金色のガッシュベル!!光と闇の最終決戦!   作:アンドロイドQ14

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チャプター5 それぞれの戦い

ナゾナゾ博士の家

 マジョスティック12により、パートナーを全員集める事ができた。

ビッグボイン「イェーイ、パートナーが全員集まりました」

 

ナゾナゾ博士「ご苦労であった。それではドクターM1、パートナーが集まったから、魔界へ向かおう」

 

ドクターM1「うむ。それでは、出発進行!」

 

 助手が運転するバスと共にドクターM1はバスを運転し、魔界へ向かうのであった。

 

 

 

グリドのアジト

 ガッシュ達の侵入による轟音は恵とティオにも聞こえていた。

 

恵「さっきの音は?」

 

ティオ「きっと、ガッシュ達が助けに来たのよ!」

 

 嬉しそうにするティオ達にモールは興味津々な様子で見ていた。

 

ティオ「モール、何をじっと見てるの?」

 

恵「もしかして、清麿君とガッシュ君の事に興味があるのかしら?」

 

 その問にモールは頷いた。

 

ティオ「清麿は恵の恋人よ。だ、だけど別に私とガッシュは恋人同士なんかじゃないからね。デリカシーがないし、とにかく女の子の気持ちを全然わかってくれないのよ」

 

 ガッシュへの好意を必死で隠そうとするティオだが、傍から見ればバレバレであった。

 

 

 

 ガッシュ達は道を順調に進んでいた。

 

ウォンレイ「ガルレドルク!」

 

チェリッシュ「ガンズ・ゴウ・コファル!」

 

 道を塞ぐ戦闘員達を次々となぎ倒しながら進んでいたが、途中で三つの分かれ道があった。

 

フォルゴレ「おっと、分かれ道か」

 

サンビーム「我々はただちに急がなければならない。ここは手分けして進んでいこう!」

 

デュフォー「まずはチーム分けだ。俺とゼオン、チェリッシュ、ニコルは右の道、シェリーとブラゴ、リィエン、ウォンレイは左の道、サンビームとウマゴン、フォルゴレ、キャンチョメは真ん中の道とする」

 

ニコル「でも、清麿とガッシュはどうするの?」

 

シェリー「それは本人に聞いてみましょう。あなた達はどの道を行くの?」

 

清麿「俺達はキャンチョメやウマゴン達と一緒に行きたい」

 

ガッシュ「一緒に戦った時間はキャンチョメ達の方が長かったからのう」

 

ウマゴン「メルメルメ!」

 

リィエン「話がまとまったから、一気に行くある!」

 

清麿「ああ!みんな絶対に生きて帰るぞ!」

 

 一同は手分けして3つの道を進んでいった。

 

 

 

アジト通路

 真ん中の道を通ったガッシュペアとキャンチョメペアとウマゴンペアは途切れた道に来た。

 

サンビーム「これは普通にジャンプするだけでは渡れないな」

 

フォルゴレ「いや、通る方法はある。キャンチョメ、頼むよ」

 

キャンチョメ「そっか、あれだね。ポルク!」

 

 フォルゴレの提案でキャンチョメは梯子に変化した。その上をフォルゴレ達が通った後、元に戻った。それから先へ進むと、今度は梯子がかけられないぐらい離れた所に道があった。

 

サンビーム「どうやら、ここはウマゴンの出番のようだ」

 

ウマゴン「メル!」

 

 ディオエムル・シュドルクを発動させ、サンビームとガッシュペア、キャンチョメペアを乗せた後、ウマゴンは大ジャンプして対岸へ渡った。

 

 

 

アジト 部屋その1

 対岸の先にある部屋に到着した。そこには、キルコンドルが待ち構えていた。

 

キルコンドル「ふっふっふっ、ようこそ、我らのアジトへ。来たばかりで悪いが、お前達の墓場はここになる」

 

清麿「こんな所で敵か!みんな、気を引き締めて」

 

サンビーム「いや、清麿とガッシュだけで先に行ってくれ」

 

清麿「だが…」

 

フォルゴレ「本当ならば、バンビーナが囚われているのであれば私の出番だ。だけど、恵に関しては清麿の方が相応しいだろう。ティオもキャンチョメよりもガッシュに助けに来てほしいだろうね」

 

ガッシュ「ウヌ?そうなのか?」

 

