彼女はエスパー   作:coltysolty

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パーティー会場で6人が集う。
切り札は使えるのか?


ジョーカー

高級バイキングに舌鼓を打ちながら

一方で茉莉沙と琴美は、このパーティーの主催者

牧田太鳳(タオ)の観察は怠らなかった。

 

(海道が連れてきた女が同僚?理系か・・・使えるかもな。

だがしかし、相当気が強そうだな。簡単に言うなりにはならないだろうな。

弱みはなんだ?

 

もう一人の女は服屋と言っていたな。店のスポンサーになるって話を

持ちかけたらのるだろうか?代理とか言ってたから、上に話を通すのは

あいつがやるんだろうから、やり取りは可能だろう。・・・ふっ)

 

牧田の念を受け取ると、茉莉沙の顔色が変わった。

 

「!!!」

 

「茉莉沙さん、どうしたの!」

琴美は茉莉沙の青ざめた顔をみて驚いた。

 

「琴美さん・・・あいつ・・・牧田・・・・相当能力の高いクレアボヤンスだわ・・・」

 

「茉莉沙さん、どういうこと?」

 

「・・・・ちょっと言いにくいんだけど・・・気を悪くしないでね。

一般の男たちは、女性をみるとその人の裸を想像するのよ。勝手にね。

洋服の外から見て、勝手な妄想を繰り広げるわけ。

 

ところが、こいつは私の体をほぼ実物通りに描写していたわ。

なぜそんなに正確に描写できるかというと、それは

能力が高い透視能力者だからよ」

 

茉莉沙は歯ぎしりをしながら説明を続けた。

 

「透視能力者がいることはきいたことがあったけど、ここまで正確に

見えるとは思わなかったわ・・・」

 

琴美は驚きながらも納得した様子で茉莉沙に問いかける。

 

「じゃあ、こいつは私の生身もわかったということね・・・

気持ちわるすぎるわ・・・」

 

「ええ・・・虫唾が走る・・・しかし今は、冷静にならなくちゃ。

こいつにも弱点はあるはず。それを見つけて、計画を阻止しなくちゃ。

洋服をつくりにきたら、それがチャンスね」

 

「茉莉沙さん・・・くれぐれも気を付けてね。」

 

「大丈夫。私がテレパスだということは気づかれていないから

こいつが来そうなときは必ず、一人勤務はしない。シフトも

夜間勤務はしばらく入れないようにするわ」

 

「こいつ、きっとお店のレイアウトとか監視カメラなんかを

事前に見通すんじゃないかしら」

琴美が茉莉沙を心配する。

 

「そうね・・・しばらくの間、男性のバイトを雇おうかしら」

 

二人が話していると、後ろから煤無が割って入ってきた。

 

「そのバイト、俺がやるよ」

 

「え???煤無さんが・・・・?自分の仕事はどうするの?」

 

「ん?フィアンセが窮地に立たされているから、手伝いますって

ヘッドに話すよ」

 

茉莉沙が驚く。

 

「そ、そんなことできるの?クビになっちゃうんじゃないの?」

 

「あ、だいじょーぶ。有給あるからね。ぜんぜん使ってないし。

それに公式試合はしばらくないから。それにね、実はスポンサーを

探していたんだよ。君のところで働いて、スポンサー契約を

とれるかもしれない、的な方向に持っていけば、それは仕事として

認められるから、君のところからじゃなくて、うちから給料が出る。

 

ま、アウトソーシングみたいなもんだな」

 

「それは良い考えね!茉莉沙さん、どう?」

 

「確かに・・・うちはJクラブのスポンサーを考慮に

入れていたのよ。前に、私が押してみたら、良い感触だったから。

きっと、それは受け入れられるわ。

 

ちょうど人も足りなかったので、バイトを増やそうかって話も

出ていたの。それが、アウトソーシング契約になるなら

渡りに船だわ。煤無さん早速すすめましょ!」

 

茉莉沙は煤無と手を取り合って喜んだ。

 

「はいはいぃ~お二人さん、ラブラブのところ、ごめんねぇ~」

 

バイキングの皿を持ったまま、木菟が茉莉沙と煤無をからかう。

真己人も笑顔で、煤無の皿からサーモンを拝借する。

 

「おいっ!まっきー!意外に意地汚いな!」

 

「よそ見するからだよ~ん。」

 

「こらっ!、じゃ、そのマカロンよこせ!!」

 

「や~だよっ」

 

学生男子二人がじゃれていると、笑顔で海藤が近づいてきた。

 

「おまえらこそ、ラブラブじゃねーか。てか、やっぱ若いよなあ。

なんだ、その食欲。胃に穴でも空いてんじゃねーか?そこなし腹だな」

 

「あにきだって、ずいぶん皿に盛ってるじゃないか!

は、はぁ~ん・・・・いとしの琴美さんに取ってきてあげたのねぇ?」

 

木菟が海藤をちゃかす。

 

琴美が海藤を見上げながら、笑顔で海藤の皿からスィーツをつまむ。

 

「あら。シュンたら。私の好きな物取ってきてくれたのね。ありがと!」

 

「お・・おぅ・・・。おまえと茉莉沙っちがさ、話こんでたからさ

そのうちにオードブルとかなくなっちゃうと思って」

 

照れながら海藤が琴美に皿を差し出す。

 

「シュン君ったら、ほんとうにツンデレねぇ~。そんなところに

琴美さんもデレデレなのね?」

 

図星をつかれて、琴美もほほを赤らめる。

 

「もう・・・茉莉沙さんたら・・・でもね、たしかに

意地悪なほど冷徹にされればされる程、チックショーって

こっちが熱くなるのは否めないわね。そんでもって、たまにこうやって

やさしくされると、とろけちゃうのは本当だわ」

 

海道が聞こえていないフリをする。

 

「おいっ、かいどっち。しれっとしてんなよ~。

いちゃいちゃはしたいときにしておいた方がよいぞ~

 

これから戦闘クライマックスを迎えるのであるから

今のうちに甘み充電しておいたほうが良いぞ?」

 

煤無が海藤にそう告げると、琴美の方に向き直る。

 

「なあ、茉莉沙。一日も早く、式をあげられるよう

ミッションぜったい成功させたい。すぐにでも終わらせたいから

最短で終わる方法を考えてくれ。

 

俺らはガードに周るから。琴美さんと二人で細かくやり取りしてくれ。

かいどっちと琴美さんは職場で顔合わせるからそこの連絡はスムーズだろうし

 

決まり次第、俺か弟に送っておいてくれる?」

 

真剣な眼差しで煤無が茉莉沙と琴美を見る。

 

「ええ、分かったわ。透視ができないよう遮光フィルターをかけて

メールのやり取りをするわ。あいつの能力はかなり高いから

暗号化して送る。慎重に迅速に進めるわ」

 

 

6人が話していると、少し離れたところから、こちらを窺っている女性がいた。

牧田の妹、牧田七香美だった。

 

 

 

 

 

 




ジョーカーって口が耳まで裂けてますよね?

だからなんだ?って言われると
コメントできませんが・・・



大雪になっているところも多いみたいですね。
くれぐれも皆さまお気をつけください。

今年もあと2日。
皆様にとってどんな1年でしたか?
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