金色のガッシュベル!!光と闇の最終決戦!   作:アンドロイドQ14

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チャプター7 闇の魔物の力

狭間の世界

 ナゾナゾ博士達パートナー一同はまだ狭間の世界をバスで通る所だった。

 

ドクターM1「どうかしましたか?」

 

ナゾナゾ博士「妙な胸騒ぎがする。もう既に闇の魔物は復活したのではないかという予感がするのだよ」

 

ドクターM1「そうなってしまったら大変な事になりますぞ」

 

ナゾナゾ博士「(頼む、闇の魔物によって手遅れになる前に間に合ってくれ…)」

 

 パートナーだった魔物が心配でしょうがない一同の表情に焦りが見えていた。

 

 

 

モチノキ町

 モチノキ町は予報では雲一つない青空が広がっていたのだが、闇の魔物の復活と同時に急に曇り出して突風も吹き始め、凪いでいた海も急に荒波が立ち始めていた。

 

華「予報では風もない晴れだったのに…」

 

 急に強い風が吹き出したため、乾いた洗濯物を家の中に入れている華だが、台所では今日の朝食で清麿と恵が使ったコップにヒビが入った。

 

華「…何だか、嫌な感じがするわ…」

 

 

 

魔界

 魔界では人間界より闇の魔物復活の影響が強く出ているのか、あちこちで空が暗雲に包まれた。神殿の跡地から現れた魔物が闇の魔物であった事に一同は驚きを隠せなかった。

 

シェリー「あのクリア以上の巨体の魔物が……闇の魔物…?」

 

ブラゴ「軽く伝説を聞いた事はあるが…、まさかこれ程の奴だったとは…」

 

 クリアよりも禍々しくて恐ろしい闇の魔物にキャンチョメとフォルゴレ、ウマゴンはガタガタ怯えていた。

 

キャンチョメ「あ、あれが闇の魔物……」

 

フォルゴレ「ほ、本当に現れたとは……」

 

ウマゴン「メルメルメ……」

 

 闇の魔物はクローンクリアと視線が合った。

 

闇の魔物『クリア……、我らを差し置いて魔界を滅ぼそうとする貴様は絶対に許さん…!』

 

クローンクリア「貴様の肉体をたまたま発見し、脳に触れて記憶を見たお陰で王の特権も知り、バードレルゴもザレフェドーラも出来上がった。だが…、我こそが魔界を滅ぼす使命を持った存在。貴様は最早、用済みで時代遅れの存在。よって、貴様を滅ぼす」

 

闇の魔物『滅ぼすだと?てめえのような自分だけじゃロクな事もできん上に自分の力さえまともに制御できねえ小物が偉そうな態度をとりやがって!!たかが十数年程度しか生きてねえガキが気の遠くなるほど恨みや憎しみを抱き、溜め込み続けた我らに勝てるとでも思ってやがるのか!?それに、バードレルゴもザレフェドーラも我らをマネしただけじゃねえか!』

 

クローンクリア「ふん、口さえ塞げばマネとは言われんだろう…。今から、貴様を消す」

 

闇の魔物『臨むところだ!我らは生きとし生ける連中を利用するのも、利用されるのも嫌いなんだよ!!この肉体には思い入れはねえが、我らの記憶を勝手に見た挙句、我らの形態をマネしたからには落とし前としてぶっ殺してやる!!』

 

 闇の魔物とクローンクリアの戦いが始まった。

 

恵「どっちが勝っても嬉しくないわね…」

 

シェリー「ブラゴ、この戦いはどうなの?」

 

ブラゴ「…勝った方が俺達の敵になり、魔界を滅ぼすだけだ」

 

 先に動いたのはクローンクリアの方だった。

 

クローンクリア「貴様も所詮は魔物。それ故に、我の力の前では消滅するだけだ!」

 

 クローンクリアは消滅波を放ったが、闇の魔物は無防備なまま受けたのにも関わらず、ノーダメージだった。

 

ブラゴ「クリアの攻撃が効いてないだと?」

 

ティオ「嘘よね…、無防備なのにクリアの攻撃が一切効いてないなんて……」

 