サンビーム「清麿、ガッシュ、グルービーに恵とティオを助けるんだ」

 

清麿「……ああ!」

 

 先にガッシュペアは先へ進む事にした。

 

キャンチョメ「フォルゴレ、アフリカで会った奴だ!」

 

フォルゴレ「どうやらお前を倒さなければ先へ進めないようだな」

 

サンビーム「相手はかなりのスピード自慢だ。ウマゴン、気を抜くな」

 

ウマゴン「メル!」

 

キルコンドル「馬族はスピード自慢が多いと聞いているが、見せてもらうぞ、チビウマ!」

 

ウマゴン「メル~~!!メルメルメ~~~!!!」

 

フォルゴレ「な、なんかウマゴンが怒っているぞ…!」

 

サンビーム「『僕はチビウマなんかじゃない!お前のようなカラスみたいな奴は焼き鳥にしてやる!!』と言って怒っている」

 

キルコンドル「焼き鳥にできるものならしてみるがいい。フェイウルク!」

 

 凄いスピードで飛行してキルコンドルはウマゴンに襲い掛かった。

 

サンビーム「ディオエムル・シュドルク!」

 

ウマゴン「メルメルメ~~!!」

 

 ウマゴンは炎の強化形態でキルコンドルに突っ込んでいった。ウマゴンとキルコンドルのスピード勝負は部屋のあちこちを行ったり来たりする勝負になった。

 

キャンチョメ「凄いぞ、ウマゴン!」

 

サンビーム「だが、油断はできない。奴に何か弱点でもあればな…」

 

フォルゴレ「弱点か……」

 

 キャンチョメに何か弱点がないか考える一同だったが、キャンチョメが閃いた。

 

キャンチョメ「そう言えば、キルコンドルは僕達と初めて戦った時、女の人が来てから逃げたけど…」

 

サンビーム「それだ!もしかすると、キルコンドルは女が苦手なのかも知れない」

 

フォルゴレ「だったら、シン・ポルクでバンビーナに囲まれた状態にしたらもしかすると…」

 

キャンチョメ「やってみようよ!」

 

フォルゴレ「よーし、シン・ポルク!」

 

 キルコンドルはウマゴンとのスピード勝負の真っ最中だった。

 

キルコンドル「やるな。チビウマは訂正しておこう。だが、ここで終わる事に何ら変わりはない!」

 

ウマゴン「メル!」

 

 そこへ、急に音楽『チチをもげ!』が流れて振り向くと、そこにはフォルゴレとお揃いの恰好をして踊りながら歌っているキャンチョメといつの間にか一緒に踊っているウマゴンとサンビームと大勢の美女たちの姿があった。

 

美女A「あら、結構いい男じゃない!」

 

美女B「ねえ、一緒に踊って歌いましょ」

 

キルコンドル「や、やめろ!私は女が苦手だ!頼む、来ないでくれ!」

 

美女C「そう堅い事は言わずに」

 

キルコンドル「ああ、来るな、来るな~~~!!」

 

 苦手な女が大勢で目の前に来てしまった事でキルコンドルは凄まじい量の鼻血を出してしまい、倒れてしまった。

 

サンビーム「こうもあっさりハマって倒せるとはな……」

 

フォルゴレ「それよりもキャンチョメ、よくこんな事もできるようになったな」

 

キャンチョメ「簡単だよ。少し前に人形劇を見た時に人形使いの人のやり方を参考にして、女の子達を出した後に操ってたんだ」

 

サンビーム「流石はデュフォーに賢いと言われただけあって、そういった発想もお手の物だな」

 

フォルゴレ「さぁ、早く行こう!」

 

 

 

アジト通路

 一方、ゼオンペアとチェリッシュペアは右の道を進んでいた。すると、今度はかなりの数の戦闘員が待ち構えていた。

 

チェリッシュ「流石にこの人数だときついわね…」

 

ゼオン「おい、お前達だけでも先に行け。俺達はこいつらを片付ける」

 

ニコル「こんな数を一組で相手にして大丈夫なの?」

 

ゼオン「こんな奴等、俺の訓練の相手になった奴等に比べれば紙屑のような連中だ。だから、お前達だけでも先に行け。後で追いつく」

 

チェリッシュ「わかったわ」

 

 チェリッシュペアを先に行かせる事にした。

 

