カミ:う~ん。
悪魔:便秘か?
カミ:どうしてそうなるんですか?悪魔さん。
悪魔:お前が他人の事で悩むなんてあり得ない。まず間違いなく自分の事で、加えてどうでも良いことだ。
カミ:半分正解で半分誤りです。
悪魔:つまり、どうでも良いことか。
カミ:どうでもいいと言えばいいんですけどね。
悪魔:煮え切らない態度だなぁ。
カミ:知っての通り、私は与えた特典で絶望する様を見るのを愉しむのが趣味です。
悪魔:愉しむ……人には理解できない楽しみなのな。まあ理解したくもないから納得だが。で?
カミ:地雷になるはずの能力で楽しまれたら、私はどういう顔をすればいいのでしょうかねぇ?
悪魔:どういう意味だ?
カミ:百聞は一見に如かずと言いますから、彼を見てください。VTRスタート
俺は盾持ち。要はパーティーの先人に立ってダメージを受け止める役目だ。ファンタジー世界に転生したからには直接戦うより、こういう役割をしたかったんだ。
悪魔:アタッカー以外に成りたがるとは珍しいな。
カミ:珍しいのはそこではありませんよ。
悪魔:?
これは炎の魔法か⁉熱熱熱い!しかし火傷から回復。
そしてこれは石の槍か⁉グワッ⁉腹に突き刺さった⁉けど死なない!痛いがそこからでも回復!
な⁉突き刺さったまま回復した⁉痛い痛い!痛みが継続している!?
カミ:コンセプトとしては回復するけど痛みは感じるというものです。あと、回復する時も痛みを感じますし、今回の様に異物が体内に入ったまま回復すると痛みは持続します。
通常は痛覚がオーバーフローを起こして痛みを遮断しますが、感覚器へのダメージなのでやはり回復します。
悪魔:致死ダメージからも回復するが、衰弱はするから一応寿命では死ねるな。それまで苦しむだろうが。まあ予測できたが。とりあえず痛いだろうが、抉り出せば回復する。予測通りだろ?
カミ:ええ。ここまではそうでした。
悪魔:?
痛い痛い!痛みがーー!
気・持・ち・いいーー!
悪魔:………………は?
あぁ、ああ、いい。いい!
さあ攻めてくれ!我に痛みを!
痛みを‼
痛みをーーー!!!
悪魔:……え~っと?理性が壊れてるのこれ?ハァハァとイッテるし顔もヤバい事になってるぞ。
カミ:いえ、精神的なダメージも回復するので、信じたくありませんが正気のままです。
悪魔:どゆこと?
カミ:彼は
悪魔:……俺は……いったい……どういう顔をすればいいんだ?
カミ:でしょ?
さあ何処だ?俺に絶頂を与えてくれる強い奴は何処だ?俺は逃げも隠れもしないりだから攻めてくれ!
カミ:とりあえず、違う人を見ましょうか。
悪魔:……だな。
ちょっと待て魔族。何故逃げる?あと仲間も何で逃げてるんだ?俺を1人にしないで。
このすばのダクネスさんは防御力じゃなくて最大HPと回復力を上げるべきだと思うんだよ。じゃないとダメージ、痛みを受けなくなってしまうという。モンスターもダメージが入っているなら攻撃する気になるだろうし。そういうスキルがあの世界にあるのかは知らないが。