クローンクリア「ふ、ふふふ、我の攻撃が効いてないとはな。だが、これはほんの小手調べ。これならどうだ!?」

 

 消滅波が全く効いていない闇の魔物にクローンクリアは動揺を悟られないように強がって連続で消滅波を放った。しかし、闇の魔物には全く効いてなかった。

 

闇の魔物『貴様のような小物のクソガキでは所詮はこの程度。今度は我らから行くぞ!』

 

 それまで動いてなかった闇の魔物はゆっくりクローンクリアに近づいた。消滅波が全く効かない闇の魔物が近づく事にクローンクリアは怯えを見せていた。

 

クローンクリア「たかがこの程度の攻撃が効かないからと言って調子に乗るな!」

 

 慌てて連続で消滅波を放ったが、闇の魔物には一切効かなかった。それどころか、闇の魔物は口を開け、背びれが光った途端、口から黒と紫の禍々しい色のビームを発射した。ビームは消滅波と打ち破っても勢いが衰えないばかりか、クローンクリアの肩に直撃し、吹っ飛ばした。

 

クローンクリア「ぐあああっ!!」

 

 闇の魔物のビームが直撃した箇所は生々しくえぐれており、いかに闇の魔物の力が凄まじいかが第3者の視点で見ているガッシュ達にも嫌というほど見せつけられた。

 

清麿「(何て奴だ…、金色の本がなかったら勝ち目が全くなかった完全体のクリアにたった1発の攻撃でこれ程のダメージを与えるとは……)」

 

クローンクリア「こ…、これは何かの間違いだ…!全てを滅ぼす使命を持った我を……我を遥かに上回る魔物がいるなど……!」

 

 金色の本の力により、ガッシュに追い詰められた際と同様、クローンクリアは魔界全土ごと闇の魔物を消そうと企み、逃亡した。

 

ガッシュ「クリアはあの時のように上から魔界全土を消すつもりなのだ!」

 

恵「そんな事されたら…」

 

闇の魔物『逃がすか…!!』

 

 闇の魔物は体内に収納していた巨大な翼を広げて空に浮かんだ。更に、腕を巨大な翼に変形させて足を体内に収納し、4枚の巨大な翼を持つ超高速の飛行に特化した高速飛行形態となってクローンクリアを追った。

 

サンビーム「何て速さだ!」

 

デュフォー「(あのスピード、シン・シュドルクを遥かに超えているかも知れん…)」

 

 上空へ逃げたクローンクリアは右手からザレフェドーラを出した。

 

クローンクリア「こうなれば…!」

 

 ザレフェドーラで闇の魔物を狙い撃ちしようとしたが、そう考えた矢先にザレフェドーラは闇の魔物のビームで破壊されてしまった。

 

クローンクリア「何っ!?」

 

 あっという間に闇の魔物はクローンクリアに追いつき、体当たりで吹っ飛ばしてからビームを浴びせた。

 

闇の魔物『我らから逃げられると思うな、クソガキが!』

 

クローンクリア「我が翼に追いつけるか?」

 

 クローンクリアは左手からバードレルゴを出した。

 

クローンクリア「さぁ、行けっ!」

 

 バードレルゴは闇の魔物に向かった。闇の魔物もバードレルゴに突っ込んで激突した。結果は、闇の魔物が余裕でバードレルゴを弾き飛ばした。

 

クローンクリア「バカな、パワー負けするなど!」

 

 バードレルゴは超スピードと旋回性能を駆使して闇の魔物に向かったが、闇の魔物はそれを遥かに上回るスピードと旋回性能でバードレルゴを翻弄し、翼で真っ二つにしてからビームで完全破壊した。

 

闇の魔物『バードレルゴもザレフェドーラも我らから見てもつまらん猿真似だ。所詮、貴様は他の魔物より力が強いだけで滅ぼす事を使命と勘違いした小物でしかねえんだよ、クソガキが!』

 

クローンクリア「舐めるなよ…、全てを滅ぼす我が貴様みたいな過去の遺物如きにやられるとでも思っているのか!!」

 