戦闘員「王様も王様の兄もこんなチビだったとはな。王様になれたのもまぐれじゃねえのか?」

 

ゼオン「おい、人を見た目で判断しない方がいいぞ。見た目は必ずしも強さと結びつくとは限らないのだからな」

 

戦闘員「野郎、舐めやがって!!」

 

 ゼオンに挑発に乗った戦闘員達は一斉に襲い掛かった。

 

ゼオン「ガンレイズ・ザケル」

 

 あっさりと戦闘員達はゼオンに瞬殺されたのであった。

 

デュフォー「終わったな」

 

ゼオン「あんな奴等など、運動にすらならん」

 

デュフォー「終わったなら、さっさと行くぞ」

 

 

 

アジト 部屋その2

 先に進んだチェリッシュペアはロドローズと対峙していた。

 

ロドローズ「あら?あの坊やはどこへ行ったのかしら?」

 

チェリッシュ「遅れて来るわよ。そして、ここを通してくれないかしら?」

 

ロドローズ「嫌よ。だって……お前のような女を見てると鞭で徹底的にしばきたくなるからよ!!」

 

 急に怒り出したロドローズは鞭でチェリッシュをしばこうとしたが、チェリッシュはかわした。

 

チェリッシュ「ちょっと、急にどうしたのよ!」

 

ロドローズ「この世で最も美しいのは私よ!私に迫るほど美しい女は絶対に許せないわ!そんな女は全員ひれ伏せさせて、私が最も美しい事を証明させてやる!」

 

ニコル「とんでもない奴ね…」

 

チェリッシュ「あなたがどう言おうと、ここを通させてもらうわよ!」

 

ニコル「ゴウ・コファル!」

 

ロドローズ「ゴウ・ロルド!」

 

 ロドローズはゴウ・コファルをゴウ・ロルドで防いだ。

 

ニコル「あの鞭は厄介ね。迂闊に接近戦には持ち込めない」

 

チェリッシュ「だったら、距離をとって戦うまでよ!」

 

ニコル「ガンズ・ゴウ・コファル!」

 

 チェリッシュの攻撃をロドローズは鞭で弾いていたが、ある程度弾いた際に隙ができた。

 

ニコル「ギガノ・コファル!」

 

ロドローズ「!ギガノ・アム・ジュロルク!」

 

 ギガノ・コファルを見たロドローズは鞭で防ぐのが間に合わないと判断し、茨が巻き付いている方の腕を蔓の鞭に変形させて弾いた。

 

チェリッシュ「あの腕は鞭にもなるのね!」

 

ロドローズ「私は植物の術も使えるの。ギガノ・ロルド!」

 

 距離をとっていたため、チェリッシュは鞭をかわせた。

 

ロドローズ「甘いわよ、ギガノ・ジュロン!」

 

 チェリッシュの行動を見越していたロドローズは即座に蔓でチェリッシュを縛り上げた。

 

チェリッシュ「しまった!」

 

ロドローズ「これでしばきたい放題よ……。私より美しかったり、私に迫る美しさを持つ事自体が罪よ!その罪を犯した事を後悔しなさい!」

 

 自分に迫る美しさを持つチェリッシュの事が気に入らないロドローズは徹底的に鞭でしばきはじめた。

 

チェリッシュ「きゃあああっ!!」

 

ニコル「チェリッシュ!」

 

ロドローズ「お~ほほほっ!この鞭は電磁鞭なのよ。さぁ、電撃でもっと苦しめ!もっと泣け、喚け!!」

 

 電磁鞭でしばかれ続け、チェリッシュはボロボロになっていった。もう意識を失ったと判断したロドローズはチェリッシュの拘束を解いた。

 

ロドローズ「わかったかしら?私より美しいのは罪である事を」

 

チェリッシュ「みっともないわね…、上辺の美しさに固執してるなんて…」

 

 電磁鞭でしばかれたのにも関わらず、チェリッシュは立ち上がった。

 

ロドローズ「お前、なぜ立ち上がれる!?」

 

チェリッシュ「私はこんなにボロボロになる事はよくあったわ。それに、嫌ってほどの電撃地獄も味わったの。だから、あなたの電磁鞭なんてゼオンの電撃地獄に比べれば軽いお仕置きみたいなものよ!それに、本当の美しさは上辺よりも、心の方が大事なのよ!」

 

