金色のガッシュベル!!光と闇の最終決戦!   作:アンドロイドQ14

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チャプター4 突入

魔界

 ドクターM1の発明したバスで清麿達は魔界に来た。

 

サンビーム「ここが魔界か……」

 

フォルゴレ「魔界にはどんなバンビーナが待っているのかなぁ…」

 

清麿「ザケル!」

 

 魔界にはどんな美女がいるのか楽しみなフォルゴレにザケルが飛んできた。

 

フォルゴレ「いきなりザケルを撃つなんてひどいじゃないか、清麿~~!!」

 

清麿「俺達は遊びに来たんじゃねえんだ!」

 

シェリー「私達が来たのは王杖を取り返すためよ。遊ぶのだったら敵を倒してからにしなさい」

 

リィエン「恵にとっての白馬の王子様は清麿だけある。だから清麿、白馬の王子様として恵を助けるあるよ」

 

清麿「リィエンは恵さんにとっての白馬の王子様は俺しかいないとか言うけど、白馬はウマゴンがやるのか?」

 

リィエン「その方がいいと思うある」

 

ガッシュ「よかったのだ、ウマゴン」

 

ウマゴン「メルメ」

 

清麿「ウマゴンは白くないから白馬の王子の白馬はちょっと務まらないんじゃねえのか?」

 

ウマゴン「メル……!ガガガガガガ!!」

 

 清麿の言葉に激怒したウマゴンは清麿に噛みついた。

 

清麿「ぐわあああ~~~っ!!なぜ噛みつく~~~!!!」

 

ガッシュ「清麿がウマゴンをバカにしたからなのだ」

 

サンビーム「自業自得である事が身に染みたか?」

 

ウォンレイ「しっかり反省した方がいい」

 

清麿「そんな事言ってないで早くウマゴンをどうにかしてくれよ~~!!」

 

デュフォー「ゼオン、これからの予定はどうする?」

 

ゼオン「まずは敵の居場所の捜索とそこへ行くための支度だ。呼び出しの騎士が来るまでは各自やりたい事をやるなりして英気を養え」

 

 各自、呼び出しがかかるまではやりたい事をする事にした。

 

 

 

グリドのアジト

 捕われた恵とティオはゼオンに罵倒されて機嫌を悪くしていたロドローズに八つ当たりされていた。

 

ティオ「きゃっ!」

 

恵「ああっ!」

 

ロドローズ「ああ、もう!あのガキにオバンと言われて悔しいわ!今度は徹底的に痛めつけてやる!今はこいつらを気が済むまで徹底的に可愛がらなきゃ!」

 

 気晴らしに恵とティオを鞭でしばくロドローズだったが、突如としてモールが妨害した。

 

ロドローズ「何してんのよ!いつもと違ってグリド様はコントロールしてないの!?」

 

 そう言ってると慌ててグリドがやってきた。

 

グリド「いい加減にせんか、このバカが!」

 

 腕に着けている装置をモールに向けると、殺気立っていたモールは大人しくなった。

 

ロドローズ「どういう事なのですか?グリド様」

 

グリド「すまん。だが、モールは今までこんな事はなかったのだが…。仕方ない、点検でもするか。それとロドローズ、この2人を痛めつけるのは大概にしておけ。この2人は大事な人質なのだからな」

 

ロドローズ「はっ」

 

 グリドとロドローズはその場を離れた。

 

恵「ティオ、あの魔物ってどうして私達の危機に反応したのかしら?」

 

ティオ「あなた、あのモールなの!?」

 

 ティオの問いにモールは頷いた。

 

恵「知ってるの?」

 

ティオ「モールは以前、私やガッシュと同じ学校に通っていたの。私達より学年は上だったけどね。とにかく、優秀って言葉じゃとても足りないぐらいの秀才だったわ。だけど、その秀才ぶり故に周りから虐められてトラブルを多く起こした挙句、大人でも手におえないから退学してしまったの」

 

恵「そんなに凄い魔物だったのね。でも、どうしてすぐにモールだとわからなかったの?」

 

ティオ「モールとはあまり話をしなかったし、学年も違うから名前を聞くまでは忘れていたの。モール、今まで私の事をずっと覚えていたの?」

 

 その問いにモールは頷いた。

 

恵「私は恵。魔界の王を決める戦いではティオのパートナーだったの。よろしくね」

 