 消滅波が一切効かず、ザレフェドーラもバードレルゴもあっさり破られた事で完全にクローンクリアは余裕がなくなって激昂し、闇の魔物に襲い掛かった。闇の魔物は高速飛行形態から翼を展開した元の形態に戻り、尻尾でクローンクリアを叩き落とした。

 

クローンクリア「ぐあああっ!!」

 

 落ちていくクリアを追い、闇の魔物も降下した。一方、ガッシュ達は何が起こっているのか考えている所だった。

 

キャンチョメ「フォルゴレ、闇の魔物とクリアはどっちが優勢なのかな……?」

 

フォルゴレ「そんなのは私にはわからないよ…。どっちが優勢でも嬉しくない……」

 

 キャンチョメとフォルゴレはガタガタ震え、他の面々も身構える中、クローンクリアが落ちてきた。そして、その後に闇の魔物も降りてきた。そのまま闇の魔物はクローンクリアを踏みつけては浮かんで踏みつけるを繰り返した後、クローンクリアを蹴り飛ばした。

 

クローンクリア「過去の遺物如きに、我が負けてたまるか!!」

 

 一切の余裕をなくしたクローンクリアは消滅波を放ったが、闇の魔物は尻尾を9つに分離させ、その内の1本から何やら口から吐くビームとは違う素粒子ビームのようなものを放った。そのビームの前には消滅波は無力であり、しかもそのビームはクローンクリアの左腕に当たり、ビームが当たった左腕は一瞬で骨ごと溶けた。高温でも強酸でもないのに溶かされるという味わった事のない苦しみにクローンクリアはのたうち回った。

 

クローンクリア「ああああっ!!腕が溶ける~!?」

 

ウォンレイ「ビームがかすった場所が溶けた!?」

 

キャンチョメ「あれはパピプリオの術の強化版なのかい!?」

 

清麿「いや、あれはパピプリオの術とは根本から違う!パピプリオの術は強い酸で溶かすものだが、あれは水素脆化の原理で分子構造を破壊して溶かす攻撃だ!」

 

恵「水素脆化って何?」

 

デュフォー「水素脆化は微小化した水素原子が分子の隙間に入り込んで分子構造を破壊する現象の事だ。身近な物に例えるなら、立体パズルを壊すような感じで考えればいい」

 

キャンチョメ「その例え方なら、水素脆化の原理もわかりやすくて理解できるよ」

 

クローンクリア「おのれおのれ!!」

 

 激昂したクリアは闇の魔物の背後をとったが、闇の魔物はそのままバックして鋭い背びれをクローンクリアに突き刺した。

 

闇の魔物『その程度のチンケな力で我らを消せるとでも思っていたのか?』

 

 そのまま闇の魔物は背びれからビームを発射し、クローンクリアの体を貫通させた。そして、6つの尻尾を向け、それぞれ桁外れの威力の炎、水、電撃、突風、冷気、鉱石を放った。それと同時に1つの尻尾から超重力をクローンクリアの周囲に発生させて動けなくし、最後の一つを剣のように変化させた後、それでクローンクリアに突き刺すなり切り裂くなりした。

 

ティオ「ちょ、ちょっと!あいつ、色んな属性の攻撃までできるじゃない!どうなってるのよ!」

 

 完全に戦いの流れは闇の魔物の優勢となり、闇の魔物はクローンクリアの尻尾を掴んだ後、空中に振り上げてから地面に叩きつけた。しかも、それを片腕で行い、何度も空中に振り上げてから地面に叩きつけるを繰り返し、クローンクリアを完全にグロッキー状態にしてから放り投げた。その後、闇の魔物は分子の構造を破壊する粒子を放つ尻尾を注射状に変化させて倒れているクローンクリアに突き刺し、分子破壊粒子をクローンクリアの体内に注入した。

 

クローンクリア「ああああっ!!!!」

 

 体の内側から溶かされる苦しみに闇の魔物はさらにのたうち回った。

 

サンビーム「クリアでも注射が痛かったのか……」

 

