ハイスクールD×D 暗黒騎士鎧伝   作:fake bar

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前話
作者が言うのも何だが見なくてもいいレベル。

今話
かなり重要。作者が思うに良い出来。

では今回もお付き合いください。


チェスゲームそして昔話

白フード達の騒動の後、木場君と合流していざ特訓と思っていたのだが…

ふと思い出す。騒動の後そのまま帰ったのでカウンセリング室に荷物を忘れていた事を。

木場君に一言詫びを入れ、学園へと向かう。

 

 

 

学園に着き荷物を回収し帰ろうと思っていると、塔城君に呼び止められ

 

「先生、先程の事で部長から話があります。ついて来てください」

 

と言われた。

う~ん…クレーターを作った白フードの事で頭がいっぱいだったけど、あの場に木場君以外にオカルト研究部が勢揃いしてたっけ?

という事は、オカルト研究部員達は木場君と同じく何かしらの関係者か?

………まぁ直接聞けば分かるかと思い、塔城君についていった。

 

塔城君について行った先はオカルト研究部の部室だった。

初めて入ったが、部室はいろんな装飾が施されており、如何にもオカルトという感じがする所だ。

そして部室中央の奥側のソファーにはグレモリー君が腰を掛け、後ろには部員達が控えていた。

グレモリー君に促され手前のソファーに腰を掛けると、グレモリー君が話し出した。

 

 

 

グレモリー君の話は驚愕だった。なんとオカルト研究部の部員は全員悪魔だった。話の途中で入ってきた、支取君率いる生徒会役員達もだ。

悪魔の翼を出したのを見たから間違いないだろう。

 

………思い出した。支取君が誰かに似ていると思っていたが、セラだ。あの黒髪、アメジストの様な瞳、そして悪魔。

一部分が似つかわないが、何処とは言わない。

もしかしたら先祖なのかもしれない。

 

そしてグレモリー君は話を続ける。

 

「あなたの聖剣の適性を野放しにするのは危険だわ。だから、私の眷属になりなさい」

 

と言い、チェスの騎士の駒を差し出し

 

「それを体内に埋め込む事によって悪魔に転生、そして私の眷属になるわ」

 

いやいやいや、何いってるのこの子?そんな物を体内に埋め込むとかヤダから。それに何で眷属にならんとなんないんだよ…

遠回しにお断りしているのに食い下がるし…

あまりにもしつこいので条件を出した。部室の片隅に置いてあるチェスで勝ったら、言う事を聞こうと。

グレモリー君は自信満々に

 

「良いのかしら?私チェスでここのところ負け知らずよ?」

 

グレモリー君がどの程度の実力は知らないが、チェスは前世において得意なゲームだったし、こっちには何と言っても秘策がある。

 

 

 

 

 

結果を言うと圧勝だった。

確かにグレモリー君は言う程の事はあって強かった。だが彼女は高3であるが、まだまだ子供だ。

巧みな話術で精神を揺さぶり、手を誘導させて勝った。

対局中の会話はマナー違反だろうと言う人もいるだろうが、今の対局に言ってみれば人生を掛けていたのだ。そんな事は言ってられない。

 

「僕の勝ちだね。それではお暇させて貰うよ」

 

と言い、部室を出たのだがその時彼女が涙目だった。

少し大人気なかったか…

 

 

外に出ると辺りはすっかり暗くなっていた。

少し時間を取られたな。木場君の特訓の事もあるし早く帰らねばと思っていると、支取君に呼び止められ

 

「先生、リアスがすいませんでした。ですがリアスは悪気があって言った訳ではなくて、先生の為を思っての事なんです…」

 

「うん。グレモリー君が悪い子じゃない事は承知しているよ。だけど彼女はどこか何でも自分の思い通りになるっていう節があったから、大人気ないとは思いつつも少しへこませて貰ったよ」

 

支取君は少し俯き

 

「先生すいません…本来それは私がするべき事なんですが…」

 

「構わないよ。それに子供を導くのは大人の仕事だ。支取君、君はどこか大人びているが僕から見たらまだ子供だよ。君が全てを背負う事は無いんだよ」

 

支取君は顔を上げ

 

「ありがとうございます。それと先生、私の本当の名前は『ソーナ・シトリー』です。出来ればソーナと呼んで頂けないでしょうか?」

 

まさかの上目遣い…これは断るに断れない

 

「あぁ…分かったよ、ソーナ君。それとそろそろ人を待たせているので帰らせて貰うよ」

 

「おに………先生、最後に一つ聞いて良いですか。私が悪魔だと言った時に、私の自意識過剰かもしれませんが、遠い目でどこか悲しげな表情だったのですが…」

 

そんな表情をしていたのか…

それにしても最初のおにって何だったんだ?鬼じゃないよね?先生そこを詳しく知りたいです。

だがまずは答えねば

 

「君に雰囲気の似た悪魔に昔会った事があってね…もう会えないだろうけど…」

 

「先生…すいません。………先生はその悪魔の事はどう思っていたのですか?」

 

「何分かなり昔の事でね。会えれば分かるかもしれないけど…いや、それは叶わぬ事だったね…なんか変な空気になって申し訳ない」

 

「いえ、私から聞いた事です。謝るのは私の方です」

 

「そうか…それでは僕は失礼するよ。ソーナ君」

 

「時間を取らせて申し訳ありませんでした。さようなら先生」

 

ソーナ君との会話を終わらせ、家路につく。何だかんだで時計の針は10時を回っている。

木場君も首を長くして待っているであろう。

 

 

 




読んで頂きありがとうございます。

ソーナは何を言い掛けたんでしょうかね?

ところでこの話のリアスとソーナside書いた方がいいかな?
要望があったら書きます。

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