「あ~、負けた負けた」
ヤバいなー、競馬で全財産すったもんなー。ヤバいなー。どうしよう。
カミ:どうしよー
けど大丈夫、こんな時には過去に戻る能力!
カミ:パチパチパチパチ
この能力で過去に戻って当ててやれば大金持ち!
悪魔:それなら最初から予知能力で良かっただろ、地雷だが。
カミ:フフフ悪魔さんはわかっていませんね。馬券を持って当たるか当たらないか周囲の大勢とともに熱中するあの感動こそが大事なのですよ。
悪魔:さようけ。
「ターイムリープ!」
悪魔:あのセリフは必要なのか?周りにいた人は彼が急に消えて驚いているぞ。
カミ:能力を選ばせただけですから。奇声をあげたのも奇妙な運命に巻き込まれるのも、全て自己責任ですよ。
ほーほっほっほ!
悪魔:なんちゅう笑い声やねん。
カミ:ほーほっほっほ!
悪魔:お前もかい。あと、笑い声はあいつのは心の声だからな。口から出てないからな。
馬券を買う前に戻って来たぞ!さあ当たり馬券を買うぞ!全財産を突っ込んで、ボタンをポチ……チゲーよ!1つ右だ右!それさっき選んだやつ!
「まあ適当でいいか。どうせ過去に戻れるし」
そう思ったよそう思いました!けど今は思ってないし何で過去と同じ行動とセリフを繰り返してるんだ⁉
悪魔:過去に戻るだけの能力ならこうなるわなぁ。戻るだけで変える訳じゃねぇもの。
カミ:過去を変えるなど許されるはずがありません。今を必死で生きている者に対する冒涜です。なので、同じ
悪魔:能力を与えた人間を
カミ:選んだのは彼等ですよ。私は何も悪くない。
「あ~、負けた負けた」
ヤバい。ここまで過去に自分がやった行動と全く同じだ。あ、あぁ、これからどうしよう?全財産すってもうた。
カミ:どうしよー
「ターイムリープ!」
これで終わ……
何で馬券を買う寸前に戻ってるんですかね⁉
カミ:過去に戻ったからです。
「まあ適当でいいか。どうせ過去に戻れるし」
「あ~、負けた負けた」
「ターイムリープ!」
「まあ適当でいいか。どうせ過去に戻れるし」
「あ~、負けた負けた」
「ターイムリープ!」
「まあ適当でいいか。どうせ過去に戻れるし」
「あ~、負けた負けた」
「ターイムリープ!」
悪魔:なあ、ループ一回で良かったんじゃないか?エントロピー回収的な意味で。
カミ:何を言っているんですか悪魔さん。そんな事をしたら使える能力に早変わりするじゃないですか。
悪魔:
予知能力は使うメリットが少ないの。未来を予知使用がしまいが同じで備える事ができない。未来を見たことで未来を変える事は能力の範囲外。文字通り、未来を見るだけの能力。今回のギャンブラー同様、知っていて負けに賭ける破目になる。
因みにこの能力の最も有効な使い道は、未来を予知して予知した未来が過去になってからなら行動に移せるところ。例えば泥棒の逃走ルートを予知だけで追跡し、相手が逃げて拠点に帰った後から捕まに行くとか。だったら違う能力で良いとかいわない。過去を見る能力の下位互換だし。あとR―18的な使い方として、無人の更衣室で未来を覗き見するとか。
ループ一回の追体験の使い道、実は一夜漬けに最適な能力だったりする。
直前にゆっくり教科書を読む
→テスト中に過去へ戻る
→テストに出たところを覚える→
テスト中に戻り問題を解く、
以下繰り返す。
他にも物を探す時に便利だったりする。あまり昔の物だとループ期間が面倒だが。微妙な能力であることは否定しない。