魔法少女リリカルなのは 英雄の力を使う少年   作:文房具

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第5話 みんなで一緒に

「そういえば悠斗、カードの使い方を教えなさいよ」

 

アリサとすずかが、走る速度を速めて俺の横に来て、そんなことを言ってくる。

 

「なんで今? あとでいいだろ」

 

「もしかしたら必要になるかもしれないでしょ。それにどうせ言うんだから、ここで言うか後で言うかの違いだけじゃない」

 

それもそうだな。

 

俺がどう思ってようが、もう教えると言ってるもんな。

 

どこから説明すればいいんだ?

 

「基本的にはカードを持って限定展開(インクルード)っていえばいいんだが……宝具がな……」

 

限定展開(インクルード)といえば、自動的に魔力が消費されてカードが作動する。

 

それは簡単なのだが、宝具の事は現場に着くまでに説明するのは少々難しいだろう。

 

それに使い方も。

 

俺が宝具を使えるのはただ単に、その武器の効果や攻撃範囲などを前世の知識によってある程度知っているからだ。

 

つまり、それらの情報を全く持っていないアリサ達が、いきなり実戦を行うのは不可能だと思ったのだ。

 

さらに言ってしまえば、俺が英霊と戦えている理由も同じで、彼らの事を知っているからだ。

 

こう考えてみると、みんなを英霊と戦わせるのは、かなり危ない気がしてきた。

 

「とにかく、カードを使うときは限定展開(インクルード)っていえばいいから」

 

そうこうしている間に現場に到着した。

 

「皆さん、来たようですね」

 

そこにいたのは、『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』のキャラクターである『黒ウサギ』だ。

 

「あのお姉さんが英霊なの?」

 

「なんか思ってたのと違うね」

 

なのはとすずかが小声で話している。

 

確かに、見かけはウサ耳生やしたお姉さんだしな。

 

でもその実態は、帝釈天の眷属である『箱庭の貴族』と呼ばれる月の兎の末裔だ。

 

とてつもない身体能力を誇り、ウサ耳は周囲1キロメートルの情報を収集できる。

 

これだけでも十分に強敵だが、さらに4つの神格武具を所持している。

 

疑似神格・金剛杵(ヴァジュラ・レプリカ)疑似叙事詩・梵釈槍(プラフマーストラ・レプリカ)疑似叙事詩・日天鎧(マハーバーラタ・カルナ)、月の主権である月界神殿(チャンドラ・マハール)の4つだ。

 

特に疑似叙事詩・梵釈槍(プラフマーストラ・レプリカ)はまずい。

 

刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)のような必殺の効果を持っている。

 

疑似叙事詩・梵釈槍(プラフマーストラ・レプリカ)は速い話、刃を刺した相手が不死の属性を持っていて、殺せなかったとしても、殺せるように世界を改ざんする、という力がある。

 

つまり、どんな防御を用いても、防ぐことが出来ないというわけだ。

 

もっとも、この効果はオリジナルのもので、黒ウサギが持っているレプリカは、突き刺した相手を倒すに足るエネルギーを無限に供給する、というものだ。

 

これでも十分チートだ。

 

こんなぶっ壊れ性能の奴と戦うのは無謀なんじゃ……

 

「そんなの関係ないわ。さっさと倒すわよ! 限定展開(インクルード)!」

 

アリサはカードを掲げ、その力を開放する。

 

次の瞬間、アリサの右手に日本刀が現れ、黒いマントで体が覆われる。

 

「そうだよね、アリサちゃん。限定展開(インクルード)!」

 

「セット・アップ!」

 

すずかとなのはも、戦闘態勢に入る。

 

なのはは、昨日見たBJ姿になるが、すずかは見た目的には特に変化がない。

 

ただし、膨大な魔力があふれ出しているのが分かる。

 

「よし、俺もいくか。セッ「待ってくださいマスター」なんだ、ダイヤ?」

 

「やっぱり、正しいキーワードにしませんか?」

 

正しいキーワード? ああ、あれか。

 

「まあ、別にいいけど、なんで?」

 

「私の趣味です」

 

「あっそ。じゃあ改めて、多元転身(プリズムトランス)!!」

 

俺もBJを纏い3人娘にの近くに並ぶ。

 

「えーっと皆さん、勢いに乗っている所に水を差すようですけど、私は闘いませんよ?」

 

黒ウサギが苦笑いしながら言う。

 

いったいどういう事だ?