ロドローズ「この小娘が、私をバカにしてただで済むと思うな!ディオガ・アム・ジュルク!」

 

ニコル「ディオガ・コファルドン!」

 

 ロドローズが植物の腕で殴りかかる前にチェリッシュはディオガ・コファルドンでロドローズを吹っ飛ばした。

 

ロドローズ「ぐあああっ!!舐めるなよ、小娘が!」

 

ニコル「(かなり怒ってるぞ。シン・グラード・ガンズ・コファルで一気に)」

 

???「チェリッシュ、こんな奴に無駄な力を使うな。代わるから温存しておけ」

 

 声と共にゼオンペアが姿を現した。

 

ロドローズ「このガキ、いつの間に!?」

 

デュフォー「気付かなかったのか?俺達は少し前からここにいたぞ」

 

ロドローズ「ふふふ…、私に生意気な事を言ったお前が来てくれて嬉しいわ…。鞭で叩きのめせるのだからね!!」

 

 ロドローズは鞭でゼオンを攻撃したが、ゼオンはあっさりと素手で鞭を掴んだ。

 

ロドローズ「何っ!?」

 

ゼオン「まるで素人だな。お前は鞭の使い方を達人から教わってないのか?」

 

ロドローズ「ガキンチョが…、ガキが舐めるんじゃねえぞ!ウルロルド!」

 

 高速の鞭さばきでゼオンを攻撃したが、簡単にゼオンはかわした。

 

ゼオン「やはりその程度か。俺の鞭さばきを見せてやる」

 

デュフォー「ロンド・ザケルガ」

 

 ゼオンは電撃の鞭でロドローズを超える高速の鞭さばきでロドローズを追い詰めていった。

 

ゼオン「もう終わりか?つまらん奴だ」

 

ロドローズ「ざけんじゃないわよ…、お前のようなガキは徹底的に叩きのめしてやるって言ったでしょ!!」

 

 完全に逆上したロドローズは自分に注射を打ち込んだ。すると、ロドローズはワニのような巨大な頭を持った植物と動物が合わさった巨大な醜い怪物の姿になった。

 

チェリッシュ「逆上した挙句、自分で自分の美しささえ捨ててしまうとはね…」

 

ロドローズ「何を言ってるのよ、私こそが最も美しいのよ!」

 

ゼオン「ふん、変身する前のお前よりも俺とガッシュの母上の方がもっと美しいぞ。見た目だけでなく、心もな。ま、お前みたいなバカにはわからんだろうがな」

 

ロドローズ「バカにしやがって、クソガキが!」

 

 ロドローズはハエトリグサと蛇が合わさったような触手でゼオンを攻撃しようとした。

 

デュフォー「ガンレイズ・ザケル」

 

 しかし、電撃弾であっさりと触手は全て潰された。

 

ロドローズ「舐めやがって!だが、ガキの攻撃はもう通じねえんだよ!」

 

 そのままロドローズはゼオンを食べようとしたが、ゼオンは自ら突っ込んでいき、ロドローズに飲み込まれた。

 

ニコル「自分から口に飛び込んでいくなんて」

 

ロドローズ「ははははっ!自ら食べられにいきやがって!私をバカにするからこうな」

 

デュフォー「ザケル、ザケル、ザケル、ザケルガ、ザケル、ザケルガ、テオザケル」

 

 ゼオンが飲み込まれたのにも動じずにデュフォーが呪文を唱え続けると、ロドローズは苦しみだした。

 

ロドローズ「ああ、苦しい…!腹が痺れるような感じだ…!」

 

デュフォー「ザケル、ザケルガ、ザケル、ザケルガ、テオザケル、ジャウロ・ザケルガ!レード・ディラス・ザケルガ!」

 

 体内からの攻撃にはロドローズは為す術もなかった。そして、レード・ディラス・ザケルガで腹を切り裂かれてしまい、そのままゼオンは脱出した。その直後にロドローズは元に戻った。

 

チェリッシュ「何て戦い方なの…」

 

ニコル「互いに強い信頼関係がなければ絶対にできないわ…」

 

ゼオン「弱いな、お前。それにお前の拷問は生温いな。俺が地獄の拷問って奴を体に直接叩き込んでやるよ…」

 

デュフォー「バルギルド・ザケルガ」

 

 徹底拷問の雷がロドローズに落とされた。

 

ロドローズ「ああああっ!!」

 

