ごめんなさい・・・( ^ω^)・・・
「なんかさ・・・結局。人生って何かなって思って。
生きててこの先どうなっちゃうんだろ・・・俺なんか
いない方がいいんじゃないかなって思ったり」
「煤無さん、同業先輩の訃報を聞いて、落ち込んでいるのね。
スポーツ選手だからってことだけじゃないと思うよ。
人によってはストレスの解消の仕方とか、遺伝とか・・・。
野球のあの大監督は、倒れたけどちゃんと復活してるじゃない。
もう一人のコツコツ実直型の大物だって、長生きしてるし・・・
確かにスポーツ選手はワイルドな人がおおいから
人によっては健康管理が残念な人もいるかも、だけど
必ずしもそうだからってことでもないかもしれないし」
「でも、あんなすごい人たちは、短命でも大往生ってか
すごいなーって称賛されていくわけでしょ・・・
おれなんか、なにがあんのかなって。生きてて意味あんのかな。
って。あの世の方が居場所かな、とか・・」
「は?なんだって・・・???死ぬとか言ったら許さないからっ!
死にたいとかいったら、ぜってーーーー許さないっ!ぶちころす!!」
「・・・・・茉莉沙・・・ちゃん?
てか、ぶちころされちゃったら・・・・・同じ・・・・だよね?」
「うるさーーーーい!!!!!とにかく、許さん!!
二度と死にたいとか、生きたくないとか言うな!!!
地獄の果てまでストーカーしちょる!!!ばかっ!!!!」
叫び声をきいて、真己人が部屋のドアをたたく。
「ねえちゃん!どうかした?」
弟の声に気が付き、ベッドから起き上がる茉莉沙。
「いやだ・・・また夢だ・・・でも、今のって
夢じゃなくて、思考が飛んできていたような・・・」
「ねえちゃん、開けるよ?」
ドアを開け、真己人が心配そうな顔でおそるおそる
姉の顔を覗き込んだ。
「マッキーごめん。なんか変な夢みちゃったんだ。」
「もしかして、ズッキー兄ちゃんの?」
「うん・・・」
「僕もなんとなく聞こえてきた。はっきり言葉じゃないけど
念・・・っていうのかな、ネガティブな感じが伝わってきた」
「でしょ・・・あんなに天真爛漫に明るい人なのに
心の底は悲しい思いがあったのね・・・」
「そうみたいだね。僕もびっくりした」
「私たち、表層の考えは読み取れるけど、深層心理って
簡単に読めないじゃない?その人と深い付き合いになっていくと
思考が読めてきて、深層心理も見えてくるけど」
「逆に僕は、表層心理が飛んできたあと、直観っていうのかな
この人なにかある・・・ってのは、わかるよ」
「そうね・・・私も昔はそうだったけど、コントロールしていくうちに
無意識にその人の深層心理は読まないようにしていたの」
「ねえちゃん、ずっきーにーちゃんのこと心配してたから
深層まで届いてきているのかもしれないね。でも、もしかして
近いうちにねえちゃんとこ来るかもね。僕にはそんな風に聞こえた」
「そうなのね・・・私、自分が怒って叫んだところで
目が覚めたから、そこは冷静になれなかったわ。でも、
もし来てくれたら、気を付けて観察してみるわね。ミッションのことも
あるし・・・」
「うん。僕もさりげなくズッキーから、なにか聞き出せたら
すぐにねーちゃんに教えるよ。」
「たのむわ。しばらく琴美さんとも会えないから
相談できないわ・・・琴美さんもうまくやってくれていると
いいけど・・・」
「うん。あと、僕、牧田さんのことも気を付けておくね。」
「おねがいね。彼女の兄貴の情報が入ったら教えてちょうだい」
「わかったよ。」
「今日は日曜遅番だから、お昼食べてからいくわ。マッキーの分も
つくるから」
「ありがとう。食べたら僕も塾行くね」
二人はブランチを済ませると、一緒に各々の行き先へ
向かった。
茉莉沙が店につくと、見覚えのあるジャケットが目に入った。
ジャケットを纏った男は、店の中をのぞいていた。
「あれ?木菟君お兄さん?」
「あーーーーー!!おねえさん!
マッキーお姉さん!よかったーーー。今日休みかと思った」
「日曜の遅番だったの。ごめんなさいね。連絡くだされば
よかったのに。シフト教えるわよ」
「いやあ、なに、そのね。この間のお礼というか
お詫びしたいなとおもって、買い物のついでによったんですよ」
「そうだったんですね。よかったら、中にどうぞ。
お客さんまだこないから」
「え?日曜だけど大丈夫?」
「ええ。今日は通りの向こうでゲリラライブイベントがあるから
しばらく暇よ。夕方以降にちょっと来るかもしれないけど」
「あーーーー、じゃ!遠慮なく失礼します。
実はね・・・お姉さんの好きなシフォンケーキ買ってきたんっすよ!
俺もスィーツ大好き派だから、おいしいとこの知ってんでー
これ!一緒に食べましょう!」
「まあ!うれしい!!早速、お茶入れるわね。
昨日お客さんに、焙煎珈琲をいただいたんだけど
お兄さんコーヒーは大丈夫?」
「あ!なんでもいけるっす!てか、シフォンケーキに紅茶もいいけど
コーヒーってのもしゃれおつっすねーーーー」
「ふふっ・・・淹れ易いから紅茶にしてるけど
私はコーヒー派なの。最も今はセーブしてるけど
昔はいちいちミルで挽いてから飲んでいたの。だから
今日は挽いて差し上げるわ」
「うぉっ・・・今日きてよかったーーーー」
喜ぶ煤無の顔を見ながら、深層心理を読み取ろうと
静かに観察を試みる茉莉沙であった。
(うまくいけば、いつか食事に誘えるかもしれないわね・・・
少し話す必要がありそうだわ)
向日葵のように明るい鈴木煤無君ですが
そんな彼にもなにか悩み事があるんでしょうね。
西洋の言い伝えだったかな・・・
夢に出てくるのは、相手が思っているからだとか。
へえ!!じゃあ・・・
(じゃあ何?)←教えない