 

「とりあえず、これをお受け取りください」

 

黒ウサギはそういって、1枚の羊皮紙を持ってくる。

 

俺達はそれを受け取り覗き込む。

 

『ギフトネーム 黒ウサギを捕まえろ

プレイヤー勝利条件 黒ウサギを捕まえる

プレイヤー敗北条件 黒ウサギの殺害

ホスト側勝利条件 なし

ホスト側敗北条件 プレイヤーの殺害

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の名のもと、ギフトゲームを開催します。

黒ウサギ印』

 

これ、ギフトゲームか?

 

ギフトゲームというのも、『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』に出てくるもので、簡単に言えば、主催者が提示した条件をクリアすれば商品がもらえる、というゲームだ。

 

「私を捕まえてください♪」

 

黒ウサギはにっこり笑い、少し離れた家までで離れる。

 

追いかけっこか……まあ、まともに戦うよりは危険じゃないか。

 

「上等よ!」

 

アリサは炎の翼をはやし黒ウサギに向かっていく。

 

「おっと、猪突猛進ですね」

 

黒ウサギはあっさり避けてしまうが、そこに氷の弾丸が飛来する。

 

あれはすずかの魔法か!

 

さっそく使ったんだな。

 

しかし当たる寸前、黒ウサギの右手、いや、右手で持っている物から生じた雷で全て蒸発してしまう。

 

天雷を召喚できる武器、疑似神格・金剛杵(ヴァジュラ・レプリカ)だ。

 

「こんのお!」

 

アリサは先ほどと同じように、突撃するが簡単に避けられてしまう。

 

「アリサ、落ち着け!」

 

俺はたまらず声を張り上げ、アリサを呼び止める。

 

「何よ悠斗!?」

 

「作戦会議しよう。一人で突っ込んでも捕まえられない。みんなで協力しよう」

 

「それもそうね。ごめんなさい。私、浮かれてたわ」

 

「私もだからお互い様だよ」

 

落ち込むアリサをすずかがフォローする。

 

「とりあえず、捕まえる役はアリサとなのはにお願いしようと思う。なるべく空中で正面衝突はしないでくれ。俺とすずかはサポートに徹しようと思う」

 

「分かったの!」

 

「あたりまえよ!」

 

「それが一番いいね」

 

3人とも、特に反対意見を出さずにこの役割分担に決定した。

 

なのはは飛ぶのとプロテクションの魔法しか知らないだろうし、アリサは自分が捕まえたくてウズウズしている、すずかも自分の知識の中にある魔法で考えれば、サポートの方がいいと判断してくれるだろう。

 

「じゃあ、行くわよなのは!」

 

「うん!」

 

今度は2人で飛び出す。アリサも冷静だし今度はさっきとは違う。

 

「今度は2人がかりですか!」

 

そう言って動き回る黒ウサギだが、疑似神格・金剛杵(ヴァジュラ・レプリカ)を使う様子はない。

 

やはり、攻撃の迎撃だけに使うつもりか?

 

「じゃあ、俺もそろそろ行くよ。できるようになったら頼む」

 

「うん」

 

すずかを残し、俺も近づき始める。

 

限定展開(インクルード)

 

今回使うのは騎英の手綱(ベルレフォーン)だ。

 

さあ、仕留めよう。

 

こおる大地(クリュスタリザティオー・テルストリス)!!」

 

道路に黒ウサギが着地した時、後ろからすずかの声が聞こえてくる。

 

すると、道路から、黒ウサギを中心にして大量の氷柱が生えてくる。

 

「わ!!」

 

黒ウサギは慌ててジャンプするが、5メートルほど飛んだところでこちをを見てくる。

 

気付いたな、自分の足に騎英の手綱(ベルレフォーン)が絡まっていることに。

 

いくら黒ウサギでも、こおる大地(クリュスタリザティオー・テルストリス)を躱して騎英の手綱(ベルレフォーン)も躱すのは無理だったようだ。

 

もちろんすぐに脱出しようとするが、

 

「「捕まえた――!!」」

 

なのはとアリサに両脇から抱きつくように捕まえられる。

 

「負けてしまいましたね、それではみなさん」

 

そう言い残して、黒ウサギはカードになった。

 

 




現在悠斗が使えるカード

セイバー:なし

アーチャー:エミヤ

ランサー:クー・フーリン,黒ウサギ

ライダー:フランシス・ドレイク,メドゥーサ

アサシン:佐々木小次郎

キャスター:なし

バーサーカー:なし
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