茉莉沙や煤無達が一時利用しているホテルの周辺は
なにやらものものしい雰囲気で
宿泊者達は不安を隠せず、落ち着かない様子だ。
警察や救急隊員が行き来をしているが
タンカーで運ばれてくる患者はいない。
茉莉沙、真己人
煤無、木菟、そして海藤が
警察から質問を受けている。
「あなた方は、●●時頃、どこにいましたか?」
「私と弟のマキトは、ホテル内のマーケットで買い物をしていました。
領収書もあります。これです。」
店の防犯カメラには、茉莉沙と真己人が映っているとの連絡が
警察官の携帯に連絡が入る。
「僕はススムですが、弟のズクと、こちらの男性のシュンと3人で
ABCマートで買い物をしていました。下着を買いに行っていたんです。
彼、シュンは自分のサイズがわからないから、僕らアスリートで
詳しいので、手伝っていたんです。」
警官は店員への聞き込みを行うと、たしかに3人のアジア人男性が
店を訪れ、サイズを詳しく訪ねて、採寸を行ったりしていたと。
こちらも、防犯カメラに3人の姿が映っており、レシートに打刻された
時刻も、供述通りだった。
「すると、ホテルの室内で死体で見つかった男の
知り合いと思われる5人はすべてアリバイが立証された。
もう一人の知り合いは、入院中で意識がない。当然動けるわけがない。
となると、外部のものの仕業か・・・・
もしくは、自殺か」
遺体の首には、バスローブの紐が巻き付けられ、
部屋の衣服掛けにひっかかっていた。
また、男の部屋内のテーブルには
飲みかけのバーボンがあった。
「遺体からはアルコール反応が検出された。
酒を飲んでの自殺の可能性もある」
調査を進めていた警察は、遺体の男が
手術中のアジア人女性に思いを寄せてたという事実を突き止めた。
女性には恋人がいて、退院後には結婚するであろうということも
確認した。
状況からみて、男が一方的に思いを募らせ
叶わない恋故、思いつめたのではないかという結論に達した。
現場からは、無くなった男のもの以外、指紋、足跡や体液も
発見されなかったためである。
清掃後に入室したため、ルーム係も無関係である。
(ねえちゃん、盗聴器などはないと思うけど、念のため
思考で送るよ。
もしかして、牧田さんが亡くなったのって・・・)
真己人は茉莉沙に念を送った。
(ええ・・・おそらく・・・あの3人が関わっているのは
間違いないわ・・・。
あの時、ホテルの部屋にいたはずの3人が、忽然と消えたんだもの・・・
ABCマートは歩いても20分はかかるわ。タクシーを使った形跡もないし
店員と話始めたのは、牧田が亡くなった時刻の直後だから
警察は彼らを疑わなかったけれど、シュン君が念力で
何らかの力を加えた後、木菟君が命じて、煤無さんと3人で
テレポーテーションしたのかもしれない・・・)
(そうだよね・・・物的証拠はなくても、シュンにぃが
殺害したってことか・・・・それって、刑法だとどうなるの?
でも、今、ここでそれについて
彼らに問うのは危険だよね。どこで誰に聞かれるかわからない。
琴美ねえさんの意識が戻って、みんなで一緒に帰国するまでは、
慎重に行動しなければ・・・・)
(ええ、そうね。)
その時、茉莉沙の携帯に連絡が入る。
「え???意識が戻ったですって?」
茉莉沙と真己人は、急いでタクシーを拾って
病院へと向かった。
10日のお休みをどのように過ごそうかな~
と、思っていたらもう4日目ですね。
令和元年の初日のでも
みたかったんですけど
たぶん、爆睡していて無理でしょう・・・
大切な時にはいつも爆睡してしまうので・・・