デュフォー「違うな。あれは分子の構造を破壊する微小粒子を体内に注入されて内側から溶ける苦しみでのたうちまわっているんだ」

 

恵「体の内側から溶かされるなんて…」

 

チェリッシュ「考えただけでもゾッとするわ……!」

 

クローンクリア「おのれおのれ!!」

 

 最後の手段でクローンクリアは闇の魔物に密着した。

 

クローンクリア「こうなれば至近距離で我が最強の攻撃をぶつけてやる!!消えてなくなれ!!」

 

 クローンクリアは至近距離から最大パワーで消滅波を放った。この攻撃には流石の闇の魔物も直撃した上半身は消滅し、攻撃の余波で周囲の地面に大きなクレーターができた。

 

シェリー「どうなったの?」

 

クローンクリア「ふはははっ!!いくら闇の魔物とて、至近距離から我が最強の攻撃を受ければ…」

 

???『我らを消せると思ったら大間違いだ!』

 

 至近距離からフルパワーの消滅波をぶつけて闇の魔物を消滅させたとクローンクリアは確信したが、上半身が消滅したはずなのに、何事もなかったかのように闇の魔物が煙の中から出てきてクローンクリアの喉を喰いちぎった。

 

クローンクリア「あああっ!!」

 

 噴水のように凄まじい量の血が流れているあまりにも凄惨な光景に女性陣はショックを受け、恵とティオに至っては目を向ける事ができなかった。

 

ゼオン「あいつ、さっき上半身が消滅したはずだぞ!どうなってやがる!?」

 

 上半身が消滅したのに煙が晴れてから、消滅したはずの上半身が元通りになっている闇の魔物の異様さにガッシュ達も衝撃を受けていた。

 

闇の魔物『我らは消滅などせん!それに、貴様のようなゴミが我らに触るんじゃねえ!!』

 

 クローンクリアの右腕を噛み千切った後、闇の魔物は全身からエネルギーを放ち、密着していたクローンクリアを弾き飛ばした。

 

闇の魔物『くたばれ!!』

 

 数秒チャージしてから闇の魔物はビームを放った。チャージしてから撃ったビームはさらに威力が高く、クローンクリアの頭を1発で吹っ飛ばしてしまった。そして、吹っ飛んだ頭を踏み潰した後、残った胴体の尻尾を掴んで遠くへ投げ飛ばしてからビームで胴体を爆破した。その際に大爆発が起き、核兵器の爆発によってできるキノコ雲が浮かんだ。

 

闇の魔物『ちっ、汚ねえ花火だ!』

 

 金色の本が出なければクリア完全体に勝てなかったガッシュ達もオリジナルのクリア完全体と同等の力を持つクローンクリアを圧倒的な強さで殺した闇の魔物に戦慄していた。

 

ブラゴ「クリアを……容易く殺しただと……?」

 

ティオ「あのおばさんの言った通りだったわ…。私達、クリアを簡単に殺した化け物に…、勝てるの……?」

 

闇の魔物『粗大ゴミの排除は終わった。次は貴様らの番だ…!ゼウスの孫、そして我らを度々封じてきた女の末裔よ、特に貴様らは人間共々念入りにぶっ殺す!!』

 

ガッシュ「闇の魔物よ、なぜクリアと同じように魔界を滅ぼそうとする!?」

 

闇の魔物『なぜだと?至って簡単だ。我らを消した奴等、のうのうと生きている連中、そして魔界の王を決める戦いそのものを生み出した奴への復讐だ!!人間も魔物も皆殺しにしてやる!』

 

ブラゴ「言ってる事が何であれ、結局はクリアと同じじゃねえか!」

 

闇の魔物『あの自分の力に操られたクソガキと我らを一緒にするな!クソガキは自分の力だけで滅ぼそうともせずに王の特権に縋った愚か者。だが、我らはそんなものを使って生きてる連中を消しても心は満たされん!我らの爪で、足で、術でゴミ共を殺さねば我らの全身を焼き尽くすような憎しみは癒されないのだ!!』

 

清麿「…てめえ、てめえの身勝手な恨みで魔界も人間界も滅ぼさせん!俺達が倒す!」

 

