彼女はエスパー   作:coltysolty

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しわすって、師走って書きますけど
どうしてこの季節、みんな忙しくなるんでしょうね・・・
忙しくならないように構造改革とか
できないものでしょうか・・・・


報告だってばよ

「いやあ、シフォンケーキと紅茶、うまかったなあ」

 

口元にケーキのクリームをつけたまま、海藤が話し始める。

 

(こういうところ、子供みたいなんだよね・・・)

 

「さ、いったん事務所にもどって仕事片付けるぞ」

 

「今日、救命訓練あるんですよ。知ってました?」

ちょっと呆れながら、琴美が確認のツッコミを入れる。

 

「あー、俺の代わりにやってて」

 

「だめですよ。必修なんですから」

 

「人工呼吸とかすんでしょ、あれ」

 

「人形ですよ。しかも、ガーゼのっけて

アルコール消毒するから大丈夫ですよ」

 

「君のあとにやったら、間接キスになっちゃうじゃん?」

 

「あのね・・・アルコール消毒するって

言ってるでしょ?」

 

ちょっとむっとして琴美が海藤にかみついた。

 

「でも、間接だよね?」

 

「もう、いいです。はい、訓練うけないって

上に報告しときますから。あれ、大事なのは心肺蘇生ですからね。

言っときますけど」

 

「なーにそんなにムキになってんの?」

 

「海藤さんが変なこというからですよ」

 

「そっかなー。間接キスで反応するなんて

小学生レベルでしょ」

 

「はあああ?そもそも間接キスとか言ってる時点で

そっちが小学生だろうが!」

 

「あらら・・・なんでしょ。そのお口ぶり。

ずいぶんと強気だねえ。僕と組みたくないのかな?

パートナー変えてもらおうか?」

 

(あ・・・やばい・・・つい、相手のペースに飲み込まれちゃった。

ここで、パートナー変わったら、ミッション成功できないじゃない)

 

「い、いえ・・・救命訓練って大事なのに、ちょっとふざけたから

ムッとしただけです。心配しないでください。海藤さんになにかあっても

絶対助けませんから」

 

「はっはっは!!!そんなこと言わないで、間接してよ~

ちゅ~」

 

(んもう、完全っに、おちゃらけてるわ・・・)

 

「わかりました。間接じゃなくて、直接いきますんで。

覚悟してください」

 

予想外な反撃に、今度は海藤が顔を紅潮させた。

 

「え・・・・・」

 

「海藤さん、データが届いていますから、あとは解析お願いしますね。

海藤さんのおかげで、ずいぶん進みが早いので、私も助かってます」

 

急な琴美の方向転換に、少々戸惑う海藤。

 

「お、おう・・・・やっとくよ。照橋さんも、ずいぶん

成長したね。じゃ、俺、集中管理室に行ってるから。

あっちで合流しよう」

 

「はい、わかりました」

 

(ふぅ・・・危うくあっちのペースに巻き込まれるところだったわ)

 

額の汗をぬぐう琴美。とにかく今は冷静に対処しなければならない。

事務所に戻ると、琴美は自分の仕事を開始した。

 

すると、思わぬトラブルに見舞われてしまう。

マシントラブルで、復旧までに少々かかりそうな気配だ。

すぐに担当者である、海藤に連絡しようと、携帯をバッグから取り出す琴美。

 

「あ、海藤さん。照橋です。今、マシントラブルで

復旧までに少々かかりそうなんで・・・・」

 

「俺に言われても困る(ブチっ)」

 

「はああああああ?報告でしょ!あなたにどうにかしてくれってんじゃなくて

現状報告をしただけでしょうがっ!!!!」

 

すでに通話が終わっている携帯に向かって思わず叫んでしまった琴美。

しかしそうやって吠えている場合ではなく、1秒でも早く復旧を

させなくてはならない。

 

一心不乱にバックアップデータを確認し、復旧作業に勤しむ琴美。

数時間して海藤から電話が入る。

 

「あのさ、データのバックアップはもう一台のマシンがあるから

それ、俺がいつも使ってるやつ。そいつにこまめに入れといていいから。

あとは、スティックメモリに入れて、ディスクにも焼いておいて。

三重四重にしとけば、何かあっても慌てることないよ。

 

君のマシンはもう少ししたら調達できるから、そうしたらそこに

入れておけばいいし、外部メディアも注文しといたから」

 

(なんなの・・・このものスゴイ怒涛のフォローは・・・

すごすぎる・・・彼のアドバイス、的確超えて、超絶レベルだわ)

 

「ありがとうございます。助かります。今回はとりあえず大丈夫でしたが

今後のことを考えて、今いただいたアドバイス通りにします」

 

「うん。今、俺が言えることはこれぐらいだけど、あとは自分で

工夫してバックアップとっておくといいよ」

 

(・・・あのにっくたらしいやつが、急にこんなことを言うなんて

・・・・惚れてまうやろ!!!)←もう惚れてるやろ

 

とりあえず、目の前の仕事は順調に進みそうだ。あとは

タックルを組んで、茉莉沙達と協力していく必要がある。

 

取り急ぎ仕事に取り掛かり、茉莉沙達とのプロジェクトについては

この後に実行しなければと、考えながらキーボードをたたく琴美であった。

 

 

 

 

 




救命措置は力が強すぎても肋骨を折ってしまうので
注意が必要だそうです。

腕力がね・・・

あっという間にもう年末突入ですね。
皆様もくれぐれもお体ご自愛くださいませ×2
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