 一方、グリドは手下に制御装置の点検を行わせていた。

 

手下「グリド様、制御装置に何ら異常はありません。第一、暗黒玉に封じられている例の魔物の力ををエネルギー源とするこの装置を使えばモールの意志を支配して力を抑え込む事も解放する事も思いのままなのです」

 

グリド「だが、急に制御が効かなくなり始めているのだ!効かなくなればガッシュを確実に殺す手段がなくなる上、その力を我々にも向けるのだぞ!ほんの些細な不具合も見逃すな!」

 

 怒鳴りつけた後、グリドは部屋を出た。

 

グリド「(どうしたというのだ、モール。まさか、あの女が原因で制御から外れようとしているのか。だとすると、わしのこれまでの苦労が……)」

 

 

 

回想

 グリドは今までの事を思い出していた。

グリド『数年前、山で拾ったモールは記憶喪失ではあったが、他の魔物の子と違って魔力も才能も桁違いだった。見た感じでは10代ぐらいの上、その力ならば王を決める戦いにおいても最後まで勝ち抜けると思い、わしは学校へ送った。だが、その力はあまりにも強すぎるが故、周りからの妬みやいじめに遭い、怪我をさせるようになった。やがて大人でも手に負えなくなり、退学させられた』

 

グリド「なぜですか!我が娘を退学させるなどと!!」

 

教師「これは決定事項です。あなたの娘はあまりにも強力すぎる上に制御もできていない。一度暴れ出せば我々の手に負えない上、あの子が他の子を殺したりしたら責任を取りきれるのですか?」

 

 それから、モールは荒んでいった。クリアさえも半殺しにできるほどに。

 

クリア「こ、これは何かの間違いだ…!僕を…、僕を超える魔物がいるはずがない!!」

 

 モールは杖の先にビーム状の剣を生成し、容赦なくクリアの左腕を斬りおとし、腹を貫いた。モールの強さにクリアは怯え、逃亡した。

 

グリド『退学させられてもいじめは止まらなかった。誰も信じられなくなったモールは荒んでいき、クリアさえ半殺しにし、遂にわしにさえ止められなくなってしまった』

 

グリド「やめろ、モール!」

 

モール「黙れ!!」

 

 モールはビームを発射してグリドを吹き飛ばした。

 

グリド『学校の教師が言った通り、モールは強大すぎる自分の力を制御できない悪魔のような存在である事を身を以て知った。だが、わしの野望を達成するためにはどうしてもその力が必要だった。わしは科学者にモールを自在にコントロールできる装置を作らせた。ところが、制御装置の開発も順調には行かず、モールをコントロールするには凄まじいエネルギーが必要だと科学者は言った。そのエネルギー源を禁断の秘宝、暗黒玉に決め、制御装置に組み込んで完成させた』

 

 自分にちょっかいを出した相手にモールは容赦のない報復を行っていた。そこへ、制御装置を完成させたグリドが来た。

 

グリド「さぁ、制御装置の力、確かめるぞ!」

 

 念じながらグリドは制御装置を付けた右腕をモールに向けた。すると、モールは苦しんだ。

 

モール「ぐ、ぐあああっ!!」

 

グリド『とうとう、わしは手におえなかったモールを制御する事に成功し、モールの強大な力を用いて人間界への逃亡も可能になり、王の特権で消されないために手下と共に人間界へ逃亡した』

 

 

グリド「(あれから数年間、王の座を奪うための計画を立てた。それが崩れ去るとでもいうのか……)」

 

 

 

王城

 呼び出しがかかるまで一同はそれぞれのやる事をやりに行った後、ガッシュはゼオンと話をしていた。

 

ガッシュ「ゼオン、グリドとかいう者は何者なのか?」

 

ゼオン「グリドか…。あいつは指名手配されている魔物の中でもトップクラスの危険な奴さ」

 

ガッシュ「どうしてなのだ?」

 

ゼオン「奴はもともとは1000年前の魔界の王を決める戦いでの優勝候補だったんだ。全てにおいて優れていてプライドの高い性格で、確実に攻撃を防ぐなりかわすなりして反撃するというやり方で次々と敵を下していった」

 

ガッシュ「…それからどうしたのだ?」

 