 地獄の拷問によってロドローズは完全に心を壊されて意識を失った。

 

ニコル「相変わらずの容赦のなさだわ…」

 

ゼオン「さっさと行くぞ」

 

 ゼオン一同は先を急いだ。

 

 

 

アジト通路

 右の道を通るウォンレイペアとブラゴペアは戦闘員が多数邪魔してきた。

 

ブラゴ「てめえら雑魚はいるだけで邪魔だ!アイアン・グラビレイ!」

 

戦闘員「ぐあああっ!!」

 

 重力によって戦闘員は体を動かせなくなり、気絶した。

 

リィエン「先に進むある!」

 

 

 

アジト 部屋その3

 進み続けるウォンレイペアとブラゴペアは部屋に入った。すると、仮面の女戦士が立ちはだかっていた。

 

シェリー「ムキザウルスが倒れている…?」

 

ブラゴ「だが、こいつの方が手応えのありそうな奴だな」

 

ウォンレイ「(この雰囲気、もしかすると…)ブラゴ、あの者とは私とリィエンが戦う。手出ししないでくれるか?」

 

ブラゴ「……勝手にしろ」

 

シェリー「あなた達がそう言うのであれば、手出しはしないわ」

 

リィエン「済まないある」

 

ウォンレイ「さぁ、行くぞ!」

 

女戦士「来なさい、ウォンレイ」

 

リィエン「どうしてウォンレイの事を知ってるあるか?」

 

女戦士「そんな事はどうでもいいでしょう」

 

 それから、ウォンレイペアは仮面の女戦士と睨み合いを続けていた。

 

女戦士「ウォンレイ、パートナーの女と別れなさい。そうすれば、痛い目に遭わないし、苦しい想いもしなくて済むのよ。女も命が惜しいのであれば、すぐに人間界に帰りなさい」

 

リィエン「そんな事を言ってもウォンレイとは別れないある!」

 

ウォンレイ「私も別れる気はない。別れるぐらいなら、痛い目に遭う道を選ぶ!」

 

女戦士「どうして私の言う事を聞いてくれないの…。ならば、痛い目に遭わせなければわからないようね!」

 

 先に女戦士の方から動いた。その動きにウォンレイはしっかり対応してカンフーの技を叩き込んだが、女戦士もカンフーの技を叩き込んだ。

 

ウォンレイ「まさかこの動きは…カンフー!?」

 

リィエン「(あの女戦士、どうしてカンフーが使えるある?)」

 

ウォンレイ「リィエン、仮面の戦士は相当な実力者だ。気を抜いてはいけない」

 

リィエン「わかってるある。レドルク!」

 

女戦士「レドルク!」

 

 脚力強化の呪文でスピードを上げて接近するウォンレイだが、女戦士もウォンレイと同じ呪文でスピードを上げて接近した。そして、互角の格闘戦に入った。

 

リィエン「ウォンレイと同じ呪文?それに、実力も互角?」

 

ウォンレイ「戦いに集中するんだ、リィエン!」

 

リィエン「はいある!ガンズ・バウレン!」

 

女戦士「ガンズ・バウレン!」

 

 ウォンレイと女戦士は同じ呪文で互角の攻防を繰り広げていたが、女戦士の方がやや勝っていた。

 

ウォンレイ「(さっきの声、この動き、攻撃の重さ、やはり正体は……!)ぐっ!」

 

 違和感を感じて攻撃が緩んだウォンレイの隙を突く形で女戦士の拳が入った。

 

女戦士「ギガノ・バウレン!」

 

ウォンレイ「ぐああっ!」

 

 怯んだ瞬間を逃さずに女戦士はウォンレイに力を込めた一撃をぶつけた。吹き飛ばされたウォンレイは壁に激突した。

 

リィエン「ウォンレイ!」

 

ウォンレイ「大丈夫だ…」

 

女戦士「よそ見をしている場合!?」

 

 女戦士の拳を受け止めた後、ウォンレイは体勢を立て直した。

 

リィエン「ガル・レドルク!」

 

女戦士「ディガル・レドルク!」

 

 女戦士はウォンレイの上位の術を使い、打ち破った。

 

ウォンレイ「リィエン、下手に長引かせるのはまずい!一気に勝負を決める!」

 

リィエン「はいある!!ディオ・レドルク!」

 

