん? アリサが何かを考え込む動作をしているぞ。
少し嫌な予感がするんだが。
「悠斗!」
「は、はいッ! なんでございましょうアリサ様!」
いきなり名前を呼ばれ、少し変な口調にながら返事をする。
「私とすずかに、このカードの使い方を教えなさい!」
「「えーーー!」」
すずかは何も言わないが、納得した目で俺を見つめてくる。
俺とユーノはそろって叫ぶ。
「何言ってんだよ。クラスカードは遊びで使うんじゃないんだ。本物の戦いで使うんだぞ!」
俺はつい声を荒げてしまう。
魔法少女のようなものならともかく、英霊との戦いは本当に命がけの死闘だ。
一歩間違えば本当に死ぬかもしれないし、もし大怪我を負ったら、一生消えない傷ができてしまうかもしれない。
女の子としては、それはとてもつらいことだろう。
頭のいいアリサとすずかなら、そのくらい分かるはずなのに。
「そんなこと、悠斗君の口調でわかるよ。でも、だからこそ私たちは、なのはちゃんと悠斗君と一緒に戦いたいの」
「いや、だから……」
「ぐだぐだ言うのはやめなさい悠斗。何と言われようと、私たちは引き下がらないわ。……だいたい、私たちは『友達』でしょ! だったら友達を助けようと思うのは当たり前じゃない!」
後半のセリフは、恥ずかしかったのか、アリサは頬を赤く染めつつ顔をそらして言う。
すずかを見ると、こちらは微笑みながらアリサと同じ意見であることを暗に告げている。
「ハァ~……どうなっても知らないぞ、2人とも」
おれはしぶしぶそれを承諾した。
「んじゃあとりあえず、2人が持っているカードを見せてくれ」
「はい」
まずはすずかがカードを見せてくれる。
ちなみに俺にはこの能力の副産物のようなもので、クラスカードを手に取った瞬間、そのカードの情報全てを一瞬で理解することができる。
さてさて、どんな奴なんだ?
クラス:キャスター
真名:エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
宝具:
うん、なかなかにチートだな。
エヴァ吸血鬼の真祖だし、
あれ? でもすずかとの共通点ってなんだろう。
まったく思いつかないんだが。
ま、いっか、とりあえずカードが使えれば。
「じゃあ、今度はわたしね」
アリサがカードを差し出してくる。
俺はすずかのカードを返してそれを受け取る。
さて、どんなのが出る?
クラス:セイバー
真名:シャナ
宝具:贄殿遮那,夜笠,
吹き出さなかった俺をほめてほしい。
ヤバイ、めちゃくちゃ笑いたい。
性質が近いっていうか、アニメだとおそらくアフレコが同じじゃないか。
性格も似てるし、戦闘力も申し分ない。
俺は何とか笑いを押さえてカードをアリサに返す。
「あ、ありがとう二人とも。だいたいどんな英霊かわかったよ」
「なんであんた震えてるわけ?」
うるさい、お前のせいなんだぞアリサ。
お前があんなハマり役を引き当てるからだ。
「……なんでもない。それじゃあ使い方を説明するから、放課後家に来てくれ」
なのはとユーノが若干空気になっていたが、これにて話し合いは終了した。
そして放課後。
話し合い通り、俺たちは俺の家に向かっている。
俺の家は両親と俺の3人暮らしといういたって普通の構成である。
けっして親が死んで小学生が1人暮らしなんて無理な設定じゃない。
家も普通の一軒家だしな。
「それでさ、結局5人でジュエルシードとクラスカードを封印していくってことでいいんだよな?」
「そうね、ここまで関わったんだもの、今更後には引けないわ」
昼間のユーノの説明の時に、3人がジュエルシードの封印をしていくと言っていたので、俺も協力すると申し出たところ、クラスカードの回収も手伝うと言われたのだ。
俺も正直、クラスカードを使える仲間が増えるのはうれしい。
俺のレベルでは、まだ3大騎士クラスと戦うのは難しいだろう。
戦ってほしくないとは思っているが、一緒に戦ってくれるのがうれしいと思っている自分がいる。
だから俺はあんなに簡単に、自分の意見を曲げたんだろうか。
それと補足になるが、ダイヤの追加知識はやっぱり神様からの贈り物だった。
それによると、性質が似ている人物(俺たちはこれを共鳴者と呼ぶことにした)がカードを使った場合は俺が使った場合とは少し違いことがあるらしい。
俺の場合は
しかし共鳴者の場合は、その英霊すべての宝具と、戦闘技術の約4分の1を扱えるようになるらしい。
つまり、俺の
もっとも
とりあえず今日は、宝具の説明と使用方法を説明しようかな。
と、思っていたその時だ。
キィィィィィン
「「「「「っ!」」」」」
クラスカードが発動した。
現在悠斗が使えるカード
セイバー:なし
アーチャー:エミヤ
ランサー:クー・フーリン
ライダー:フランシス・ドレイク,メドゥーサ
アサシン:佐々木小次郎
キャスター:なし
バーサーカー:なし