ゼオン「だが、父上との戦いでは自慢の防御バオウ・ザケルガに破られて敗北した。それに納得がいかなかった奴は父上を逆恨みするようになり、安全性を度外視した危険な術の開発と研究に没頭するようになった上、数年前にある禁句を破った」

 

ガッシュ「それは何なのだ?」

 

ゼオン「暗黒玉さ」

 

ガッシュ「暗黒玉?」

 

ゼオン「詳しい事はわからないが、ある遺跡に安置されていた絶対に触れてはならない禁断の代物だ。それを盗んだ事と他の魔物を被検体にした肉体改造や危険な術の研究で奴は指名手配される事になって娘と共に行方を眩ませた」

 

ガッシュ「ウヌ、罪もない魔物を危険な術の実験台にした挙句、禁断の代物を盗むとは許せぬのだ…!」

 

ゼオン「俺も同じ考えだ。ガッシュの王妃候補と清麿の将来の花嫁を攫ったクソ野郎にはバルギルド・ザケルガをぶっ放してやりたい気分だ…!」

 

ガッシュ「ウヌ?」

 

 

 

王立図書館

 清麿はティオから聞いた闇の魔物の事が気になり、用があると言って魔界の病院に向かったキャンチョメペアとウマゴンペア以外の面々と共に光と闇の書がある王立図書館に来ていた。

 

ブラゴ「ここはあまり俺には合わんな」

 

シェリー「だったら、外で待っていたら?」

 

ブラゴ「そうさせてもらう」

 

 ブラゴは図書館の雰囲気が合わないせいか、外に出た。一方の清麿は落ち着きがなかった。

 

デュフォー「清麿、恵の事が気になるのか?」

 

清麿「な、何でわかったんだ!?」

 

デュフォー「お前、頭悪いな。そのお前の素振りを見ていれば答えを出さなくてもわかる」

 

チェリッシュ「みんな、これが私達が見つけた光と闇の書よ」

 

 チェリッシュは光と闇の書を見せた。

 

シェリー「これが光と闇の書…」

 

リィエン「魔界の文字は読めないから清麿、読むのを頼むある」

 

清麿「ああ」

 

 清麿はオリジナルの光と闇の書を読んでみた。その内容は清麿にとっても想像を絶するものだった。

 

ニコル「かなり汗が出てるけど、どんな内容だったの?」

 

清麿「……とんでもない事が書かれていた…。闇の魔物が出現してから、人間界を滅ぼし、魔界を壊滅寸前に追いやった…。そして、光の魔物との死闘から後は字がかすれてて何もわからない…」

 

リィエン「人間界を滅ぼして魔界を壊滅寸前に!?」

 

シェリー「もしかして、闇の魔物はクリア並じゃ…」

 

???「甘いぞ、闇の魔物はクリアの比ではない…」

 

 突如として老婆が現れた。

 

シェリー「あなたは誰?」

 

チェリッシュ「あのお婆さんが私達の言ってた闇の魔物について語る不思議なお婆さんなのよ」

 

清麿「あんた、どうして闇の魔物がクリアの比ではないと言い切れる!?クリアは飛びぬけて強かったんだぞ!」

 

老婆「所詮、クリアはただの周りより強いだけの魔物。頭を潰されれば死ぬ。だが、闇の魔物にそんな理屈は通じない。闇の魔物は頭を失っても、心臓を潰されても死なない不死身の存在。しかも、奴は魔界の王を決める戦いの歪みによって生まれた」

 

ニコル「頭を潰されても死なない!?」

 

清麿「どういう事だ!?なぜ闇の魔物は王を決める戦いと関係している!?そして不死身である理由を言うんだ!」

 

老婆「科学に昏倒してるお前達には到底理解できまい。だが、ヒントを教えよう。人や魔物は恨みを抱いて死んだら何になる?」

 

シェリー「これがヒントなの?」

 

老婆「そうじゃ。そして、魔界の王を決める戦いもそれに関係している。去る前にお前達に言っておこう。光の三姉妹抜きで闇の魔物を倒す事は絶対にできん。奴にはあらゆる武器も術も通用しない。一刻も早く、光の三姉妹の次女を見つけ出せ」

 

清麿「おい、それだけじゃ」

 

 いつの間にか老婆はいなくなった。

 

ウォンレイ「あのお婆さんは何者なのだろうか?」

 

デュフォー「(変だな、あの老婆の名前は何なのかという答えが出なかった。一体、何者なんだ…?)」

 