女戦士「ディオ・レドルク!」

 

 同じ術ではあるものの、元の力の差でウォンレイは吹っ飛ばされてしまった。

 

ウォンレイ「があああっ!」

 

 女戦士の不意討ちで気絶していたムキザウルスは激しい戦いの音に気付き、立ち上がった。

 

ムキザウルス「いてててて…、誰だ?俺を不意打ちで気絶させ」

 

シェリー「ニューボルツ・シン・グラビレイ!」

 

 ムキザウルスはあっけなくブラゴの術で倒されてしまった。

 

ブラゴ「戦いに割り込むんじゃねえぞ、力しか取り柄がねえ単細胞が」

 

 ウォンレイと女戦士の戦いはウォンレイの使える術の上位術を使う上、元の力でも勝る女戦士の方が優勢だった。

 

ブラゴ「あの女戦士、かなりの実力者だぞ。それも、王族の武術指南役に選ばれてもおかしくないほどの大人の戦士だ」

 

シェリー「ウォンレイは勝ち目はあるの?」

 

ブラゴ「それは最後までわからん」

 

リィエン「ゴライオウ・ディバウレン!」

 

女戦士「リュオウ・ディバウレン!」

 

 白虎と青龍がぶつかり合ったが、青龍があっという間に白虎を打ち破った。

 

ウォンレイ「ぐあああっ!!」

 

リィエン「ウォンレイ!」

 

女戦士「わかったでしょ?ウォンレイ、あなたが人間のパートナーといても私には絶対に勝てない。私はあなたの癖も、技も全て見切っているわ。さ、もう諦めてその女との縁を切りなさい。そしてパートナーのあなたもウォンレイとの縁を切りなさい。魔物と人間は結ばれる事なんて絶対にないのよ」

 

リィエン「嫌ある……、私もウォンレイも絶対に縁を切らないある!魔界の王を決める戦いの中でウォンレイと私は色んな事を経験したある。楽しい事も、辛い事も、それに…、ウォンレイが魔界に帰ってからも私はいつか会えると信じていたある!だから、あなたの言う事は聞かないある!」

 

女戦士「強情な子ね。あなたには何もせずにしておこうと思ったけど、ここまで考えを変えないのなら、痛い思いをさせてでもウォンレイとの縁を切らせてもらうわよ」

 

 女戦士はリィエンが反応できない速さで接近し、リィエンを吹っ飛ばした。

 

リィエン「あああっ!!」

 

女戦士「さぁ、ウォンレイとの縁を切りなさい!」

 

リィエン「言ったはずある…、私はウォンレイとの縁は切らないある…」

 

女戦士「何度言えばわかるの?魔物と人間は絶対に結ばれる事はないのよ。そんな叶わない恋をしたって住む世界が違うが故に絶望に打ちひしがれる。それぐらいだったら、最初から愛し合う事なんてしない方がいいのよ!」

 

 リィエンやウォンレイの態度には流石の女戦士も苛立ちを隠せず、リィエンを蹴り飛ばそうとしたが、ウォンレイに掴まれた。

 

ウォンレイ「なぜ、あなたはそこまでして私とリィエンの愛を引き裂こうとするんだ!?」

 

女戦士「そんな事に理由なんてないでしょ!?魔物と人間は結ばれない、それだけよ!」

 

ウォンレイ「違う、あなたは嘘をついている!ただ、魔物と人間は結ばれないというだけでこんなにも執着して私達を引き裂こうとするはずがない!」

 

リィエン「私達はどんな運命や障害にも立ち向かうある!たとえ、魔物と人間が結ばれないという定めにも立ち向かうある!」

 

ウォンレイ「だから……、あなたに阻まれようとも、リィエンとの想いを貫き通す!!」

 

 魔界の王を決める戦いを通して育まれた想いの力によるウォンレイの気迫に女戦士は思わず威圧され、ウォンレイの鉄拳をまともに受けた。

 

女戦士「……ここまで言うからには、私も最大呪文であなた達を倒すわ。そして、その想いを打ち砕く!」

 

ウォンレイ「誰が阻もうとも、私は立ち向かう!」

 

リィエン「シン・ゴライオウ・ディバウレン!」

 

女戦士「シン・リュオウ・ディバウレン!」

 

 再び白虎と青龍がぶつかり合った。

 

女戦士「例えパートナーと一緒でも力は私の方が上よ!」

 