闇の魔物『グオオオン!!』

 

 威勢よく言い放ったものの、闇の魔物が大きく吠えた際にその威勢も吹き飛んでしまった。

 

フォルゴレ「き、清麿、あいつを倒す答えは出たのか!?」

 

清麿「……嘘だろ…、どうして闇の魔物に関する答えが名前以外は全く出ないんだよ!?」

 

デュフォー「(答えが出ないとは…。清麿、お前がクリア完全体に挑んだ時もこういった心境だったのか…)」

 

ブラゴ「答えがないのなら、強力な術で叩き潰すだけだ!行くぞ、シェリー!」

 

シェリー「シン・バベルガ・グラビドン!」

 

 シェリーは心の力全開でシン・バベルガ・グラビドンを放ち、ブラゴもかつてのように地球の力を少し借りて自分の術の力をさらに高めた。

 

闇の魔物『愚かな』

 

 しかし、闇の魔物は平然としており、尻尾の一つを光らせてシン・バベルガ・グラビドンを簡単に打ち消すほどの強力な反重力を放ち、ブラゴを浮かせてからシン・バベルガ・グラビドンを超える超重力で一気に地面に叩きつけた。

 

ブラゴ「ぐああああっ!!」

 

闇の魔物『重力を操る魔物でありながら、反重力さえ使えぬとは未熟だな』

 

シェリー「あの魔物は反重力も使えるというの!?」

 

リィエン「なら、他のシン級の術ならどうある?シン・ゴライオウ・ディバウレン!」

 

ニコル「シン・グラード・ガンズ・コファル!」

 

 ウォンレイとチェリッシュのシン級の術さえ闇の魔物はまともに受けても平然としていた。

 

チェリッシュ「攻撃が効いてない!?」

 

デュフォー「(あの様子では、ゼオンの攻撃も一切通用しないだろう…)」

 

キャンチョメ「だったら、精神を攻撃する僕のシン・ポルクなら通用するはずだ!」

 

ウマゴン「メルメルメ!」

 

フォルゴレ「シン・ポルク!」

 

サンビーム「シン・シュドルク!」

 

 キャンチョメとウマゴンはそれぞれのシン級の術で立ち向かった。

 

サンビーム「(シン・シュドルクによる超高速スピードでの攻撃、そしてシン・ポルクによるかく乱と脳に命令を送る事による攻撃、これなら闇の魔物でも…)」

 

闇の魔物『子供騙しの技を使った所で無駄な事を…』

 

 しかし、ウマゴンは音速を超えるスピードで闇の魔物の背後から攻撃を仕掛けても背びれからのビームの雨に撃ち落とされてしまい、キャンチョメのシン・ポルクによる攻撃も闇の魔物には全く効かず、逆に闇の魔物は羽を出し、猛烈な羽ばたきによる突風でキャンチョメを吹き飛ばした。

 

ウマゴン「メルァッ!」

 

キャンチョメ「うわああっ!」

 

サンビーム「ウマゴン!」

 

フォルゴレ「キャンチョメ!」

 

ティオ「どういう事よ…、クリアには効いたシン・ポルクが闇の魔物には全く効いてないなんて…」

 

清麿「(なぜだ?なぜ脳に命令を送るシン・ポルクが闇の魔物に通じないんだ!?)」

 

 闇の魔物にシン・ポルクが効かない答えを求めたが、全く出なかった。

 

清麿「ガッシュ、こうなったら当たって砕けろだ。バオウで一気に決める!」

 

ガッシュ「ウヌ!」

 

清麿「喰らえ、バオウ・ザケルガァァッ!!」

 

 もう打つ手がないため、清麿はバオウを発動させた。ところが、闇の魔物は呪文さえ使わずにバオウを素手で受け止めた。

 

清麿「な、何っ!?」

 

闇の魔物『ゼウスが使った術か…。だが…、元の肉体に戻った我らには通じんぞ!』

 

 闇の魔物は受け止めていたバオウを容易く握り潰した。

 

ゼオン「バオウを…、素手で握りつぶしただと!?」

 