清麿「闇の魔物は一体、どんな魔物か気になるな」

 

デュフォー「ゼオンと前の魔界王に聞いてみるか?」

 

 清麿とデュフォーは再び王城へ向かった。

 

リィエン「ウォンレイ、清麿は恵を助ける事はできるある?」

 

ウォンレイ「できるさ。清麿にとって恵は最初の仲間であり、初めて意識した女性でもある。ガッシュはまだ女性を意識する心は芽生えていないが、清麿はあれだけ落ち着きがないんだ。きっと、私達にも引けをとらない愛を育む事ができるかも知れない」

 

 

 

ナゾナゾ博士の家

 ナゾナゾ博士はドクターM1とある話をしていた。

 

ドクターM1「それで、パートナーの方はどれぐらい集まってますか?」

 

ナゾナゾ博士「もう7割近くは既にこちらに向かってきている」

 

ドクターM1「後、少しで全員集まるか」

 

ナゾナゾ博士「それで、ドクターM1が話したいのは魔界の伝説に伝わるとされる闇の魔物の事なのかね?」

 

ドクターM1「はい。光と闇の書に書かれている闇の魔物は私にとっても究明したい謎であり、あれこれ色々と研究を重ねていたんですが、ある事実を見つけたのですよ」

 

ナゾナゾ博士「ある事実?」

 

ドクターM1「調べてみた結果、闇の魔物は魔界の王を決める戦いの王の特権で消された魔物の数によって復活の年数に幅が出ているので、魔界の王を決める戦いと何か関係しているような気がするんですよ。それについてナゾナゾ博士はどうなんですか?」

 

ナゾナゾ博士「確かに、それらが関係していないとは言い切れないな…」

 

ドクターM1「そもそも、博士は魔界の王を決める戦いの主催者や歴史について疑問を持った事はないのですか?」

 

ナゾナゾ博士「疑問には思っておったが、何しろ不明な点が多くて私の理解の範囲を超えていたよ」

 

ドクターM1「ナゾナゾ博士も理解の範囲を超えていたとはいえ、疑問に思っていましたか。実を言うと、私もなぜ人間と組むのかなどが疑問に思っていたのですよ。遺跡などによれば、魔界の王を決める戦いが始まるきっかけとなったのは、元々魔界では様々な種族同士の戦争が絶えないが故に魔界の創造主が無益な争いをやめさせる手段として、100人の魔物の子を選出し、選ばれた子同士が争い、最後まで勝ち抜いた子を魔界全土を統べる王にするという代理戦争を提案し、それを全ての種族が受け入れた。これが魔界の王を決める戦いの起源となっています」

 

ナゾナゾ博士「魔界の王を決める戦いの起源は戦争をなくすためだったのか。う~む、年端もいかない子供達が争うというのもひどいとは思うが、かと言って魔界の王を決める戦いがなければ戦争で多くの魔物の命が失われる…、単純にいい悪いとは決められないものだ…」

 

ドクターM1「人間と組むという事については、私は魔界の古代遺跡の調査などを行って何か手掛かりを探して、ある推測に行きつきました。その推測は…、大昔は魔界と人間界は自由に行き来できたのではないかと思うんです」

 

ナゾナゾ博士「大昔は魔界と人間界が自由に行き来できただと!?」

 

ドクターM1「はい。そもそも、魔界の王を決める戦いの人間と組むルールも人間界と自由に交流ができた頃でなければ、できもしないのは当然ではないのですか?」

 

ナゾナゾ博士「言われてみれば、君の推測も説得力がある。自由に交流ができた時期でなければ、人間と組むというのは作れないからね」

 

ドクターM1「後、大昔の魔界と交流していた人類は魔界の遺跡が埋まっていた地層の年代から推測すると、ネアンデルタール人でしょう」

 

ナゾナゾ博士「ネアンデルタール人から人間と魔物が手を組む魔界の王を決める戦いが始まったのか…。しかし、地球上にネアンデルタール人と魔物が交流したという遺跡などの証拠がない。一体、どうしたのやら…」

 

ドクターM1「ナゾナゾ博士、ネアンデルタール人はどうして地球上からいなくなったかという謎がありましたよね?」

 

ナゾナゾ博士「ああ、そうだが…」

 

