彼女はエスパー   作:coltysolty

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ある時期から鶏肉しか食べてないんですけど
良い意味でも悪い意味でも忘れっぽくなりました。

怒りがね持続しないんですよー
イラッ!ときても、30分したらイラり消滅。

すごいね?論文書きましょうかね?


チキン

カミングアウトした勇者達。

全員になんらかの力がある模様。

 

「みんなすごい力があるんだね・・・僕だけ

なにもない・・・・無個性?」

 

木菟が感心しながらも残念そうに呟く。

 

「おまえ、気づいてないの?お前が念じないと

俺の力が出せないんだよ」

 

兄の煤無が意外な答えを導きだした。

 

「え?」

 

「おまえが強く念じてくれたから、俺がテレポートできたわけ」

 

「にーちゃん、そうなの?」

 

「そう。言ってなかったけどね。おまえが念じてくれなければ

おれは動けない。しかも、テレポートしたら1時間はそこから移動はできない」

 

「・・・・・・あ!!!だからか!!!

小学校の時、にーちゃん急にいなくなったと思ったら

しばらくして戻ってきた・・・・」

 

「そうそう。喧嘩して、にーちゃんなんか学校の体育館の倉庫に

閉じ込められちゃえ!って、思っただろ?

めでたーく、俺は体育館の倉庫に閉じ込められました」

 

「やばっ・・・それで、どうやって出てこれたの?」

 

「親切な用務員のおじさんに助けられたのさ。

近くを通りかかったときに、おれが叫んだから、気づいてくれた。

不思議がってたけどな。超絶焦ったけど、なんとかごまかしたよ・・・」

 

「ご、ごめん・・・・でも、知らなかったんだ」

 

「だよな。しょうがないよ。でもさ、今回は

人助けに役立ったんだから。琴美さんのこと助けて!って

念じただろ?だから、動けたんだ」

 

煤無と木菟の会話を聞きながら、一同驚きながらも

納得していた。

 

「ところで、琴美さんはどんな力があるの?」

 

真己人が尋ねた。

 

「あ・・・・あたしは状況把握能力。

感覚で見えてない部分の状況を瞬時に把握できる能力よ」

 

(琴美さん、それがいいわね。本来の能力と一番ちかいものね)

茉莉沙がわからないように、かすかに目配せをした。

 

「とにかく、ありがとう。みんなのおかげで助かりました。

また、不手際があってごめんなさい・・・・

 

これから、みんなと力を合わせて、あることをしなくちゃいけないのに」

 

「あることって?」

真己人が隣にいた琴美の顔を覗き込んだ。

 

「うん・・・これから話すね」

 

「んじゃあ、堅苦しい話のまえに、肉や野菜も焼けたんで

これら、ガリガリってたべて、モリモリって元気になって

士気を高めようや!」

 

海藤が気ぜわしくトングをパタパタと動かした。

 

「肉だけじゃなく、魚もあるよ。近所のおじさんから

サンマ差し入れもらったんだよ。これ、焼こうよ。」

 

木菟がクーラーバッグを開けた。

 

「おおおおお!!!サンマかあ~おれ、好きなんだよな~

シュンだよな旬。あ、だじゃれじゃないよ。

しゅん君♪」

 

煤無がふざけて海藤の腕をつついた。

 

「なんだよ。俺だって好きだぞ。俺は甘露煮の方が

いいけどな」

箸を咥えながら海藤が続ける。

 

「あたくしはカルパッチョの方がよくってよ」

 

茉莉沙がおどける。

 

「ぷふっ!ねーちゃん、魚苦手じゃ~ん。

なに、きどっちゃってんだよ!」

 

「ふふっ、言ってみただけよ。このサンマ、あまりに

新鮮だから、カルパッチョできそう、って思ったから」

 

「あ、ねーさん、俺つくろうか?」

 

「ああ!ズッキー、お料理得意なんですものね?

ぜひお願い!」

茉莉沙が琴美の方をみながら、木菟に願いでた。

 

「木菟君って、料理ができるのね!いいわね!

料理男子って素敵よね? 食べ専の男もいるけどね?」

 

琴美が海藤の方をみながら意地悪っぽい笑顔で、ウィンクした。

 

「食べ方が素敵♪って、言われるんだからな。

食べる専門で何が悪い」

 

海藤はちょっと不貞腐れて琴美を睨んだ。

 

「あら、だれに言われるのかしら?買ってる猫かしら?

猫缶奪って食べたことがあるって、風のうわさで聞いたけど?」

 

「はあ?どんな風の噂だよ。買ってるの猫じゃねーっしっ!

犬だしっ!!!」

 

「そうね~。犬並みに足が速いものね?」

 

「おまえなーーーー!!!!」

 

海藤と琴美のやりとりをほほえましくみていた

煤無が間に入る。

 

「はいはい、夫婦喧嘩はあっちでやってください。

VIP席用意しますよ?」

 

「ほんと!仲が良いのね。羨ましいわ」

茉莉沙がビール缶を片手にほほ笑む。

 

「茉莉沙さんったら・・・てか、茉莉沙さんと煤無さんだって

お似合いよ?」

 

「え・・・・・・」

茉莉沙が狼狽しながらビールを飲み干す。

 

「もーさー、なんなの、この合コンモード。

じゃ、おれはマッキーとラブラブに・・・・」

 

木菟がおどける。

 

「てかさ、あなたたち二組は別に席を設けたら如何?」

真己人も続ける。

 

「え゛!!!いいわよ。このままで・・・

それより、食事が終わったら、デザートあるからね。

たいらげたら、またまじめな話しなくちゃ、だよ?」

 

茉莉沙が焦りながら、話を戻そうとした。

 

「はいはい、わかりました。じゃ、とりあえず

食事楽しんでおきましょうかね?」

海藤がまとめた。

 

いよいよ大詰め。ミッションミーティングは

この後始まるようだ。

 

 




エジプトとかって、ブタも牛も食べないんですって。
だから、怒ったりしても、すぐに何事もなかったよーな
顔をするみたいです。

鶏だけ食べてると、怒りが持続しないみたいですよ。

成分「鶏」だと、怒るの怒るの飛んでけ~!!って、なるみたいです。

ただし

「チキン」だけに、心臓がたまにドキドキします。

なぜかはわかりません。謎。

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