待て早まるな!その能力は地雷だ!!!   作:有限世界

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貴方はカミ様から1つ能力を選んでいいと言われました。次のうちどの能力を選びますか?ただし、それぞれの能力に使用回数や時間等の制約は無いものとします。

全ての時を止めるだけの能力
動体視力を任意に上げ下げするだけの能力
過去に戻るだけの能力
任意の時間における場所又はものの未来を知るだけの能力


なお、選んだ能力以外は与えられません。


因みに悪魔さんは動体視力以下略をおすすめします。



時の能力
時を止めるだけの能力


 俺には超能力がある。時間を停止するという強力無比な能力だ。HAHAHA、凄いだろー。制限とか特に無くて何時でも何処でも発動できて何時までも続けられるんだぜ。

カミ:そんな能力をあげたカミ様凄い!

悪魔:嘘でないだけに腹が立つな。

 

 さて、みんなも考えて欲しい。そんな凄い能力があったら何ができるのか。

 

 

 色々考えれる事はあるだろう。ピンチから逃げるとかエロい事に使うとかヒーローになるとか色々考えましたよこの超能力をもらった時。

 

 

 

 さて、俺はそんな能力を今使ってる。そして先の問題にこう答えよう。

 

 

 正解は『何もできない』だコンチクショウ!

悪魔:だから言ったのに。

 

 全てが止まった世界、すなわち俺も止まった世界!そこで何をどうせいっちゅうんじゃー!対象くらい制限つけろや!自分除くとか!

カミ:別にそれでも良いですよ。

悪魔:止めてやれ、もっと悲惨な目に遭う。だいたい自分だけ動けても空気と服が邪魔で動けんがな。あと光も動かないから何も見えないし。

カミ:何も見えないといえば透明になる能力もありますね。

悪魔:網膜も透明になって何も見えなくなるんだよな、あれ。音は聞こえるし触れるから便利っちゃ便利だが。

 

 今、目の前で俺を右腕で殴りかかろうとするヤンキーに時を止めて対抗した俺!しかし動けない!殴られろと神はおっしゃいますか⁉

カミ:その能力を選んだのは貴方です。

悪魔:そして忠告を聞かなかったのもお前だ。

 

 いや、一応考える事はできるがそれで何をしろと?

カミ:そうしないと戻せない事になるのと、貴方が時を止めたと証明できなくなります。

 

 言っててなんだが、そんなに頭が良いわけでもないぞ。能力を使ったところで頭がいい奴なら一瞬で解ける問題も解けないんだぞ。

カミ:時を止める能力は賢い人向けですからねぇ。

悪魔:賢いならもっと便利な能力選ぶに決まってんだろうが。

 

 とりあえず時を少しだけ流しながら後ろに跳びずさる。そして空中で時を止めた!さてヤンキーは……

 

 ちょ⁉右はフェイントで更に踏み込んで左でくるだと⁉いや、俺が避けようとした事に気がついて攻撃方法を変えたのか⁉

悪魔:このヤンキーは素直に忠告を聞いてくれたからな。

カミ:動体視力を任意に上げられる能力ですね。

 

 ここからガード!時を戻す!そしてすぐに止める!!!

 

 駄目だガードが間に合わない⁉どうしよどうしよどないしよ⁉

 痛いの嫌だ痛の嫌だ、けど時を進めたら痛いよ。

神:ふむ。今度は痛みを感じない能力を渡しましょう。ダメージを負わない能力も良いですね。

悪魔:前のは単なる病気で後ろのは地雷じゃねぇか。

 

 そうだ!このまま時を止めていたら一生殴られない!俺天才!

カミ:WWW

悪魔:ア・かーー!!!

 

 フハハハハ、お前の拳なぞ当たらん!

 

 

 

 

 

 

こうして1つの世界は時を止めた。

再び動き始める事は2度と無いであろう。

 

 

悪魔:どうするつもりだ?

カミ:どうしましょうかねぇ?

悪魔:なんちゅう無責任な。




 自分以外の時を止める能力単体は地雷。任意の時を止める能力なら有能。
 なお、漫画なんかの技の説明でたまにこの能力を使って解説する者がいる。

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