ドクターM1「地球上からネアンデルタール人が姿を消したのは、現代のクリアと同じか、それ以上にとてつもなく強力な魔物による仕業だというのは考えられますか?」

 

ナゾナゾ博士「……それは盲点かも知れない…」

 

ドクターM1「しかも、魔界と交流していたネアンデルタール人の古代文明もその魔物によって跡形もなく滅び去った可能性もないと言い切れないでしょう」

 

ナゾナゾ博士「確かに、それでなければ、何かしら残っているはずだ。だが、大昔にその文明を滅ぼした魔物は一体、何者なのか…」

 

ドクターM1「もしかすると、その魔物こそ、光と闇の書、及び魔界の伝説に伝わる闇の魔物なのかも知れませんよ…」

 

ナゾナゾ博士「闇の魔物か…。全くもって未知の存在だ。なぜ、王の特権で消された魔物の数で復活にかかる年数に違いが出るのやら…」

 

 

 

王城

 光と闇の書に書かれてあった光の魔物と闇の魔物の伝説が気になった清麿とデュフォーは先に王城に戻り、ゼオンと前魔界王に聞いていた。

 

前魔界王「初めまして、私がガッシュとゼオンの父親で、傍にいるのが私の妻でガッシュとゼオンの母親だ。息子達から君達の事はたくさん聞いているから自己紹介はいらない。王を決める戦いでは息子達が世話になって感謝している」

 

清麿「こちらこそ、初めまして……(しかし、ガッシュのお袋は大きさは俺達と同じぐらいなのに、ガッシュの親父はデカイな……)」

 

デュフォー「(俺も同感だ、清麿…)」

 

前魔界王「緊張しなくてもいい。私と妻は隠居した身だ。息子達のように普通に接していいよ」

 

ゼオン「父上、清麿とデュフォーは光の魔物と闇の魔物の伝説について本当にあったかどうか知りたがっています。聞かせてくれませんか?」

 

前魔界王「わかった、私の知る限り話そう。君達の知りたがっている伝説についてだが、光の魔物はどうかはわからないが、少なくとも闇の魔物は実在している。私は見た事はないが、代々の王が記した記録によれば光の魔物との死闘の末に肉体と魂を分離されて双方とも離れた遺跡に封印されたが、魂の方はその後も何度も復活しては魔界を荒らしまわっていたそうだ。強さの詳細はわからないが、少なくとも力が暴走した状態のクリア・ノート以上だと考えた方がいいのかも知れない」

 

ガッシュ「クリア以上の魔物……!婆殿の言った通りであったか…」

 

デュフォー「それで、闇の魔物が暴れていた時の魔界の住人はどうやって闇の魔物を止めた?」

 

前魔界王「実を言うとな、記録では闇の魔物は魔物の術を封じる事ができる王杖の影響を全く受けず、どうやっても殺せなかったそうだ。それ故、聖なる光の力を宿した光のペンダントを代々受け継ぐ魔物の一族の力を借りて闇の魔物が復活する度に封印してきたと言われている。記録で最後に闇の魔物が復活したのは千数百年ほど前で、その当時は私の父でガッシュとゼオンの祖父、ゼウス・ベルと当時ペンダントを受け継いだ魔物が中心となって激しい戦いの末、闇の魔物の封印に成功したそうだ」

 

清麿「(ペンダント?)それから、闇の魔物は何度も復活してるそうですけど、何年ぐらいの周期で復活したんですか?」

 

前魔界王「記録では決まった周期で復活していたわけではない。ただ、ある法則性があるみたいだ」

 

デュフォー「それは何だ?」

 

前魔界王「王を決める戦いの後で王の特権で消された魔物の数だ。消された魔物が多ければ早く復活し、少なければ復活が遅くなる。私はどうもこれには何か理由があるのではないかと思うのだ」

 

清麿「(消された魔物の数で復活の時期が異なるか…。もしかしたら、婆さんの言う通り、闇の魔物は王を決める戦いと何か関係でもあるのか…?)それじゃあ、俺とデュフォーは休んできます」

 

 清麿とデュフォーは外へ向かった。

 

ガッシュ「父上、ゼウス・ベルという父上の父上は生きておられるか?」

 

前魔界王「父上は闇の魔物との戦いの際に負った怪我が原因で私が生まれて間もない頃に亡くなったのだ」

 