リィエン「この魔本は人間の心が力となる本ある!だから……、魔界の王を決める戦いを通して生まれた私のウォンレイへの想いはただの力では絶対に壊す事なんてできないある!!」

 

 本の輝きがさらに大きくなると共に白虎が青龍を押し始めた。

 

女戦士「こ、これが…、愛の力…!」

 

ウォンレイ「いけええええっ!!」

 

 一気に白虎は青龍を噛み砕き、白虎によって女戦士は激しく吹っ飛ばされ、壁にめり込んだ。

 

ブラゴ「あの2人が勝ったか…」

 

ウォンレイ「何とか勝てたな、リィエン」

 

リィエン「えへへ、さっきのシン・ゴライオウ・ディバウレンで私の心の力はもう空っぽある…」

 

 壁にめり込んだ女戦士は仮面が割れており、その顔にウォンレイは納得した様子になった。

 

ウォンレイ「やはり、あなたでしたか…母さん」

 

リィエン「あの魔物が…、ウォンレイのお母さん?ウォンレイのお母さん、何で私とウォンレイを引き裂こうとしたあるか?なんで…?」

 

ウォンレイの母「……私が引き裂こうとしたのは、ウォンレイとあなたに私が経験した結ばれないが故の辛い想いをさせたくなかったからよ…」

 

ウォンレイ「何があったんだ?母さん」

 

ウォンレイの母「私も1000年前の魔界の王を決める戦いではウォンレイと同じように中国人でカンフーの使い手のパートナーと愛し合っていたの。どんな困難に直面しても愛し合い、支え合うパートナーがいてくれたからどんな敵が来ようとも勝ち続けられた。だけど…、残り10人近くになった時、私は戦いに敗れた上にパートナーを死なせてしまったの!魔界に帰っても死に別れてしまったパートナーへの想いで苦しくて、苦しくて手紙さえ出せずに私は極寒の海で投身自殺を図って950年以上も氷漬けになった。そして、後の夫に偶然助けられて私達は結婚し、ウォンレイが生まれたの。その時、よくわかったのよ。人間をいくら愛したって結ばれないって。ウォンレイに私が経験した苦しみを、悲しみを味わってほしくなかったのに、どうしてあなたは自分から苦しもうとするのよ…」

 

ウォンレイ「…それは簡単だよ、母さん。私は…リィエンの事が好きだからさ…。母さんが私に言った事は母さんなりの優しさだけど、それでも私はリィエンの事が好きだ。例え、どんな困難に突き当ろうとも、絶対に乗り越えてみせる」

 

ウォンレイの母「……ウォンレイ…!」

 

 息子の姿を見たウォンレイの母親はかつて、今は亡きパートナーと愛し合っていた頃を思い出し、泣きながらウォンレイを抱きしめた。

 

ウォンレイの母「リィエン、あなたの存在がウォンレイをここまで強くしたのね。あなた達を殺さないように手加減してたけど、あなた達の愛は昔の私と私のパートナー以上なのかも知れない。私は大丈夫。だから、お行きなさい」

 

リィエン「ありがとうある、ウォンレイのお母さん」

 

シェリー「さぁ、すぐに行くわよ」

 

 ブラゴペアとウォンレイペアは先を急いだ。

 

ウォンレイの母「どうか、あの子達に幸運を…」

 

 ウォンレイとリィエンの愛が成就するように祈った後、ウォンレイの母親はその場から去って行った。

 




これで今回の話は終わりです。
今回はガッシュの仲間達の戦闘を描きました。戦闘も全てシリアスという訳ではなく、キルコンドルはギャグ、ロドローズはゼオンによるフルボッコ、ウォンレイの母親はウォンレイとの激しい戦いという風に雰囲気に違いをつけて描きました。ロドローズが注射してから変化した姿はビオランテの植獣形態が元ネタです。
ウォンレイの母親を出したのは、初めはウォンレイの父親にする予定でしたが、父親だとどうしてもリィエンの父親のパクロンと被ると思い、母親に変更しました。
次はガッシュとグリドの戦いですが、次の話の最後で未だに姿を見せない闇の魔物が遂に姿を現します。どういった姿なのかはまだ秘密ですが、事前にゴジラシリーズをDVDかBDで視聴しておくとどの怪獣が元ネタなのかがわかるかも知れません。
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