闇の魔物『それで終わりか?今度は我らの番だ…、ゼウスの孫、そして忌まわしいペンダントを受け継ぐ末裔よ、仲間諸共消し飛べ!!』

 

 照準をガッシュ達に向け、闇の魔物は口から暗黒のビームを発射した。

 

恵「チャージル・セシルドン!」

 

 咄嗟にチャージル・セシルドンで防御したものの、競り合いが10秒続いた所で闇の魔物のビームに押し負けてしまい、一同は吹っ飛ばされてしまった。

 

一同「ぐあああっ!!(きゃあああっ!!)」

 

ティオ「(そんな…、少しも守れないなんて…)」

 

 吹っ飛ばされた一同は地面に叩きつけられた。相手に反撃に隙さえ与えずに闇の魔物は今度は尻尾から鋭利な刃物状に形を変化させた鉱石を放った。その鉱石は無慈悲にも、清麿と恵の胸を貫いた。

 

清麿「がはっ……」

 

恵「あっ……」

 

ガッシュ「清麿!」

 

ティオ「恵!」

 

 胸を貫かれた2人は大量に血を流し、息も途絶えようとしていた。

 

恵「清麿…君…、せっかく…想いが通じ合ったのに、私達…ここで死ぬのね…」

 

清麿「だけど…、恵さんを好きになれて…よかった…」

 

恵「生まれ変われたら…、今度こそ…結婚したいな…」

 

清麿「ああ…、そうしよう…」

 

 見つめ合った後、2人は息を引き取った。

 

ガッシュ「清麿…、目を開けるのだ…、清麿、清麿!!」

 

ティオ「嘘だよね…、恵が死んだなんて…嘘だよね!?こんな所で永遠の別れなんてしたくないわよ、目を開けて、恵!」

 

闇の魔物『消し飛べ、ゴミ共が!』

 

 残った者達が悲しみに暮れる暇さえ与えずに消し飛ばそうと闇の魔物は口からビームを放った。ビームが着弾した途端、クローンクリアを葬った時のように巨大なクレーターができ、きのこ雲も上がった。

 

闇の魔物『奴等も消し飛んだか。よし、本格的に生きとし生けるゴミ共をぶっ殺すとしよう』

 

 クレーターを見て、ガッシュ達は消し飛んだと判断した闇の魔物はまずビームで魔界のある都市を跡形もなく消し飛ばした後、左腕をちぎって投げ飛ばした後、再生してから今度は右腕をちぎって投げ飛ばし、これらを繰り返した。闇の魔物から離れた場所で一同をマントに包み、間一髪で瞬間移動して難を逃れたゼオンの姿があった。しかし、そこにはガッシュとティオとモール、そして清麿と恵の遺体はなかった。




これで今回の話は終わりです。
今回は前回で復活した闇の魔物が圧倒的な力で完全体クリアと同程度の力を持つクローンクリアを徹底的に叩きのめして殺すのと、ガッシュ達が完敗した挙句、清麿と恵が殺されてしまうという絶望的でショッキングなシーンを描きました。
闇の魔物については前回、ゴジラがベースと説明しましたが、他にも尻尾が9つあり、別々の能力を持っているのはうしおととらのラスボス、白面の者が元ネタとなっています。また、闇の魔物の姿は主にシン・ゴジラのゴジラがベースになっていますが、設定等はある作品のゴジラがベースとなっています。そのヒントはゴジラモスラキングギドラ大怪獣総攻撃を見ればわかると思います。
あらゆるものを消滅させるクリアを超える敵を考える際にゴジラを見て、ゴジラの頑丈さと自己再生能力を拡大解釈してどんな術でも殺す事ができない不死身で色んな属性の攻撃ができる魔物ならクリア以上になれるのではと思い、闇の魔物ができあがりました。
次の話はシン・ゴジラの没シーンを採用して闇の魔物の分身がたくさん現れ、その脅威に魔界の王を決める戦いの参加者達が立ち向かいます。殺された清麿と恵についてですが、死んだままになるかどうかは秘密です。
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