ガッシュ「ウヌ…、生きていたら挨拶をしたかったのだ…。どんな性格だったのだ?」

 

前魔界王「それはガッシュに似てて私みたいな修羅の心を持たず、優しさと強さを併せ持っていたそうだ。私の前の王ですら、『ゼウスの方が王に相応しかっただろう』と言わしめた程で悩んだ時はよく相談したと言っていた。そんな父上は偉大すぎてガッシュとゼオンに確執を作った私はダメなように思えてくるよ…」

 

ゼオン「もう過ぎた事を悔やんでも仕方ありません。大切なのは、今とその先をどうするかです」

 

ガッシュ「父上もちゃんと頑張ってきたのだ」

 

前魔界王「済まないな…。つい、自分がダメだと思ってしまって…」

 

ゼオン「父上、前から思ってたのですが、バオウ・ザケルガは何か目的があって編み出したんじゃないのですか?」

 

前魔界王「ゼオンの言う通りだ。バオウ・ザケルガは私自身が1から編み出した術ではない。元々は父上が闇の魔物との戦いに備えて編み出した術だが、予想よりも早く闇の魔物が復活したために未完成のまま使用せざるを得なくなり、父上が死ぬ前に遺した遺書に書かれていた術の開発手順を頼りに私が完成させのだ。その時期がちょうど1000年前の王を決める戦いの最中になる」

 

ガッシュ「ウヌゥ、バオウ誕生にそんな話があったのは驚きなのだ」

 

 そんな中、騎士が連絡に来た。

 

騎士「王様、ゼオン様、コーラルQとモモンがグリド達の居場所を突き止めました」

 

ガッシュ「ウヌ、皆の者を集めるのだ」

 

 清麿とデュフォーは城のベランダにいた。

 

デュフォー「ここから見れば、魔界は人間界とはまた違った景色だな…」

 

清麿「デュフォー、ガッシュから聞いたんだが、魔界では魔物だけで術が出せるそうだ。もし、上手く行けば俺達の心の力を温存する事は可能じゃないのか?」

 

デュフォー「……初耳だな。俺にはそんな発想はなかった」

 

 そう言ってると、騎士が連絡に来た。

 

騎士「皆さま、集合をお願いします」

 

 

病院

 一方、フォルゴレはキャンチョメとウマゴンペアと共に病院に来たが、その過程でフォルゴレはナンパしまくった挙句、人間界の時と違って魔界の女性たちには全く知られてないため、ボコボコにされた。

 

フォルゴレ「ひどいなぁ、魔界のバンビーナ達はすぐに私をぶったりするなんて…」

 

キャンチョメ「フォルゴレは人間界ではモテモテのスーパースターだけど、魔界ではまだ名前は知られてないんだから、人間界でいつも女の子にしてる事はしちゃダメだよ」

 

ウマゴン「メルメル」

 

サンビーム「病院でフォルゴレは何をするんだ?」

 

フォルゴレ「それはな…」

 

 早速、フォルゴレは子供のいる病室に来た。

 

子供「ねえ、その人は誰?」

 

キャンチョメ「聞いて驚くんだぞ!人間界のスーパースターにして、イタリアの英雄」

 

フォルゴレ「パルコ・フォルゴレさ!世界を超えて、君達に私のコンサートというプレゼントをしに来たのさ!」

 

子供「ねえ、だったら歌ってよ」

 

キャンチョメ「ミュージック、スタート!」

 

 持参したラジカセで『チチをもげ』を流した。フォルゴレの歌は魔界の子供達はもちろん、看護師にも好評だった。

 

サンビーム「まさか、フォルゴレの歌が魔界でも好評だったとは」

 

ウマゴン「メルメル」

 

子供「とても楽しかったよ。また来てね」

 

フォルゴレ「ああ。君達もバンビーナ達も私がまた来るときを楽しみにしてくれ」

 

 ちょっとしたコンサートを終えて病院を出ると、集合を促すために来た騎士が待っていた。

 

サンビーム「どうやら、集合の時間のようだ」

 

 

 

王城

 一同は集合した。

 

キャンチョメ「敵のアジトがわかったのかい?」

 

ゼオン「ああ。グリドのアジトは闇の神殿という建物だ」

 

ブラゴ「聞いた事はあるな。確か、神殿には秘密の地下室があるとか」

 

キャンチョメ「うわああっ、闇の神殿だって!?あそこへ行くのはやめようよ!」

 

フォルゴレ「どうしたんだ?キャンチョメ」

 

キャンチョメ「前にそこで肝試しをした事のある同級生に聞いたんだ!闇の神殿の地下にはとっても大きな化け物が眠っていたって!もし、そいつが起きたら大変な事になるよ!」

 

ウォンレイ「とても大きな化け物…」

 

ブラゴ「ふん、戦ってみたいものだ」

 

チェリッシュ「あそこに坊やのガールフレンドがいるのなら、助けに行く以外の選択肢はないわ。行くわよ!」

 

清麿「どうやら、話しはまとまったみたいだな」

 

ガッシュ「ウヌ、皆の者、闇の神殿に行くのだ!」

 

 

 

グリドのアジト

 それからしばらくしてガッシュ一行はグリドのアジトである闇の神殿の前に来た。

 

ニコル「ここがグリドのアジト…」

 

ゼオン「アジトの様子は?」

 

兵士「周囲に見張りすらいません。静まり返っていて我々も不気味に思っていたんです…」

 

ゼオン「ならば、お前達はこのまま待機だ。突入は俺達で行う」

 

兵士「はっ!」

 

キャンチョメ「や、やっぱり不気味な所だ……」

 

ウマゴン「メルメ……」

 

フォルゴレ「色々罠もあったりして……」

 

 キャンチョメとウマゴン、フォルゴレはグリドのアジトである闇の神殿の不気味さに震えていた。

 

ゼオン「怖いんだったらここで帰ってもいいぞ」

 

キャンチョメ「何を言うか、僕は強くなったんだぞ!これぐらい怖いうちに入らないやい!」

 

ウマゴン「メルメルメー!」

 

チェリッシュ「坊や、悪い奴をやっつけてガールフレンドを助けるわよ!」

 

ウォンレイ「そして、大切な仲間を助けよう」

 

ブラゴ「少しは骨のある奴がいるといいな」

 

ガッシュ「……皆の者、アジトに突入して敵を倒し、ティオと恵を救出する!」

 

 一同は扉を開けて中に入った。すると、そこには戦闘員の魔物がたくさんいた。

 

シェリー「どうやら、敵のおもてなしのようね」

 

戦闘員「来たか、侵入者め!我らが全員叩きのめしてやるぞ!」

 

 戦闘員達は大勢でガッシュ一同に襲い掛かった。

 

キャンチョメ「か、数が多すぎるよ!」

 

ウマゴン「メルメルメ!」

 

 数の多さにキャンチョメとウマゴンは慌てふためく中、ブラゴとゼオンが前に出た。

 

ゼオン「そこをどけ、雑魚が。ラージア・ザケル!」

 

ブラゴ「バベルガ・グラビドン!」

 

戦闘員「うわあああっ!!」

 

 2人の広範囲攻撃によって戦闘員達はあっけなく全滅した。

 

ゼオン「口ほどにもない雑魚が」

 

ウォンレイ「あっという間に…」

 

チェリッシュ「敵だと恐ろしかったけど、味方だとこうも頼もしいとはね…」

 

清麿「みんな、一気に行くぞ!」

 

 一同は突き進んでいった。その頃、ムキザウルスは自分の部屋でガッシュ達が来るのを待っていた。

 

ムキザウルス「さて、誰が来るのやら…」

 

 そんな時、誰かがいる事にムキザウルスは気づいた。

 

???「リュオウ・ディバウレン!!」

 

 その瞬間、何者かの呪文を受けてムキザウルスは気絶してしまった。




これで今回の話は終わりです。
今回は清麿達がガッシュ達と一緒に魔界に来るのと、ドクターM1がナゾナゾ博士と謎を解明しようとする内容となっています。
ナゾナゾ博士とドクターM1の話であった魔界の王を決める戦いが始まったきっかけはぶっちゃけGガンダムのガンダムファイトが始まった経緯が元ネタです。
また、ネアンデルタール人を滅ぼした、魔界を壊滅寸前に追いやった、不死身などでまだ登場してはいないものの、闇の魔物の不気味さを煽っています。
次の話はガッシュの仲間達がキルコンドル、ロドローズ、ムキザウルスと戦う事になりますが、ムキザウルスの方は今回の話の最後にもあった通り、ある人物にやられているため、その人物との戦いとなります。
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